更新日:2024.02.02

蓄熱式脱毛の効果は!?蓄熱式と熱破壊式の違いと部位ごとの痛みや特徴について解説

蓄熱式脱毛の効果は!?蓄熱式と熱破壊式の違いと部位ごとの痛みや特徴について解説

脱毛方法には、サロンで行う光脱毛や医療脱毛など、さまざまな種類があります。その中でも、近年注目を集めているのが「蓄熱式脱毛」です。

 蓄熱式脱毛は、メラニン色素に反応する熱を照射することで、毛根にダメージを与えて脱毛する方法です。熱破壊式脱毛と比較して痛みが少なく、肌への負担が少ないことが特徴です。

 しかし、蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛には、それぞれにメリットとデメリットがあり、部位によって痛みや効果が異なる場合があります。

 本記事では、蓄熱式脱毛の効果や蓄熱式と熱破壊式の違い・部位ごとの痛みや特徴について解説します。蓄熱式脱毛を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

蓄熱式脱毛とは

前述の通り、脱毛には「蓄熱式脱毛」と「熱破壊式脱毛」の2種類の脱毛方法が存在します。まずは蓄熱式脱毛とはどんなものかを理解することが必要です。

脱毛方法の違いによって、「脱毛施術時の痛み」「照射方法」「脱毛後の毛の抜け方」などが異なります。

蓄熱式脱毛の特徴は以下の通りです。

・ターゲット:バルジ領域
・照射方法:出力の低いレーザーを連続照射する
・痛み:暖かさを感じる程度で、熱破壊式脱毛に比べて痛みが少ない
・肌への影響:熱破壊式脱毛よりはダメージが少ない
・効果:2〜4週間程度で毛が抜ける

蓄熱式脱毛は毛根より浅い場所にあるバルジ領域をターゲットにしています。

バルジ領域とは毛を生やす指令を出す器官で​​、バルジ領域にダメージを与えることで次に生える毛を抑制することが可能になります。蓄熱式脱毛では出力の低いレーザーを連続照射するため、熱破壊式脱毛に比べると痛みが少なく、痛みが苦手な方でも施術が可能です。

蓄熱式脱毛では効果が出るまで2〜4週間程度かかり、熱破壊式脱毛に比べて効果が出るまでの時間がかかります。

蓄熱式脱毛は複数回の照射が必要  

蓄熱式脱毛は、弱いレーザー光を断続的に照射することで、毛根に徐々に熱を蓄積し、最終的には毛根を破壊します。この方法は、レーザー光が毛幹(メラニン色素)に吸収され、その熱が毛包外組織の温度を上昇させることで作用します。

ワンショットで脱毛を行える熱破壊式脱毛とは異なり、蓄熱式脱毛の施術時には複数回の照射が必要です。

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛を説明する際に、「ターゲットが違う」と説明されることがありますが、実はターゲットではなく「1本の毛に複数回照射する」のか「ワンショットで照射する」のかが異なります。

熱破壊式脱毛では、1回照射を行えば必要な熱エネルギーを一度で肌の内部に届けることが可能です。しかし蓄熱式脱毛では、同部位に対して数秒間レーザーを当て続けることで熱エネルギーを肌内部に届けます。

100%の熱エネルギーを1回で肌内部に届けるのが熱破壊式だとすると、蓄熱式では10%のエネルギーを10回照射して100%にするというイメージです。低出力のエネルギー分散して照射することで、痛みや肌ダメージを軽減することができます。

「蓄熱式」という名前は、短い間隔でレーザーを連射して毛包に「熱」を「蓄」えるという仕組みが由来になっています。

弱いレーザー光を断続的に照射します。そのレーザー光は、毛幹(メラニン色素)に吸収され熱に変換され、その輻射熱により毛包外組織の温度を徐々に上昇させます。その結果、発毛原器に対して不可逆的な変性を生じさせます。一方、この間に表皮と毛幹では放熱が進行しますので温度上昇が抑制されます。その結果、表皮や毛幹の炎症が少なく、痛み・不快感の少ない脱毛が可能となります。

出典:株式会社メディカルユーアンドエイ(蓄熱式脱毛機「メディオスターネクストプロ」の製品情報)

Featuring its exclusive 3D technology, Soprano Titanium combines the three most effective laser wavelengths into a single applicator, simultaneously targeting different tissue depths and anatomical structures within the hair follicle. By combining the absorption and penetration levels of different wavelengths, along with extended treatment coverage, increased comfort and low maintenance requirements, Soprano Titanium is the safest and most efficient hair removal treatment available today.

(日本語訳)独自の3Dテクノロジーを採用したソプラノチタンは、最も効果的な3つのレーザー波長を1つのアプリケーターに組み合わせ、毛包内の異なる組織の深さや解剖学的構造を同時に狙います。異なる波長の吸収率と浸透率を組み合わせることで、治療範囲の拡大、快適性の向上、低メンテナンス性を実現したソプラノチタニウムは、現在最も安全で効率的な脱毛治療法です。

出典:Alma Lasers社 (蓄熱式脱毛機「ソプラノチタニウム」の製品情報)

メラニンに反応させ熱を与える                                           

蓄熱式脱毛は、レーザーが毛に含まれるメラニン色素と反応し、徐々に熱を発生させることで、毛根に熱を蓄積します。この熱が皮膚の表層付近にあるバルジ領域という発毛組織に伝わり、発毛組織を破壊することで脱毛を実現します。

蓄熱式脱毛は、一度に大量の熱を与える熱破壊式脱毛と比べて、肌への負担を軽減しながらも確実に脱毛効果を得ることができるでしょう。また、痛みを感じにくいというメリットもあります。これらの特性から、蓄熱式脱毛は肌に優しく、効果的な脱毛方法として注目されています。脱毛を考えている方は、自分の肌質や脱毛したい部位、そして何より自分自身の体調を考慮に入れ、最適な脱毛方法を選ぶことが大切です。

The YAG 1064 uses a diode laser based on an ND: YAG wavelength, allowing for moderate energy absorption by the melanin chromophore, and is optimally suited for patients with darker skin tones.

(日本語訳)YAG1064は、ND:YAGの波長をベースにしたダイオードレーザーを使用しており、メラニン色素に適度なエネルギーを吸収させることができるため、肌の色が濃い方にも最適です。

出典:Alma Lasers社 (蓄熱式脱毛機「ソプラノチタニウム」の製品情報)

Soprano ICE Platinum offers the synergistic benefits of the 3 most effective wavelengths for hair removal, each targeting different structures within the hair follicle. The 3 main anatomical targets include the Bulge, Bulb and Papilla.

(日本語訳)ソプラノアイスプラチナムは、脱毛に最も効果的な3つの波長の相乗効果を提供します。 脱毛に最も効果的な3つの波長が、それぞれ毛包内の異なる構造をターゲットとして、相乗効果を発揮します。3つの主な解剖学的ターゲットは、バルジ、毛球(毛母細胞)、毛乳頭です。

出典:Alma Lasers社 (蓄熱式脱毛機「ソプラノアイスプラチナム」の製品情報)

蓄熱式脱毛と熱破壊式の違い

 

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛は、どちらもメラニン色素に反応する熱を照射して脱毛する方法ですが、以下の点で異なります。

項目

蓄熱式脱毛

熱破壊式脱毛

アプローチの特徴

1ショットで照射

1本の毛に複数回連射

痛み

少ない

痛い

施術方法

低出力の熱を繰り返し照射

高出力の熱を照射

日焼け肌への施術

不可の場合が多い

基本的に対応可能

毛が抜けるまでの期間

1~2週間ほどで毛が脱落する

3~4週間ほどで毛が脱落する

施術時のジェルの使用の有無

必要

必要

硬毛化リスク

低い

高い

このように、蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛には、さまざまな違いがあります。

 施術回数の違い

蓄熱式脱毛・熱破壊式脱毛ともに、全身脱毛を完了するには5回〜8回程度、VIOや顔は8〜10回程度の施術回数が必要です。

実は、蓄熱式脱毛・熱破壊式脱毛ともに、完了までに必要な回数は明確に確立されていません。特に蓄熱式脱毛はまだ開発されてから日が浅い脱毛方法であり、効果を追った論文や判断材料が少ないためです。

クリニックによって「蓄熱式脱毛では複数回の施術が必要」としているところもあれば、「蓄熱式と熱破壊式脱毛に回数の差はない」としているクリニックもあり、考え方は医師・クリニックによって異なります。

しかし、理論上は蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛に必要な回数には差がないと考えられます。

肌の表面に生えている毛は全体の20%であり、それらの毛が生えそろうタイミングで脱毛施術を行います。

脱毛施術では1回あたり20%の毛に反応することを考えると、「蓄熱式脱毛だから回数が多くなる」「熱破壊式だから回数が少なくなる」ということは理論上考えにくいでしょう。

これは施術担当者がきちんと正しい方法で施術を行っているかどうかが重要で、蓄熱式脱毛では施術者の技術や機械の設定に左右されてしまいます。

そのため、蓄熱式脱毛でも正しい照射方法で施術を受ければ、必要な回数は熱破壊式と差がないと考えるのが妥当です。

通う間隔の違い                                        

蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛は、どちらも基本的に毛周期に沿った間隔で通院しましょう。しかし、それぞれの脱毛法には特有の通院間隔があります。

蓄熱式脱毛では、一部のクリニックでは「1カ月間隔で照射できる」とされていますが、毛が生えそろっていないまま施術を行うと、効果が十分に得られない可能性があります。そのため、蓄熱式脱毛の場合、毛がしっかりと生え揃ってから施術を受けることが基本となります。

一方、熱破壊式脱毛では、1回の照射で必要な熱エネルギーを一度に肌の内部に届けることが可能です。そのため、熱破壊式脱毛の場合、はじめの3回は3カ月ごと、4回目以降は4カ月ごとの通院が一般的です。

これらの通院間隔は、無駄な回数を重ねずに、効果的に脱毛を行うための目安となります。自分のライフスタイルや脱毛したい部位に合わせて、最適な通院間隔を選ぶことが重要です。

蓄熱式脱毛に回数・期間の目安 

蓄熱式脱毛で自己処理不要になるまでの回数・期間の目安は、部位によって異なります。

部位

自己処理不要になるまで

うぶ毛もなくなるまで

全身(顔・VIO以外)

5〜8回程度

(1年〜1年半程度)

8回〜

(1年半〜)

8〜10回程度

(1年〜1年半程度)

10回〜

(2年〜)

腕・足

5回程度

(1年程度)

8回〜

(1年半〜)

ワキ

5〜8回程度

(1年〜1年半程度)

8回〜

(1年半〜)

VIO

5〜8回程度

(1年〜1年半程度)

10回〜

(2年〜)

このように、蓄熱式脱毛に必要な回数・期間の目安は、部位によって異なります。

「自己処理が不要になる」程度であれば、5回程度で満足する人もいれば、「うぶ毛まで完全になくしたい」と考える人は8回以上の施術を受けることもあります。

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蓄熱式脱毛は痛い?

蓄熱式脱毛は、熱破壊式脱毛に比べて、痛みが少ないです。

蓄熱式脱毛は、毛根の浅い位置に弱い出力のレーザーを使用し、連続的に照射することで熱を蓄積します。その結果、毛根に熱がじんわりと伝わり、痛みが少なくなります。

蓄熱式脱毛は、痛みが少ないことから、特に痛みに敏感な人や、初めて脱毛をする人におすすめです。

なお、蓄熱式脱毛でも、部位や毛質によっては痛みが強く感じる場合があります。また、肌が敏感な人は、痛みを感じやすい傾向があります。

部位別痛みの目安 

蓄熱式脱毛の痛みの目安は、部位によって異なります。 

部位

痛みの目安

軽い痛み

ワキ

軽い痛み〜強い痛み

軽い痛み〜強い痛み

軽い痛み〜強い痛み

背中

強い痛み

VIO

強い痛み

なお、蓄熱式脱毛でも、個人差や肌質によって、痛みは異なる場合があります。また、施術者の技術や使用する機器によっても、痛みは異なる場合があります。

クリニックで行われる医療脱毛であれば、麻酔を使うことも可能です。痛みが気になる方は、カウンセリング時に麻酔の使用を相談しておきましょう。

熱破壊式脱毛の特徴

熱破壊式脱毛の特徴を説明します。

以下は、熱破壊式の特徴を表した表です。

 

熱破壊式脱毛

濃い毛への効果

薄い毛への効果

効果の即効性

色の黒い肌への対応

痛みの少なさ

熱破壊式脱毛の特徴として「蓄熱式に比べて痛みを感じやすい」「毛が抜けるまでの期間が早い」などがよく知られていますが、その他にも以下のような特徴があります。

・濃い毛に向いている
・日焼けや黒ずみに対応しにくい

それぞれの特徴について詳しく説明していきます。

熱破壊式は濃い毛に向いている

熱破壊式は濃い毛に向いているのが大きな特徴です。

熱破壊式ではレーザーが毛の黒いメラニン色素に反応するため、濃い毛・太い毛に対して大きな効果を発揮します。

ワキ・VIOといった太く濃い毛が密集している部分では、特に効果を実感しやすいでしょう。

脱毛後は1〜2週間ほどでダメージを受けた毛がポロポロと抜けてくるため、効果をしっかり実感しやすいのも大きな特徴です。

4〜5回ほど施術を重ねることで、毛が濃い部分の自己処理が楽になるといわれています。

日焼けや黒ずみには対応しにくい

熱破壊式脱毛ではレーザーが黒いメラニン色素に反応するため、日焼け肌や黒ずみがある肌には対応しにくいのが特徴です。

日焼けしてスキントーンが暗くなってしまった肌や黒ずみがある肌では、レーザーは毛ではなく肌に反応してしまいます。

肌にレーザーが反応すると「やけど」「乾燥」「痛み」などを引き起こし非常に危険なため、熱破壊式では日焼け肌や黒ずみがある肌への脱毛は行えません。

多少の日焼けや黒ずみであれば対応できることもありますが、基準はクリニックによって異なり、出力を下げて対応することもあるため脱毛効率が悪くなってしまいます。

脱毛施術期間中は日焼け止めを使用し、日焼けをしないように注意します。

VIOやワキといった黒ずみが起こりやすい部位は保湿を徹底し、衣服との擦れに注意して黒ずみを起こさないように気をつけましょう。

蓄熱式脱毛のメリット

蓄熱式脱毛のメリットについて説明します。蓄熱式脱毛の主なメリットは以下の通りです。

・肌への負担を軽減できる
・うぶ毛に反応する
・熱破壊式と比べて硬毛化しにくい

それぞれのメリットについて詳しく説明していきます。

肌への負担を軽減できる

蓄熱式脱毛のメリットとして、肌への負担を軽減できることが挙げられます。

温度上昇が緩やかな蓄熱式脱毛では熱破壊式に比べて肌への負担が少なく、痛みを感じにくいのが大きなメリットです。

蓄熱式脱毛は低出力のレーザーを複数回重ねて照射しエネルギーを与えていくので、1発あたりの痛みや肌への負担が小さくなります。

医療脱毛といえば熱破壊式のイメージが強く「痛みが強い」「肌へのダメージが大きい」という懸念がある方もいらっしゃると思いますが、蓄熱式脱毛なら施術を受けられる可能性があります。

蓄熱式脱毛の痛みは「じんわり温かい程度」と表現されることが多く、熱破壊式のような「輪ゴムで弾かれるような痛み」は感じないことがほとんどです。

「痛みが苦手な方」「肌が弱い方」はぜひ蓄熱式脱毛を検討してみてください。

うぶ毛に反応する

蓄熱式脱毛は、産毛に反応が良いのも大きなメリットです。

熱破壊式も蓄熱式も、レーザーから放出したエネルギーをメラニンという黒い色素に反応させて熱を発生させ脱毛を行うため、メラニン色素が濃いほど反応が良くなります。

濃いメラニン色素は黒く太い毛に多く含まれていますが、薄くて細い毛・産毛にはメラニン色素が十分に含まれていません。

熱破壊式の場合、細い毛・薄い毛では十分な熱を発生させることができず、脱毛の効果が得られない可能性があります。

しかし熱を分散させて脱毛を行う蓄熱式では、一定量の熱を発生させることができれば脱毛が可能なため、一度に必要なメラニン量が少なくて済み、産毛や細い毛でも脱毛を行えます。

顔・背中・胸といった箇所は産毛が多く脱毛効果を実感しにくい部位ですが、蓄熱式脱毛なら効果を得られる可能性が高くなります。

熱破壊式と比べて硬毛化しにくいのが特徴

脱毛のリスクの一つに、レーザーを照射することでかえって毛が濃く・太くなってしまう「硬毛化」という現象があります。

特に熱破壊式脱毛で起こりやすく、背中・顔・二の腕といった産毛が多い部分や毛が細い部分で起こりやすい現象です。

原因は明らかになっていませんが、レーザーが毛を生やす器官を中途半端に刺激してしまい、細胞を活性化させてしまうことで起こるものだと考えられています。

もし硬毛化が起こってしまったら、硬毛化部分に回数を重ねて毛をなくしていくか、毛周期がリセットされるまで長期間施術を控えるかのどちらかになります。

多くのクリニックでは硬毛化に対する保証や返金等は行われていないため、硬毛化治療に回数がかかればかかるほど金銭的な負担や通院回数は増えてしまいます。

硬毛化は熱破壊式脱毛で起こりやすい一方、蓄熱式脱毛では硬毛化リスクは低いといわれているため、硬毛化リスクを下げたい方は蓄熱式脱毛を選択するのがオススメです。

蓄熱式脱毛のデメリット

蓄熱式脱毛にはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。

主なデメリットは以下の通りです。
・白髪には不向き
・慎重に蓄熱式脱毛機を導入するクリニックがある
・蓄熱式脱毛は施術者の技術力が関係する

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

白髪には不向き

蓄熱式脱毛は白髪には不向きです。

産毛などのメラニン色素が少ない毛にも脱毛を行えるのが蓄熱式脱毛の特徴ですが、メラニン色素が存在しない白髪には効果は見込めません。

蓄熱式脱毛だけでなくレーザー脱毛・光脱毛全般に言える特徴ですが、レーザー・光脱毛ではメラニン色素に反応して熱エネルギーを生み出す仕組みのため、全くメラニン色素を持たない白髪にはその効果を発揮することができないのです。

現在、白髪に対して脱毛効果を発揮するのはニードル脱毛のみですが、ニードル脱毛は非常に痛みが強い脱毛方式のためあまりオススメできません。

白髪が増える前にレーザー脱毛・光脱毛を済ませてしまうのがオススメです。

特にVIOは「介護脱毛」の人気が高く、40代以上の脱毛需要が多い部位です。介護脱毛を検討している方は、白髪になってしまう前に早めに脱毛を済ませておきましょう。

慎重に蓄熱式脱毛機を導入するクリニックがある

蓄熱式脱毛は痛みや肌負担が少なくメリットが多い脱毛方法ですが、蓄熱式脱毛器を導入するのに慎重になっているクリニックが存在するのも事実です。

熱破壊式に比べてまだ歴史が浅い蓄熱式脱毛は論文や症例が少なく、その効果や持続機関について不明瞭な部分があると考える医師が一部存在します。

SNSやネットなどで「蓄熱式は効果がない」「熱破壊式の方が優れている」と発信している医師を見かけた経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような考えを持つ医師のいるクリニックでは、蓄熱式脱毛器を導入していないところもあります。

脱毛施術で破壊する「毛包幹細胞」は毛の発育機能を司る細胞ですが、近年注目を浴びているIPS細胞と同じく再生医療の可能性を秘めていると考えられており、現在研究が進められています。

このような可能性を持つ細胞を破壊してしまうことに疑問を抱いている医師や、毛包幹細胞が消滅することでなんらかのデメリットをもたらすのではないかと懸念を抱く医師は少なくありません。

レーザー脱毛が普及してから現在までこのような疑念を裏付ける事故や問題は起こっていないため、「問題ない」「大丈夫」と考える医師も多くいます。研究が進むにつれて明らかになるでしょうが、専門家の間でこれからも議論が続くことは間違いありません。

蓄熱式脱毛に限らずレーザー脱毛を検討されている方は、このような点が議論されていることを頭の片隅に入れておくことをオススメします。

蓄熱式脱毛は施術者の技術力が関係する

蓄熱式脱毛では、施術者の技術力が効果に大きく関係します。

1回の施術で同部位を複数回照射する蓄熱式脱毛では、施術担当者が「どんな間隔で何発エネルギーを与えるか」によって効果が異なります。その日の担当者によって少なからず脱毛効果に差が出るということです。

蓄熱式脱毛では、機種ごとに「どの部位に何秒照射するか」「何往復するか」など細かいマニュアルが用意されているものの、人間が施術を担当する以上微妙な差はどうしても出てしまい、効果について正確に比較することは難しいといわれています。

ですが、脱毛機ごとに定められている正しい照射間隔・回数を守って照射していれば、充分な効果が期待できます。

「痛みが少ない」「価格が安い」など施術を受ける人にとってはメリットが多い蓄熱式脱毛ですが、そもそもの脱毛効果がきちんと得られなければ施術を受ける意味がありません。

蓄熱式脱毛を行う際はクリニック選びを慎重に行うことをオススメします。

クリニック選びのポイントは以下の通りです。

・研修制度が整っているクリニックなど、信頼できるクリニックを選ぶ
・実績や症例数の多い大手クリニックを選ぶ
・都度払いや返金制度のあるクリニックを選ぶ

特に3つ目の「都度払いや返金制度のあるクリニックを選ぶ」は非常に重要です。

正しい施術を受けられなければ脱毛効果を実感できず意味がないため、効果がなければすぐにクリニックを変更できる状態で施術を受けることをオススメします。

都度払いができるクリニックが最もオススメですが、コースを契約する場合は返金制度や中途解約制度がきちんと用意されているクリニックを選ぶようにしましょう。

まとめ                       

本記事では、蓄熱式脱毛について、脱毛に必要な回数や機関の目安、特徴とメリット、そして熱破壊式脱毛との違いについて詳しく解説しました。

蓄熱式脱毛は、痛みが少なく肌への負担が少ないことから、特に痛みに敏感な人や初めて脱毛をする人におすすめです。また、日焼け肌への施術が可能であるため、夏に脱毛したい人にも適しています。

一部では「蓄熱式脱毛は効果がない」「熱破壊式の方が優れている」といわれていますが、実際には蓄熱式脱毛と熱破壊式脱毛の効果に差はありません。どちらの方法も、適切に施術を行えば、確実な脱毛効果を得ることができます。

ただし、蓄熱式脱毛では、クリニックや施術者によって効果に差が出ることがあります。そのため、信頼できるクリニックを選び、適切な施術を受けることが最も重要です。

蓄熱式脱毛を検討している方や、蓄熱式脱毛の効果について不安を感じている方の参考になれば幸いです。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。