安い業務用脱毛機器が危険な理由|選び方と購入前に確認すべきチェックポイントを解説

安い業務用脱毛機器が危険な理由|選び方と購入前に確認すべきチェックポイントを解説

業務用脱毛機の相場は1台あたり150万円からもっとも高価なもので500万円と、価格帯が広く選択肢も豊富です。

加えて、初期費用のみならずランニングコストも無視できません。

「せめて初期費用はおさえたい」と安価な業務用脱毛機を検討したくなるものですが、格安な業務用脱毛機には注意が必要です。

価格だけで選んだ業務用脱毛機が、導入後にトラブルを起こす可能性も少なくありません。

本コラムでは、安い業務用脱毛機が危険な理由と購入前のチェックポイントについて解説します。

安い業務用脱毛機がおすすめしない理由

安い業務用脱毛機が危険な理由は、トラブルの発生リスクが高いことにあります。

業務用脱毛機は脱毛サロンや美容クリニックが脱毛を希望するお客様に対し機械を使って直接肌に使用するものですので、トラブルで被害が及ぶのはお客様自身です。

期待された脱毛効果を得られない設備不良なマシンであったり、あるいは出力が強すぎてお客様に強い痛みを与えたり火傷を負わせてしまうといった事態は防がなければなりません。

相場と比較してあまりにも格安な業務用脱毛機の場合は特に注意が必要です。

格安な業務用脱毛機には明記された機能やスペックと実際の動作や効果が合致していないなどの不備があるケースが多いとされています。

特に海外製の業務用脱毛機は日本人の肌質・毛質を考慮して開発されていないこともあり火傷リスクが高い傾向があります。

また品質や性能自体には問題がないものの、操作性が悪く施術者にとってわかりにくい使い方である場合や故障しやすい場合などもあるため、慎重に検討することが必要です。

業務用脱毛機のトラブルで発生するリスク

性能や品質が悪い格安な業務用脱毛機を導入した場合に、どのようなトラブルが発生するか考えてみましょう。

  • 施術後に火傷などお客様の肌状態が悪化する皮膚トラブル

大切なお客様の肌にトラブルが発生した場合、サロン側が賠償責任を問われることもあります。さらに万が一トラブル発生時の対応が不十分であれば口コミサイトなどでサロンに低評価がつき、風評被害にもつながります。

  • マシンの故障トラブル

マシンが長期的に安全に使用できるよう開発・製造されていないことも考えられます。

メンテナンスやサポートが手薄なメーカーや販売元からマシンを購入すると、安定的なサロン運営の危機にかかわります。

安いだけで機器選びはしない

価格の安さは業務用脱毛機の導入の上で無視できない要素です。とはいえ、「安い」というだけで機器を選ぶことはおすすめできません。

脱毛サロン・クリニックは、脱毛を希望するお客様の信頼を得て運営しています。価格と引きかえに効果・性能・安全性を軽視すると、お客様の信頼を損なうことになります。

安さだけにこだわることなく、品質を重視して安全性・信頼性の高い製品を選ぶことを心がけましょう。

関連記事:業務用脱毛機を選ぶ際に比較すべきポイントと購入前に知るべき注意点

業務用脱毛機器選びのポイント

「安さだけで業務用脱毛機を選ぶべきではない」ということをお伝えしてきましたが、では何を基準に選べば良いのでしょうか。

業務用脱毛機は種類も多く、比較するだけでも一苦労です。メーカーや販売元の説明を聞くとどれも魅力的に映りますし、話を聞くほど悩んでしまうこともあります。

重要なポイントを絞って比較することで、自身のサロンに合った業務用脱毛機を選ぶことができます。

ここでは業務用脱毛機における機器選びのポイントを説明します。

脱毛方式

まずは多様な脱毛方式を知り、その違いを理解する必要があります。

一般に脱毛サロンやクリニックで受けられる脱毛には、大きく分けてフラッシュ脱毛(光脱毛)・レーザー脱毛・ニードル脱毛(医療針脱毛)の3種類があります。

フラッシュ脱毛

可視光線を使用して発毛組織にダメージを与える仕組み。永久脱毛ではない。

レーザー脱毛

レーザーを使用して発毛組織を破壊する仕組み。永久脱毛に分類される。

ニードル脱毛

細い針を毛穴に入れ電流を流し、発毛組織を破壊する仕組み。永久脱毛に分類される。

現在サロン脱毛ではフラッシュ脱毛が主流です。フラッシュ脱毛はレーザー脱毛・ニードル脱毛に比べて以下のような特徴があります。

  • 施術時に痛みを感じにくく、使用される光の波長によっては美容効果が得られる
  • 効果は減毛・抑毛が期待される(レーザー脱毛やニードル脱毛のような永久脱毛は不可)
  • 医療脱毛に比べると効果を実感するまでに回数や時間がかかる
  • 種類が豊富で期待できる毛質が異なるなど特徴があるためお客様のピンポイントなニーズに応えられる

記載のとおりフラッシュ脱毛は豊富な種類がありますので、フラッシュ脱毛をもう少し細分化して詳しく説明します。

IPL脱毛(Intensive Pulse Light)

強い波長の可視光線を使ってメラニン色素をターゲットに照射する。

効果を早い段階で実感しやすい反面、フラッシュ脱毛のなかでも痛みを感じることが多い。

太い毛、濃い毛に強く反応する。2〜3ヶ月おきの施術が効果的。

SSC脱毛(Smooth Skin Control)

制毛効果を持つジェルに光をあて、毛根と毛根よりも浅い部分のバルジ領域をターゲットに照射する。

肌への負担を考慮して開発された脱毛手法なので基本的に痛みを感じることはほぼないが、効果を実感するまでに時間を要する。

細い毛、産毛に反応しやすい。1〜3ヶ月おきの施術が効果的。

SHR脱毛(Super Hair Removable)

複数の波長を含んだ微弱な光を使いバルジ領域をターゲットに往復照射する。

IPL脱毛は痛みを感じることがデメリットであったが、SHR脱毛では蓄熱式を採用しているため痛みを感じにくい。

細い毛、産毛に効果が高いといわれる。毛周期の影響を受けないため、最短で2週間間隔の施術も可能。

THR脱毛(Thermo Heat Remover)

赤外線領域を含む光でバルジ領域をターゲットに照射する。

SHR脱毛の弱点であった連射による出力低下のデメリットを覆す進化型の蓄熱式脱毛として近年注目を浴びる。

SHR脱毛同様、細い毛、産毛に効果が高いといわれる。毛周期の影響を受けないため、最短で2週間間隔の施術も可能。

機能面

機能面は現場スタッフの使いやすさ(操作性)の観点から確認することが重要です。

たとえどれほど高機能であっても、マシンが使いにくければお客様に対してベストな施術はできません。

具体的には以下のようなポイントをチェックすることをおすすめします。

  • パネル表記がわかりやすいか(英字表記のみ等は避ける)
  • 脱毛効果が期待できる十分な出力設定ができるか
  • 出力レベルの調整がしやすいか(複雑な操作を要しない)
  • 必要以上に場所を取り施術スペースを圧迫しないか

操作性の高さは実際に触れてみて初めてわかることがほとんどです。

メーカーや販売元に確認し、資料だけでなくデモ機を使って検証できるとイメージがしやすくなります。

特にハンドピースは脱毛効果を左右する重要なパーツですが、大きさ・重さはメーカーによって大きく異なるため実物で確認することをおすすめします。

大きすぎる・重すぎるは論外ですが、それ以外にも交換のしやすさ、照射時に肌に与える感触の滑らかさなども必見です。

安全性と保証期間

機能が優れていても、安全が保証されていなければお客様に安心いただける施術はおこなえません。

安全性の高さを確認するための指標には、以下が例として挙げられます。

  • PSEマーク(電気用品安全法の基準を満たしたことを証明するマーク)を取得した脱毛機であるかどうか
  • 第三者機関による安全性臨床実験の報告が公開されているかどうか
  • 自動停止機能や誤作動予防機能が備わっているかどうか

保証内容や期間が明示されていることも安全性の裏付けになりますので、あわせてメーカー・販売元に確認することをおすすめします。

導入後のサポートや支援

近年の業務用脱毛機は操作性が高いものが多く、施術者のテクニックで効果が大きく変化することは考えにくいといわれています。

ですが脱毛の前提知識・アフターケア・操作上の注意点などをおさえておかなければ施術ミスやトラブルの原因になります。

そのため脱毛機の導入後のサポートや支援が受けられるメーカー・販売元から業務用脱毛機を購入することがおすすめです。

なかには機器の取り扱いをレクチャーしてくれる講習・セミナーを開催したり、出張デモンストレーションをおこなうメーカー・販売元もあります。

どのようなサポートや支援が受けられるかも事前に確認しておくと良いでしょう。

機器のランニングコスト

ランニングコストの検討は初期費用に比べると後回しになりやすいですが、具体的にかかる費用をイメージすることは重要です。

業務用脱毛機の本体価格以外にかかるランニングコストとして、代表的なものを紹介します。

  • メンテナンス料
  • 部品交換費用
  • マシンの使用にかかる電気代
  • 1ショットあたりの価格

「1ショットあたりの価格」と聞くとイメージしにくいかもしれませんが、業務用脱毛機はランプを交換するまでに打てる最大ショット数がおおよそ決まっています。

ランプ交換にかかる費用を最大ショット数で割ると、1ショットあたりの価格が算出できます。

(例)最大ショット数100万回20万円の業務用脱毛機Aと、最大ショット数40万回10万円の業務用脱毛機B

仮に全身脱毛で1人のお客様に照射する平均回数が4000回だとすると、Aは1人あたり800円、Bは1000円かかることになります。

ランプ交換代そのものはBが半額で済みますが、交換頻度はBのほうが高いということになります。

しかし、単純にショット数だけで費用対効果を図れるわけではありません。

仮に1ショットあたりの費用が安くても、出力されるフラッシュのエネルギーが低すぎれば意味はありません。出力レベルもあわせて比較する必要があります。

店舗のターゲットにあった機器選び

導入する業務用脱毛機が「サロンのターゲットとなる客層に合っているか」も重要なポイントです。

特に近年、脱毛市場では若年層の女性だけでなく男性をターゲットにしたメンズ脱毛、子どもを対象としたキッズ脱毛、さらにはシニア層向けの介護脱毛というジャンルも注目されています。

ターゲットとなるお客様によって、脱毛でどのような点を重視するかが異なってきます。

メンズ脱毛の場合は多くのお客様が顔まわりのヒゲ脱毛を希望されますが、顔の皮膚は薄く痛みを感じやすいとされています。

男性は女性に比べ痛みに弱いといわれることもあり、痛みを感じやすい脱毛機は避ける傾向にあります。

大人よりも皮膚層が薄く敏感な肌質の子どもが受けるキッズ脱毛は、何よりも安全性が重視されます。

介護脱毛は一般的にVIOの施術ニーズが高いですが、白髪になる前に脱毛を完了する必要があるため脱毛完了までの期間を考慮する必要があります。

購入前に確認すべきチェック項目

ここまで業務用脱毛機を選ぶ際のポイントを解説してきました。

業務用脱毛機選びで失敗しないためにも、購入前に確認すべき点を整理してから購入することが重要です。

ここからは購入前に確認しておくべきチェック項目を説明します。

業務用脱毛機の脱毛方式について学んでおく

業務用脱毛機はメーカーによって機能や費用が大きく異なりますが、採用されている脱毛方式はいくつかの種類に分類されます。

脱毛方式によって効果が期待できる毛質やメリット・デメリットがあるため、ここではフラッシュ脱毛の種類と一般的な特徴をおさえておきましょう。

IPL脱毛(Intensive Pulse Light)

フラッシュ脱毛のなかでもっとも歴史の長い脱毛方式です。太く濃い毛に有効で、輪ゴムではじいたような痛みを感じることがあります。

SSC脱毛(Smooth Skin Control)

肌にジェルを塗布して光を照射する脱毛方式です。細い毛や産毛に効果を発揮します。痛みはほとんど感じませんが、効果の実感は緩やかです。

SHR脱毛(Super Hair Removable)

毛周期にかかわらず施術可能な蓄熱式脱毛方式です。細い毛や産毛に効果を発揮します。IPL脱毛・SSC脱毛に比べて施術にかかる時間を短縮できます。

THR脱毛(Thermo Heat Remover)

SHR脱毛の進化版として生まれた蓄熱式脱毛です。大まかな特徴はSHR脱毛と同じで、SHR脱毛よりも更に照射時間を短縮できるため、効率的な施術が可能です。

ランニングコストについて事前に把握する

ランニングコストを月単位・年単位で把握しておくことも重要です。

メーカーや販売元に問い合わせれば、ランニングコストの概算を確認できることが多いでしょう。

導入を検討している業務用脱毛機をある程度絞ってからでもかまいませんので、候補が出そろったらランニングコストの比較もしておくことをおすすめします。

一般的なランニングコストの例は以下のとおりです。

  • メンテナンス料および補償外となった場合に修理時にかかる費用
  • ハンドピースなどの部品交換費用
  • マシンの使用にかかる電気代
  • 1ショットあたりの価格(ランプ代)

サポート内容について調べておく

サポートの内容はメーカーや販売元に詳しく確認しておきましょう。

製品の機能・スペックももちろん重要ですが、業務用脱毛機の導入や買い替えには大きな不安が伴います。

「多機能すぎて、正しく使いこなせるかどうか」

「故障したらどうしよう」

「サロン経営がそもそも初めてなのでどうしたらよいかわからない」

そうした不安を解消できるだけのサポート体制かどうかを見極めておくことで、購入後の後悔を避けることができます。

メーカー・販売元によってサポート内容は大きく異なりますが、主なサポート内容は以下を参考にしてください。

  • 導入時のデモ機を使用した無料研修やセミナー
  • 購入後一定期間のマシン基本機能保証(無料の部品交換など)
  • 開業支援サポート(集客・収益面でのアドバイス)
  • ポスターやチラシ等の販促物作成支援

どのような脱毛サロンを運営しているか・開業したいのかによって重視したいサポート体制も異なるため、一般的なサポートの手厚さで選ぶのではなく「必要なサポートが含まれているかどうか」を確認することがおすすめです。

マシン保証や保険について質問出来るようにしておく

マシンの保証や保険などの万が一に備えたサポートは、機材によってその期間・内容・対象外となる事象などがさまざまです。

基本的に業務用脱毛機のほとんどが故障時の無償対応期間を設けています(1年間~)。

また無償対応の期間終了後も、機材の故障以外でお客様に対する施術トラブルの発生時に利用できる保険制度があるメーカーもあります。

故障や施術トラブルについては一般的に発生頻度が少ないため軽視しがちですが、「もしも」を想定して業務用脱毛機を導入することは結果的にお客様の安心や信頼にもつながります。

保証・保険などの内容は正しい理解が求められますので、不明点は質問できるようにしておきましょう。

スペックや見た目が酷似している脱毛機に注意

特に価格が格安の業務用脱毛機において注意したいのは、偽造品の存在です。

他ブランド・メーカーの最新機種と酷似した見た目の脱毛機でも、実際はブランドロゴや外装を模倣しているだけで機器の出力の強さやスペックは正規品とかけ離れたものである可能性もあります。

また機能・スペックが他ブランド・メーカーの業務用脱毛機に類似している場合も注意が必要です。

中国などの海外工場で仕入れ安価に製造され国内の安全基準をクリアしていないことが考えられますので、導入後に以下のようなリスクが考えられます。

  • 出力調整の不具合が発生し施術トラブルにつながる
  • 早々に故障してしまい、必要なサポートや保証が受けられない

こうしたリスクを回避するには正規の販売元やメーカーを経由して適正価格で購入することが重要です。

正規の販売元やメーカーの提示する価格と差がありながら見た目やスペックが酷似する脱毛機を見つけた場合には、直接正規販売元・メーカー等に問い合わせてから導入検討することをおすすめします。

ルネッサンスシリーズが選ばれる理由

業務用脱毛機の総出荷台数4,000台を超えるルネッサンスシリーズは、以下の理由から多くのサロンに選ばれています。

  • 神奈川県内の工場で製造・検品された国産の業務用脱毛機であること
  • 「美容ライト脱毛適合審査制度」「エステティック機器認証」2つの認証を取得しており、安全性が高い
  • 長期メーカー保証(UOMO・GT-R・LUNAは3年間保証)で故障時は代替機無料貸し出しなど手厚いサポート
  • 操作講習だけでなく集客方法のアドバイスなど、サロン経営の不安や疑問に寄り添う万全なバックアップ体制
  • 脱毛以外にも1台でフェイシャル・バスト・ボディケアも叶う豊富なメニュー展開
  • あえて日本語表示のアナログボタンを採用し、高い操作性を実現
  • IoT搭載でメンテナンスの必要性や使用状況もブラウザから把握可能

このようにルネッサンスシリーズには、安心して業務用脱毛機を導入できるだけの理由がそろっています。

まとめ

業務用脱毛機は高価なため「導入するならできるだけ格安なものを」と考え、価格を優先して選んでしまうかもしれません。

しかし価格だけで脱毛機を検討すると安全性が保証されていなかったり、本来期待される脱毛効果が得られなかったりという事態も考えられます。

業務用脱毛機はお客様の肌に直接触れる電子機器ですので、何よりも安全性が重視されます。

また本来の目的である脱毛がおこなえることは大前提です。

安全かつ高い効果が見込める脱毛機を選ぶなら、安い海外製の脱毛機よりも国産の業務用脱毛機を選ぶことをおすすめします。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。