更新日:2022.08.24

SSC脱毛とは?効果や仕組みは?メリット・デメリットを解説

SSC脱毛とは?効果や仕組みは?メリット・デメリットを解説

『SSC脱毛』はエステサロンが扱える光脱毛の一種です。今回はSSC脱毛の特徴やメリット・デメリット、ほかの脱毛方式との違いについて紹介します。エステサロンの開業を考えている方は、基本的な知識としてチェックしておきましょう。

SSC脱毛とは?

 

SSC脱毛とは『Smooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)』の略称で、滑らかな肌をコントロールするという意味です。

イタリアの世界的医療メーカーであるDEKA社が開発した脱毛方式で、『ビーンズジェル』と呼ばれる特殊なジェルを『クリプトンライト』の光で毛穴に浸透させることで脱毛を行います。

ビーンズジェルは、抑毛成分・鎮静成分・保湿成分・皮膚の軟化成分が凝縮されており、「フィリニーブ」というサリチル酸、尿素、大豆イソフラボン、セイヨウシロヤナギエキスなどが含まれた成分が配合されています。

クリプトンライトを照射して毛穴から浸透させることで、制毛効果を発揮します。

また、脱毛業界で唯一、キセノンランプ以外の光源を使用しています。刺激や痛みに弱い人と相性が良いことも特徴といえるでしょう。

ただし、SSC脱毛をはじめとする光脱毛は『減毛・抑毛』を目的としています。完全に毛をなくす『永久脱毛』効果は得られません。

永久脱毛ができるのは毛根組織を破壊する医療レーザー脱毛のみです。医療行為として破壊することができるため、エステサロン、脱毛サロンの光脱毛ではできません。

SSC脱毛の仕組み

SSC脱毛の脱毛方法は、脱毛する部位をシェービングした後、ビーンズジェルを塗布してその上からクリプトンライトを照射します。

ライトを照射することでビーンズジェルの中のトレジャービーンズという粒が弾け出て、有効成分のフィニリーブが毛穴から浸透します。

フィニリーブは毛を作り出す素となる毛母細胞に作用して、制毛・抑毛効果を発揮するのです。

従来の脱毛方法のように熱によって毛乳頭やバルジ領域にダメージを与える脱毛方法ではなく、肌の構造を正常に保ったままのため、肌へのダメージが少ないです。

 

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SSC脱毛と他の脱毛法の違いとは?

ここではエステサロンが扱える『IPL脱毛』『SHR脱毛』、医療クリニックが扱える『レーザー脱毛』との違いについて見ていきましょう。

IPL脱毛

IPL脱毛は『インテンス・パルス・ライト』の略称で、広域帯の光を照射することで脱毛する仕組みです。

SSC脱毛はジェルの作用で脱毛を行うのに対し、IPL脱毛は『毛根(メラニン色素)』に反応する『キセノンライト』を照射することで脱毛を行います。

メラニン色素に反応するため、太い・濃いムダ毛に対して効果が期待できることが特徴です。ワキやVIO、男性のヒゲなどに向いている脱毛方式といえるでしょう。

SHR脱毛

SHR脱毛は『スーパー・ヘアー・リムーバル』の略称で、別名『蓄熱式脱毛』とも呼ばれる脱毛方式です。

IPLと同じくキセノンライトを照射することで脱毛する仕組みですが、ターゲットはメラニン色素ではなく『バルジ領域(毛の生成の指令を出す部位)』であることが大きな違いといえます。

弱い光を蓄積させるようにして脱毛するため、痛みが少ないことが特徴です。また、メラニン色素が少ない産毛や薄く・細い毛も脱毛できます。

レーザー脱毛

レーザー脱毛は、医者や看護師など国家資格を持つ人のみが施術できる脱毛方式です。医療行為に該当するため、原則的にエステサロンで扱うことができません。

IPLと同じくメラニン色素をターゲットとする脱毛方式ですが、レーザー脱毛の方が出力パワーが高く『永久脱効果』が得られることがポイントです。

ただし、高い脱毛効果を得られる反面、ほかの脱毛方式と比べて施術時の痛みや刺激が強い傾向があります。

また、医療行為に該当するため、エステの脱毛と比べると施術費用が高めに設定されていることも大きな違いです。

SSC脱毛は成長期の毛にのみ効果を実感しやすい

SSC脱毛は全ての毛に効果が得られる訳ではありません。ここではSSC脱毛と『毛周期』の関係について見ていきましょう。

成長期の毛に働きかけるSSC脱毛

毛には『毛周期』と呼ばれる、毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルが存在するのです。

毛周期には、毛の成長段階である『成長期』・毛の成長が止まり抜け落ちるまでの『退行期』・毛が抜け落ちて次の成長に向けて備える『休止期』の3段階があります。

SSC脱毛は毛周期の中でも『成長期』の毛のみに効果を発揮するのです。それ以外の時期の毛に施術を行ったとしても、思うような脱毛効果は得られないでしょう。

毛周期は毛の部位によって差がありますが、『1カ月半~2カ月』で成長期を迎えます。そのため、お客様に施術を行う際は、最低でも1カ月半以上は間隔を開けることが重要です。

SSC脱毛のメリット・デメリット

ここではSSC脱毛のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

SSC脱毛のメリット

  • 痛みが少ない
  • 美肌効果も期待できる
  • 短時間で施術が完了する

SSC脱毛はジェル自体に抑毛効果があり、出力が弱くても十分に脱毛効果を得られます。

照射温度が低いため施術中は肌がじんわり温かさを感じる程度で、ほかの脱毛方式と比べると『痛みが少ない』ことがメリットの一つです。

加えて使用する特殊なジェルには、植物由来の成分や保湿成分が含まれているため、脱毛効果に加えて『美肌効果』も期待できます。

また、ジェルの上を滑るように照射するため『短時間で施術が完了する』こともメリットです。全身脱毛であれば約60分程度で完了するので、ベッドの回転率アップが望めます。

毛周期に関係なく照射ができるため最短2週間のに1回のペースで通うことができます。施術期間が短いのもメリットといえるでしょう。

SSC脱毛のデメリット

  • 効果を実感するまでに時間がかかる
  • 日焼け肌・色黒肌は脱毛できない
  • ジェルが冷たいから冷えやすい

一方、デメリットは『効果を実感するまでに時間がかかる』ことです。SSC脱毛は直接毛にアプローチする仕組みではないため、脱毛してすぐに毛が抜ける・薄くなるといった即効性は期待できません。

加えて光を使用して脱毛することから、『日焼け肌・色黒肌・ホクロは脱毛できない』デメリットもあります。

施術を行ってしまうと、ヤケドなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるため要注意です。

また、施術前に冷たいジェルを肌に塗布するため、寒さに耐えられないお客様もいるかもしれません。特に空気が冷たくなる冬場は寒さを感じやすいでしょう。

施術室を温かくする・ヒートマットを敷く・脱毛を行う部分以外は毛布をかけるなど冷えないよう対策が必要です。

SSC脱毛に向いている部位・向かない部位

脱毛方式はそれぞれ得意とする部位があります。では、SSC脱毛の向いている部位・向かない部位はどこでしょうか?

産毛から濃い毛までカバーできる

SSC脱毛は基本的に全身どこの部位も脱毛でき『産毛から濃い毛までカバーできる』ことがポイントです。

クリプトンライトが毛の黒いメラニン色素に反応するため、どんな毛質も脱毛可能です。

特に産毛のような薄い毛・背中やお腹などの細い毛の脱毛に向いており、早めに脱毛効果を実感できるでしょう。

薄い・細い毛に比べると、ワキやVIOのような濃い毛はやや時間がかかる傾向があります。

エステの脱毛で、効果を早く実感したい・濃い毛の脱毛を希望するお客様の場合は、IPL脱毛の方が向いているといえます。

ただし、SSC脱毛は熱を照射する方法と違って痛みは少ないため、気軽に脱毛を実感したいお客様とは相性がよいでしょう。

どんな毛質でも対応できますが、肌質によっては照射できない場合もあります。周囲の肌より色が濃くなっているホクロやシミの部分は、照射時に痛みを伴うことがあるからです。

部分的に色が濃くなっていれば保護シールを貼れば照射できますが、全体的に肌の色が濃い褐色肌や日焼けをしたいている場合は、脱毛できないケースもあります。

SSC脱毛の回数の目安と脱毛期間はどのくらい?

SSC脱毛の場合、脱毛に通うペースや脱毛回数・脱毛期間の目安はどのくらいなのでしょうか?一般的な目安をチェックしましょう。

脱毛に通うペース

SSC脱毛の場合、通うペースは毛周期に合わせた『1カ月半~2カ月に1回』が目安です。

基本的には等間隔で施術を行った方が、脱毛効果を得やすいといわれています。

そのため、決まったペースで通っていただくことが理想ですが、施術経過やお客様の予定を踏まえてスケジュール調整するとよいでしょう。

脱毛回数の目安

脱毛回数は脱毛部位や毛質により個人差があります。基本的にはある程度回数を重ねる必要があると考えておきましょう。

一般的には『5~6回目』から効果を実感できます。『10~12回目』には毛が気にならなくなり、自己処理の回数がぐっと減るでしょう。

『18~20回目』にもなると肌がツルツルの状態に近づくため、脱毛を卒業されるお客様が多いです。

脱毛期間の目安

脱毛期間の目安は『2~3年』です。ただし、目指すゴールによって期間は前後します。

例えば「自己処理のペースが少なくなればよい」というお客様であれば、10~12回脱毛を行うことが一般的です。通うペースを考えると、脱毛完了までの期間は約1年半で済みます。

「ツルツルになるまで脱毛することを目指したい」というお客様であれば、18~20回脱毛を行うスケジュールを組むことになるでしょう。脱毛完了までの期間は約3年とやや長めにかかる計算です。

施術を行う前にお客様と「どのようなゴールを目指したいのか」を話し合っておくと、かかる期間に納得してもらいやすいでしょう。

SSC脱毛の痛みについて

光脱毛でもいくつか種類がありますが、SSC脱毛はその中でも痛みを感じにくい脱毛方法です。

SSC脱毛は毛根に直接ダメージを与える脱毛方法ではないため、痛みを感じることがほとんどなく、じんわりと温かさを感じる程度になります。

ジェルに抑毛効果がありライトで浸透させるので高温で照射する必要がありません。そのため、熱による肌トラブルのリスクも少ない脱毛方法となります。

メラニン色素に作用するIPL脱毛は、太くて濃いワキやVIOは特に痛みを感じやすく、敏感肌の人は赤くなってしまう人もいます。

痛みが苦手な人は照射レベルを下げる、冷却するなどして痛みを和らげますが、照射レベルを下げると脱毛効果も下がってしまい、冷却しながらの脱毛では施術時間がかかってしまいます。

SSC脱毛は冷却しながら脱毛しなくても痛みがないため、施術後のクールダウン時間も必要ありません。

痛みに敏感な人やお子様でも対応できるので、痛みの少なさはアピールポイントになります。

こんな人にSSC脱毛はおすすめ

  • 痛みに弱い人
  • 肌ケアしたい人
  • 産毛と濃い毛どちらもある人

SSC脱毛は痛みが少ないのが特徴なので『痛みに弱い人』におすすめできる脱毛方法です。

痛みに耐えられずに脱毛を断念してしまった人や、痛みに弱いけれどしっかり脱毛効果を得たい人に合っています。

また、脱毛と同時に美肌ケアもできるので『肌ケアしたい人』にもおすすめできます。

ジェルには抑毛効果の他に美肌成分も含まれているので、ワキの黒ずみや背中のざらつきなどを解消する効果も期待できるため、肌ケアも可能です。

クリプトンライトのフォト効果により光美容もできるので、顔脱毛で産毛を処理して美肌ケアもしたい人にはぴったりの方法になります。

さらにどんな毛質にも対応できる脱毛方法なので『産毛と濃い毛どちらもある人』の脱毛もできます。

特に全身脱毛の場合は薄い毛も濃い毛も混在しているため、脱毛方法によってはどちらかの毛質しかしっかり処理できない場合もあります。

SSC脱毛なら全身の毛を処理できるのできれいな仕上がりになるでしょう。

まとめ

SSC脱毛はジェルと光の相乗効果で脱毛を行う仕組みです。産毛から濃い毛までカバーできるため、毛質を選ばずに施術を行えます。

とはいえ、SSC脱毛もIPL脱毛も大きな違いはありません。業務用脱毛機を選ぶときは、脱毛方式だけでなく、信頼できるメーカーか・購入後の保証があるか・壊れにくいかどうかなどを確認することが大事です。

IPL脱毛機の導入をご検討でしたら、是非ともルネッサンスシリーズの導入をご検討ください。確かな実力と実績でお客様の満足度最大化に貢献いたします。

 

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このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
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コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。