光脱毛の効果を解説|医療脱毛や脱毛方法の違いやメリットについて
エステサロンでは主に『光脱毛』という脱毛方法を扱います。
サロン開業を目指している方や、脱毛業界に初めて参入する方の中には「光脱毛がどのような脱毛方式なのか分からない…」と感じている方もいるでしょう。
脱毛には光脱毛のほかにも『医療レーザー脱毛』『ニードル脱毛(針脱毛)』『ワックス脱毛』などの方法もあり、それらとの違いもよく分からないかと思います。
そこで本記事では光脱毛の基礎知識やメリット・デメリット、ほかの脱毛方法との違いについて詳しく解説します。
光脱毛機の導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
光脱毛とは?
光脱毛とはどのような脱毛方法なのかご存知でしょうか?光脱毛の仕組みや特徴について見ていきましょう。
関連記事
光脱毛とはどんな美容メニュー?仕組みや施術方法を解説
「光脱毛」とは抑毛・減毛効果を得られる脱毛方法
光脱毛とは、黒いメラニン色素に反応する光を肌に照射し、『毛根』や『毛の成長を促す毛乳頭』に熱エネルギーを加えることで、抑毛・減毛を目指す脱毛方式のことです。
別名『フラッシュ脱毛』とも呼ばれ、カメラのフラッシュのような光を肌に当てることで施術を行います。
脱毛には『医療レーザー脱毛』『ニードル脱毛』『ワックス脱毛』などさまざまな方法がありますが、光脱毛はそのなかで最も痛みが少ない脱毛方式といわれています。
光脱毛は医療レーザー脱毛などと比べて低出力な光を使うため、特別な資格がない方でも施術を行うことが可能です。
無資格のエステサロンスタッフでも施術できることから、多くの脱毛サロン・エステサロンで導入されています。
ただ、低出力の光で施術を行う分、得られる効果は抑毛・減毛に留まり『永久脱毛効果※1』を得ることはできません。そのため、脱毛サロンでは「完全に脱毛できる」とうたうことを禁止されています。
※1『永久脱毛』とは、半永久的に毛が生えてこなくなる状態のことをいいます。
永久脱毛の言葉の定義として、FDA(アメリカ食品医薬品局) では「一定の脱毛施術を行った後に再発する毛の本数が、長期間減少し、その状態が長期的に維持されること」としています。
また、AEA(米国電気脱毛協会)では「最終脱毛施術から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久脱毛」と定めています。
永久脱毛効果はないものの、施術を複数回繰り返すことで生えている毛が薄くなり、自己処理を楽にすることが可能です。
施術を受けてすぐに毛が抜けるといった即効性はありませんが、術後1〜2週間程度で毛がスルッと抜けるのを実感できます。
最終的にはムダ毛が目立たないツルツルとした肌になり、自己処理をする機会はほぼゼロに抑えられるでしょう。
光脱毛は毛の成長を抑制したい方や毛量を減らしたい方、自己処理の手間を減らしたい方に適した脱毛方式です。
光脱毛で脱毛できる部位
光脱毛は機器によって照射できる範囲が異なるものの、基本的に『全身の脱毛』が可能です。
具体的には、顔(ヒゲも可能)・胸・背中・腕・脚・おしり・VIO全てに照射できます。
ただ、色素の濃い部分やほくろ部分、目元付近や傷口部分は、ヤケドや肌トラブルが発生する危険性があるため照射することはできません。
脱毛機の種類によって脱毛できる部位・肌質・毛質が異なるため、使用前に必ず確認することが大切です。
光脱毛の種類
光脱毛とひと口にいってもさまざまな種類の脱毛機があります。
脱毛サロン・エステサロンで導入されている主な光脱毛機は以下の3種類です。
・IPL脱毛
・SHR脱毛
・S.S.C脱毛
IPL脱毛・SHR脱毛・SSC脱毛は、それぞれ脱毛方式・得られる効果・得意な毛質や肌質が異なります。
ここからはそれぞれの脱毛方式の特徴を詳しく解説します。
IPL脱毛
脱毛方式 | IPL脱毛方式 |
脱毛方法 | ・メラニン色素に反応する強い光を瞬発的に照射 ・毛根に熱エネルギーを伝える |
得意な毛質 | 太く濃い毛 ※脇や脚などの毛質に効果的 |
得意な肌質 | 色白肌や普通肌 ※日焼け肌には照射できない |
メリット | ・太く濃い毛の脱毛効果が高い ・効果を早く感じられる |
デメリット | ・照射時の痛みが強い ・日焼け肌や色黒肌には照射できない |
おすすめな方 | ・早く脱毛効果を感じたい方 ・太くて濃い毛質の方 |
IPL脱毛は『インテンス・パルス・ライト』の略称で、黒いメラニン色素に反応する光を瞬発的に照射することで、毛根や毛乳頭に熱エネルギーを伝える脱毛方式のことです。
光脱毛のなかで最も一般的で、多くの脱毛サロンが導入しています。
毛周期(毛が生え変わるサイクル)に合わせて照射する必要があるため、1ヶ月半〜2ヶ月程度間隔を空けて施術を行うのが一般的です。
IPL脱毛はメラニン色素が多い毛に強く反応するため、脇・脚・ヒゲなどの太く濃い毛の脱毛を得意としています。
逆にメラニン色素が薄い産毛や細い毛には反応しづらいため、顔や背中などの脱毛にはあまり効果を発揮しません。
また、日焼け肌や色黒肌は皮膚のメラニンに反応してしまう可能性があり、ヤケドの危険性があるため照射できないというデメリットがあります。
SHR脱毛・S.S.C脱毛と比べて照射時の痛みが強いというデメリットもありますが、その分脱毛効果が高く短期間で効果を実感できる点がメリットです。
IPLはメラニン色素に反応するという特性があるため、シミ・そばかす・ニキビ跡治療などにも用いられることがあります。
機器によっては脱毛だけでなく美容治療にも使用できるのがIPLの特徴です。
SHR脱毛
脱毛方式 | SHR脱毛方式 |
脱毛方法 | ・弱い出力の光でバルジ領域にアプローチする ・徐々に熱を加える『蓄熱式脱毛方式』 |
得意な毛質 | 産毛や細い毛 |
得意な肌質 | 日焼け肌や色黒肌にも照射可能 |
メリット | ・IPL脱毛より痛みが少ない ・幅広い毛質や肌質に対応できる |
デメリット | ・効果を実感するまでに時間がかかる ・太く濃い毛には効果を発揮しづらい |
おすすめな方 | ・肌が弱い方や敏感肌の方 ・日焼け肌や色黒肌の方 ・産毛までしっかり脱毛したい方 |
SHR脱毛は『スーパー・ヘアー・リムーバブル』の略称で『蓄熱式脱毛』とも呼ばれています。
弱い出力の光を照射して表皮付近にあるバルジ領域※1にアプローチすることで抑毛・減毛を目指す脱毛方式です。
※1バルジ領域とは、毛根よりも浅い位置にある毛包細胞のことです。「毛を生やせ」という命令を出している司令塔部分で、バルジ領域を破壊することで毛の成長を抑制できます。
IPL脱毛や医療レーザー脱毛とは違いメラニン色素に関係なく照射できるため、日焼け肌や色黒肌にも対応でき、産毛や細い毛にも効果を発揮します。
毛周期に関係なく照射でき、早いスパンで施術を受けられる点がメリットです。
さらに施術中の痛みがほとんどないため、肌の弱い方や痛みが苦手な方でも安心して施術を受けられます。
一方デメリットとしては、一度で得られる効果が少ないことや毛をほとんどなくすまでには時間がかかることがあげられます。
S.S.C脱毛
脱毛方式 | S.S.C脱毛方式 |
脱毛方法 | ・抑毛効果が期待できるビーンズジェルを肌に塗布する ・クリンプトンライトという光を照射して抑毛効果を発揮する |
得意な毛質 | 産毛から太く濃い毛まで対応可能 |
得意な肌質 | 色白肌や普通肌 ※日焼け肌や色黒肌は照射できない |
メリット | ・肌への負担が少なく痛みもほとんどない ・幅広い毛質に対応できる ・美肌効果も期待できる |
デメリット | ・ジェルが不快に感じる可能性がある ・日焼け肌や色黒肌には照射できない |
おすすめな方 | ・肌への負担が少ない脱毛方式を選びたい方 ・脱毛しつつ美肌も目指したい方 |
S.S.C脱毛は『スムース・スキン・コントロール』の略称で、比較的新しい脱毛方式です。
まず肌に抑毛効果が期待できるビーンズジェルを塗布し、その上からクリンプトンライトと呼ばれる光を照射します。光を当てることでジェルの抑毛効果を発揮し、脱毛を行う仕組みです。
ジェルの上から光を当てることで肌への負担が少なく、痛みを感じることはほとんどありません。
産毛や細い毛の脱毛効果も期待でき、ヤケドのリスクも少ないことがメリットです。
また、ビーンズジェルには複数の植物由来成分が含まれており、黒ずみ改善・肌のトーンアップ・毛穴の引き締め効果も期待できるため、脱毛しつつ美肌も目指すことができます。
ただ、S.S.C脱毛ではIPL脱毛より穏やかな光を使用するため、効果が緩やかで施術後すぐに効果を実感することはできません。
また、日焼け肌や色黒肌には照射できないというデメリットもあります。
IPL脱毛・SHR脱毛と比べて導入しているサロンが少なく、情報があまりないという点もデメリットといえるでしょう。
光脱毛のメリット
光脱毛には以下のようなメリットがあります。
・1回の費用が医療レーザー脱毛より安い
・痛みを感じにくい
・肌への負担が少ない
・確実にムダ毛を減らせる
・広範囲を脱毛できる
・全身脱毛に向いている
・脱毛だけでなくエステの施術もできる
主なメリットとしては医療レーザー脱毛より費用が安い点や、肌への負担が少なく痛みも感じにくいことがあげられます。
ここからは光脱毛のメリットについてひとつずつ詳しく解説します。
メリット1:1回の費用が医療レーザー脱毛より安い
費用 | 回数 | 1回あたりの費用 | |
光脱毛 | 20〜30万円 | 12〜18回 | 20,000円程度 |
医療レーザー脱毛 | 30〜40万円 | 5〜8回 | 50,000円程度 |
※費用・施術回数は目安です。
光脱毛の大きなメリットは、1回の施術費用が医療レーザー脱毛より安いことです。
お客様が脱毛を受ける上で気になることとして『施術費用』もあげられます。
光脱毛は全身脱毛を12〜18回受ける場合、20〜30万円程度が相場と言われています。一方、医療レーザー脱毛は5〜8回の施術を受けるために30〜40万円程度の費用が必要です。
施術1回あたりの費用を見ると、医療レーザー脱毛は50,000円程度であるのに対し、光脱毛は20,000円程度と、医療レーザー脱毛の半分の費用ということが分かります。
また、エステサロン・脱毛サロンではお得なキャンペーンやセットプランを設けているサロンも多く、自分に合うプランを選べばお得に脱毛できるでしょう。
費用をかけたくないお客様にとって、1回あたりの費用が安いことは大きなメリットといえます。
メリット2:痛みを感じにくい
医療レーザー脱毛やニードル脱毛と比べて痛みを感じにくい点も光脱毛のメリットといえます。
光脱毛は弱い出力の光を使用するため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
一方、医療レーザー脱毛やニードル脱毛は痛みが強く途中で脱毛を中断してしまう方もいます。
クリニックでは痛みを緩和するための麻酔を使用できますが、そのためにはオプションの追加費用を支払わなくてはなりません。
それに対して、光脱毛は痛みが少なく麻酔を使用する必要もないため、費用も抑えて脱毛することが可能です。
メリット3:肌への負担が少ない
光脱毛は出力を抑えている分、肌への負担が少ない点もメリットです。
光脱毛やレーザー脱毛は熱を加えることで毛根や毛母細胞を破壊するため、施術を受けると肌が熱を持った状態になります。
レーザー脱毛は照射時の出力が高いため、その分肌への負担も大きくなってしまいます。
一方、光脱毛は出力を抑えている上、機器によってはジェルを使用して肌を保護でき負担を抑えることが可能です。
敏感肌の方や肌が弱い方は、レーザー脱毛を受けられない可能性があるため、肌質が弱いお客様から光脱毛は重宝されるでしょう。
メリット4:確実にムダ毛を減らせる
施術を繰り返し行うことで確実にムダ毛を減らせる点も光脱毛のメリットです。
一度の施術で得られる効果は大きくありませんが、複数回繰り返すことで抑毛・減毛効果を得られます。
光脱毛にはエステサロン・脱毛サロンで施術を受ける方法と、自分で家庭用光脱毛機で脱毛する方法があります。
お客様の中には自宅でセルフ脱毛をするという方もいますが、背中・おしり・VIOなどの手が届きにくい部分は脱毛しきれないケースがほとんどです。
一方、エステサロン・脱毛サロンで光脱毛を行うと、プロのスタッフによる施術を受けられるため脱毛漏れがなく全身の毛を確実に減らすことができます。
メリット5:全身脱毛に向いている
光脱毛は脇・腕・脚のみの部位別脱毛はもちろん、全身脱毛にも向いています。
医療レーザー脱毛でも全身脱毛を行うことは可能ですが、VIOやヒゲなど濃い毛が密集した部位は痛みが強く、施術を受けられないお客様もいます。
ニードル脱毛は医療レーザー脱毛同様痛みが強い上、施術に時間がかかるため全身脱毛には向いていません。
光脱毛であれば痛みを感じることはほとんどないため、濃い毛が密集した部分や皮膚が薄く痛みを感じやすい部位も施術可能です。
メリット6:脱毛だけでなくエステの施術もできる
光脱毛機は脱毛施術だけでなく、美容・エステ施術にも利用できる点がメリットです。
エステ施術の可否は機器によって異なりますが、メラニン色素に反応するIPL脱毛機であれば、シミ・そばかす・ニキビ跡治療にも利用できる場合があります。
また、ジェルを塗布して施術を行うS.S.C脱毛も、美容成分を含んだビーンズジェルを使用することで美容効果も得ることが可能です。
医療レーザー脱毛やニードル脱毛は、脱毛効果のみを得る脱毛方式のため、エステの施術を行うことはできません。
脱毛施術と合わせてエステの施術にも利用できる点は、エステサロン・脱毛サロンで行う光脱毛のメリットといえるでしょう。
光脱毛のデメリット
メリットの多い光脱毛ですが、以下のようなデメリットもあります。
・永久脱毛効果は得られない
・短期間で脱毛を終わらせたい方には不向き
・通う回数が多く必要
お客様に光脱毛をおすすめするためには、デメリットも理解した上で魅力を伝えることが大切です。
ここではデメリットについてもひとつずつ解説しますのでぜひチェックしてみてください。
デメリット1:永久脱毛効果は得られない
光脱毛の大きなデメリットは『永久脱毛効果』は得られないことです。
医療レーザー脱毛と比べて低出力の光を使用するため、抑毛・減毛効果は期待できますが、毛が生えなくなる永久脱毛の状態を目指すことはできません。
そのため、エステサロン・脱毛サロンでは「完全に脱毛できる」と謳うことを禁止されています。
「完全に毛が生えない状態にしたい」というお客様には光脱毛はおすすめできない点がデメリットです。
ただ、医療レーザー脱毛より出力が低い分、痛みを感じにくい・肌への負担が少ない・費用が安いと言ったメリットがあるので、それらのメリットをお客様に伝えることが大切になります。
デメリット2:短期間で脱毛を終わらせたい方には不向き
短期間で脱毛を終わらせたい方には不向きな点も光脱毛のデメリットです。
光脱毛は自己処理が不要な程度になるまでには12〜18回程度の施術が必要と言われています。
ほとんどの光脱毛機は1ヶ月半〜2ヶ月程度間隔を空けて施術を行うことを推奨しているため、12〜18回施術するためには1年半〜3年程度の期間が必要です。
最低でも1年半程度必要になるので、短期間で脱毛を終わらせたい方にはおすすめできません。
デメリット3:通う回数が多く必要
施術回数が多く必要な光脱毛は、エステサロン・脱毛サロンに通う回数も多くなってしまいます。
先述した通り、光脱毛でムダ毛が気にならなくなるまで効果を得るには12〜18回程度の施術が必要です。
万が一、途中で通うのをやめてしまうと効果を得られなくなるだけでなく、毛量が元に戻ってしまう可能性もあります。
満足いく効果を得るまで1年半〜3年程度の期間複数回サロンに通わなければならない点は、光脱毛のデメリットといえるでしょう。
光脱毛と医療レーザー脱毛の違い
光脱毛と医療レーザー脱毛の主な違いは以下の通りです。
光脱毛 | 医療レーザー脱毛 | |
効果 | 抑毛・減毛効果 | 永久脱毛効果 |
痛み | ほとんど感じない | 強い痛みを感じる |
施術回数 | 12〜18回程度 | 5〜8回程度 |
施術者 | サロンスタッフ ※無資格者も施術可能 | 医師・看護師 ※国家資格所持者のみ施術可能 |
麻酔の有無 | なし | あり |
全身脱毛費用 | 20〜30万円 | 30〜40万円 |
おすすめな方 | ・痛みの少ない脱毛をしたい方 ・できるだけ費用をかけたくない方 ・施術回数が多いことに抵抗がない方 | ・永久脱毛を目指したい方 ・費用がかかっても問題ない方 ・短期間で脱毛を終わらせたい方 |
脱毛を検討しているお客様の中には「光脱毛にしようか医療レーザー脱毛にしようか」と悩んでいる方が多くいます。
光脱毛の魅力を伝えるためには、医療レーザー脱毛との違いを把握し光脱毛ならではのメリットを伝えることが大切です。
ここでは医療レーザー脱毛についての基礎知識やメリット・デメリット、費用について詳しく解説します。
医療レーザー脱毛とは
医療レーザー脱毛とは、医療用の特殊なレーザーを肌に照射することで毛根を破壊する脱毛方式です。
光脱毛機同様、使用する機器によって脱毛方法は異なりますが、ほとんどの場合黒いメラニン色素に反応するレーザーを照射し、毛根に熱エネルギーを伝えることで毛が生えない状態を目指します。
医療レーザー脱毛は光脱毛より強い出力のレーザーを照射するため、痛みを伴いやすくヤケドのリスクが高くなります。
そのため、国家資格を持った医師・看護師しか施術することを許されておらず、エステサロン・脱毛サロンで導入することはできません。
医療レーザー脱毛の痛み
医療レーザー脱毛は脱毛機の種類によって異なるものの、レーザー照射時に輪ゴムでパチンと弾いたような強い痛みを伴います。
特に脇・VIOなど濃い毛が密集した部分は強い痛みを感じやすく、途中で脱毛を断念してしまう方もいるようです。
クリニックでは痛みを緩和するために麻酔クリームや笑気麻酔を使用することができますが、ほとんどの場合麻酔を使用するために追加オプション料金を支払う必要があります。
痛みが苦手な方は施術のたびにオプション料金を支払わなくてはいけなくなるため、脱毛完了までに高額な費用がかかってしまう可能性もあります。
医療レーザー脱毛のメリット
・永久脱毛効果を得られる
・短期間で通院完了を目指せる
・痛みを緩和する麻酔を使用できる
・肌トラブルが起きた場合はすぐに対応してもらえる
医療レーザー脱毛の最大のメリットは永久脱毛効果を得られることです。
光脱毛の効果は『抑毛・減毛』に留まりますが、医療レーザー脱毛では毛が生えなくなる『永久脱毛』を目指せます。
また、光脱毛と比べて一度の施術で得られる効果が大きいため、5〜8回程の施術でムダ毛が気にならない状態になることが可能です。
医療レーザー脱毛は施術時に強い痛みを伴いますが、追加料金を支払えば麻酔を使用することができます。※
※麻酔の使用は医療行為に当たるため、クリニックでしか使用することが許されていません。
クリニックでは医師・看護師が施術を行うため、万が一肌トラブルが発生した場合も、その場ですぐに対応してもらえる点もメリットといえます。
医療レーザー脱毛のデメリット
・施術時に強い痛みを伴う
・費用が高額になりやすい
医療レーザー脱毛のデメリットは、施術時に強い痛みを感じることです。
出力の強いレーザーを使用するため高い脱毛効果を期待できますが、その分痛みも強くなります。
麻酔を使用することで痛みを緩和することはできますが、ほとんどのクリニックでは麻酔使用時に追加のオプション料金を支払わなければなりません。
施術料金だけでも光脱毛と比べると高額ですが、それに加えて麻酔代などのオプション料金が追加になるため、総額がとても高くなってしまう可能性があります。
医療レーザー脱毛にかかる費用
医療レーザー脱毛にかかる費用はクリニックによって異なりますが、全身脱毛5回で30〜40万円が相場と言われています。
また施術料金以外に麻酔代などのオプション料金がかかるため、総額がかなり高くなってしまう可能性もあります。
費用を気にせずに脱毛できる方であれば問題ありませんが、学生の方やできるだけ費用をかけたくない方にとって40万円近い費用がかかるのは大きなデメリットといえるでしょう。
光脱毛と他の脱毛方法との違い
脱毛方法には、他にも『ニードル脱毛』『ワックス脱毛』などの方法があります。光脱毛との違いや特徴について見ていきましょう。
ニードル脱毛
脱毛方式 | ニードル脱毛 |
脱毛方法 | ・毛穴に極細の針を刺す ・電流を流すことで毛根を破壊する |
効果 | 永久脱毛効果 |
痛み | 脱毛方式の中で最も強い |
得意な毛質 | 剛毛・産毛・白髪など幅広い毛質に対応可能 |
得意な肌質 | 日焼け肌や色黒肌でも施術可能 |
おすすめな方 | ・永久脱毛効果を得たい方 ・痛みに強い方 |
ニードル脱毛は『認定伝記脱毛士』の資格を持つ人のみが施術できる脱毛方法です。特別な資格が必要になりますが、医療脱毛とは違いエステサロンでも扱えます。
専用の針を毛穴一つひとつに差し込み、針に弱い電気を流すことで毛の再生を抑制する仕組みです。毛1本ずつ施術を行うため脱毛効果は高くなりますが、ほかの脱毛方法と比べると施術時間は長くなります。
そのため、脇だけ・脚だけなどの部分脱毛には適していますが、全身脱毛にはあまり向いていない脱毛方式です。
また、極細の針とはいえ、毛穴に直接刺すため強い痛みを感じる可能性があり、お客様によっては痛みに耐えられる脱毛を断念してしまう方もいます。加えて針を刺し間違えればケガにもつながる可能性があり、施術者に高い集中力と技術力が求められる施術でもあるのです。
ワックス脱毛
脱毛方式 | ワックス脱毛 |
脱毛方法 | ワックスを温めて皮膚に塗り一気にはがす |
効果 | 一時的 |
痛み | 強い |
得意な毛質 | 剛毛・産毛・白髪など幅広い毛質に対応可能 |
得意な肌質 | 日焼け肌や色黒肌でも施術可能 |
おすすめな方 | ・予定に合わせて一時的に毛をなくしたい方 ・痛みに強い方 |
ワックス脱毛は専用のワックスを肌に塗布し、毛根から抜き取ることで脱毛する仕組みです。細かい産毛や古い角質も処理できるため、肌のケアを一緒に行いたい人に向いています。
施術をするために特別な資格は必要としませんが、お客様に安心して施術を受けていただくためにも、関連する資格や認定を受けることが望ましいでしょう。
一度で効果が得られることも特徴の一つで、『急いで脱毛したい場合に有効』です。太く濃い毛や産毛はもちろん、光脱毛・医療レーザー脱毛では対応できない白髪も脱毛できるというメリットがあります。
ただし、複数の毛を一度に抜き取るため痛みや刺激を受けやすく、脱毛後は肌が赤くなってしまう場合もあります。
肌が弱い人とは相性が悪い可能性がありますし、施術後のアフターフォローは必須です。
光脱毛の効果を実感できる回数
光脱毛で効果を実感できるまでに必要な施術回数は以下の通りです。
・3〜4回で毛が薄くなり始める
・6回目あたりから自己処理の手間が減る
・12〜18回でムダ毛が気にならなくなる
光脱毛は一度の施術で効果を得られるものではありませんが、複数回繰り返すことで確実に毛を減らすことができます。
どのくらいの回数脱毛したら効果を実感できるのか詳しく解説します。
3〜4回で毛が薄くなり始める
光脱毛では3〜4回程度施術を受けると徐々に毛の本数が減り、薄くなっているのを実感できます。
1〜2回目の施術後に「効果がない」と感じるお客様もいますが、効果を実感するためには最低でも3〜4回の施術が必要であることをお伝えしましょう。
6回目あたりから自己処理の手間が減る
6回程度施術を受けるとより毛が薄くなったことを実感でき、生えるペースも遅くなるため自己処理の手間を減らすことができます。
部位によって効果の感じ方は異なりますが、腕や脚などは6回程度で大きな効果を感じられるでしょう。
脇・VIO・ヒゲなどの濃い毛が密集している部分は効果を感じるのに時間がかかりますが、6回目あたりで徐々に毛が柔らかく・薄くなったのを実感できます。
12〜18回でムダ毛が気にならなくなる
12回以上施術を受けると、ほとんどの方がムダ毛が気にならなくなる程度に効果を実感できます。
脇・VIO・ヒゲなどの部位も自己処理の回数を大幅に減らすことができるでしょう。
光脱毛では12回程度でほとんどの毛を脱毛できるため、多くのエステサロン・脱毛サロンでは12回のコースプランを提供しています。
また、12回以上施術を受けたい方向けに『通い放題プラン』などを提供しているところもあります。
光脱毛はどんな人に向いている?
脱毛にはさまざまな種類があります。
サロンのメインターゲットやブランディングの方針を決める参考として、光脱毛に最適な人の特徴をチェックしておきましょう。
ムダ毛が気にならない程度に仕上げたい人
光脱毛は永久脱毛ではないため、基本的な施術方針は『除毛』をすることです。
そのため、「自己処理をしない程度に毛が減ればうれしい」「今よりも毛が薄くなればOK」というお客様と相性がよいでしょう。
また、業務用脱毛機の種類によっては、美肌ケア・バストケア・ヒップアップなどの効果が期待できるものもあります。
脱毛処理と合わせて「美しくなるためのケアをしたい」「脱毛とプラスアルファで効果を得たい」人にもニーズがあるでしょう。
予約がとりやすく気軽に脱毛をしたい人
予約がとりやすさを重視する人にも光脱毛は向いています。レーザー脱毛は1回あたりの施術に時間がかかるため、予約人数をセーブする必要があります。
回転率の早い光脱毛であれば、予約人数を増やせるため、お客様に予約がとれないストレスを与えてしまう可能性は低いでしょう。
また、レーザー脱毛と比べると施術料金が低いため「気軽に脱毛を始めたい」「まずはお試しで脱毛体験できるとうれしい」というお客様に好まれます。
初回お試しキャンペーンやお得なセットプランを設けるなど、お客様が脱毛を試しやすい環境を整えておくと、集客率のアップを狙いやすいでしょう。
光脱毛の効果をアップさせるポイント
最後に光脱毛の効果をアップさせるためのポイントを紹介します。
お客様に満足して頂けるよう、脱毛期間の注意点や意識してもらいたいことなどもお伝えできるようにしておきましょう。
普段からしっかり保湿と角質ケアをしよう
光脱毛の効果をアップさせるためには、普段からしっかり保湿ケアをしておくことが大切です。
保湿をせず乾燥した肌に光脱毛をしてしまうと効果を得られないだけでなく、肌トラブルのリスクが高くなってしまいます。
また施術を受けた後の肌は特に乾燥しやすい状態になっているので、術後は特にしっかり保湿ケアすることが大切です。
保湿ケアに加えて角質ケアを行うのもおすすめです。不要な角質を取り除きなめらかな肌質にしておくと光脱毛の効果をアップさせられるでしょう。
脱毛期間中は日焼けNG!紫外線対策を徹底しよう
光脱毛は脱毛機の種類によって異なるものの、基本的に日焼け肌や色黒肌には照射できません。
万が一、日焼け肌に照射してしまうと光が肌のメラニン色素に反応してしまい、ヤケドしてしまう可能性があるからです。
脱毛期間中は日焼けをしてしまわないように紫外線対策を徹底する必要があります。普段から日焼け止めを塗るよう意識したり、日傘や帽子を使って肌を守ることが大切です。
おススメの光脱毛機
ルネッサンスGT-R
『ルネッサンスGT-R』は、ルネッサンスシリーズで標準タイプの脱毛機です。資材の調達から製造、メンテナンスまで国内で一貫して行っています。
『高速スライド(連射)を実現』していることがポイントです。肌の上を撫でるように照射可能で、施術者の負担を軽減し、施術スピードを短縮することができます。
また、脱毛に加えてボディケア・バストケア・ヒップアップなどのメニューを搭載していることも魅力です。幅広いニーズに応えられるため、集客率アップに貢献できるといえます。
ルネッサンスGT-Rの詳細はこちら
ルネッサンスsmartUOMO
『ルネッサンスsmartUOMO』は、メンズ脱毛に特化した『メンズ専用機能を搭載した脱毛機』です。
男性の太く・濃い毛に対応できるように開発されています。痛みを軽減する工夫もされており、「脱毛はしたいけれど痛みは気になる」という男性のお客様の悩みを解決してくれるでしょう。
また、黒を基調としたスタイリッシュなボディは、男性が居心地よく感じるサロン空間にマッチします。サイズも卓上に置けるコンパクトタイプなので、新たにメンズ専用ルームを用意する場合でも設置場所に困りません。
ルネッサンスsmartUOMOの詳細はこちら
まとめ
エステサロンが扱う業務用脱毛機は、『光脱毛』という脱毛方法を扱います。ほかの脱毛方法に比べて、痛みが少ない・費用が安い・気軽に通いやすいことが魅力です。
通う回数が増える・施術を受けられないお客様もいるというデメリットもありますが、サロンの工夫や脱毛機器の種類によっては、デメリットを感じさせない状況を作れるでしょう。
また、ほかの脱毛方法と比べて、光脱毛を扱うエステサロンはホスピタリティが高い傾向があります。お客様に喜んでいただけるサービスを充実させることは、エステの集客&信用度のアップにつながるでしょう。