業務用脱毛機の冷却装置とは?種類・仕組み・選定ポイントを解説
近年、美容業界で注目を集めている業務用脱毛機。効果を最大限に引き出し、お客様に安全で快適な施術を提供するためには、冷却装置が不可欠です。本記事では、冷却装置の役割から種類、選び方、メンテナンス方法まで、サロンオーナー様が抱える疑問を解消し、最適な一台を選ぶための情報を紹介します。
業務用脱毛機の冷却装置とは?
業務用脱毛機に搭載されている冷却装置は、ハンドピースや本体の熱を効率的に冷ますための機能です。
ハンドピースの冷却装置は、施術中に発生する熱や刺激を抑え、肌トラブルのリスクを軽減します。
脱毛時には強い熱エネルギーが肌に加わるため、適切な冷却によって痛みや負担を最小限に抑えられます。
本体に搭載された冷却装置は、機械内部の熱を逃がして故障を防ぐ役割があります。
精密機械である脱毛機は連続使用で熱がこもりやすく、冷却システムが不十分だと性能低下やトラブルの原因です。
ルネッサンスの脱毛機は、ハンドピース温度を常に3〜5℃に保つ設計で、連続照射でもすぐに適温へ戻る高い安定性を実現しています。
単に「冷たさ」を競うのではなく、一定温度を保ち続けることが安全で快適な施術の鍵です。
一方、他社の業務用脱毛機では「マイナス5〜15℃まで冷却可能」といった数値を強調しているケースも見られますが、必ずしも冷却温度が低いほど良いとは限りません。
温度が下がりすぎることで上昇も早くなり、結果的に安定性を欠く場合があります。
なかにはツインプローブによって、温度上昇によりハンドピースが使えなくなり、ハンドピースを切り替える必要がある機種もあります。
冷却性能は「温度の低さ」より「安定した冷却維持力」が重要です。
導入時には、冷却装置の構造や制御精度までしっかり確認することが信頼できる機種選びにつながります。
関連記事:最新の業務用脱毛機の選び方|成功事例と比較すべきポイント・注意点
業務用脱毛機は冷却装置の質が重要
業務用脱毛機を選ぶ際は、価格や効果だけでなく、冷却装置の質も重要なポイントです。
冷却装置の質は痛みや肌トラブルの抑制に大きく関わり、顧客満足度やリピート率に直結します。
冷却装置は、施術部位を冷却することで、以下の役割を果たします。
- 痛みの軽減
肌表面の温度を下げることで、熱による刺激を和らげ、痛みを軽減し、お客様は快適に施術を受けられます - 肌の保護
高温による肌へのダメージを防ぎ、炎症や火傷のリスクを低減します。敏感肌のお客様にとっては、冷却装置の有無が施術の可否を左右することもあります - 脱毛効果の向上
適切な冷却は、肌へのダメージを最小限に抑えつつ、毛根への熱エネルギー伝達を効率的におこなうことを可能にします - ダウンタイムの短縮
施術後の赤みや腫れを抑え、ダウンタイムの短縮が可能です。施術後すぐに日常生活に戻りたいお客様にとって、冷却装置は非常に重要といえます
業務用脱毛機は、熱がこもりやすく不具合や故障を起こしやすいというのが特徴です。
質の良い冷却装置を搭載している機械は、故障のリスクを下げることにつながります。
業務用脱毛機の導入を検討する場合は、価格や脱毛効果だけでなく冷却装置の質にも目を向けてみるのがおすすめです。
関連記事:業務用脱毛機の安全性の調べ方とチェックポイントについて解説
冷却装置2種類の役割
業務用脱毛機の冷却装置には、以下の2種類の役割があります。
- 肌を冷やすための冷却装置の役割
- マシンを冷やすための冷却装置の役割
それぞれの役割を理解することで、業務用脱毛機を選ぶ際の冷却装置の質について判断しやすくなります。
冷却装置の役割について詳しく解説します。
肌を冷やすための冷却装置の役割
- 目的
脱毛時に発生する熱による痛みや熱さを軽減し、施術中の肌の赤みやかゆみを防ぎます - 仕組み
ハンドピースの照射部を直接冷やすことで、肌に触れた瞬間に皮膚表面の温度を下げます。ペルチェ素子やサファイヤ冷感技術などが利用されます - 効果
冷却しながら施術することで、脱毛効果を損なわずに肌への負担を減らせます
冷却装置の役割の1つ目は、肌を冷やすことです。
業務用脱毛機は肌や毛根に熱エネルギーを与えることで脱毛をおこないますが、その際に発生した熱は痛みや肌トラブルを引き起こす原因になります。
熱が高くなりすぎると火傷や色素沈着といった大きなトラブルの原因になることもあり、注意が必要です。
ハンドピースに搭載された冷却装置は、脱毛施術によって発生した熱を取り除き、痛みや肌トラブルのリスクを下げる役割も持っています。
冷却装置は、顧客満足度をアップさせたり肌トラブルのリスクを回避させたりと、顧客・サロン双方にとって重要な役割を担います。
マシンを冷やすための冷却装置の役割
- 目的
高出力の光を連射する際に発生する熱が、脱毛機本体やランプの温度を上昇させ、出力低下や故障を未然に防げます - 仕組み
マシン内部に流れる冷却水(水冷式)や、ファンの送風(空冷式)によって、ランプや内部部品から熱を放熱します - 効果
脱毛機が常に適切な温度で安定稼働できるようになり、性能を維持し、機器の寿命を延ばします
冷却装置は、マシンを冷やすための役割です。
業務用脱毛機は熱を生み出して施術をおこなうため、使用していると徐々に熱がこもっていきます。
機械は熱に弱いため、温度が高くなると故障したり不具合を起こしたりするリスクがあります。
毎日予約がいっぱい入っている人気サロンや長時間の施術が必要な全身脱毛を多くおこなうサロンでは、マシン本体の冷却が追いつかず不具合を起こしやすくなる傾向です。
業務用脱毛機を熱から守るためには、冷却装置によってマシン本体を冷却することが重要です。
冷却装置の種類と仕組み
冷却装置の種類と仕組みについて紹介します。
冷却装置には、主に以下の3つの種類があります。
- ペルチェ素子
- 空冷式
- 水冷式
業務用脱毛機や冷却装置を比較するためには重要なポイントのため、それぞれの種類について紹介します。
ペルチェ素子
- 仕組み
電流を流すと片面が冷却され、もう片面が発熱するペルチェ効果を利用します - 特徴
比較的小さな部品で、ハンドピースのヘッド部分を効率的に直接冷やせます。強力な冷却機能(例:−4、−10)を実現します
ペルチェ素子とは、半導体熱電素子の一種です。
ペルチェ素子は、電流を流すことで片面は冷却(吸熱)し、もう片面は発熱するという特徴を持っています。
医療用冷蔵庫やワインセラー等にも利用されており、有害物質やガスなどを使用しないため、安全で環境に優しいのがポイントです。
振動や騒音を発生させないというメリットもあります。
ペルチェ素子は温度を氷点下にまで下げられるほど冷却効果が大きく、脱毛機に使用することで肌への負担や痛みを抑える効果があります。
空冷式
- 仕組み
ファンを使って空気を取り込み、熱を外部に放出します - 特徴
装置のランプなどの熱を冷却します
空冷式とは、ファンによって風を発生させて熱を下げる冷却装置です。
空冷式は扇風機のようなイメージで、ファンによって発生させた風で冷却をおこないます。
構造がシンプルなため故障も起こりにくく、不具合のリスクが低いです。
空冷式ではファンの回転数が多いと騒音や振動が発生するため、落ち着いたサロンなどでは雰囲気に適さない可能性があります。
空冷式の業務用脱毛機を導入する場合は、展示会やデモ体験などできちんと騒音について確認しておくのがおすすめです。
水冷式
- 仕組み
冷却液(水など)をタンク内で循環させ、ポンプで装置の熱源に送り、熱を吸収して冷却します - 特徴
大量の熱を効率的に処理でき、ランプや脱毛機全体の温度を安定させます。冷却液の定期的な補充・交換が必要です
水冷式は、冷却液という液体を利用して冷やす冷却装置です。
水冷式では、冷やしたい部分に冷却液を循環させることで熱を奪い、少量の冷却液で冷却をおこなえるため、パソコンやサーバーなどの小型精密機械に多く使われています。
動作音が静かというメリットがあるものの、ホースが破損して水漏れを起こすリスクはゼロではありません。
冷却液の補充が必要なタイプもあり、定期的なメンテナンスや手入れが必要となります。
水冷式の業務用脱毛機を導入するのであれば、液漏れのリスクを最小限に抑えた製品を導入するのがおすすめです。
独自のペルチェユニットを採用した業務用脱毛機

ルネッサンスシリーズは、日本人の肌と毛質に最適化された純国産IPL脱毛機です。
通常の脱毛機が板状のダイクロックフィルターを採用するのに対し、ルネッサンスは円筒状ダイクロックフィルターと板ガラスフィルターの2重構造を搭載。
サファイヤクリスタルを採用することで、光の安定性を高めながら熱のムラを抑え、痛みを大幅に軽減します。
全国の導入サロンからは、「他店で結果の出なかったお客様からの評価が高い」と多くの喜びの声が寄せられています。

シリーズの特徴である独自のペルチェユニットにより冷却効率が大幅アップ。
2重フィルター構造とのダブル冷却アプローチで、肌をしっかり守りながら快適な施術を実現します。
少ない冷却液で効率的に温度をコントロールできるため、マシン本体の小型化・軽量化にも成功。
施術者・お客様双方の負担を軽減する、国産技術の粋を集めた業務用脱毛機です。
関連記事:独自ペルチェユニット搭載|痛みを抑えた次世代型業務用脱毛機「ルネッサンスシリーズ」
お客様へ還元できる冷却装置のメリット
優れた冷却装置を搭載する業務用脱毛機の使用は、以下のようなメリットを顧客に還元できます。
- 火傷のリスクを軽減できる
- 脱毛時の痛みを軽減できる
- 長時間、安定した施術ができる
冷却装置は、顧客満足度やサロンの評判を上げるための重要なポイントです。
それぞれのメリットについて詳しく説明します。
火傷のリスクを軽減できる
火傷のリスクを軽減できるのは、冷却装置の大きなメリットです。
光脱毛では光をメラニンに反応させ、熱を発生させて脱毛をおこないます。
脱毛施術には常に火傷のリスクがあり、毛の濃いVIOやワキでは発生する熱も大きくなり火傷のリスクが高まります。
優れた冷却装置を搭載した業務用脱毛機の使用は、火傷のリスクなどのトラブルを回避することが可能です。
近年は、エステサロンでの脱毛施術における肌トラブルが問題となっており、安心安全な施術を求める消費者が多いです。
冷却装置の機能にこだわることで、顧客に安心してもらえるサロン作りをおこなえるといえます。
関連記事:海外製の業務用脱毛機は危険|日本製の脱毛機の特徴と購入する際の注意点
脱毛時の痛みを軽減できる
脱毛時の痛みを軽減できるのも、冷却装置のメリットの1つです。
脱毛施術では熱を与えることで脱毛をおこないます。肌は熱を感じ取ると痛みとして認識するため、熱を抑えることで脱毛時の痛み軽減につながります。
VIOやワキなどの毛が濃い部分は熱エネルギーが発生しやすく、その分脱毛時に感じる痛みも大きいです。
冷却装置によって肌をすばやく冷却することで、施術時の痛みを軽減して顧客満足度のアップにつながります。
痛みが少ないと出力を上げられるため、顧客に脱毛効果を実感してもらいやすくなるのも大きなメリットです。
「痛みが少ない脱毛」を売りにしているサロンの場合は、冷却装置の質にこだわることをおすすめします。
長時間、安定した施術ができる
冷却装置を搭載した業務用脱毛機は、長時間の安定した施術をおこなえるというメリットがあります。
業務用脱毛機は熱を発生させて施術をおこなうため、長時間の施術では機械に熱がこもってしまいがちです。
冷却装置でマシン本体を冷却することで、不具合や故障などを防ぎ施術がおこなえます。
痛みによって施術を中断することもなくなるため、スムーズな脱毛をおこなうことが可能です。
全身脱毛や広範囲の脱毛を売りにしているサロンでは、長時間安定した施術ができるかどうかは重要なポイントといえます。
関連記事
業務用脱毛機を選ぶ際に比較すべきポイントと購入前に知るべき注意点
業務用脱毛機の冷却装置の特徴
業務用脱毛機の冷却装置の特徴について紹介します。
業務用脱毛機の冷却装置は、サロン経営における以下の重要ポイントに大きく関わっています。
- 顧客満足度に直結する
- 業務用脱毛機が故障しにくい
それぞれの特徴について詳しく解説します。
顧客満足度に直結する
冷却装置の質は顧客満足度に直結するというのが特徴です。
冷却装置で肌を冷やすことによって施術時の肌トラブルや痛みを軽減できるため、顧客満足度のアップに直結します。
エステサロンで脱毛施術を受ける顧客の多くは「痛みの少ない脱毛をしたい」「肌トラブルのリスクを下げたい」というニーズを抱えており、冷却装置によって肌を冷やすことでこれらのニーズを満たすことが可能です。
顧客満足度はサロンの評価や経営にも大きく関わるポイントです。
痛みや肌トラブルが少ない脱毛の提供は、サロンの評価やリピート率アップ、経営状況の好調の大きな要因といえます。
業務用脱毛機が故障しにくい
優れた冷却機能を搭載している業務用脱毛機は、故障しにくいという特徴があります。
顧客の肌に触れるハンドピースの冷却機能だけでなく、マシン本体を冷却する機能も非常に重要です。
業務用脱毛機は、脱毛施術時に熱を発生させるため、長時間使用していると熱がこもって故障や不具合を起こしてしまいます。
業務用脱毛機は精密機械のため、熱に弱いというのが特徴です。
冷却装置でマシンをしっかり冷やすことで、マシンから余分な熱が逃げ、故障や不具合のリスクを下げることにつながります。
業務用脱毛機が故障してしまうと、修理費やメンテナンス費がかかるだけでなく、業務用脱毛機を使用できずサロンの営業ができません。
サロンに適した業務用脱毛機を導入することで、故障リスクを下げて安定したサロン経営を実現できます。
まとめ
本記事では、業務用脱毛機の冷却装置について説明しました。
業務用脱毛機の冷却装置はあまり目立たない存在のため、冷却装置のメリットや仕組みについて詳しく理解している方は少ないでしょう。
冷却装置は痛みや肌トラブルのリスクを下げたり故障リスクを下げたりという大きな効果があります。
冷却装置は顧客満足度の上昇に直結するため、業務用脱毛機を導入する際にはチェックしておきたいポイントです。
この記事が、「業務用脱毛機の導入を検討している方」「冷却装置について詳しく知りたい方」の参考になればと思います。































