業務用脱毛機器の種類とは?選び方や特徴・メリットについて解説
脱毛サロンの運営に欠かせない業務用脱毛器は、たくさんのメーカーからさまざまな種類が販売されています。導入するにあたり、何が自分の店舗に合うのか迷っていらっしゃるオーナー様もいるのではないでしょうか。
今回は業務用脱毛器の種類を詳しくまとめました。
それぞれの特徴や導入後のメリット・選び方のポイントも合わせてご紹介しているので、脱毛器選びに迷われているオーナー様や、これから脱毛サロンの運営を検討している方も参考にしてみてください。
業務用脱毛機の種類とは?
顧客ニーズに合った業務用脱毛器を導入しようと思っても脱毛器の種類が多く、どうやって選び分けたらいいのかわからないオーナー様もいます。
業務用脱毛器は大きく分けると、エステサロン向けの「光脱毛機」と医療脱毛に使用する「レーザー脱毛機」があります。それぞれの特徴や脱毛方法の種類について詳しく見ていきましょう。
光脱毛機
複数の異なる波長の光を照射し、熱エネルギーで毛を弱らせて目立たない状態に整える脱毛機です。光脱毛には以下の4種類の脱毛方法があり、メーカーや機種によって搭載されている脱毛方法が異なります。
- IPL脱毛
- SHR脱毛
- THR脱毛
- SSC脱毛
照射時の痛みの強さなど違いがあるので、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
IPL脱毛
IPL脱毛は「インテンス・パルス・ライト」の略で、メラニン色素に反応する異なる波長の光を搭載したキセノンランプを使用し、毛のメラニン色素にエネルギーを与えて弱らせて目立たない状態に整える方法です。
1回で広範囲の照射ができるので、広い照射範囲を1ショットでカバーすることが可能です。
毛のメラニン色素が生成される成長期の毛に照射を行うのがポイントになるため、毛周期に合わせてお手入れを行います。
SHR脱毛
SHR脱毛は「スーパー・ヘアー・リムーバル」の略で、照射時の熱エネルギーを蓄熱し毛を弱らせて目立たない状態に導くことから「蓄熱式脱毛」とも呼ばれています。
照射時の熱エネルギーを毛の生成を促す「バルジ領域」という幹細胞の一種に蓄熱し、毛全体を覆う毛包部分にダメージを与えます。
IPL脱毛よりも照射力の弱いやわらかい光を使用するため、肌に負担がかかりにくく照射時の痛みが少ないのが特徴です。
毛のメラニン色素に関係なく照射が可能なため、毛周期や毛の濃さ・日焼け後の肌・ほくろのある部分を気にすることなく照射ができます。
THR脱毛
THR脱毛とは「サーモ・ヒート・リムーバー」の略で、SHR脱毛と同じく蓄熱式の脱毛方法です。
毛のメラニン色素に反応しやすい波長の光と、赤外線領域の光を合わせて照射しバルジ領域に熱エネルギーを与えて細く弱い目立たない毛に導きます。
メラニン色素の濃い毛だけでなく、産毛のようにやわらかく色素の薄い毛も得意とするので毛の濃さに関係なくアプローチが可能です。
SHR脱毛と同じく皮膚のくすみが目立ちやすい色素沈着が気になる肌や、ほくろ・もともとの皮膚の色が濃い部分にも照射ができ、毛周期の成長期に関係なくお手入れができるのも大きなメリットです。
SSC脱毛
SSC脱毛は「スムース・スキン・コントロール」の略で、肌にジェルを塗布してから光照射を行う脱毛方法です。
ジェルで波長のやわらかい「クリプトンライト」を角質層へとなじませやすくさせ、ジェルとライトの相乗効果で弱く細い毛へと導きます。
ジェルには保湿成分が配合されているものもあり、美肌ケアと減耗を両立したお手入れが可能で肌への負担も少なくなめらかな肌に整えてくれます。
水分の多いジェルを塗布するので熱エネルギーの刺激が軽減されるので、痛みが苦手な人にもおすすめです。
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レーザー脱毛機
レーザー脱毛機はクリニックや病院で取り扱う医療脱毛に使用する業務用脱毛器です。
出力の高い単一の波長のレーザーで、毛穴や毛根にダメージを与えて毛を目立ちにくい状態に導きます。
威力に優れたレーザーを使用する脱毛方法は医療行為にあたるため、有資格者の医療従事者や医師しか取り扱うことができません。
光脱毛と比べると出力が高いので照射時の痛みが強く、肌が赤くなったり、肌荒れが目立つ場合もあります。
痛みが気になる場合は痛みをやわらげる麻酔や、アフターケアの塗り薬を処方してもらうことも可能です。
業務用光脱毛器の特徴とメリット・デメリット
脱毛方法の種類について触れましたが、それぞれの脱毛方法の特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。
オーナー様の顧客ニーズはどの脱毛方法と相性が良いのか、導入した際の考えられるメリット・デメリットについても詳しくチェックしていきましょう。
IPL脱毛の特徴
IPL脱毛は毛のメラニン色素に反応しやすい光を照射し毛根部分に熱エネルギーを与えて、毛を弱らせ目立ちにくく整える方法です。毛の主成分であるケラチンタンパク質を凝固させ、成長しにくい状態へと導きます。
色素が濃く太い毛を得意とし、光脱毛の中でも出力が高めで1回に広範囲の照射が可能です。
毛根が成長し毛が伸びやすくなる成長期に照射することで、熱エネルギーのダメージが伝わりやすくなるので、毛周期に合わせて回数を重ねるのが理想です。
メリット・デメリット
IPL脱毛は光脱毛の中でも1ショットの出力に優れているので、他の脱毛方法よりも短い脱毛期間で終えることが可能です。
脇やVIO・メンズのヒゲに多い濃くしっかりとした太さのある毛を得意としているので、黒々とした毛が気になる人の顧客ニーズとも相性が良いでしょう。
一方で照射時の痛みを感じやすく、乾燥した肌やデリケートな部位への照射は人によって赤みや肌荒れなどが起こる可能性があります。
黒々とした毛に反応しやすいライトのため、もともと色素の薄い産毛やメラニン色素を含まない白髪のお手入れにはあまり向いていません。
NPL脱毛の特徴
NPL脱毛とは「ニュー・パルス・ライト」の略で、照射した熱エネルギーを毛包を通じてバルジ領域に与えて毛を目立たない状態に整える「SHR脱毛」「THR脱毛」と同じ蓄熱式の脱毛方法の一種です。
メラニン色素に関係なく照射が可能なため、毛周期を気にすることがなく一定のペースで照射ができます。
波長がやわらかな出力の低い光を使用しているため照射時の痛みも少なく、肌に負担がかかりにくいのも特徴です。
メリット・デメリット
毛周期に合わせると2〜3ヶ月に1回の照射目安ですが、NPL脱毛は毛周期に合わせる必要がないので最短で2週間に1回のペースで照射が可能です。
短い脱毛期間で理想の状態を目指したい人にもおすすめです。
メラニン色素に関係なく照射ができるため色素の薄い産毛はもちろん、白髪や金髪のような色素を含まない毛にも照射ができます。
IPL脱毛と比べるとNPL脱毛は比較的新しい脱毛方法なので導入サロンが少なく、業務用脱毛器自体の実績が少ない点がデメリットといえます。
SHR脱毛の特徴
SHR脱毛はNPL脱毛と同じく蓄熱式の脱毛方法で、照射時の熱エネルギーを毛包を通してバルジ領域に与えて毛を弱らせる脱毛方法です。
毛のメラニン色素に関係なくアプローチするので、産毛や白髪・金髪・ほくろのある部分・色素沈着が目立ちやすい肌にも照射が可能です。
照射時の出力は弱めのため肌への刺激が少なく、じんわりと肌が温かくなる程度の刺激を感じることがあります。
メリット・デメリット
SHR脱毛もNPL脱毛と同じく、毛周期を気にせずに最短で2週間に1回のペースで照射が可能なため、長い期間を空けずに予約を定期的にいれやすいというメリットがあります。
一方で1ショットの出力がやわらかく弱いため照射回数を多く重ねる必要があり、ツルすべの肌を目指す場合は長く脱毛期間がかかるため注意が必要です。
THR脱毛の特徴
THR脱毛は毛のメラニン色素に反応する光と、バルジ領域に熱エネルギーを与える蓄熱式脱毛をかけ合わせた脱毛方法です。
照射時に毛根とバルジ領域という毛の成長に関わる両方の部位に熱エネルギーを与えることが可能なので、濃く太い毛だけでなく細くやわらかい産毛にも対応します。
THR脱毛はバルジ領域にも熱エネルギーを与えるので、毛周期に関係なく照射が可能です。SHR脱毛・NPL脱毛と同じように2週間に1回のペースで照射ができるので、脱毛スケジュールを管理しやすいという特徴があります。
メリット・デメリット
メラニン色素が濃く太い毛と産毛の両方に対応しやすいため、全身や広範囲の脱毛ケアを一気に進めたいという人にも向いています。
IPL脱毛と比べると出力は低めですが、その分照射時の痛みも少なく肌に負担がかかりにくいことがメリットです。
一方でTHR脱毛を搭載した業務用脱毛器は大変少なく、取り扱うサロンも多くありません。機能性やメーカー別に導入する脱毛器の種類が選びにくく、限られてしまうのがデメリットといえます。
SSC脱毛の特徴
SSC脱毛は肌に塗布したジェルと、クリプトンライトの照射の相乗効果で毛を目立ちにくくする脱毛方法です。ジェルには「トレジャービーンズ」という成分が含まれていて、毛が目立ちにくい状態を長くキープしてくれます。
さらにライトを照射することでジェルが角質層へなじみやすくなり、キメの整った美肌にも導いてくれます。
ジェルが光照射時の刺激をやわらげてくれるため、痛みが少なく肌への負担がかかりにくいのも特徴です。
メラニン色素に反応しやすいライトを使用するので、毛周期に合わせて1~3ヶ月に1回のペースを目安に回数を重ねる必要があります。
メリット・デメリット
SSC脱毛は照射前にジェルを塗布するので、ライトによる肌刺激が少なくキメの整った美肌へ導いてくれます。減耗だけでなく、美肌ケアも一緒に叶えてくれるのは大きいメリットです。
ライトの刺激が皮膚に直接伝わりにくいので、照射時の痛みや肌負担を軽減してくれます。
ジェルの塗布や照射後にジェルを拭き取る時間が必要となるため、他の脱毛方法よりも手間がかかりやすいのでデメリットといえます。
水分や保湿成分を多く含むジェルは皮膚につけるとひんやりとするため、冬場やデリケートな部位は、広範囲に一気に塗布をすると体が冷えてしまう可能性があります。
ハイパースキン脱毛の特徴
ハイパースキン脱毛は照射時の熱エネルギーが36℃前後とやわらかく、低温で照射されるため肌への負担になりにくい脱毛方法です。
皮膚が刺激に敏感な人や、デリケートな部位・子供の脱毛ニーズとも相性が良いでしょう。
顔周りや首などの皮膚が薄い部分にも照射が可能で、メーカーによってはフェイシャルモードや美肌モードなど、多機能なタイプの業務用脱毛器も取り扱われています。
ボディのみの脱毛メニューの幅を広げたいオーナー様や、介護脱毛・子供脱毛などのニーズに合わせたい時にもおすすめです。
メリット・デメリット
ハイパースキン脱毛を搭載した業務用脱毛器は、他の脱毛方法よりもやや高額のため導入費用がかさみやすいのがデメリットです。
現在使用している脱毛器から買い替える場合は、脱毛メニューの価格の見直しが必要となる場合もあります。
肌への刺激が少ないため、お客様が「本当に照射されているのか」と不安を感じる機会があるため注意が必要です。
担当者が照射時の痛みが少ないメリットや、ハイパースキン脱毛の知識をお客様に詳しく説明できるスキルが重要になります。
E-LIGHT脱毛の特徴
E-LIGHT脱毛はIPLのメラニン色素に反応しやすい光エネルギーと、RFの高周波エネルギーを組み合わせて毛を目立たない状態に整える方法です。
濃く太い毛を得意とするIPLと、細くやわらかい産毛にも照射可能なRFを使用することで異なる体毛に対応します。
体毛の質によって使用する脱毛器を細かく使い分ける必要がなく、太いしっかりとした毛が生えやすい脇やVIO・産毛が目立ちやすい背中・うなじなどのお手入れも1台で行うことが可能です。
出力にも優れているため、広範囲の脱毛部位のメニューには冷却機能つきの脱毛器を選ぶと良いでしょう。
高周波エネルギーのRFは肌にハリを与えて皮膚のキメをなめらかに整えるので、美肌メニュー・フェイシャルなどサロンメニューを充実させたいオーナー様にもおすすめです。
メリット・デメリット
E-LIGHT脱毛は1台で、太く濃い毛から細く色素の薄い産毛まで対応が可能です。濃く太い毛が目立つ部分と、産毛が気になる部分を一気にお手入れしたい顧客ニーズとも相性が良いでしょう。
脱毛メニュー以外にフェイシャルや美肌ケアのメニューを取り入れることができるので、サロンメニューを増やし顧客獲得を目指すオーナー様にもおすすめです。
一方IPLの光エネルギーを使用しているので出力が光脱毛の中でも高く、照射時に痛みを強く感じたり、皮膚の赤みが目立ったりする場合があります。
連続照射を行う場合は冷却時間を長めにとったり、出力を調節したりと注意が必要です。
業務用脱毛器の選び方
ここまでさまざまな業務用脱毛器の種類を見てきましたが、実際に自分のサロンにはどのタイプの脱毛器を導入すればいいのか選ぶ基準に迷われているオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。
今度は、サロンの顧客ニーズに合わせた業務用脱毛器の選び方のポイントをご紹介します。
コンセプトに合わせた脱毛方法を選ぶ
脱毛方法によって得意な毛質や、メリット・デメリットが異なります。サロンのコンセプトから外れた業務用脱毛器を選ぶと、顧客ニーズに合わない可能性があります。
優れた脱毛器を導入することも大切ですが、先ほどご紹介した脱毛方法の特徴を参考にしながらサロンニーズに合っているかどうかよくチェックしてみてください。
脱毛器の照射スピード
脱毛器の照射スピードや取り扱いのしやすさは、サービスを提供する時間に直結します。1ショット照射する度にパワーチャージに時間がかかってしまうと、サービスを提供する時間が長くなってしまいます。
お客様が肌を露出している時間も長くなってしまうため、部位によっては顧客満足度が下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
業務用脱毛器には1ショットずつ照射する「単射式」と、1秒で数ショットの連射が可能な「連射式」があり、種類によって1回の照射スピードを左右します。
連射式には高速で何発もの連射が可能なタイプもありますが、数ショット照射しないと単射式1ショット分の出力に満たないケースもあるので、連射式の出力はよく確認しておきましょう。
単射式はパワーチャージに時間はかかるものの、1ショットの出力が高く威力を維持しやすいというメリットがあります。
脱毛器の機能性
業務用脱毛器は多機能タイプの種類があり、脱毛ケア以外にもエステメニューに活かせる機能がついたものがあります。
新しいサロンメニューに悩んでいるオーナー様や顧客満足度をアップさせたい方は機能性にも着目してみるのがおすすめです。
大きさや操作性をチェック
脱毛器自体の大きさや操作のしやすさは、業務用脱毛器選びの中でも重要なポイントです。いくら機能性が充実していても、サロンの室内を圧迫するくらい大きなものは景観を損ねるばかりか、サービス提供時のスタッフの動きにも影響します。
個人サロンのオーナー様の場合は、持ち運びが可能でカートの上にも設置しやすいコンパクトなサイズのものがおすすめです。出張サービスなどにも対応しやすいでしょう。
操作のしやすいタッチパネルは、表示がわかりやすい液晶タイプのものがおすすめです。出力を簡単に調節しやすいものやモード変更が片手で可能なタイプだとスタッフの研修も効率的に行えます。
顧客満足度アップには冷却機能が重要
顧客満足度を上げるためには、冷却機能があるものがおすすめです。
サービス提供時に何回も連続で照射を行っていると、皮膚に密着するハンドピース自体が熱をもちやすくなります。冷却機能つきの脱毛器は皮膚を冷却して、熱による刺激をやわらげます。
照射時の痛みの軽減にも繋がるので、痛みが苦手という顧客ニーズにも応えることができます。
照射と冷却を同時に叶えてくれる多機能性の脱毛器であれば、ハンドピース自体を2点導入して冷却しながら交代で照射を行うこともできます。冷却時間を短縮できサービス提供にかかる時間も長くならないので、顧客満足度アップに繋がるでしょう。
幅広いメニューに対応できる多機能性
サロンの顧客層や性別によっても、サロンニーズは異なります。
幅広い年代の女性が来店される店舗の場合は、脱毛ケアの他にもフェイシャルや美肌モードの多機能が搭載されているとエステメニューを充実させやすく、脱毛期間が終了した後もリピーターとしての来店が見込みやすいでしょう。
男性向けのサロンの場合は、剛毛なメンズのヒゲにも対応可能で出力の調節がしやすいタイプがおすすめです。
VIOやキッズ脱毛のニーズがあるサロンには、濃く太い毛から細くやわらかい産毛まで対応可能な機能性に優れたタイプや、異なる脱毛方法が搭載された多機能タイプを選ぶのがおすすめです。
脱毛器のコスト
業務用脱毛器の導入には、本体の購入価格以外にもコストがかかります。
脱毛器を導入する場合は、「導入コスト」「ランニングコスト」「メンテナンス費用」の3つの金額を合わせてチェックすることが大切です。
導入コスト
導入コストは「脱毛器自体の本体価格」を指します。脱毛器についてくる付属のハンドピースや、交換に必要なライトなどが別途になっている場合は、すべて合わせた値段が導入コストにあたります。
業務用脱毛器は最低でも100万円前後、最新モデルの多機能タイプの場合は500万以上するものもあります。
ランニングコスト
ランニングコストは「脱毛器を使用する上で発生する費用」を指します。光照射時のライトや照射にかかる電気代などです。
脱毛器に使用するライトはどのタイプでも寿命があり、一定期間使うと交換が必要です。機種によってライトの寿命が異なるため、交換時期の目安はメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。ライト交換にかかる費用は10万前後が目安といわれています。
1ショットの照射にかかる電気代は、機種のワット数によって異なります。1ショット当たり0.1~1円が相場のため、ランニングコストを抑えたい時は1ショット当たりにかかる電気代をよく調べてみましょう。
高速連射式タイプの脱毛器の場合は重ね打ちや、照射漏れが起こる可能性があります。1ショットの電気代が低価格でも頻繁に重ね打ちをしたり、照射漏れが起こったりする場合はコスパが良いとはいえません。
使いやすい照射スピードがどうかもコスパに影響するので、導入前に確認しておきましょう。
メンテナンスの費用
脱毛器のコストで忘れがちなのが「メンテナンス費用」です。購入時にメーカー側が無料でサービスしてくれる場合もありますが、別途対応になるケースもあるので注意しましょう。
定期的な操作確認は無料で実施されていても、ライトの交換や液晶パネルの交換・アップデートなどはメンテンナンス費用が発生する場合もあります。
導入時のメーカーや購入する機種によっても異なるので、事前によく確認しておくのがおすすめです。
脱毛器メーカーのサポート体制
業務用脱毛器をメーカーから購入した後にサポート体制があるかどうかも、選び方の大事なポイントです。
家庭用脱毛器とは違い、業務用脱毛器は出力が高いため安全性と適切な操作力が求められます。導入後にしっかりとした操作の説明があるか、故障時の保証などのサポート体制が整っているのかよく確認しておきましょう。
メーカーによっては導入後にサロンの運営向けの講習会や、業務用脱毛器の研修会を定期的に開催している会社もあります。
これから個人でサロン運営を検討しているオーナー様や、運営ノウハウにお悩みのオーナー様にもおすすめです。
脱毛器の保証
業務用脱毛器は、メーカーや機種によって保証期間が異なります。せっかく導入した脱毛器が急に故障してしまうと予約をキャンセルしてもらったり、営業を停止しなければならなかったりと、サロンの信用問題にも関わりかねません。
中古の業務用脱毛器のほとんどはメーカーの保証期間を過ぎているため、故障時の対応に高額な費用がかかったり、修理に時間がかかってしまうケースがあるので注意が必要です。
新品の脱毛器を購入する場合でも保証期間が極端に短くないか、故障した場合はすぐに対応してもらえるのか購入前に確認することが大切です。
脱毛器はリースか購入かどっちがおすすめ
業務用脱毛器を購入するには、最低でも100万円以上かかります。サロン運営を一から個人で行うオーナー様の場合、少しでも初期費用を抑えたい方も多いです。
リースやレンタルで業務用脱毛器を導入すると、初期費用を抑えながら新品でメーカー保証のある脱毛器を導入することが可能です。毎月のリース料金がかかりますが、短期で新品の脱毛器を使用したい方やサロン運営が安定した時に購入を検討している方に向いています。
脱毛器の購入は長期的に考えるとお得ですが、初期費用を節約したい場合はリースやレンタルといった方法も検討してみると良いでしょう。
まとめ
業務用脱毛器を導入するといっても、たくさん種類があって何を選んだらいいのか悩んでしまうオーナー様も多いです。
種類によってサロンの顧客ニーズに合う特徴が異なるので、オーナー様の顧客層やニーズを確認しながらどのタイプと相性が良いのかチェックしてみてください。
今回ご紹介した脱毛器の選び方のポイントや機種毎のメリット・デメリットを確認しながら、脱毛器自体の価格だけでなく導入後のメーカーのサポート体制にも着目してみてはいかがでしょうか。