更新日:2022.06.17

光脱毛とレーザー脱毛の違いは?効果や仕組みについて徹底解説!

光脱毛とレーザー脱毛の違いは?効果や仕組みについて徹底解説!

脱毛にはいくつかの種類があります。今回は光脱毛とレーザー脱毛に焦点を当てて、その違いについて詳しく解説します。それぞれの施術の効果やメリット・デメリットを比較し、導入する際の判断材料としてみてください。

光脱毛とレーザー脱毛の特徴

脱毛方法にはいくつかの種類がありますが、大きくわけると『光脱毛』と『レーザー脱毛』の2種類になります。

照射する熱が光かレーザーかの違いだけでなく、光脱毛とレーザー脱毛は受けられる場所や施術ができる人、導入できる脱毛機の種類などに違いがあるのです。

2種類の脱毛方法それぞれの施術の概要や大きな違いについて、まずは把握しましょう。

光脱毛とレーザー脱毛の仕組みや詳細など、特徴について詳しく見ていきます。

主にエステサロンで行う『光脱毛』

関連記事
光脱毛とはどんな美容メニュー?仕組みや施術方法を解説

光脱毛とは、複数の波長を持つ光を毛根部に当てて、毛が作られる働きを弱める脱毛方法のことです。カメラのフラッシュのように光を照射することから、フラッシュ脱毛とも呼ばれます。

光脱毛の中にも「IPL」「SHR」など、使用する機器によって種類があります。

照射出力の弱い光脱毛は肌トラブルを起こすリスクも低く、特別な免許や資格がなくても行える脱毛方法です。

そのため、エステサロンや美容サロンでも、導入すれば誰でも施術をすることができます。

関連記事
フラッシュ脱毛とは?レーザー脱毛とSHR・IPL・ハイブリッド脱毛の違いや効果・仕組みを解説

光脱毛とは

光脱毛は光を照射して発毛組織を刺激し、発毛の働きを弱めて『抑毛・減毛効果』が得られる脱毛方法です。

光脱毛にも種類があり、大きくわけて「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」の3種類あります。

3種類の脱毛方法の特徴や違い、脱毛効果について詳しく見ていきましょう。

IPL脱毛

『IPL(インテンス・パルス・ライト)』は、毛の黒いメラニン色素に反応する光を照射し、毛根から熱を伝って毛根組織にダメージを与えて発毛の働きを弱める脱毛方法です。

メラニン色素の多い毛ほど反応しやすいため、太くて濃いワキ毛やVIO、男性のヒゲ脱毛に向いているといわれています。

ただし、メラニン色素に反応するため日焼け肌やホクロ、アザのある部分はヤケドをするリスクがあるため照射できません。ほくろやアザは保護テープで隠して照射しますが、肌質によっては脱毛自体できないケースもあります。

IPL脱毛は毛根深くまで熱を届けるため、光脱毛の中では照射熱が高いので照射時に痛みを伴うことがあります。

また、毛が肌表面に出ている状態の成長期の毛にしか脱毛効果はないため、毛周期に合わせて1~3カ月の間隔を空けて通うことで脱毛効果が得られる方法です。

脱毛をしてから1~2週間ほどで毛が抜け落ちるポップアップ現象が起こるため、脱毛効果を実感しやすいのも特徴です。

メリット

  • 脱毛効果を実感しやすい
  • 濃い毛に効果的

デメリット

  • 痛みを感じやすい
  • 産毛への効果は低い
  • 肌質によっては受けられないことがある

関連記事
すね毛の脱毛にはレーザー脱毛がおすすめ?メンズのすね毛の自己処理・レーザー脱毛について解説

SSC脱毛

『SSC(スムース・スキン・コントロール)』は、抑毛効果のあるビーンズジェルを塗布し、クリプトンライトという光を照射します。抑毛成分を角質層に浸透させて、毛の成長を抑制させる脱毛方法です。

光を照射することでビーンズジェルの中からフィニリーブと呼ばれる有効成分が出てきて毛穴から浸透し、毛母細胞に作用して制毛・抑毛効果を発揮するのです。

ビーンズジェルには毛の成長を遅らせる効果がある大豆イソフラボンや、保湿作用のある尿素、サリチル酸、セイヨウシロヤナギエキスなどが配合されているため、脱毛と同時に美肌効果も期待できます。

太くて濃い毛も細い産毛にも効果的で、肌への負担が少なく痛みを感じにくいのが特徴です。ジェルが光の熱に吸収されて肌に熱が加えられることがないため、光脱毛の中でも特に痛みが抑えられる脱毛方法とされています。

毛周期に合わせて1~3カ月の間隔で通う必要があり、ほかの光脱毛よりも脱毛効果が穏やかなため、早く脱毛効果を得たい方には向かないかもしれません。

また、IPL脱毛とSHR脱毛と比べると導入しているサロンが少ないので、施術を受けられる人も限られてきてしまいます。

メリット

  • 痛みが少ない
  • 肌が弱くても受けられることがある
  • 美肌効果も得られる

デメリット

  • 効果を実感しにくい
  • 導入しているサロンが少ない

SHR脱毛

『SHR(スーパー・ヘアー・リムーバル)』は、表皮の浅い部分にあるバルジ領域という部分に光を照射し、毛の再生を抑える脱毛方法です。

弱い熱を照射して蓄積し、毛根を包む毛包全体をジワジワと刺激してバルジ領域の働きを弱めます。

バルジ領域とは幹細胞の一種で毛を生やす指令を出す部分であるため、照射を繰り返すごとにバルジ領域の働きが弱まり、平行して発毛の働きも弱めていくのです。

毛がまだ成長していない段階で作用させるので、メラニン色素に関係なく照射できます。日焼け肌や地黒肌でも照射でき、濃い毛も産毛も対応していますが特に産毛を得意としています。

毛周期の影響も受けないため2週間から1カ月の間隔で通えるので、短期間で脱毛が完了するのもメリットでしょう。

高速連射で肌表面をなでるように照射するため施術時間が短く、照射ムラも起こりにくいです。

しかし、SHR脱毛は2016年頃から普及し始めた新しい脱毛方法のため、まだ実績が少ないので脱毛効果についての実証データも少なく、導入しているサロンも少ないのが現状です。

メリット

  • どんな毛質・肌質にも対応できる
  • 完了までの期間・施術時間が短い
  • 産毛に効果的

デメリット

  • 実証データが少ない
  • 効果を実感するまで期間がかかる
  • 導入しているサロンが少ない

光脱毛の仕組み

光脱毛にも種類がありますが、どの方法も照射した光の熱によって発毛組織にダメージを与え、発毛の働きを弱めるという仕組みです。

光脱毛の光はレーザーに比べると弱いため、発毛組織を破壊することはできません。破壊させるほどのパワーがありませんが、破壊させることは医療行為となるためサロンでは行えないのです。

発毛組織は残ったままのため、ホルモンバランスの乱れや外部からの刺激など、何らかの影響により再度発毛する可能性があります。

そのため、光脱毛の効果は発毛の働きを抑制して長期間毛の生えない期間を維持でき、自己処理を楽にできる効果が得られる脱毛方法です。

光脱毛の仕組みを理解することで、光脱毛とレーザー脱毛の効果の違いもわかるでしょう。

医療機関でのみ導入『レーザー脱毛』

レーザー脱毛とは、光脱毛と同じく毛根部に光を当てて、毛が作られる働きを弱める脱毛方法になります。ただし、使われるレーザーの出力に大きな違いがあり、レーザー脱毛の方が出力が強く、1回あたりの効果も高くなっています。

レーザー脱毛を行うには、医師免許を取得している必要があり、通常のエステサロンで使用することはできません。機器を購入する費用についても、レーザー脱毛の方が光脱毛と比べて高額です。

レーザー脱毛(医療脱毛)とは

レーザー脱毛は光を集中させたレーザーを照射して発毛組織を破壊し、発毛の働きを止めて『永久脱毛』ができる脱毛方法です。

医療機関でしか受けられない脱毛方法で、医療行為として発毛させる組織を破壊させることができるのです。

レーザーには『熱破壊式』と『蓄熱式』の2種類あり、レーザーは3種類あります。

  • アレキサンドライトレーザー

関連記事
アレキサンドライトレーザーとは?種類別の比較表とメリット・リスクを解説

  • ダイオードレーザー

関連記事
ダイオードレーザー脱毛のメリット・効果とは?他レーザーとの違いや痛みと副作用について解説

  • ヤグレーザー

レーザーはそれぞれ波長というレーザーの長さが違うため、働きかける層が違うので得意としている毛質も異なります。

関連記事
熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーどちらがおすすめ?脱毛方法の違いや特徴を徹底比較

レーザー脱毛の仕組み

レーザーは波長の違いにより、特定の色や物質のみに反応する性質があります。

その中で脱毛に使われるレーザーは毛の黒いメラニン色素に反応するレーザーが用いられており、肌表面にレーザーを照射することで黒い色素に反応して熱が発生し、発毛組織を破壊させるのです。

毛を生やして成長させる発毛組織は、一旦破壊されると再生しないため新たに毛を作り出すことができなくなります。

一度の照射では全体の毛を処理することはできないので、数回に渡って照射することで発毛組織を破壊し、永久脱毛ができるということです。

『熱破壊式』では毛を作り出す毛根の細胞の毛母細胞、『蓄熱式』では発毛幹細胞のバルジ領域を破壊させる仕組みになります。

関連記事
医療レーザー脱毛機器とは?特徴や種類について解説

光脱毛とレーザー脱毛の違いとは?

光脱毛とレーザー脱毛は発毛組織に作用するという原理としては同じですが、脱毛効果や痛みの強さ、脱毛効果が実感できるまでに通う回数などに大きな違いがあります。

照射パワーの違いだけでも脱毛効果や痛みの感じ方に影響しますが、脱毛機を扱うためや施術をするための資格の有無にも違いがあります。

2つの脱毛方法を比較することでそれぞれの特徴がわかるため、どのような違いがあるのかを各項目ごとに具体的に見ていきましょう。

関連記事
レーザー脱毛の知らないと後悔するデメリットとは?リスクや注意点を解説

1回あたりの効果

レーザー脱毛と光脱毛は、照射する光の種類と出力が違い、レーザー脱毛の方がより高い出力で施術を行います。

光脱毛が波長幅が広い光を採用しているのに対し、レーザー脱毛の場合は毛に対して作用しやすい特定の波長の光のみを使用するのが特徴です。

レーザー3種類の波長は、アレキサンドライトレーザー(755nm)、ダイオードレーザー(810nm)、ヤグレーザー(1064nm)に対し、光脱毛は550nm~1200nmと広範囲の波長をカバーしています。

光脱毛が広範囲に照射できるのに対し、レーザーは光を集中させて一点に照射するのです。そのため、レーザー脱毛の方が光脱毛よりも1回あたりの脱毛効果は高くなります。

レーザー脱毛機は、種類によっては複数の波長を同時に照射できるものもあります。

光脱毛の1回あたりの効果

光脱毛は1回で効果を感じられるものではありません。IPL脱毛の場合は成長期の毛にしか脱毛効果がないため、1回の脱毛で20~30%程度の毛を処理します。

毛は一つ一つの毛根が生え変わりを繰り返しており、このヘアサイクルを毛周期といいます。毛周期は3段階あります。

  • 成長期・・・毛母細胞が活発になり毛が皮膚の表面に出ている状態
  • 退行期・・・ある程度の長さまで伸びると毛の成長が止まり抜ける準備をしている状態
  • 休止期・・・成長が完全に止まり次の毛が成長するのを待っている状態

メラニン色素がしっかりある成長期が脱毛に適した期間です。全体の20~30%のため、脱毛は最低でも5回は必要になります。

1~2回では変化は感じにくいですが、3~6回で毛が細くなり生えてくるスピードが遅くなってくるためお手入れが楽になります。

ツルツルのお肌にするためには10回以上は必要です。

レーザー脱毛(医療脱毛)の1回あたりの効果

レーザー脱毛も一度の施術では終わらないため数回通う必要があります。

光脱毛よりも照射するパワーが強く狭い範囲に集中的に作用するので、1回あたりの施術で感じられる脱毛効果は高くなります。

レーザー脱毛もメラニン色素に作用する熱破壊式は、毛周期の成長期の毛だけに作用するため最低でも5回の施術は必要です。

肌質や毛質、脱毛する部位によって効果の感じ方は違いますが、レーザー脱毛は光脱毛の半分以下の回数と期間で完了する場合もあるといわれています。

熱破壊式の場合、早い人ですと1~2回でも脱毛効果を実感する人はいます。脱毛後1~2週間でポロポロ抜け始めるため、毛が太くて濃い部位ほど効果がわかりやすいです。

3~4回では生えてくるスピードが遅くなるためお手入れの回数が減ってくるでしょう。

お手入れが楽になる、または不要になるまでには5回、完全にツルツルの状態を目指すには8回は必要です。

よく見ないとわからない程度の産毛までなくすには、もう少し回数がかかりますが、大抵の人は8回もレーザー脱毛をすれば満足しているようです。

照射パワーの強さと脱毛効果は比例しているといわれているため、痛みを感じやすいレーザーの種類では、照射パワーを下げずに麻酔などを使用して痛みを抑えたほうがいいでしょう。

1回の脱毛効果を高めるためにも、脱毛に通っている期間中は毛を抜かないようにしたり、肌が乾燥しないよう保湿をすることを推奨しています。

関連記事
レーザー脱毛と光脱毛との違いとは?効果・仕組み・種類の比較を解説

痛みの強さ

レーザー脱毛の方が光脱毛よりも痛みが強いと言われていますが、実際はどうなのでしょう。

照射パワーや脱毛方法が異なるため、痛みの感じ方にも違いがあります。

2つの脱毛方法の違いや、痛みを感じる仕組みについて見ていきます。

光脱毛での痛みの強さ

脱毛は発毛組織に熱エネルギーを与えて、発毛する働きを弱めていきます。

発毛の働きを弱めるために必要な温度は最低でも60℃と言われているため、光脱毛の照射時の温度は60~70℃になっています。

脱毛の痛みは「輪ゴムでパチンと弾かれるような痛さ」と表現されますが、光を照射するとメラニン色素が光と熱を吸収することで瞬間的に痛みを感じるためです。

そのため、メラニン色素の多い太くて濃い毛ほど、痛みを感じやすくなってしまうのです。

痛みが少ないといわれているSHR脱毛は皮膚の浅い部分にあるバルジ領域に照射をするため、照射時の温度は45℃~50℃程度になります。

IPL脱毛と違って毛根深くの毛乳頭にまで熱を届ける必要がなく、毛根を包む毛包全体にジワジワと熱を蓄積してダメージを与えていくため、低い照射温度でも十分脱毛効果が得られます。

直接肌で触れても熱すぎる温度ではないため、痛みの少ない脱毛が受けられるのです。こういったことから、光脱毛の方がレーザー脱毛よりも痛みが少ないと言われているのです。

レーザー脱毛での痛みの強さ

レーザー脱毛は、医療用のレーザーを毛根のメラニン色素に反応させて熱を発し、毛根を刺激することで脱毛します。

高出力のレーザーで医療行為として発毛組織を破壊することができるため、レーザーの照射時の温度は200~250℃以上の熱を発するので強い痛みを伴うことがあります。

さらに照射温度が高いため、周辺の皮膚に熱が伝わることも痛みの原因となっているのです。

特にヤグレーザーは波長が長いため毛根深くまで熱が届くため、強く痛みが出るレーザーです。

レーザー脱毛では麻酔を使用できるクリニックもあるため、麻酔クリームで表面麻酔をしたり、笑気麻酔で全身の感覚を鈍らせるなどの方法で痛みを緩和できることもあります。

施術の回数

前述した通り、レーザー脱毛と光脱毛では照射パワーが違うため、1回の脱毛効果や痛みの感じ方が違います。

脱毛効果を実感できるまでの施術回数も変わるので、それぞれの脱毛方法の施術回数の違いについて見ていきましょう。

光脱毛の施術回数の違い

レーザー脱毛とは強い光を毛根に照射するので脱毛効果の高い施術であるのに対し、光脱毛は毛根に光を照射し成長を遅らせ、毛を細くしたり薄くしたりする抑毛・減毛効果程度に留まります。

光脱毛の方がレーザー脱毛よりも1回あたりの効果が薄く、回数を重ねる必要があります。

脱毛コースの回数は5回で設定されていることが多いですが、肌表面に出ている20%程度の成長期の毛を処理するためには最低でも5回は必要になるからです。

しかし、光脱毛は5回で脱毛効果を実感して満足される人は少ないです。5回ではお手入れは楽になりますが、コース完了後にまた毛が生えてくる可能性があります。

そのため、光脱毛は一般的には15回程度の施術が必要と言われており、毛周期に合わせて施術を行っていくと、効果を実感するまでには2年以上の歳月が必要です。

光脱毛はレーザー脱毛と比べると、脱毛効果を実感してお手入れが不要になるまでには、回数と期間がかかります。

レーザー脱毛の施術回数の違い

レーザー脱毛の場合は、5~8回程度で自己処理の手間が減るほどの効果が現れます。期間は8カ月から1年半程度と、2年以上かかる光脱毛よりはかなり短くなっています。

照射パワーが強く1回の施術での脱毛効果が高いため、少ない施術回数で効果を実感できるのです。

脱毛クリニックでも脱毛コースは5回で設定されていることが多いですが、部位や毛質によっては5回でも十分脱毛効果を得られます。

さらに蓄熱式脱毛の場合は毛周期に関係なく2週間から1カ月の間隔で通えるため、完了までの期間はさらに短くなります。早い場合で5カ月で終わることもあります。

そのため脱毛方法の種類にもよりますが、レーザー脱毛は光脱毛と比べると通う回数も期間も短く済みます。

関連記事
光脱毛とレーザー脱毛の違いとは?種類別に仕組みや効果について解説

資格の必要の有無

脱毛するにあたって施術者の資格の有無を見ていきます。レーザー脱毛は医療行為となるため、施術者は医師や看護師などの国家資格が必須です。

光脱毛は国が定めた資格はないため誰でも施術できますが、脱毛に関する資格は多く存在しています。

エステサロンの協会団体や各エステサロン、脱毛サロンが独自に設けた資格など様々です。

脱毛の技術や技能を高めたり知識を増やすために資格を取得する人や、サロン単位で取得するところもありますが、基本的には不要です。

しかし、資格や認定書を所持しているとお客様に対してアプローチポイントとなり安心感を与えることもできます。

光脱毛において代表的な団体や協会の資格と、レーザー脱毛施術者に必要な国家資格について詳しく紹介します。

日本エステティック振興協議会

『日本エステティック振興協議会』では光脱毛に関する講習会の開催や資格試験を実施しています。

「美容ライト脱毛安全講習会」は、脱毛機器の原理や有効性と安全性について、施術やカウンセリングの実務について学ぶ講習です。

誰でも受講できるため、光脱毛の基礎知識を得たい人に向いています。

「美容ライト脱毛技術者講習会」は講習会の知識に加えて、より高度な内容が受けられる講習です。

講習後の試験に合格し、条件を満たした資格をすでに保有している場合、登録申請をすると「認定美容ライト脱毛エステティシャン」の資格が付与されます。

光脱毛の資格なので、お客様に対してアピールできる資格でもあります。実務講習もあるため現場で即活用できるでしょう。

日本エステティック協会

『日本エステティック協会』では、「認定上級エステティシャン」や「認定トータルエステティックアドバイザー」などのエステティシャン資格が取得できます。

認定上級エステティシャンは、認定学校にて300時間以上の講習でフェイシャルやボディの手技、機器について学べます。

光脱毛の講習は入っていませんが、手技の種類やテクニックを知ることで脱毛技術にも生かせるでしょう。

認定トータルエステティックアドバイザーは、エステティックを総合的に深く理解して、顧客満足度を向上できるような指導者に与えられる資格です。

そのため、サロンオーナーや指導者の立場にいる人が多く取得しています。

実技試験にはロールプレイングもあるため、カウンセリング力を高められるでしょう。

CPE(認定電気脱毛士:Certified Professional Electrologist)

『CPE』は、TOEICなどを開発・実施する世界最大規模の公共試験開発機関E.T.S.が運営している国際的な脱毛資格です。

「認定電気脱毛士」なので、美容電気脱毛の施術をする人が多く取得しています。

美容電気脱毛とは針脱毛やニードル脱毛とも呼ばれており、光脱毛やレーザー脱毛と違い、1本ずつ処理するのが特徴です。

毛の生えている毛穴に先の細いプローブという器具を挿入し、毛根組織に直接電流を流して破壊させる脱毛方法です。

美容電気脱毛は毛穴にプローブを挿入する際の角度や深さを瞬時に判断しながら脱毛するため、高い技術力が必要になります。

しかし脱毛サロンやエステサロンでは美容電気脱毛を導入しているところは少ないため、CPEを所持している施術者も少ないでしょう。

関連記事
光脱毛とニードル脱毛の違いは?メリット・デメリットを解説!

レーザー脱毛は国家資格

レーザー脱毛は医療機関でしか行えない医療行為となるため、医師か看護師などの国家資格を取得している医療従事者しか行えない施術です。

また、医療用のレーザー脱毛機は医療器扱いのため、医師免許がなければ購入できません。

レーザー脱毛では施術前に診察があるので、肌の状態や毛の状態を確認してから脱毛を始めます。

万が一脱毛による肌トラブルが起きても、医師が在中しているためすぐに診察と処置ができ、薬も処方されます。医療サポートがあるのもレーザー脱毛の特徴といえるでしょう。

しかし、国家資格を取得しているからといって脱毛の技術力が高いとは限りません。脱毛や皮膚構造についての知識は深いかもしれませんが、技術力には個人差があるからです。

そのため、レーザー脱毛は国家資格を取得している医療従事者しか行えませんが、技術に関しては光脱毛の施術者と変わらない場合があります。

関連記事
レーザー脱毛の資格について|脱毛サロンの開業に必要な資格や施術方法一覧

光脱毛のメリット・デメリット 

痛みが少なく肌への負担が抑えられるなどの特徴がある光脱毛ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

導入して施術する側とお客様の立場としての、光脱毛の具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。

光脱毛のメリット

光脱毛は痛みを感じにくく肌への負担が少ないため、肌リスクも少ない脱毛方法です。

アピールポイントも多いため、導入しやすい施術でしょう。

お客様と施術者する側の光脱毛のメリットについて見ていきましょう。

痛みが少ない 

光脱毛は、レーザー脱毛やニードル脱毛などの施術と比べると痛みが少ないのがメリットです。

光脱毛であれば、脱毛=痛いというマイナスなイメージも解消できるでしょう。

そのため痛みに弱い、まだ脱毛に慣れていないお客様のニーズに対しても対応がしやすいというメリットがあります。

痛みが心配な場合は照射パワーを下げるなどして徐々に慣れていただければ、痛みに対してのクレームは抑えられます。

照射熱が低いので痛みが少なく、肌への負担が抑えられるため肌トラブルを起こすリスクも少ないです。

ただし、まったく痛みがないということではなく、脱毛方法や部位によって痛みの度合いに違いがある点については、説明が必要です。

コスパが良い

光脱毛はレーザー脱毛よりも費用が抑えられるため、コスパのいい脱毛が可能です。

分割払いの月額で表記すれば、月々の負担を減らしながら脱毛できるとアピールできるため、お客様も通いやすくなるでしょう。

脱毛機によっては高速連射や冷却機能が長時間継続できるなどのスペックにより、一人のお客様に対しての施術時間が短くできて回転率もよくなります。

その分予約枠を増やすこともできるため、施術をする側もお客様にとってもよい影響があるでしょう。

また、医療用資格が不要な点や光脱毛の機器自体は扱いが簡単なため、スタッフの育成という点から見てもコスパがいいです。

脱毛機器自体も約140~680万円程度と、レーザー脱毛の機器と比べて安く購入できます。

資格が必要ない

光脱毛を行うにあたっては、医療免許や開業資格は必要ありません。学歴や年齢制限もなく、どこかに登録するといった義務もないのが、光脱毛の特徴です。

開業しやすいというメリットがある一方で、お客様との信用を築くのが難しいといったデメリットもあります。

そのため、エステサロンを開業するにあたっては民間資格を取得してから行う人も少なくありません。CPE(認定電気脱毛士)」「認定トータルエステティックアドバイザー資格」「認定上級エステティシャン」などの資格は、自分の持っている知識や技術を証明するために便利な資格です。

こうした民間資格を取得することで、お客様からの信用を獲得しやすいというメリットも生まれます。

光脱毛のデメリット

メリットが多い光脱毛ですが、レーザー脱毛と比べるとアピールポイントとして弱いのは脱毛効果でしょう。

光脱毛のデメリットを見ていきましょう。

永久脱毛ができない

光脱毛は毛根へ光を照射して、毛を細くしたりムダ毛が生えにくくします。毛根細胞を刺激することで、その効果は抑毛、減毛に留まるのが特徴です。光脱毛では完全な永久脱毛は難しいと言えるでしょう。

そのため、時間をおいた場合にまた毛が生えてくる場合もありますし、生えてくる量は減ったものの完全に生えなくなる訳ではないということを、あらかじめお客様に説明しておく必要があります。

レーザー脱毛のメリット・デメリット

続いてレーザー脱毛です。

照射パワーの違いから脱毛効果の面や施術回数などではメリットが多いレーザー脱毛ですが、導入するにあたってはデメリットもあります。

具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。

関連記事
医療レーザー脱毛の機器の種類やメリット・デメリットについて紹介

レーザー脱毛のメリット

レーザー脱毛の最大のメリットは脱毛効果です。

1回の脱毛効果も高いため、光脱毛ではデメリットな部分をレーザー脱毛ではアピールできるポイントになるでしょう。

レーザー脱毛のメリットについて詳しく見ていきましょう。

施術が終われば永久に脱毛可能

医療レーザーを使った脱毛は、毛根の細胞に強い光を照射して破壊することで、永久に毛を生えなくさせるための施術になります。

そのため光脱毛とは異なり、施術が終われば永久脱毛が可能となります。

永久脱毛するためには発毛組織を破壊しなければいけないため、レーザー脱毛は唯一の方法になります。

永久脱毛ができればお手入れも不要となり、いつでもツルツルの肌でいられるのはレーザー脱毛の大きなメリットでしょう。

もっとも、医療機関での自由診療として施術を行うために施術費用が高額になってしまう点や、妊婦や皮膚に疾患がある方への施術が難しい点など、施術を行える条件も厳しくなってしまう点についてはあらかじめ説明が必要です。

短期間で脱毛が終了する

レーザー脱毛は高出力のレーザーを照射できるため、1回の脱毛効果が高く少ない回数で満足できる結果が得やすいです。

通常5回~8回で満足のいく脱毛効果を得られる人が多く、長期間に渡って毛のない状態を維持できる点もメリットといえます。

少ない施術回数で短期間で終了したいが、脱毛効果にも満足したいというお客様が大半です。レーザー脱毛はそういった要望を叶える脱毛方法です。

解約などで別のクリニックに乗り換えられてしまう原因は、予約の取りにくさやが原因のことが多いため、脱毛効果が直接的な原因になることはほぼないでしょう。

少ない施術回数ならば予約も取りやすくなるため、予約が取れなくて通えないというお客様の不安を取り除く要素にもなります。

レーザー脱毛のデメリット

脱毛効果においてはメリットが多いですが、他の部分ではデメリットもあります。

レーザー脱毛のデメリットについて見ていきましょう。

料金が高い

レーザー脱毛は光脱毛の料金に比べると高くなる傾向が見られます。

レーザー脱毛は医療機関で受けられる施術ですが、自由診療となり保険が適用されません。

クリニックによっては、脱毛料金以外に再診料や薬代、麻酔代がかかる場合もあるため、追加料金が加算されて高額になってしまうケースもあります。

医療用レーザー脱毛機は高額であることや、毎回肌や毛の状態を診察してから施術をするため、そういったことも含めて必然的に料金が高くなってしまうのです。

ただ、レーザー脱毛が受けられるのは医療機関なので医師が在中しています。肌が弱かったり肌トラブルが心配な人は、何かあった場合にする処置してもらえるという安心感があるでしょう。

医師免許がないと購入できない

レーザー脱毛に使う脱毛機器は、医療用機器となるため医療免許がないと購入自体ができません。

医師免許を持たずにレーザー脱毛機器を購入して施術を行うと、医師法律違反となって逮捕されることもあります。そのため、医師の在中しない医療機関や脱毛サロン、エステサロンでは導入も施術もできません。

医療従事者以外による発毛組織を破壊することも禁止されています。

実際に医師免許を持つ脱毛サロンのオーナーが、資格のない従業員にレーザー脱毛の施術をさせたとして有罪判決が出されています。

照射パワーが強く脱毛効果が高い反面、肌トラブルなどのリスクが高いため、限られた人しか購入できず施術もできないというのがレーザー脱毛のデメリットでしょう。

まとめ

光脱毛とレーザー脱毛は、光を毛根に照射して施術を行うという形式自体は似ていますが、細かくみていくとさまざまな違いがあります。

光脱毛ではコストも安く、医療用免許が必要ないといったメリットがある一方で、その効果は抑毛・減毛に留まってしまいます。レーザー脱毛は医療用免許が必要ですが、その分高い効果が見込まれる施術を行うことが可能です。

機器の購入や開業を考えるにあたって、どちらの施術を用いるかは、それぞれの特徴や必要な資格から、十分に検討する必要があります。

光脱毛の導入をお考えであれば、是非コンフォートジャパンにご相談ください。安全性とお客様満足度の両方を叶える脱毛機、「ルネッサンスシリーズ」をはじめ、様々な商品と弊社の知見で開業をサポートいたします。

[製品一覧はこちら]

[開業支援はこちら]

 

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。