海外製の業務用脱毛機は危険|日本製の脱毛機の特徴と購入する際の注意点について解説

海外製の業務用脱毛機は危険|日本製の脱毛機の特徴と購入する際の注意点について解説

業務用脱毛機の購入を検討している美容サロン経営者の方が第一に驚くことが多いのが、価格の幅広さです。

業務用脱毛機には1台あたり100万円から、高額なもので500万円とその価格に大きな差があります。

導入にかかる初期費用をおさえるため安価な業務用脱毛機を購入することもできますが、購入時には注意が必要です。

特に中国など海外製の業務用脱毛機の場合は比較的安価に手に入りやすいですが、さまざまなデメリットがあり一概に価格だけで選ぶことはおすすめできません。

本コラムでは業務用脱毛機を選ぶ際のポイントを海外製・国内製の観点から解説します。

安さ重視で脱毛機を選ぶのは危険

業務用脱毛機を購入するうえで価格は非常に重要ですが、安さ重視での購入は危険です。

楽天やAmazonなどの通販サイト、メルカリやラクマなどのフリマアプリ、その他海外サイトはメーカー直販の購入経路に比べ価格が安く設定されていることが多いです。

しかし同じ製品でも安さ重視でマシンを購入すると出力調整で不具合が生じたり安全装置に不備があったりと、導入後にトラブルが発生し施術時にお客様に火傷を負わせてしまう可能性もあります。

エステサロンや美容クリニックにおける脱毛で火傷などの皮膚トラブルが発生するケースはニュースでも報じられます。

こうした施術トラブルは施術者の操作ミスのほか、使用する業務用脱毛機の初期不良によるものも多いため信頼できる販売元からマシンを購入することが重要です。

施術トラブルの内容や程度によってはお客様に大きな怪我や損害を与える可能性もあり、さらには訴訟や風評被害で閉業に陥るケースも考えられます。

購入先を精査しないことによるリスクは非常に大きいため、安さ重視での購入は避けることをおすすめします。

業務用脱毛機の日本製と海外製どちらがおすすめ

業務用脱毛機は大きく日本製(国内製)と海外製の二つに分けることができます。

結論からいえば、これから新たに業務用脱毛機の導入を検討している方には安全性の観点で日本製の業務用脱毛機のほうがおすすめです。

人体の脱毛を目的とした機械は1875年の電気分解法を皮切りに発明され、およそ150年にわたり進化を遂げてきました。

脱毛の技術や理論はその間さまざまな変遷をたどり、現在では光(フラッシュ)やレーザーを使用して毛根にダメージを与える脱毛方法が主流となりました。

火傷をはじめとした皮膚トラブルのリスクはこれまでも懸念されてきましたが、安全性の高さと脱毛効果を両立できる脱毛機が開発されたのはここ20~30年の話です。

機械式の脱毛は海外から日本に広まりましたが、海外製の脱毛機は日本人向けに開発・製造されていないため日本人の肌質や毛質との相性が悪く、皮膚トラブルにつながりやすい点がデメリットでした。

日本人は黄色人種であるため白人の肌よりもメラニン色素に反応しやすく、光(フラッシュ)やレーザーで発生する熱で火傷を引き起こしやすかったのです。

これを受け日本国内では日本人の肌質や毛質を考慮した業務用脱毛機の研究・開発が進められました。

皮膚トラブルを起こしにくく、かつ脱毛効果を期待できる安全性の高い業務用脱毛機を開発・製造しているのが日本製脱毛機メーカーです。

先述のとおりどのような業務用脱毛機を使用するかでお客様の皮膚トラブルの発生リスクが大きく異なりますので、リスクを最小限におさえるためにも日本製の業務用脱毛機を購入することがおすすめです。

関連記事:業務用脱毛機を選ぶ際に比較すべきポイントと購入前に知るべき注意点

業務用脱毛機はなぜ高いのか

業務用脱毛機は価格相場が高く、1台あたり安いものでも150万円から高価なもので500万円といわれています。

美容サロンで使用される美容機器(5〜40万円)や痩身機器(100〜300万円)と比べると3〜4倍近い価格差がありますので、安易に購入できるものではありません。

業務用脱毛機は複雑な構造のため使用する部品数も多いこと、安全面に配慮し厳しい基準のテストを繰り返すことにより開発・製造費もかかることから高額になりやすいといわれています。

そのほかにも広告宣伝費、購入後の機材アフターサービス費用、海外製の場合は輸入販売にかかるコストが含まれています。

メーカーによって何にどれだけ費用をかけているかは当然異なりますが、国内製の場合は開発費や製造費が費用の大部分を占めることが多いです。

安全性を担保しつつ効果を期待できる脱毛機を市場に展開しているため、価格も高額になりやすいといわれています。

業務用脱毛機を購入する際の注意点

業務用脱毛機を購入する際には、以下の3点に注意しましょう。

  • 海外サイトや量販サイト、フリマアプリなどから購入しない
  • 口コミや比較サイトを参考にしない
  • 中古脱毛機や輸入代行業者には頼らない

価格の安さや納期の短さなど利便性につられて比較が不十分な状態で購入するとトラブルのもとになります。

なぜこうした購入先や購入方法が推奨されないのか、それぞれ詳しく解説していきます。

海外サイトや量販サイトといったフリマアプリから購入しない

海外サイト・海外メーカーからの直接購入は物流コストがかかることに加え、コミュニケーションがうまく取れず輸入・納品までのトラブルが起きやすいことがデメリットです。

Amazonや楽天などの通販サイトでも業務用脱毛機が販売されていますが、ECサイトの出品手数料が上乗せされており正規の販売価格よりも割高になる可能性があります。

メルカリやラクマなど大手フリマアプリでも業務用脱毛機が販売されていることがありますが、基本的に中古マシンであることが多く出力の強弱が適切でなかったりと設備不良がある可能性があります。

口コミや比較サイトを参考にしない

口コミを利用したランキングサイトや比較サイトは情報がまとまっており利用しやすいと考える方も多いですが、「アフィリエイト」と呼ばれる広告収入を目的として運営されているサイトもありますので注意が必要です。

PRだと悟られないよう宣伝をするステルスマーケティング(ステマ)の手法をとったランキングサイト・比較サイトを見分けることができず、正しく比較できないまま製品を購入してしまうと失敗につながります。

そうしたサイトで紹介されている情報は基本的には参考程度にとどめ、最終的な業務用脱毛機の購入判断の材料とするのは控えることをおすすめします。

中古脱毛機や輸入代行業者には頼らない

中古の業務用脱毛機は当然ながらメーカー保証の対象外のため、購入後に機材の動作不良があったとしてもメンテナンスを受けられない可能性があります。

使用年数や出力調整の設定など販売時の表記が正しい保証もないので、年式の古い脱毛機を「最新式」と偽って販売されてしまうことも考えられます。

輸入代行業者は海外製品を購入する際に便利ですが、中古製品と同様に海外製のマシンの年式やスペックを偽って販売されたり、ひどい場合にはブランドのロゴや機材の外装のみ差し替えて販売されるケースもあります。

さらにこの場合、広告宣伝費や改良費用が上乗せされ高額になる場合もありますので注意が必要です。

日本製の業務用脱毛機の特徴

ここまで日本製の業務用脱毛機は海外製に比べ価格が高いこと、その理由をお伝えしました。

価格が安くないにもかかわらず多くのサロンから選ばれているのには、どのような理由があるのでしょうか。

ここからは日本製の業務用脱毛機の特徴を解説します。

安全性に優れている

日本製の業務用脱毛機の特徴は、高い安全性です。

国内で設計・製造された電子機器は、業務用脱毛機に限らず何度も検証を重ね安全面に考慮して製造されています。

特に人体の皮膚に触れフラッシュやレーザーなどのエネルギーで発熱する仕組みの業務用脱毛機は火傷などのトラブルを引き起こさぬよう綿密な計算と細かな調整をおこない設計されています。

安全性の高さは、そのままお客様からのサロンへの信頼につながります。

「初めての脱毛でも安心して施術を受けたい」「以前、海外製品を取り扱う別のサロンで火傷をしてしまった」といったお客様に安心して利用いただける脱毛サロンを目指すのならば、日本製の業務用脱毛機がおすすめです。

丈夫で故障がしにくい

安全性に優れている点とも関連しますが、緻密な計算のもと開発された日本製の業務用脱毛機は故障リスクも低く丈夫であるといわれています。

機材も劣化しますので使用期間が長くなるほど故障しやすくなりますが、海外製の業務用脱毛機と比べ日本製の業務用脱毛機は長期間継続して使用しても故障しづらいのが特徴です。

脱毛機の故障はお客様へご迷惑をおかけすることにつながり、代替機を用意するまでの間は営業ができなくなる可能性もあります。

いつでも安心して同じクオリティの脱毛を受けられる環境を整えたいのであれば、日本製の業務用脱毛機を選ぶほうが良いでしょう。

日本人の肌・体毛に合った機器で作られている

日本製の業務用脱毛機は施術対象を日本人と想定して設計・開発されています。

日本人の肌や体毛にあった機器で作られているため、施術トラブルの発生リスクをおさえることができます。

日本人は黄色人種なので、白人に比べメラニン色素に反応しやすいといわれています。

脱毛機はフラッシュやレーザーの照射によって肌のメラニン色素に反応し熱を発生させる仕組みですので、適切に出力設定できなければ照射時の火傷につながります。

「火傷のリスクをおさえて安全に施術したい」という脱毛サロンや美容クリニックでは、日本製の業務用脱毛機を導入することが多いです。

トラブル時スムーズに対応できる

日本製の業務用脱毛機はそもそも故障しにくいですが、万が一操作不良で施術ができなくなった場合でもトラブルにスムーズに対応できることも特徴です。

海外製の業務用脱毛機の場合、代替機の用意までに時間がかかってしまったりメンテナンスを受けることができない場合もあります。

その点、日本製であればメンテナンスなどサポート体制も充実しており、またメーカーも国内のため連携が図りやすいといわれています。

メーカーのサポートが充実している

日本製の業務用脱毛機であれば、メーカーのサポート体制が充実していることが多いといわれています。

新たに脱毛サロンを開業する経営者の方や、これまで長く使用していた脱毛機から新しいメーカーの脱毛機に切り替えを考えている脱毛サロンにとっては、基本操作も不安なことが多いものです。

しかし導入前でも購入サロン向けにデモ機を利用した研修の用意があったり、パネル操作時のエラー対応の問い合わせが可能であったりと細かなサポートが受けられることもあります。

また、故障時の対応についても購入後のアフターサポートや無償の保証期間が設けられていることも多いため安心です。

業務用脱毛機は商品やメーカーに直接聞くのがおすすめ

業務用脱毛機は1台でも高額であり、サロン経営の上でも大きな買い物です。

そのため安易にウェブサイトなどの情報を比較し購入を決めてしまうと経営するサロンの方向性と合致しないスペックであったり、安価なものでは予期せぬトラブルにつながる恐れもあります。

「価格重視で購入した脱毛機が海外製の中古マシンで、説明書がない。操作パネルが日本語ではない」

「輸入代行業者を介して脱毛機を購入したが注文した機材と異なるものが届いてしまった」

こうしたトラブルが発生するとサロンの運営ができなくなってしまう可能性もあります。

そのため高額な脱毛機の購入検討は失敗のリスクを最小限に抑え、安心・安全に使用できるよう熟考して決定することが必要です。

商品知識が豊富で特徴をよく知っているメーカーに直接尋ねながら、サロンの強みや差別化ポイントと合致する脱毛機を選ぶことが重要といえます。

まとめ

中国製などの海外製の脱毛機は安価で入手しやすいですが、安全性が担保されておらずトラブル時のメーカーサポートが不十分であるなどリスクが高いことが注意点です。

安さ重視で業務用脱毛機を購入してしまうと施術時にお客様が火傷を負うことになってトラブルにつながる可能性もあり、安全面を考慮せずマシンを選ぶことは非常に危険です。

お客様から信頼され、安心・安定した環境で施術ができるサロンを目指すためにも、安全性が高く故障リスクの低い業務用脱毛機を検討することをおすすめします。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。