更新日:2023.02.28

キッズ脱毛の危険性やデメリットとは?脱毛ができる年齢と注意点について解説

キッズ脱毛の危険性やデメリットとは?脱毛ができる年齢と注意点について解説

子供のコンプレックス解消のため、早いうちから脱毛を検討する親御さんもいるでしょう。

元々体毛の濃い子や、成長するにつれて濃さが気なってきたという悩みを抱えているお子さんもいます。

脱毛は早めに行っておけば、コンプレックスを解消できるだけでなく、ムダ毛処理にかかる時間や費用がかからなくなり、自己処理による肌トラブルも防げます。

キッズ脱毛はメリットが多そうですが、大人の脱毛とは違うため危険性やデメリットもあります。

本記事ではキッズ脱毛のメリット・デメリットや危険性、キッズ脱毛が始められる年齢について解説していきます。

キッズ脱毛のデメリットや危険性とは?

成長期である子供の皮膚は大人より薄くデリケートです。

脱毛は熱を照射し発毛組織にダメージを与えて発毛の働きを弱めるため、少なからず肌へのダメージもあります。キッズ脱毛のデメリットや危険性を理解しておくと、脱毛による肌トラブルやリスクを避けられるでしょう。

キッズ脱毛のデメリットや危険性について見ていきましょう。

肌へのダメージが大きい

キッズ脱毛で危険性があるのは、肌へのダメージが大きいことです。

子供の肌は大人より弱くデリケートなため、照射する熱によって肌がダメージを受ける危険性があるからです。

ムダ毛を処理して肌をきれいにするために脱毛を始めたのに、脱毛による肌トラブルでヤケドや赤みが出てしまい、肌を露出できなくなることが懸念されます。

子供でもそれぞれ肌質は違うため、肌の状態を考えて脱毛する必要があります。

熱さや痛みを感じやすい

子供の肌は大人より敏感なため、施術時に熱さや痛みを感じやすいです。

脱毛の熱さや痛みは大人でも感じやすいため、敏感な子供は大人以上に熱さや痛みを感じやすい傾向があります。

レーザー脱毛より痛みが少ない光脱毛でも、脱毛方法や部位によっては痛みを感じるため注意が必要です。

子供によっては熱さや痛みが原因で脱毛を断念することも考えられます。

仮に解約になった場合、解約手数料を引いても全額は戻ってこないため返金額が一部となってしまうので注意しましょう。サロン・クリニックによって料金は異なるため事前に確認が必要です。

脱毛効果を実感しにくい

同じ脱毛方法や脱毛機でも、脱毛効果には個人差があります。

体毛は小学校高学年から中学生頃の成長期にかけて濃くなり始め、毛質も変化します。

子供の場合は毛周期が安定していないのと、熱さや痛みを軽減するために照射レベルを落として照射することがあるため、脱毛効果を実感しにくいことがあるのです。

また日焼け対策をする習慣がないと、体育や外遊びなどで直射日光が当たる環境で日焼けをしてしまうことがあります。

日焼け肌ではヤケドの恐れがあるため施術が受けられません。

日焼け肌が落ち着くまで脱毛ができないので、期間がかかってしまうこともあります。

脱毛後に毛が生える可能性がある

子供の毛周期はまだ安定していないため、すべての毛に対してアプローチできず、脱毛が終わってから毛が生えてくる可能性があります。

毛のメラニン色素に作用する脱毛方法は、毛穴に毛がある成長期の毛にしか脱毛効果がないため、2〜3ヶ月の毛周期に合わせて通うことが必要です。

大人であれば毛周期が安定しているため、一定の期間を空けて脱毛を続けていけば効果を実感できますが、子供の場合は毛周期の予測が難しい点があげられます。

そのため、痛い思いをして脱毛が終わったと思っても、しばらくしてから生えてくることがあります。

通った期間や費用が無駄になってしまうこともあるため、脱毛を開始するタイミングに注意しましょう。

大人と同じくらい費用がかかる

大人より体の小さい子供は脱毛範囲が狭いため、キッズ脱毛として特別料金や学割を設けているところもあります。

脱毛するなら安くできるうちに早く終わらそうと考えてしまいますが、始めるタイミングによっては通常料金より費用がかかってしまうことがあるのです。

キッズ脱毛は場合によっては脱毛効果を実感しにくく、コースの追加で余計に費用がかかることも考えられます。

また、予約キャンセル料や麻酔代などの追加料金がかかり、総額が高くなることも考えられるでしょう。

一人で通うことのできない子供の場合は親と予定を合わせて通う必要があるため、予約を取った後に予定が変わることや、生理周期の安定しない子供は急なキャンセルをすることがあります。

脱毛サロン、クリニックによっては予約キャンセル料がかかり、当日キャンセルはキャンセル料や1回分消化などのペナルティが発生します。

痛みに弱い子供の場合、クリニックでの医療脱毛では麻酔が使用できるため麻酔代がかかることもあるので、追加料金がかかります。

脱毛は1回では終わらないため、様々な事態を想定して追加料金やコース終了後の料金を確認しておくといいでしょう。

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脱毛の期間中は肌のケアが必要

脱毛期間中は肌が乾燥しないよう保湿ケアが必要になります。

乾燥した肌は敏感になって脱毛時に痛みを感じやすいなどデメリットがあるため、乾燥しやすい起床後や入浴後に保湿剤やクリームで保湿し、乾燥を防ぐことが大切です。

子供の肌は細胞と細胞の隙間が大人よりも大きく、水分を保持する力も大人より弱いため乾燥しやすいです。

脱毛は熱を照射するため肌内部の水分が蒸発して乾燥しやすい状態になるため、脱毛後は入念なケアが大切になってきます。

習慣的に一人で保湿ケアできる年齢でしたら問題ないですが、習慣的に行うのが難しい場合、脱毛期間は保護者の方もアフターケアを手伝う必要があります。

ヤケドや炎症などのリスクがある

脱毛のリスクは子供に限ったことではなく、大人でも起こることです。

体質や毛質、肌の状態によって、施術中や施術後にヤケドや毛嚢炎などの炎症を起こす可能性があります。

子供のうちは皮膚疾患などに気付きにくいことがあるため、脱毛によってアレルギーなどの肌トラブルを起こすことも考えられるでしょう。

子供のうちから早く脱毛をしてコンプレックスを解消したい思いもあるかもしれませんが、脱毛が原因でさらに皮膚の状態を悪化させてしまうこともあります。

そのため、少しでも肌に対して不安がある場合は、無理して子供のうちから脱毛せず、自己処理をしながら様子を見るのも一つの選択肢です。

キッズ脱毛のメリット

キッズ脱毛はデメリットばかりではありません。子供のうちから早く脱毛することで得られるメリットも多いです。

キッズ脱毛のメリットを見ていきましょう。

自己処理による肌トラブルを軽減できる

初めてのムダ毛処理が脱毛という子供は少なく、脱毛の前にはカミソリやシェーバーで自己処理をしているでしょう。

カミソリやシェーバーは刃で毛をカットする方法のため、慣れていないと皮膚を傷つける恐れがあります。

シェービング前にクリームを塗らないなど間違った処理を続けていると、カミソリ負けを繰り返したり炎症を起こして色素沈着してしまうなど、肌トラブルを起こすケースも少なくありません。

脱毛をすれば自己処理が楽になるため、自己処理による肌トラブルを軽減できます。

体育や部活に集中できる

子供は体育の授業でのハーフパンツや水泳での水着など、授業や部活で露出する機会があります。

体毛がコンプレックスで体を隠すような服装をしていても、露出の多いユニフォームを着ることもあるため、授業や部活となると避けられないでしょう。

体毛が気になると、他人の目が気になって部活や授業に集中できないこともあります。多感な時期だからこそ脱毛でスベスベのお肌になることで、コンプレックス解消にもつながります。

授業や部活は楽しいけど、体毛が気になって水着やユニフォームには抵抗があるという子供こそ、脱毛を検討してみるといいでしょう。

ファッションを楽しめる

体毛が気になって、本当は着てみたい服装ができないという子供も多いのではないでしょうか。気になるムダ毛を隠すような服装にするなど、ムダ毛のせいでファッションが楽しめないのはもったいないです。

脱毛をすればムダ毛が気にならなくなるので、今だからこそできるファッションも思い切り楽しめるでしょう。

肌をキレイな状態に保つことができる

脱毛すると自己処理の頻度が減るため、カミソリ負けや炎症など自己処理によって起きていた肌トラブルが減り、肌をキレイな状態に保つことができます。

ムダ毛を気にせずいつでもツルツルの肌でいれば、体育や部活で着替える時も気にならず、修学旅行やお泊り会も体毛のことを考えずに過ごせるメリットがあります。

早いうちから脱毛することで、今後の自己処理にかかる費用や時間もなくなるため、長い目で見ればコスパがいいでしょう。

学割やキッズ割を利用できる

脱毛サロン・脱毛クリニックでは、子供や学生向けの割引プランを設けているところがあります。

社会人のような経済力がないことを考慮し、通常料金より安く受けられます。

保護者と一緒に通うことで割引になる「親子割」や「ペア割」などもあるので、キャンペーン内容を確認してから行くとお得に脱毛ができるかもしれません。

キッズ脱毛ができる年齢

キッズ脱毛ができる年齢は脱毛サロン・脱毛クリニックによってバラつきがあります。

小学校高学年頃にワキ毛が生えてくるようになって自己処理を楽にしたいから始めたいと思う子や、元々の体毛が濃くバレエやダンスなど習い事で着る衣装をかわいく着こなすために脱毛したい低学年の子もいます。

年齢の低いところでは3歳から始められる脱毛サロンもあり、3歳では本人の意思よりも親の意思で始めることが多いですが、脱毛開始年齢は年々低下の傾向が見られます。

多くの脱毛サロン・脱毛クリニックでは7〜10歳と設定しています。

自分の意思で脱毛がしたいと思え、施術中もベッドの上で動かずにいられたり、痛みなども意思表示できる年齢だからでしょう。

痛みや肌にダメージの少ない脱毛方法なら3歳から始められますが、肌や毛質の状態によっては受けられないこともあります。

女の子は生理周期が安定してからの脱毛がおすすめ

女の子の脱毛は年齢に関係なく、「生理周期が安定してから」というタイミングを推奨しているところもあります。

毛の生え方や濃さはホルモンの影響を受けるため、生理が始まる前に脱毛を始めても毛質が変わり、脱毛した部分でも再度生えてくることがあるからです。

生理周期が安定したということは、ホルモンバランスの状態も整ってきた証でもあるので、毛の生える部位が決まってきます。

そのタイミングで脱毛を始めた方が、脱毛効果を長く維持できる可能性が高まるでしょう。

キッズ脱毛を断られてしまう理由

開始年齢を設定している脱毛サロン・脱毛クリニックでも場合によっては脱毛をお断りするケースもあります。

アトピー肌やアレルギーがあるなど、脱毛によって肌の状態が悪化する可能性がある場合は脱毛は受けられません。

脱毛は熱を照射するため、肌内部に熱がこもって水分が蒸発しやすいため、痒みが出るなど肌トラブルを起こすことが懸念されます。また日焼け肌の場合も脱毛機器によっては脱毛が受けられません。

毛の黒いメラニン色素に反応する脱毛方法は、日焼け肌ではヤケドをする危険性があるので、大人でも断られることがあります。

しかし脱毛機器によっては対応していることもあるため、最初からアレルギーがある、日焼け肌だからと諦めずに脱毛が受けられるか相談してみるといいでしょう。

キッズ脱毛の注意点

キッズ脱毛をする前に知っておきたい注意点をご紹介します。

キッズ脱毛について理解しておくことで、お子様に合った脱毛方法や通い方がみつかります。脱毛は大人でも注意点が多くあるため、キッズ脱毛の場合は特に注意するようにしましょう。

成長期の毛は生え方が安定しない

小学校高学年から中学生の成長期の子供の体毛は徐々に変化し、毛の構造も変わります。

この時期は毛周期が安定していないため、毛の生え変わるタイミングもバラバラで、毛の太さにもバラつきがあります。

ワキ毛やデリケートゾーンの毛のように、成長期に入ってから生え始めた体毛は成人してからようやく安定することもあるのです。

そのため、脱毛サロン・脱毛クリニックで推奨している間隔で通っても、思うような脱毛効果を実感できない場合があります。

日焼けに注意する必要がある

日焼けした肌では脱毛が受けられないため、脱毛期間中は日焼け対策をする必要があります。

日焼けした肌ではヤケドや肌荒れの恐れがあるので、予約をしても肌の状態を見て脱毛を断られてしまいます。

脱毛期間中は季節や天気を問わず年中日焼け止めを塗ることが大切です。

夏の肌が露出する部分が多くなる時期は、脱毛しない部分もしっかり日焼け止めを塗って日焼けしないようにしましょう。

小学生・中学生など学校に日焼け止めを持っていけない場合は、朝の時点でしっかり塗り、衣服でガードして日差しを浴びない工夫が必要です。

保護者の同意や同伴が必要

キッズ脱毛は未成年が契約することになるので、カウンセリング時や契約時には保護者の同意が必要になります。

脱毛サロン・脱毛クリニックでは、契約者の年齢によって保護者の同意のみの場合だったり、同席が必要になるなど対応は異なります。

同意は公式サイトからダウンロードした同意書や、電話確認のみのこともあります。

ローンを利用する場合は、ほとんどの場合同席して保護者名義でのローンになることが多いので、事前に確認しておくと安心です。

自己処理による肌トラブルについて

脱毛前は基本的に脱毛する部分を自己処理してきてもらいます。

自己処理は危ないからプロに脱毛を任したいと思っていても、脱毛前の自己処理は必要です。

自己処理は刃物を使ったり肌に負担をかけてしまうため、子供の場合特に注意することが多いです。

自己処理によって肌トラブルを起こしてしまうと、せっかく肌をきれいにするために通った脱毛も無駄にしてしてしまうこともあるでしょう。

自己処理で注意したいポイントや起こりやすい肌トラブルを見ていきましょう。

埋没毛や色素沈着に注意

脱毛前の自己処理は、カミソリやシェーバーで毛をカットする方法が多いでしょう。

広範囲を一気に処理でき、短時間で終わるので便利な方法です。

しかしカミソリは刃が直接肌に当たるため肌表面を薄く削ってしまい、肌トラブルを起こす危険性があります。

肌トラブルを起こしてしまうと、肌を守るためにメラニンが発生して色素沈着となって残ってしまうこともあるのです。

刃物なので手の届きにくい部分や利き手ではない方はケガをすることもあるので、シェービングで自己処理をする場合には、電気シェーバーを使うといいでしょう。

電気シェーバーなら刃がガードされているため、直接肌に当たらないため安全に処理できます。また毛抜きは毛穴周辺に負担をかけて炎症を起こす可能性があるのと、毛が途中で切れて埋没毛になることがあるので避けましょう。

毛を1本ずつ処理できるので便利な処理方法ですが、脱毛前の自己処理には向きません。

子どもがムダ毛を自己処理するときのポイント

子供が自己処理する場合、自己処理方法によっては肌を傷つけたり脱毛効果を下げてしまうことがあるため注意が必要です。

自己処理のポイントを教え、始めのうちはサポートしながら自己処理できるようにしましょう。

カミソリや電気シェーバーを使用する場合

カミソリや電気シェーバーでの自己処理は、好きなタイミングで広範囲にムダ毛を処理できるのでおすすめです。

脱毛前に限らず日常的によく用いられるため、安全な処理方法を身に付けておくといいでしょう。

子供の場合は電気シェーバーの方が安全に処理できるので、ムダ毛が気になり出したらボディ用とフェイス用の電気シェーバーを用意するといいでしょう。

処理前にはシェービングクリームで滑りをよくし、肌を傷つけないようにすることがポイントです。

入浴時に処理する人は多いですが、浴室は雑菌が多いため肌を傷つけてしまうと、そこから感染して炎症を起こすことがあります。

明るい場所で鏡を用意し、処理後はローションやクリームで保湿して乾燥しないようにケアをしましょう。

脱毛クリームを使用する場合

脱毛クリームは毛を溶かす薬剤を塗って数分放置し、洗い流すだけでムダ毛が処理できる方法です。

広範囲の毛を一気に処理でき、肌表面の古い角質も除去できるので肌がスベスベになります。

肌質に合っていたり正しい手順で処理できれば問題ないのですが、毛を溶かすような強い薬剤のため肌荒れを起こす危険性があります。

初めて使う時にはパッチテストをして肌の反応を確認してから使うようにしましょう。

すすぎ残しがあると肌荒れを起こすこともあるので、薬剤が肌に残らないようにしっかりすすぐのがポイントです。

毛抜きや脱毛ワックスを使用する場合

毛抜きやワックスは毛根からきれいに抜けると、長期間の毛のない状態が維持できるので便利な自己処理方法です。

しかし毛を抜く際に毛穴や肌に負担がかかるため肌荒れを起こすことがあります。

また毛穴に毛がない状態なので、脱毛前の自己処理には向きません。

脱毛の熱は毛の黒いメラニン色素に反応して発毛組織にダメージを与えるため、毛穴に毛がないと熱を照射しても意味がないからです。

毛を抜く処理方法は毛周期も乱してしまうので、脱毛期間中の自己処理としてはおすすめできません。

まとめ

キッズ脱毛の危険性やメリット・デメリットについてご紹介しました。

キッズ脱毛はメリットだけでなくデメリットも多いため、始めるタイミングが大切です。

「生理周期が安定してから」「一人で自己処理ができるようになってから」など脱毛開始に適した時期を判断するのも大切でしょう。

子供のムダ毛の悩みは周りに相談しにくいデリケートな悩みです。

子供と一緒に話し合って納得してから脱毛を始められるといいでしょう。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。