脱毛サロンの集客方法で重要ポイントは?個人サロンが集客するための方法について解説
「脱毛サロンのお客さんを増やしたい」や「サロンの集客を強化したい」とお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
大手チェーンのような集客力を持たない個人サロンでは、集客が大きな課題になっていることでしょう。
本記事では、脱毛サロンの集客方法に関する重要ポイントを紹介しています。
- 個人脱毛サロンにおすすめの集客方法
- 脱毛サロンが集客を行う際の注意点
- 個人の脱毛サロンが集客する方法
脱毛サロンの集客でお困りの方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
脱毛サロンの集客方法とは?
脱毛サロンの集客方法には以下のようなものがあります。
- テレビ
- 新聞
- 雑誌
- 看板
- 電車内広告
- Web
- SNS広告
従来の脱毛サロンの集客は、テレビや新聞などの「マス広告」と呼ばれる広告手法が多く使用されてきました。
マス広告では一度に多数のユーザーに訴求が可能で、知名度を向上させられるというメリットがあります。
現在でもマス広告は利用されていますが、多額の資金がかかるため街で目にするのは大手チェーンの広告が多い傾向です。
個人サロンの広告は、価格が抑えられるSNSやWebなどのオンライン広告がメインになっています。
脱毛サロンの集客の現状
脱毛サロンの集客の現状について説明します。
チラシやマス広告で集客できた時代とは異なり、現在はWebでの集客が必須となっています。
理由は以下の3つです。
- 客層が若年化している
- 顧客の定着が難しい
- 集客のポイントはネット宣伝
集客が弱い個人サロンが顧客の数を増やすには、Web集客のコツを掴むことが大切です。
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
客層が若年化している
脱毛サロンの客層は年々若年化しています。
従来の脱毛サロンの主な顧客といえば、「20代後半のOL」「30代以上の主婦」というイメージがありました。
しかし近年は10代の美容意識が高まっており、学生のうちから脱毛サロンに通う10代は少なくありません。
収入が安定していない10代〜20代前半の顧客に選ばれるのは安価なメニューに偏ってしまい、客単価が下がってしまうという特徴があります。
客層が広いのは良いことですが、若者の顧客が多いサロンでは客単価が上がらず、収益が伸びません。
個人サロンでは高単価の顧客も集客できるよう、30代、40代、50代以上と幅広い年代の顧客を集客できるように務めることが必要です。
顧客の定着が難しい
現在、脱毛サロンのシェアは大手チェーンが約9割を占めており、個人サロンは顧客の定着が難しいのが現状です。
さらに脱毛サロンの数に比べて顧客の数が少なく、供給過多になっています。
そのため各サロンでは「初回限定クーポン」「お試し施術」など趣向を凝らして新規顧客を集めていますが、初回クーポン目当てにサロンをハシゴする人が少なくありません。
初回限定クーポンは利益が上がらないどころか、「なかなか顧客が定着しない」「その後の集客に繋がらない」という状況を引き起こしてしまっています。
集客のポイントはネット宣伝
WebやSNSが全盛となった現在、集客を強化するためのポイントは「ネット宣伝」です。
幅広い世代の顧客を集めたい方は、「サロン予約アプリ」「比較サイト」「リスティング広告」などに出稿するのがおすすめです。
SNSは若い世代を中心に利用されており、ターゲットを絞った集客がしやすいという特徴があります。
さまざまなネット宣伝の方法があるため、サロンの特徴や訴求したい客層に合わせた媒体を利用することがおすすめです。
個人脱毛サロンにおすすめの集客
個人脱毛サロンにおすすめの集客方法を紹介します。
- SNSを利用した集客
- LINEやメールを利用した集客
- ホームページやブログによる集客
- リスティング広告の活用
- Googleビジネスプロフィールの活用
- ポータルサイトに登録する
- フリーペーパーへの掲載
- チラシの配布を行う
それぞれの集客方法について詳しく説明します。
SNSを利用した集客
最近人気を集めているのが、SNSを利用した集客です。
SNSにはさまざまな種類がありますが、広告におすすめなものは以下の3つです。
Twitterはリアルタイムな発信が可能なSNSで、「リツイート」と呼ばれる機能で情報が拡散されやすいという特徴があります。
国内アクティブユーザーは4,500万人以上で、3つの中で最も利用者が多いSNSです。
Facebookは本名で登録して友人同士がつながるSNSで、口コミに信頼性があるのが特徴です。
国内アクティブユーザーは2,800万人で、30代〜40代の男女に利用されています。
Instagramは写真・動画を共有するSNSで、国内アクティブユーザーは3,000万人以上です。
女性ユーザーが多く、年齢層は10代〜30代という特徴があります。
各SNSの特徴を理解して、サロンの雰囲気や強化したい客層と合致するSNSを利用し集客に活用することが重要です。
LINEやメールを利用した集客
個人脱毛サロンには、ネットやLINEやメールを利用した集客もおすすめです。
LINEやメールでニュースレターやお得情報を定期的に配信することで、顧客の集客に繋がります。
LINEやメールは初期費用が安いため、個人サロンでも取り入れやすい手法です。
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ホームページやブログによる集客
ホームページやブログによる集客も効果的です。
サロンのホームページやブログを作成し、住所や電話番号などの基本的な情報を掲載しておきましょう。
以下の項目について情報を掲載すれば、サロンに対する安心感や信頼性がさらに高まります。
- スタッフの経歴(写真や自己紹介)
- メニュー表・料金表
- 脱毛機器の紹介
- 施術の流れ
- 店内の雰囲気がわかる写真
- 予約フォーム
ホームページやブログは、無料で開始できるものから料金がかかるものまでさまざまです。
予算や操作性に応じて使いやすいサイトを探してみましょう。
ホームページやブログを作成しても、何もしなければ集客には繋がりません。
「地域名+脱毛サロン」「〇〇駅+脱毛サロン」など、特定のキーワードでページが表示されるには「SEO(検索エンジン最適化)」を行う必要があります。
SEOには少々コツが必要なため、自分でできない場合は外注も検討しましょう。
リスティング広告の活用
効率的なネット集客を行いたい方は、「リスティング広告」の活用もおすすめです。
リスティング広告とは「検索連動型広告」とも呼ばれ、「Google検索」「Yahoo!検索」などの検索エンジンの画面に表示される広告です。
検索ワードと関連した内容の広告を表示できるため、ターゲットとなる層に効率的に広告を出稿できます。
SEOは結果が出るまで時間がかかりますが、リスティングであればすぐに表示されるため効率的です。
リスティング広告は低予算から始められるため、他の集客方法と並行した運用ができます。
Googleビジネスプロフィールの活用
ネットでの集客を行う場合は、Googleビジネスプロフィールを活用してみましょう。
Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップの検索結果に表示されます。
Googleビジネスプロフィールに登録しておけば「営業時間」「連絡先」「ホームページ」などが追記できるため、検索結果から集客することが可能です。
「口コミ」「評価」を記載出来る欄があり、口コミを参考にする方にとっては重要な情報となります。
口コミには返信が可能なため、顧客とのコミュニケーションを図ることも可能です。
ポータルサイトに登録する
ネット広告には、サロン関連を取り扱うポータルサイトに登録するという手段もあります。
脱毛サロン関連のポータルサイトには「ホットペッパービューティー」「ビューティーパーク」「minimo」などがあります。
脱毛サロン関連のポータルサイトを閲覧しているユーザーは、ほぼ全員が脱毛に興味を持つ方たちです。
そのため、ポータルサイトに登録しておけばモチベーションが高いユーザーの集客を見込めます。
ポータルサイトには広告を出稿することも可能です。
しかし競合の他社も数多く出稿しているため、見込み客を奪われるというリスクもあります。
出稿する際はサロンの個性や売りを全面に押し出した広告を出稿するのがおすすめです。
フリーペーパーへの掲載
個人サロンの場合、フリーペーパーへの掲載もおすすめです。
地域情報を取り扱うフリーペーパーに掲載することで、即効性のある集客が見込めます。
フリーペーパーは書店やコンビニの他、駅構内やオフィスビルなどにも設置されているため、20代後半〜30代の女性に効果的にアプローチできるというメリットがあります。
定期的に掲載すると出稿料がかさむため、オープン時やイベント時などここぞという時に利用するのがよいでしょう。
チラシの配布を行う
サロンの目指す方向性に応じて、チラシの配布を行うのもおすすめです。
現在はWeb広告が主流ですが、場合によってはWeb広告よりもチラシの方が訴求効果が高い場合があります。
- 地域密着型のサロンを目指したい
- 50代以上の顧客を集客したい
- ネットに情報を載せず隠れ家的なサロンにしたい
このような場合は、サロン近くのエリアにチラシを配布してサロンの存在を知ってもらうのがおすすめです。
チラシの配布には「ポスティング」と「折込チラシ」の2種類があります。
ターゲットやコンセプトに合わせて適切な配布方法を選びましょう。
脱毛サロンの集客方法の重要ポイント
脱毛サロンの集客方法の重要ポイントは以下の5つです。
- ターゲット層を明確に設定する
- オリジナリティのある強みや特徴をアピールする
- ホームページや広告のデザインを工夫する
- メンズ脱毛はホームページの情報を充実させる
- 長期的に広告を運用する
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
ターゲット層を明確に設定する
サロン集客を行う際は、まずターゲット層を明確に設定する必要があります。
「どんな顧客に来て欲しいか」を明確にする必要がありますが、たとえば「20代女性」のようなおおまかな設定では不十分です。
ターゲット層を決定する際は、以下のような項目を細かく設定する必要があります。
- 29歳
- 女性
- 都内のオフィスで働いている
- Instagramでグルメを探すのが好き
- 30歳を目前にして自分磨きを始めた
- 脱毛に興味はあるがまだやったことはない
このようにターゲット層を決定したら、あとはそのターゲットにあった集客を実践していけばOKです。
ターゲットの設定と集客を連動させて「まるで自分のためにあるようなサロンだ」と思ってもらえれば、顧客の満足感はアップしリピート率も上がります。
オリジナリティのある強みや特徴をアピールする
新規顧客を獲得するには、オリジナリティのある強みや特徴をアピールする必要があります。
現状では、サロン脱毛のシェアは大手チェーンが9割を占め、残りの1割を個人サロンが分け合う形になっています。
ユーザーの立場に立って考えると「大手の方が安心感がある」と感じるのは当然のことです。その中で個人サロンは「いかに自分のサロンが優れているか」をアピールしなければなりません。
他サロンや大手チェーンにはない、「自分のサロンにしかないもの」を明確にしてアピールすれば、自ずと顧客は集まってきます。「価格」「プラン」「ホスピタリティ」など、自分のサロンにしかない強みや特徴を持つようにしましょう。
ホームページや広告のデザインを工夫する
サロン集客に力を入れる場合は、ホームページや広告のデザインを工夫するのがおすすめです。
Webで集客を行う場合、顧客が最初に目にするのはホームページです。
おしゃれなホームページは、「きっとサロンも素敵なんだろうな」「センスのあるサロンだから行ってみたい」と、顧客に期待を持たせることに繋がります。
過去にはホームページを刷新しただけで大幅に顧客数が増えた例もあるほど、顧客にとってホームページは重要な要素です。
せっかくWeb広告でクリック数が伸びても、ホームページを見てがっかりされてしまうようでは広告の意味がなくなってしまいます。
集客に力を入れる際はホームページにもこだわり、おしゃれなデザインを取り入れてみましょう。
メンズ脱毛はホームページの情報を充実させる
メンズ脱毛はホームページの情報を充実させるのがおすすめです。
男性でも脱毛を受ける方は年々増えており、男性向け脱毛サロンの数も増えていますが、男性をターゲットにする場合は女性向けとは異なるアプローチが必要になります。
男性は女性よりも脱毛に関する知識がないため、サロンを訪れることに不安を抱えていることが多いです。
メンズ脱毛サロンの場合は、「施術の流れ」「支払い方法や料金」「プラン」「施術後の対応」などを詳しく掲載しておきましょう。
長期的に広告を運用する
脱毛サロンが顧客を集めるには、長期的に広告を運用するのがおすすめです。
広告を出稿する場合は、出来るだけ長期的に広告を運用しましょう。
多くの場合、顧客は一度名前を見かけただけのサロンには足を運びません。
広告でサロンの名前を何度も目にしているうちに気になるようになり、「あのサロン気になるな」「行ってみようかな」という気持ちになって初めてサロンに足を運んでくれます。
このように短期で広告を出稿してもあまり意味がなく、長期的に広告を運用するほうが効果的です。
期間が長いほど正確なデータを取得できるため、問題点が出ればその都度改善し、より効果的な広告の出稿ができます。
個人の脱毛サロンが集客する方法
- SNSや広告宣伝で新規顧客の獲得を行う
- 口コミの投稿や情報の拡散をしてもらう
- 紹介キャンペーンを実施する
- リピーターの獲得に向けた集客を行う
- 顧客とのコミュニケーションを大切にする
それぞれの方法について詳しく解説します。
SNSや広告宣伝で新規顧客の獲得を行う
まず1つ目は、SNSや広告宣伝で新規顧客の獲得を行う方法です。
SNSにサロンの写真や施術風景を定期的に載せるだけでも、顧客に安心感を与え集客に繋がります。
一部のSNSでは料金を払って出稿することもでき、年齢や居住地を絞ってピンポイントに広告を出稿することも可能です。
集客には、アクティブユーザー数が多い以下の3つのSNSが適しています。
それぞれ特徴が異なるため、ターゲット層やコンセプトに合わせて適切なものを選びましょう。
ネットで利用できる広告には「リスティング広告」「ポータルサイトでの広告」「フリーペーパーへの掲載」などがあります。
掲載費用は媒体によって異なるため、予算やターゲット層に応じて選択が重要です。
口コミの投稿や情報の拡散をしてもらう
2つ目は、既存の顧客に口コミの投稿や情報の拡散をしてもらう方法です。
最近はGoogleマップなどの口コミを見てサロンを選ぶ方が増えており、「サロン選びで失敗したくない」「安心できるサロンを探したい」という傾向が強まっています。
既存の顧客にGoogleマップの口コミやSNSでの拡散をしてもらえば、それを見た新規顧客の流入が見込めます。
特に新規オープンしたばかりのサロンや口コミの情報が少ないサロンは、積極的に口コミの記載を依頼しましょう。
紹介キャンペーンを実施する
3つ目は、紹介キャンペーンを実施する方法です。
美容院などでよく実施されているように、紹介カード等を作成して既存の顧客に新規顧客を紹介してもらいましょう。
紹介した方とされた方の双方に割引や特典を用意すれば、紹介意欲・来店意欲が大きく上がるためさらに効果的です。
リピーターの獲得に向けた集客を行う
4つ目は、リピーターの獲得に向けた集客を行うことです。
集客は新規顧客向けのものだけではありません。
リピーターの獲得に向けた集客を行うことも非常に重要です。
脱毛は一回では終わらないという特徴を活かし、脱毛が完了するまで何度も足を運んでもらうように工夫することが大切です。
リピーター獲得のために、以下のようなサービスを導入してみましょう。
- ポイントカードを作る
- 回数券・コース制度を用意する
- お得クーポンなどのメルマガを配信する
- アンケート調査を行う
リピーターが増えれば増えるほど新規顧客の集客に使う経費は必要なくなり、結果として利益がアップします。
最終的には、リピーターで予約が埋まるような人気サロンを目指しましょう。
顧客とのコミュニケーションを大切にする
5つ目は、顧客とのコミュニケーションを大切にする方法です。
利用者の多い大手サロンとは違い、個人サロンは1人の顧客に対して十分な時間を割くことができます。
顧客と積極的にコミュニケーションを取り、大手にはない差別化のとれた接客を行いましょう。
口コミを書いてくださったお客様には返信をしたり、お礼メールを送信したりと、施術時間以外にもコミュニケーションを取ることが大切です。
脱毛サロンが集客を行う際の注意点
脱毛サロンが集客を行う際の注意点について説明します。
注意点は以下の3つです。
- 不確定な数値を掲載しない
- 根拠がない誇張表現に気をつける
- 医療行為と誤解する表現は使用しない
それぞれについて詳しく説明します。
不確定な数値を掲載しない
集客の際には、不確定な数値を掲載しないように注意しましょう。
脱毛で例えるならば「2ヶ月でツルツルになります!」「たった3回の施術で完了!」などの表現です。
脱毛の効果には個人差があり、必ず2ヶ月で毛が無くなったり3回の施術で脱毛が完了するとは限りません。
100%確約できる数値でなければ、広告では使用しないように注意が必要です。
根拠がない誇張表現に気をつける
根拠がない誇張表現に気をつけましょう。
実は美容広告には厳しい規制があり、たとえば「世界初」「No.1」「当店のみ」といった文言は使用できません。
巷では「顧客満足度No.1」などの表現を見かけることが多いと思いますが、これは実際に行ったアンケートの結果に基づいており、根拠のある数字と認められているためOKです。
根拠のある表現、もしくはデータに基づいた表現を利用するようにしましょう。
医療行為と誤解する表現は使用しない
医療行為と誤解する表現は使用しないようにしましょう。
脱毛サロンは医療機関ではなく、医療機関や医療行為と誤解される表現をしてはいけません。
たとえば「永久脱毛」「治す」「診断」「医学的根拠に基づいた」等の表現は使用禁止です。
詳しくは「医療広告ガイドライン」「景品表示法」「薬機法」などをチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、脱毛サロンにおける集客方法の重要ポイントを紹介しました。
大手チェーンのような集客力を持たない個人脱毛サロンは、いかに効率よく集客するかが重要なポイントです。
集客を行うにはさまざまな媒体や方法があります。
それぞれには、特徴や料金形態があり「目的を達成するため」に必要な施策として、検討が必要です。
集客ができるように「他店との差別化」はなにかを、具体的に見直し、サロンにあった集客方法を選択するようにしましょう。
「サロンの顧客を増やしたい」「お客さんを増やしてサロン運営を安定させたい」と考えている方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。