更新日:2022.10.19

毛周期とは!?サロンが知るべき毛周期と脱毛効果の関係性

毛周期とは!?サロンが知るべき毛周期と脱毛効果の関係性

人間の毛には毛周期(もうしゅうき)と呼ばれる生え変わりのサイクルがあります。脱毛は、毛周期にあわせて施術を行うことで、効果を出すことを目指します。

脱毛業界に初めて参入する方の中には「毛周期がどのようなものか分からない」「なぜ脱毛と関係があるのか分からない」という方も多くいるでしょう。

今回はそのような方向けに、毛周期の基礎知識や脱毛との関係、毛周期に合わせたベストな脱毛タイミングなどを詳しく解説します。お客様に丁寧に説明できるよう、毛周期の知識を身につけておきましょう。

毛周期に合わせた脱毛プラン提案が大切!

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脱毛の方法によっては、毛周期を考慮した上で、施術時期や回数を計画する必要があります。単純に施術回数を増やせば毛が減るというものではありません。

万が一、毛周期に関係なく施術を行うと、脱毛効果を得られないだけでなく、肌トラブルを起こす危険性もあるため注意が必要です。

しっかりと計画に基づいた脱毛プランを提案できることが、店舗の信頼を向上させることになり、お客様の期待を満たすことに繋がります。

なぜ毛周期に合わせて脱毛する必要があるのか、お客様にしっかり説明できるよう、まずはムダ毛が生え変わるサイクルについて理解を深めましょう。

毛周期とは

毛周期とは、毛が生えだしてから成長し抜けるまでの『毛が生え変わるサイクル』のことです。『成長期・退行期・休止期』の3段階があり、これらのサイクルを繰り返すことで毛が生えたり抜けたりします。

先述した通り、脱毛には毛周期が大きく関係しており、脱毛効果を得るためには毛周期に合わせて施術を行う必要があります。

理由は、脱毛効果を得られるのは毛周期の中で『成長期の毛だけ』だからです。光脱毛ではメラニン色素に反応する光を照射し、毛根や毛母細胞を破壊して毛の成長を抑制します。メラニン色素が薄い退行期・休止期の毛に施術を行っても脱毛効果を得ることはできません。

毛周期と脱毛の関係をよく理解するために、まずは成長期・退行期・休止期の毛の特徴を説明します。

1.成長期

『成長期』は、言葉の通り毛が成長して伸びている期間のことをいいます。成長期は前期・後期に分かれており、それぞれ以下のような特徴があります。

成長前期

・毛乳頭から栄養をもらった毛母細胞が分裂

・毛の成長が始まるが皮膚の外には出ていない

成長後期

・毛母細胞の分裂がさらに活発化する

・皮膚の外まで毛が伸びる

成長期は、毛乳頭から栄養をもらった毛母細胞の分裂が活発化し、毛が生え始め皮膚の外まで成長します。成長期の毛はメラニン色素が濃く、脱毛機の光が反応しやすい状態です。

光脱毛では、黒いメラニン色素に反応する光を肌に照射し、毛根に熱エネルギーを伝えることで毛の成長を抑制します。つまり、脱毛を行うためにはメラニン色素が必要不可欠ということです。

成長期の毛はメラニン色素が濃い状態のため、毛根や毛母細胞に熱エネルギーを伝えやすく、脱毛効果を得やすいという特徴があります。

脱毛効果を十分に発揮するためには、成長期の毛に施術を行うことが大切です

2.退行期

『退行期』は、毛が毛穴から抜け落ちる準備をしている期間のことをいいます。毛母細胞の分裂が遅くなり、毛根から毛が離れた状態です。毛はある程度の長さまで成長すると、毛根が押し上げられ自然に抜け落ちます。

毛母細胞の分裂が遅くなった退行期の毛は、メラニン色素が薄い状態です。脱毛機の光を照射しても反応が悪く、毛根や毛乳頭まで熱エネルギーを届けることができません。

そのため、メラニン色素が薄くなり、毛乳頭から毛根が離れた状態の退行期のムダ毛は、脱毛には適していないということです。

3.休止期

『休止期』は、毛が完全に抜け落ちて次の毛が生えるまで毛穴がお休みする期間のことをいいます。『毛がない=メラニン色素がない』状態のため、脱毛を行っても効果を得ることはできません。

休止期の毛穴は、ある程度時間が経つと再び発毛細胞の動きが活発化し、毛の成長期が始まります。脱毛効果を得るためには、再び成長期に入った状態の毛に施術を行うことが大切です。

脱毛をするベストなタイミング

光脱毛をするのにベストなタイミングは『成長期』とお伝えしました。なぜこの時期がよいのかを、毛周期のサイクルと脱毛の仕組みとともに見ていきましょう。

脱毛するベストなタイミングは部位によって異なる

毛周期に合わせて施術を行うためにまず知っておきたい知識として、『毛周期は部位によって異なる』ということがあります。まずは、部位別の成長期・休止期の期間を見てみましょう。

部位

成長期

休止期

頭髪

2〜6年

3〜4ヶ月

顔・口周り

4ヶ月〜1年

2〜3ヶ月

ワキ

4ヶ月

3ヶ月

3〜4ヶ月

4〜5ヶ月

4ヶ月

6ヶ月

VIO

1〜2年

1〜1年半

参考:広尾プライム皮膚科

例えば、毛量の多い頭髪は全体の9割が成長期で、2〜6年程の成長期が続きます。その後3〜4ヶ月程の休止期を経て再び毛が生えるというサイクルを繰り返します。

脱毛部位として人気のあるワキは、4ヶ月程の成長期と3ヶ月程の休止期を繰り返しているのが特徴です。

ここで把握しておきたいのは『毛周期が長い部位は脱毛期間が長くなる』ということ。VIOや顔周りは生え変わりの周期が長く、その分脱毛効果を得るまでにも長い期間がかかります。

他の部位の毛がほとんどなくなった状態でも、毛周期が長い部位は全ての毛に光を当てられておらず、脱毛ができていないことがあるのです。

成長期に脱毛して減毛する仕組み

光脱毛で毛が抜けるシステムは以下の通りです。

1.メラニン色素に反応する光を肌に照射する
2.毛根が光を吸収する
3.熱エネルギーが毛根・毛母細胞にダメージを与える
4.2〜3週間後に毛が抜ける

光脱毛は、レーザー脱毛よりも弱い出力の光を毛根または毛母細胞に当て、熱エネルギーを毛に伝えることで減毛していく仕組みです。

しっかりと脱毛効果を発揮するためには、成長期に施術を行うのがベストタイミングとされるため、個々の毛周期を見極めて成長期にあわせて施術を行います。

なお、光脱毛の場合は『減毛』という表現を使いますが、『永久脱毛』は医療用脱毛のみでしか使えない表現と法的に定められていて、効果基準にも違いがあります。

 

SHR脱毛は毛周期に関係なく脱毛できる?

脱毛サロンで使用される光脱毛機には『IPL脱毛』『SSC脱毛』『SHR脱毛』の3種類があります。まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。

脱毛方式

IPL脱毛(熱波壊式)

SSC脱毛(熱波壊式)

SHR脱毛(蓄熱式)

脱毛方法

・メラニン色素に反応する光を照射

・毛根や毛母細胞を破壊

・抑毛効果のあるジェルを肌に塗布して光を照射

・毛根や毛母細胞を破壊

・低い出力の光でバルジ領域を刺激

脱毛頻度

1〜2ヶ月間隔

1〜2ヶ月間隔

2週間間隔

効果を感じるまでの期間

早く感じられる

IPLの次に早く感じられる

時間がかかる

痛み

ほぼない

ほぼない

ない

『熱波壊式(フラッシュ式)』のIPL脱毛・SSC脱毛は、毛周期に合わせて1〜2ヶ月間隔で施術を行います。

一方、『蓄熱式』のSHR脱毛は、2週間間隔での施術が可能です。SHR脱毛機を導入しているサロンでは『2週間に1回施術可能』『毛周期に関係なく脱毛可能』と謳っているところもあります。

SHR脱毛は「毛周期に関係なく施術できる」とされていますが、ここにはひとつ矛盾があります。メラニン色素に関係ないのであれば、白髪も脱毛できるはずですが、SHR脱毛は白髪の脱毛はできません。そのため、SHR脱毛もメラニンに反応させて脱毛していることには変わりないことが分かります。

注意ポイント
・2週間に1回施術して高い効果を得られるとは言い切れない
・毛周期に関係するのはSHR脱毛も同じ
・効果を十分に発揮するためには毛周期に合わせるのがベスト

SHR脱毛は、他の光脱毛と比べて肌への負担が少ないため、2週間に1回施術できることは間違いありません。

ただ、IPL脱毛・SSC脱毛と同じようにメラニン色素に反応する光を照射しているので、毛周期に合わせて脱毛した方が効果をしっかり得られるということです。

正確に毛周期を見分けることはできない

成長期の毛にしか脱毛効果がないのであれば、「成長期を狙って施術を受けたい」と感じるお客様も多いでしょう。ただ、残念ながら毛周期を正確に見分けることはできません。

また、成長期に合わせて施術し、1・2回で脱毛を終わらせることも不可能です。では、なぜ毛周期を見分けることができないのか、その理由と対策について解説します。

部位ごとに毛周期は異なり、個人差もある

毛周期は人間1人1人で異なるだけでなく、1人の人間でも部位によって異なるという特徴が毛周期にはあります。

例えば、腕や足の毛周期はおおよそ半年です。VIOの場合はさらに長く、一巡するまでに1年以上かかります。

加えて、見た目で周期を見分ける方法もなく、おおよその見極めしかできないのが現状です。

適切な間隔をあけて繰り返すことが大事

光脱毛は成長期の毛が生えそろった状態で施術するのがベストとされているため、1〜2ヶ月間隔で脱毛するのがおすすめです。ここで注意したいのは、全ての毛を成長期に施術することはできないということ。

毛周期は個人や部位によって差があるだけでなく、1本1本が違うため、すべての毛を成長期に施術することはほぼ不可能です。

できるだけ成長期の毛が生えそろった状態で脱毛するためには、1〜2ヶ月間隔で施術し、毛が生えるペースが遅くなってきたら施術間隔を3〜4ヶ月などに落とすといいでしょう。

また、成長期の毛の割合は全体の10〜15%といわれており、多くても20%程度とされています。残り80%の毛は退行期・休止期にあるため、脱毛しても効果を得ることはできません。

つまり一度の施術で脱毛できるのは、多くても全体の20%程。これが1・2回の施術だけでは脱毛を終わらせられない理由です。体の全ての毛を脱毛するためには、光脱毛の場合12〜18回程、医療脱毛でも5〜8回程の施術が必要とされています。

光脱毛で十分な脱毛効果を得るためには、毛が生えそろうタイミングに合わせて繰り返し施術を行うことが大切です。

毛周期が乱れる原因と対策方法

脱毛と大きく関係のある毛周期ですが、お客様の生活方法によっては毛周期が乱れてしまう可能性があります。

毛周期が乱れると、元々計画していたペースで施術を行っても十分に効果を得られない可能性も。毛周期を乱さないための注意ポイントをお客様に説明できるよう、原因と対策方法を把握しておきましょう。

原因1:毛抜きやワックスによる自己処理

毛抜きやワックス脱毛による自己処理は、毛周期を乱す原因になります。

毛根ごと引き抜いてしまう毛抜きやワックス脱毛をすると、光が反応するためのメラニン色素がなくなってしまいます。メラニン色素がなければ毛根や毛母細胞を破壊することができず、脱毛効果も得られません。

次に効果を得るためには、休止期を経て再び毛が成長期になるまで待たなけれなならなくなります。毛抜きやワックス脱毛による自己処理は、脱毛効果を得られないだけでなく、効果を得るまでに時間がかかってしまうのです。

お客様には電気シェーバーで優しく毛だけを処理することを勧めるようにしてください。

原因2:ホルモンバランスの乱れや過度なストレス

ホルモンバランスの乱れや過度なストレスも毛周期を乱す原因です。ホルモンバランスが乱れる原因としては、暴飲暴食・睡眠障害・肥満などがあります。

過度なストレスも毛周期を乱す原因になるため、難しいかもしれませんができるだけ規則正しく生活し、ストレスを溜め込まないよう意識することが大切です。

お客様には、脱毛効果には毛周期が関係していること、毛周期を乱さないためには自己処理方法や生活習慣に注意する必要があることをお伝えするようにしましょう。

満足のいく結果を感じていただくために

脱毛を続けてもなかなか減毛できないというケースも少なくありません。満足のいく脱毛結果を得るために、脱毛中のお客様にはどのようなことを気をつけていただけばよいのでしょうか。

自己処理については十分に説明する

お客様が自分で脱毛する、ムダ毛の処理を行うことについては十分に説明しましょう。毛抜きや除毛クリームなどを使用すると肌を傷めてしまうことがあります。肌を傷めてしまった場合、サロン・医療機関での施術が行えなくなってしまうことも説明が必要です。

また、肌が乾燥しすぎている場合や、施術前12時間以内に飲酒を行った場合も施術ができなくなる可能性があります。毛抜きで無理矢理引っ張ったりしない、施術前には飲酒しないといった注意点は十分に説明しましょう。

ペースを守って通えるようサポートを

脱毛は一般的に毛周期にあわせて行うことがベストなため、ペースが不安定になったり、間が空きすぎてしまうと、効果を得にくくなります。そうなると、施術を完了するまでの期間が後ろ倒しになってしまう可能性が高くなるでしょう。

お客様には、施術のペースを守ってもらえるよう、なぜペースを守ることが重要なのかを説明し、万が一キャンセルされた場合でも、その後のフォローなどを速やかに行える態勢を築けるようサポートしましょう。

まとめ

今回は毛周期と脱毛の関係について解説しました。

光脱毛では毛周期に合わせて施術することで効果が高まり、よりお客様に満足いただける結果を提供することが可能です。

光脱毛やレーザー脱毛は、タイミングの良い施術計画をたてることはもちろん、お客様にペースを守って施術を受けてもらう必要があります。脱毛の効果がより高まるように、脱毛中に気をつけるべきことや、なぜペースを守らなければならないのかをお客様に丁寧に説明しましょう。

効果を得るために必要な注意点について納得した上で、しっかりと通ってもらえるようサポートすることが大切です。お客様のサポートのため、毛周期の他にも色々と抑えておくべきポイントもございますので、困っていることや気になっていることがあれば是非一度コンフォートジャパンにご相談ください。サロンの開業支援も行っていますのできっとお力に慣れると思います。

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このコラムの執筆者

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株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。