更新日:2023.11.08

サロンメニューを増やすなら光脱毛がおすすめ|仕組みや医療脱毛との違い・効果について解説

サロンメニューを増やすなら光脱毛がおすすめ|仕組みや医療脱毛との違い・効果について解説

脱毛方法には大きく分けて、光脱毛、医療脱毛、ニードル脱毛があります。サロンで施術が可能なのは光脱毛であり、医療脱毛(レーザー脱毛)とニードル脱毛が医療機関で行われる脱毛方法です。

「脱毛を始めたいけど、どの脱毛方法を選んだら良いのか迷っている…」
そんなお客様も多いはずです。

今回は光脱毛と医療脱毛の違いについて、さまざまな観点から解説していきます。それぞれの脱毛方法によって、向き・不向きがあることを把握して、お客様に合った脱毛方法を提案できるようになりましょう。

サロンメニューを増やすなら光脱毛がおすすめ

新しいメニューを取り入れたいとお考えの時は、脱毛メニューがおすすめです。しかしサロンでどんな業務用機器を導入したらいいのか悩む方も多いと思います。業務用の脱毛機器の種類によっては、サロンでは取り扱いができない場合もあるので要注意です。

レーザー脱毛や、ニードル脱毛は医療行為に当たります。医療行為と呼ばれる脱毛方法は、一般的にサロンで取り扱うことはできません。脱毛メニューを増やすなら、光脱毛の種類を増やしましょう。

光脱毛にはいくつかの種類があります。メニューを増やすためにも、定義やニーズについて理解しておくことは大切です。

ここでは、光脱毛の定義やニーズについて簡単に解説します。

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光脱毛は「フラッシュ式」とも呼ばれています。エステサロンの脱毛メニューや、家庭用脱毛機器で多く見かけられる脱毛方法です。医療用レーザー脱毛や、ニードル脱毛よりも比較的低価格で利用でき、学生さんから高齢の方まで幅広い世代に人気があります。

また光脱毛といってもさまざまな種類の脱毛機器があるため、お客様のニーズに合わせて導入する脱毛機器を選びやすいのもメリットです。今回は脱毛サロンが導入している光脱毛とはどのような方法なのか、詳しくご紹介していきます。

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光脱毛とは?

そもそも脱毛には光脱毛の他に、レーザー脱毛、ニードル脱毛などがあります。脱毛サロンで行えるのは、光脱毛のみとされています。

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第1 脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
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ちなみに医療用レーザー脱毛は毛根部分にレーザーを照射したり、ニードル脱毛は毛根のある毛穴にニードルを使用するため、医療行為の一環と見なされ、有資格者でないと行うことができません。

一方光脱毛は、肌に光を照射して毛を弱らせて目立たなくさせ肌をキレイな状態に整える方法です。光脱毛で使用される特殊なフラッシュは、毛の成長力を弱らせて徐々に目立ちにくくい状態へと導きます。

光脱毛は定期的なペースで繰り返すことで、徐々に目立ちやすい濃い太い毛も生えにくくなり、自己処理で行うムダ毛ケアのペースも少なくなります。

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光脱毛で毛が抜ける仕組み【毛周期】

脱毛を行う上で、基本となるのが『毛周期』です。毛周期は、毛が生え変わる周期(サイクル)のことで、毛が成長する成長期、成長が終わって抜け落ちるまでの後退期、次の毛が生えてくるまでの休止期に分かれます。

毛周期のサイクルを把握しておくと、効率よく予約を入れてお客様のニーズにも応えやすくなります。脱毛メニューを導入する際には、詳しく把握しておきましょう。

・成長期…毛の成長に必要な毛母細胞が分裂し、毛が成長する期間
・退行期…毛の成長が止まり、古い毛が抜け落ちるまでの期間
・休止期…毛が抜け落ち、毛の成長に必要な細胞が分裂を始めるまでの期間

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ちなみに成長期は2段階あり、皮膚の中で毛母細胞が分裂し毛の根本の毛乳頭が作られ始める成長時期と、毛細血管から栄養を得て毛自体が長く伸びる成長時期があります。

光脱毛はこの2段階の成長期に光を照射させることで、弱らせて毛が目立ちにくい状態へ導きます。反対に毛の成長が完全に止まっている退行期や、毛乳頭のない休止期に光を当てても、理想的な効果はあまり期待できません。

また毛周期は、人によって異なるだけでなく、からだの部位によって周期が異なります。

光脱毛は、特に毛の成長期に光を照射することで毛を目立たなくすることを目指します。光の当たった毛と周辺細胞が老廃物と認識され、体の外に排出されていきます。

成長期にある毛は、体の毛全体の20%程度といわれております。そのため、1〜2カ月のスパンで施術を行うと、5〜6回目から毛が目立ちにくくなるといわれています。

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光脱毛の平均的な料金相場

ここでは一般的な光脱毛の相場についてご紹介します。医療脱毛と比べると、光脱毛の方が安価な傾向です。

光脱毛の一般的な料金相場は以下の通りです。

光脱毛は効果を感じるまで回数を重ねることが必要です。そのため、回数を気にせずに通いやすい「回数無制限プラン」が好まれる傾向にあります。

初期費用はかかるものの回数無制限プランであれば、施術を受ける回数が増えるほど施術1回あたりの費用が安くなります。

光脱毛のメニューをお客様に紹介する際には、長期的な視点から案内するのが良いでしょう。

光脱毛の種類

光脱毛には3つの種類があり、種類によって仕組みが異なります。

  • IPL式脱毛
  • SHR式脱毛
  • SSC式脱毛

それぞれがどのような特徴、効果を持つのか比較しましょう。

長年脱毛業界を支えているIPL式脱毛

IPLは『インテンス・パルス・ライト』の略で、光が毛の黒色(メラニン色素)に作用する脱毛です。太くて濃い毛にも反応しやすく、毛の成長を遅らせて徐々に細く目立たない状態へと導きます。

毛のサイクル「毛期」の成長期に沿って照射するため、1〜2カ月に1回程度の施術で、おおよそ1年で毛が目立たなくなり、ツルすべのお肌を保ちやすくなります。

メラニン色素の黒色に作用するため、毛の色素が薄い人や産毛の多いお腹や肩周り・背中・うなじ・顔などの脱毛については、比較的時間がかかりやすい特徴があります。

IPL式脱毛は日本人の体毛に多いメラニン色素の濃く黒い毛に反応しやすいため、このようなメリットがあります。

・色の濃い毛が生えやすいワキや、VIOゾーンにも向いている
・男性の体毛や、ヒゲが気になる人にも◎
・脱毛サロンで最も一般的とされる脱毛機器のため、扱っているサロンが多い

IPL式の脱毛機器は他の脱毛機器と比べて日本で導入されるのが早かったため、さまざまなメーカーが取り扱っています。形状がコンパクトなものや、操作がわかりやすいタイプなどサロン様側がご自身と相性の良い機器を選びやすいというメリットもあるでしょう。

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一方で、このようなデメリットもあります。

・もともと色が薄く細い産毛や、メラニン色素をもたない白髪には反応しにくい
・皮膚の色が黒っぽい場合、肌のメラニン色素にも反応する可能性がある
・ほくろや、シミがある部分には使えない
・日焼け後の肌には使えない
・脱毛時の痛みがやや強め
・取り扱っているサロンが多い

光を照射する部分や痛みを感じやすい人などは、脱毛時に痛みを感じてしまうケースもあります。

ただ肌の色や、痛みの感じ方には個人差があります。特にメラニン色素に反応しやすいIPL式脱毛は、メラニン色素が濃い日焼け後の肌の脱毛には向いていません。脱毛後の皮膚に強い赤みや、脱毛の痕が残る可能性もあるので、日焼けした後に脱毛を行うのは避けましょう。

また取り扱うメーカーが多いため、脱毛メニューに取り入れているサロンの数も多くなります。他のサロンと差別化を図るために、メンズ脱毛メニューや将来の介護に備えた介護脱毛など、サロンメニューに特別感を出してみるのもおすすめです。

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ムダ毛ケアに適したSHR脱毛

SHR式脱毛は『スーパー・ヘアー・リムーバル』の略で、毛根を包み込んでいる『毛包』に光を当て60〜70度程度の熱で、毛を作る命令を下している『バルジ領域』に働きかける脱毛方法です。

ほかの脱毛方法では効果が現れにくいとされる産毛も目立ちにくくし、透明感のあるなめらかな肌へと導いてくれます。ほくろやシミのある部位、日焼けの肌でもムダ毛ケアがしたいとお考えの方に向いているというメーカーもあります。

SHR式脱毛の最大のメリットは濃く太い毛だけなく、細くコシのない産毛にも反応しやすい点といえます。そのためこのような需要にも、サロンメニューを充実させやすいでしょう。

・背中や、二の腕を露出したウェディングドレスが着たい
・将来の介護生活に向けてムダ毛を整えておきたい
・屋外で過ごすことが多く、日焼けしやすい肌でも脱毛がしたい

特に年齢を重ねると体毛も老化が進んで白髪が混じりやすくなり、毛自体が細くなってきます。白髪はメラニン色素をもたないため、メラニン色素に反応しやすいIPL式の脱毛機器の場合では十分に対応できない可能性もありますが、SHR式脱毛はそうした毛にも対応しやすくなります。

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一方でこのようなデメリットもあります。
・メラニン色素の濃い毛に対して時間がかかる
・日本で導入されたのが遅い脱毛機器のため、取り扱いメーカーが少ない

SHR式脱毛はIPL式よりも光の出力が弱めのため、メラニン色素が濃く太めの毛に対して時間がかかりやすいデメリットがあります。IPL式の脱毛機器よりも回数を重ねる必要性が出てきてしまうため、脱毛メニューでは異なるタイプの脱毛機器を併用しているサロンも見かけられます。

またSHR式脱毛機器は比較的新しい脱毛機器のため、取り扱うメーカーがまだ少なく、導入費用やメンテンナンスなどのコストがかかりやすい点も挙げられます。しかし今後さらに需要が伸びれば導入や、メンテナンス費用などのコストが下がることも十分に考えられるでしょう。

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肌への負担を軽減できるSSC式脱毛

SSC式脱毛は、『スムース・スキン・コントロール』の略で、毛の成長を遅らせ目立たなくさせるビーンズジェルをクリプトンライトで肌に浸透※させる脱毛方法です。(※角質層まで)ビーンズジェルには肌にうるおいを与えてくれる尿素や、なめらかな状態に整えてくれるサリチル酸、セイヨウシロヤナギエキスが配合されています。そのため肌の保湿ケアも対応しやすいのです。

SSC式脱毛のメリットは、他の脱毛機器よりも痛みが少なく、肌にかかる負担を軽減しやすい点です。他にもこのようなメリットがあります。

・ジェルが肌にうるおいを与えてくれるため、脱毛時の乾燥から肌を守りやすい
・メラニン色素の濃い毛や、産毛など毛の濃さを選ばない
・痛みに敏感な人も挑戦しやすい
・肌の乾燥が気になる人にも向いている

特に脱毛時の痛みに敏感になりやすい方や、肌が乾燥して1年中カサカサしやすい方も試しやすい脱毛方法といえます。

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一方でこんなデメリットもあります。
・ジェルを使用するため消耗品のコスパがかかる
・ジェルの塗布、拭き取りなどの手間がかかる
・ジェルが冷たく、肌が冷えやすくなる
・他の脱毛機器よりも、回数を重ねる必要性

ジェルは水分が多いため、皮膚につけるとヒヤッとする感覚があります。そのため希望部位が広範囲の場合、冬場は冷えが気になってしまうお客様もいます。

またジェルの塗布や拭き取りの手間がかかり、ジェル自体も消耗品となるため、コスパがかかるのもサロン側としてはデメリットになる場合もあります。

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光脱毛の特徴

脱毛を希望している人の中には、脱毛時による痛みに不安を感じている人も多くいます。サービスを提供するサロン側としても、光脱毛による痛みの度合いや、効果について理解しておくことは大切です。それぞれについて、詳しく紹介します。

痛みはあるの?

光脱毛は、医療用のレーザー脱毛と比べると光の出力が弱いため、ほかの脱毛方法と比べて痛みが少ないといわれています。ただし、完全に無痛というわけではありません。

痛みを感じる度合いは、個人差があります。そのため、出力が強めの医療用脱毛でも、あまり痛みを感じなかったという人もいます。また、部位や肌の状態によっては、強い痛みを感じる可能性もあります。

ただ脱毛時の痛みが強いからといって必ずしも高い効果が得られたり、毛が抜けやすくなったりするわけではありません。脱毛時の痛みが強いと肌に大きな負担がかかりやすいため、脱毛が初めてというお客様には、脱毛時の痛みの有無や、使用する脱毛機器の特徴について、事前によく説明するのがおすすめです。

特にIPL式脱毛の場合はメラニン色素に反応しやすいため、SHR式やSSC式脱毛よりも脱毛時の痛みが強いといわれています。

また皮膚の色が濃く黒い部分やほくろ・タトゥーがある部分には光を照射することができません。

しかしながら光脱毛は気になる部分に繰り返し光を照射することで毛根、または毛自体にダメージを与えて、徐々に毛を細く目立たない状態へと導きます。

カミソリでムダ毛処理をするように、1回の光脱毛で毛を完全にキレイにすることは不可能ですが、毛周期に合わせて定期的に繰り返すことで太く濃い毛も細く薄い毛に、やがて毛自体が目立ちにくいなめらかな肌へと近づいていきます。

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光脱毛でできる範囲

光脱毛は、顔から足先まで全身脱毛が可能です。ただし、施術を希望する部位に問題がある場合には、光脱毛を断らなくてはならないケースもあります。

使用する脱毛機器の種類や、脱毛の仕組みによっても少々異なりますが、このようなケースが考えられます。

・ほくろがある部分
・タトゥーがある部分
・白髪
・日焼け後の赤みのある肌、もしくはくっきりと日焼けした肌
・皮膚が薄く、血管が透けて見える肌
・粘膜部分
・傷口、傷痕

特にメラニン色素に反応しやすい種類の脱毛機器は、皮膚が黒っぽくくすみのある部分や、ほくろ・タトゥーのある部分に光を照射すると、光がそれらにも反応してしまい、皮膚が熱く火照ってしまったり、火傷を起こす可能性もあります。

脱毛前に脱毛機器の仕組みや特徴、それに伴うリスクに対してもよくチェックしておくことが大切です。

また皮膚が薄くデリケートな顔・VIOの脱毛は使用する脱毛器によっても脱毛範囲が異なりますが、目の周りや粘膜部分以外であれば脱毛範囲内であるものも多くあります。

さらに使用する脱毛機器の種類にもよりますが、脱毛範囲をパーツ分けして予め範囲を決めておくとお客様も内容がわかりやすく、脱毛メニューを選びやすくなるでしょう。

このように全身といっても顔周りや、IOゾーンは脱毛範囲を分けているサロンもあります。

・両ワキ・Vゾーン…濃く太い毛が生えやすく、1度の脱毛範囲が比較的狭い部分
・背中・太もも…産毛が生えやすく、脱毛範囲が広くなりやすい部分
・二の腕・お腹・腰周り…産毛のようにふわっとした毛が多い部分
・ひじから下の腕周り・ひざ下の脛…やや濃く太めの毛が生えやすく、範囲も広め
・手の指周り・手の甲・足の指・足の甲…細い産毛が生えやすく、脱毛範囲が狭い
・顔周り、IOゾーン…粘膜に近く、脱毛時の痛みを感じやすい部分

個人差はありますが、体毛は生える部分によっても毛質が異なり、脱毛に適した回数も異なります。

新しい機器の導入前には、希望しているお客様が理想とする肌を目指せるかどうかについても、しっかりと確認しましょう。

光脱毛は脱毛初心者の方もはじめやすい

医療用レーザーやニードルは、光脱毛と比べると痛みを伴いやすく、笑気麻酔など弱い麻酔を用いて行うこともあります。脱毛時の痛みに慣れていない初心者の方にとっては、少しハードルが高めの方法といえます。

加えて医療用レーザーやニードルの場合、有資格者の施術となるため、施術可能なスタッフや施設が限られるという特徴があります。その点、光脱毛用の脱毛機器はサロンでの取り扱いが可能なので、研修を受け対応できるスタッフを増やしやすいメリットもあります。

エステサロンに光脱毛の機器を導入することで、他のエステメニューとの組み合わせも可能となり、お客さまの利便性の向上をはかることもできます。こうした点から、光脱毛は初心者の方でも始めやすいエステメニューであるといえます。

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減毛を実感できるまで一定の期間が必要

医療用レーザー脱毛は、光脱毛と比較すると出力が高いため、早く理想の状態に近づきやすいといわれています。


ただいくら医療用といっても1回だけでは毛を無くすことはできません。一般的には5〜6回ほど定期的に通えば、毛が目立ちにくくなるといわれています。

医療用レーザーの場合は、時間がかかりやすい全身脱毛でもおおよそ1~2年程度で満足できる状態に近づくケースが多く、ニードルの場合は電気針で1本1本毛を処理するため、1回目から毛が抜け落ちやすくなったり、毛が生えにくくなったという声も聞かれます。

光脱毛は光照射のパワーは医療用よりも弱いものの、回数を重ねることで毛の成長を弱らせて徐々に目立たなくしていくため、一定期間はサロンを定期的に利用することで、濃く太い毛も目立ちにくい理想の肌へと近づくでしょう。

しかしながら医療用レーザー脱毛機器やニードル脱毛・サロンの光脱毛にしても、一定の期間は定期的に行う必要があり、それぞれのメリット&デメリットを把握しておくことが大切です。

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光脱毛で得られる効果

光脱毛は毛の成長を弱らせて、回数を重ねていくことで徐々に毛を目立たない肌へ導きます。そのため光脱毛のいずれの種類も、お客様には計画的に毛周期に合わせて定期的に光脱毛を行って頂く必要があります。

光脱毛の種類は、主にIPL式・SHR式・SSC式の3種類あり、それぞれに脱毛の仕組みが異なります。また毛質にも個人差があるため、何回利用すれば確実に毛が目立たなくなるとは言い切れません。

ただ濃く太い毛と、産毛のように細く色素が薄い毛では毛が目立ちにくくなるまでの回数が異なりますが、最初に光を照射してから6回前後で、ムダ毛の自己処理が楽になってきたと感じる人もいるようです。自己処理が楽になり、頻繁に剃毛する機会が減ると肌に負担がかかりにくくなり、なめらかな状態を保ちやすくなります。

毛が目立たなくなるだけでなく、肌をキレイな状態で長く保ちやすくなるというのも光脱毛の大きなメリットといえます。光脱毛の詳しい目安回数や、期間についてはさらに後ほど紹介していきます。

また光脱毛は『毛を目立たなくさせる』ものであり、毛根や毛穴自体を無くす医療行為の『永久脱毛』ではない点は脱毛機器を取り扱うサロン側も理解し、お客様にもしっかりと事前に説明した上でメニューに臨んでもらう必要があります。

冒頭でもご紹介したように毛根を無くしたり、毛穴を自体を無くす脱毛器は医療行為を見なされるため、サロンでは取り扱いができません。

また光脱毛に通わなくなり時間が経過すると、再び毛が目立つ可能性があります。光脱毛はあくまで毛が目立ちにくくなり、自己処理後のなめらかな肌を長く保ちやすくする美容法の1つと認識しておきましょう。

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光脱毛の目安回数や期間

脱毛を希望するお客様が、一番気になるのが効果の具合や回数でしょう。ただ光脱毛は毛質や、使用する脱毛の種類などによっても回数や、利用期間の目安が異なります。

実際にどの程度ようなペースで脱毛を行えばいいのか、また脱毛メニューを導入予定のサロン側としてどうお客様に案内すればよいのか、光脱毛の目安回数や期間について解説します。


光脱毛の回数・期間・効果の目安

光脱毛は毛周期に合わせておよそ1〜2カ月に1回の割合で脱毛をしていくのが一般的です。おおよそ1年程度で毛が目立たなくなります。

定期的に光脱毛を繰り返すことで毛が弱まりやすくなるため、脱毛をしない期間が長く空いてしまうと毛の成長スピードは元に戻ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

毛の濃さや、太さ・脱毛を希望する範囲によって個人差もありますが、このような回数、期間が一般的な目安とされています。

・全身脱毛・・・15~25回前後、およそ2年~3年程
・ワキ・・・10~15回前後、半年~10ヶ月程度
・腕、脛・・・15~20回前後、およそ1年前後
・VIO・・・10~15回前後、およそ1年前後

光脱毛は医療用脱毛ではないため仕組みや肌に当てる光の照射パワーが異なり、時間がかかります。しかし照射パワーが弱めな分、回数を重ねることで肌に大きな負担がかかりにくくキレイな状態を目指せるのです。

また利用回数は自己処理が楽になるくらいで満足するのか・なめらかなツルすべ肌を目指したいのか、利用されるお客様によって理想とする状態が異なるため、目安の回数や期間が異なります。

ちなみに光脱毛は毛の成長が弱りながら徐々に目立たない状態になっていくため、急にパッと毛が無くなるわけではなくこのような形で目立たなくなっていきます。

・初回から6回目前後…毛がやや生えにくくなる、自己処理が楽になる
・6回~8回目前後…毛がポロッと抜けやすくなったり、太い毛が細くなったりする
・10回目以降…毛自体が生えにくくなり、目立ちにくくなる

回数や効果の程度については、お客様自身の個々の毛の濃さやサロンに通う周期・回数によって差があります。そのため、上記はあくまで目安と捉えておくとよいでしょう。

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光脱毛と医療脱毛の違い

ここまで光脱毛について解説しました。光脱毛とよく比較される「医療脱毛」との違いについて説明していきます。

光脱毛と医療脱毛では脱毛の目的が異なる

光脱毛と医療脱毛で、まず大きく異なるのが施術を行う目的です。

光脱毛は、強い光を当てて発毛組織の働きを抑えることにより、毛を生えにくくしたり薄くしたりする効果が期待できます。いわゆる減毛や抑毛が目的です。

それに対して医療脱毛は、医療用レーザーを照射することによって、発毛組織を壊す効果があります。

壊れた発毛組織からは毛が生えてこなくなるため、永久脱毛が目的です。

光脱毛はエステティシャンが施術を行えますが、医療脱毛の施術を行えるのは看護師や医師のような医療行為が許された国家資格保持者のみです。

脱毛の効果のみを比べると、高い脱毛効果が期待できるのが医療用脱毛です。ですがその分、当てる光の強度も強いため、より痛みを強く感じることが多く施術料金が高くなるのも医療脱毛となります。

医療脱毛は「永久脱毛」とも呼ばれますが、「永久」だからといって施術後は絶対に毛が生えないわけではありません。

米国電気脱毛協会(AEA)によると、永久脱毛の定義は「最終施術から1か月後の時点で、毛の再生率が20%以下である状態」とされています。

「永久脱毛」といえど、完全には壊されなかった発毛組織が徐々に修復されるため、完全に毛を無くすことは難しいのです。

一般的に医療用脱毛の施術効果は10年、光脱毛の効果維持期間は平均で3〜4年だと言われています。

光脱毛とニードル脱毛の違い

医療機関でのみ施術可能な脱毛方法には、レーザー脱毛のほかに「ニードル脱毛」があります。ニードル脱毛は、ニードル(針)を毛穴に刺して脱毛をしていく方法です。ここでは光脱毛とニードル脱毛の違いについて解説します。

光脱毛とニードル脱毛では脱毛の目的が異なる

ニードル脱毛の施術も医療行為にあてはまるため、施術ができるのは医療機関のみです。

毛穴に直接細い針を刺し、発毛組織に微弱電流を流します。発毛組織内で発生した熱によって、発毛組織を壊し脱毛効果を得る方法です。

ニードル脱毛はレーザー脱毛と同様に、永久脱毛の効果が得られます。ただし、永久脱毛といっても金輪際毛が生えなくなるという意味ではないことは、先ほどお伝えしたように医療脱毛と同じです。

熱が発生するのは、針を刺した発毛組織だけなので、広範囲に光やレーザーを当てる光脱毛と比較して、火傷のリスクが少ないメリットがあります。

また白髪やうぶ毛のように、光脱毛では対応が難しい色素の少ない毛にも対応可能です。程度にもよりますが、色素沈着がある部分、ほくろやあざのある部分への施術も可能であるのがニードル脱毛の大きな特徴です。

施術した毛穴の毛はすぐに抜け落ちるので、脱毛効果をすぐに得たい方にも向いています。

施術には細い針を用います。刺す時の痛みは少ないものの、電流を流すときには強い痛みを感じることが多いようです。痛みの程度は医療脱毛よりも強いと言われています。

注意点は毛穴1箇所ずつ処理を行うため、時間がかかることと、費用も高額なことです。ピンポイントで脱毛したい箇所がある場合に、ニードル脱毛を選ぶのが良いです。

お客様からよくある質問

ここまでは代表的な脱毛方法の仕組みとその違いをお伝えしてきました。

脱毛サロンを経営していくには、脱毛の仕組みを知識として頭に入れておくことが基本です。そしてお客様に信頼してもらうサロンにするためには、一歩先の対応として、あらかじめ想定できる質問に備えておくことが重要です。

ここからは脱毛サロンでよくある質問について、1つずつ解説していきます。

光脱毛の効果は何年もつのか?

光脱毛は医療脱毛と異なり、発毛組織を壊すことはしないため、施術を終えた後しばらくすれば、再び毛が生えてくることがあります。

一般的に光脱毛の効果は3〜4年程度と言われています。光脱毛の場合、どれくらいの期間効果があるのかは個人差が大きいのも事実です。

毛の状態や毛の質・年齢やホルモンバランスなどによっても毛の生え方が異なるため、一概に期間を言及するのは難しいといえます。

施術完了後のメンテナンスをフォローするサロンメニューがあると、脱毛効果で医療脱毛と迷っているお客様にもアプローチしやすいです。

1回の施術時間の目安は?

光脱毛で全身脱毛を想定した場合、施術時間の目安はおよそ1時間半です。最近はスピード施術を得意とした脱毛機の登場などにより、全身脱毛でも45分で完了できるものもあります。

施術者の腕や、使用する脱毛機によっても施術時間に違いが出てきます。あらかじめ、店舗に導入した脱毛機ではどれくらいの時間を要するのか、さらにはシミュレーションを行って自店舗の場合、施術にかかる時間はどれくらいなのかを把握しておきましょう。

また、お客さまが全身脱毛を希望されているのか、部分脱毛のみを希望されているのかの違いによっても1回あたりの施術時間は異なります。

仮に全身脱毛を施術する場合でも、1度で全身を施術するのか・施術部位を分けて施術していくかで時間の調整は可能です。

サロンに来店されるお客様の意見を取り入れながら、最適なメニュー作りが出来ると良いでしょう。

事前に伝えておきたい光脱毛する際の注意点

光脱毛の注意点としては、来店前に施術部位の毛の自己処理が必要となる点です。

毛が生えたまま施術を受けてしまうと、生えている毛に光が当たってしまい発毛組織まで光が伝わらなくなります。すると求める効果が出なくなってしまうため注意が必要です。

脱毛の自己処理方法はカミソリでお願いするようにしましょう。毛抜きやワックスなどで自己処理を行うと、毛周期が乱れる原因となります。

光脱毛は毛周期に合わせた施術が必要なため、光脱毛をしている期間は毛周期を乱さないことが大切である点についても、あらかじめお客様にお伝えしておきましょう。

光脱毛に副作用やトラブルはある?

光脱毛は医療脱毛に比べると、トラブルのリスクが少ない施術方法です。

しかし、当日のコンディションによっては、まれにトラブルが起こることがあります。

光脱毛は強い光を肌に当てて、脱毛効果を得るものです。光が発毛組織と反応すると、熱が生じるため、照射中の痛みや照射後の肌のかゆみ・ほてりを感じる場合があります。

トラブル予防のためにも、施術前のカウンセリングでは日頃のお肌の状態や傾向をしっかりと聞き取っておきましょう。

施術当日は脱毛後のケアや注意点を守ってもらうことも大切です。

家庭用脱毛器との違いや効果は?

最近、人気を伸ばしてきているのが「家庭用脱毛器」です。好きな時間に、好きな場所で手軽に脱毛を行えるのが人気の理由です。

光脱毛に比べると、家庭用脱毛器は安全に施術ができる一方で、照射のパワーは弱めの設定となっています。

そのため、仮にサロンでの光脱毛と同じ期間使用していても、効果の感じ方が低い場合が多いと考えられます。

また家庭用脱毛器は、自分で施術をしないといけないため、背中などの見えづらく手が届きにくい部分は施術が難しくなります。

機械によっては、VIOや顔などの施術は不可のものもあり、セルフ施術では肌状態に合わせた出力調整の判断が難しいこともあるため、火傷のリスクに注意が必要です。

忙しくてサロンに通う時間が惜しい方や、サロン脱毛である程度施術を重ねている方で、光を当てやすい部位のセルフメンテナンスに用いるのがおすすめです。

光脱毛がおすすめな理由:まとめ

今回は光脱毛とその他の脱毛方法の違いについてお伝えしました。

医療脱毛やニードル脱毛・光脱毛では、効果の期待できる期間から痛みの感じ方や脱毛効果の程度までそれぞれのメリット・デメリットがあります。

どの脱毛方法を選択するかは、お客様が「脱毛するにあたって何を1番重視しているか」によって異なります。

痛みややけどのリスクをできるだけ減らしながら脱毛をしたいという方には、光脱毛がおすすめです。

一方で高い脱毛効果やスピーディーに脱毛効果を感じたい方は、クリニックでの医療脱毛が向いていると思われます。

脱毛方法それぞれの向き・不向きを検討した上で、お客様に合った脱毛方法を提案できるサロンになりましょう。

ルネッサンスシリーズでは確かな実力と導入実績でサロンメニューの拡張をサポートいたします。新たな開業や、今のサロンで脱毛メニューを始めたい、でも何からしたらいいかわからない、そんな時は是非コンフォートジャパンにお問い合わせください。全力でサロンのお手伝いさせていただきます。 

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このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
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コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。