セルフ脱毛サロン開業は人気?セルフ脱毛開業の重要ポイントと成功の秘訣について解説
「セルフ脱毛サロンの開業が人気って本当?」
「セルフ脱毛サロン開業で成功する方法が知りたい!」
脱毛サロン開業を検討している方のなかには、セルフ脱毛サロンを開業しようか迷っているという方もいるのではないでしょうか。
ただ、セルフ脱毛サロンを開業して成功できるのか、本当に需要があるのかと不安に感じている方も多いでしょう。
そこで本記事ではセルフ脱毛サロン開業のメリット・デメリットや、サロン成功のための秘訣を詳しく解説します。
今後セルフ脱毛サロン開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
セルフ脱毛サロンとは?
セルフ脱毛サロンとは、お客様自身が業務用脱毛機を操作して施術を行うサロンのことです。
「スタッフに体を見られない」「高額な回数コースを契約する必要がない」などの特徴から、脱毛初心者の方やVIO脱毛をしたい方、男性などから注目を集めています。
セルフ脱毛サロンで使用する脱毛機は、通常の脱毛サロンで使用されている業務用脱毛機と変わらないため、セルフ脱毛だから効果が得られないということはありません。
サロンスタッフは脱毛機の使い方や施術方法、サロンの利用方法などを説明するのが主な役割で、施術時間を取られないため複数の患者様を同時に対応することが可能です。
セルフ脱毛サロンの特徴
セルフ脱毛サロンをお客様が利用する流れは以下の通りです。
- 予約
- 来店
- 個室でセルフ脱毛
- 掃除・片付け
- 退店
通常の脱毛サロンとの大きな違いは「お客様自身で脱毛すること」「掃除・片付けをして退店すること」です。
予約から来店までの流れは通常の脱毛サロンとほとんど変わりません。
セルフ脱毛サロンは、指定された時間内であれば自由に脱毛することが可能なため、気になる部分だけ重点的に脱毛することが可能です。
また、施術室はお客様ひとりだけになるため、スタッフに見られたくないVIOラインなども気兼ねなく脱毛できます。
セルフ脱毛サロンの料金システム
セルフ脱毛サロンが人気を集めている大きな理由は料金が安いことです。
サロンによって異なりますが、料金システムは月額会員制と都度払い制に分かれています。
月額会員制は、毎月会員費を支払うことでサロンを利用できるシステムで、1ヶ月の利用回数が限られているケースと、上限なしで好きなだけ利用できるケースがあります。
都度払い制は脱毛サロンを利用するたびに料金を支払うシステムです。
脱毛サロンを利用する機会が少ないお客様や、回数に縛られず自由に通いたい方から人気があります。
月額会員制は安定した収入が発生する、都度払い制は利用のハードルが低いなど、それぞれにメリットがあるため、月額会員制と都度払い制を併用してプランを設定するのがおすすめです。
セルフ脱毛サロン開業は人気?
近年は女性だけでなく男性も脱毛するのが普通になり、性別問わず脱毛の需要が高まっています。
それに合わせて脱毛サロンの数も増えており、セルフ脱毛サロンを開業する人も増加しています。
セルフ脱毛サロンの開業が人気になった背景には以下のような理由があります。
- 性別問わず脱毛の需要が増えている
- 従来の脱毛サロンの料金に不満を感じている人が多い
- エステティシャンに体を見られない安心感
ここではセルフ脱毛サロン開業が人気になっている理由を詳しく解説します。
理由1:性別問わず脱毛の需要が増えている
今までは「脱毛=女性」というイメージがありましたが、最近は男性でも脱毛するのが普通になってきました。
医療法人社団風林会リゼクリニックが2021年に発表した調査によると、脱毛プランを契約した人数が過去5年間(2015年〜2020年)で女性は最大4.7倍、男性は最大11.3倍も増加していることが分かりました。
出典:【老若男女に広がる脱毛市場】脱毛患者数を5年前と比較しそれぞれ増加|医療法人社団風林会 リゼクリニック
さらに、近年では「介護脱毛」「妊活脱毛」といった言葉も誕生しており、若い世代だけでなく幅広い世代の人が脱毛施術を受けていることが伺えます。
脱毛の需要が高まっているのに合わせて脱毛サロンの形態も進化しており、人目を気にせず脱毛したい人や、費用を抑えて脱毛したい人から「セルフ脱毛サロン」が人気を集めています。
理由2:従来の脱毛サロンの料金に不満を感じている人が多い
脱毛の需要が高まっているのに対し、「料金が高くて脱毛できない」と費用が原因で脱毛できずにいる人も多くいます。
従来の脱毛サロンは、全身脱毛5・6回で150,000円程度、回数無制限で300,000円程度の料金設定をしている場合がほとんどです。
それに対し、セルフ脱毛サロンはスタッフにかかる人件費を削減できるため、低価格でのプランを提供でき、費用を抑えて脱毛したいというニーズから注目を集めています。
理由3:サロンスタッフに体を見られない安心感
サロンスタッフに体を見られないという安心感も、セルフ脱毛サロンが人気を集めている理由のひとつです。
従来の脱毛サロンはサロンスタッフが施術を行うため、恥ずかしさや抵抗感を感じるという人が多くいました。
特にVIOラインを脱毛したい人や体にコンプレックスを感じている人は、体を見せなければならないという理由で脱毛を断念する人も多くいます。
それに対しセルフ脱毛サロンは自分自身で施術を行うため、人目を気にすることなく自由に脱毛することが可能です。
「脱毛はしたいけれど、体を見られることに抵抗がある」という人は多いため、セルフ脱毛サロンは需要が高いといえます。
セルフ脱毛サロン開業の手順
セルフ脱毛サロンを開業するまでの大まかな流れは以下の通りです。
- サロンのコンセプト設定
- 事業計画書の作成
- 物件探し
- 資金調達
- 内装・外装工事
- 販促計画
- 開業提出
- 開業
セルフ脱毛サロンを開業する際、最初にやるべきことはサロンのコンセプト設定です。
脱毛サロンのコンセプトとは「スピーディーな施術ができるサロン」「お客様がリラックスできるサロン」など、どのようなサロン作りをするか明確にしたものを指します。
サロンのコンセプト設定には時間がかかるため、開業したい時期の1年前には始めた方がいいでしょう。
コンセプトが決定したら事業計画書を作成し、サロンのコンセプトやターゲットに合う物件を探します。
物件の立地はお客さまがリピート来店してくれるかどうかに大きく関係するため、アクセスのしやすさなど、よく考えた上で決定しましょう。
物件を借りて内装・外装工事を終えたら次に販促計画を立てます。
販促方法をしっかり考えられるかどうかが開業してからの売上を左右するので、販促計画にも時間をかける必要があります。
開業までの全ての準備が整ったら開業届を提出して事業を開始します。
サロンによって開業までの手順は異なりますが、何から始めたらいいのか分からないという人は上記の手順を参考にしてください。
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セルフ脱毛サロン開業の資金
セルフ脱毛サロン開業に必要な資金は以下の通りです。
- 不動産初期費用
- 内装と外装の工事費用
- 業務用脱毛機の購入費
- 備品(ベッド・収納棚など)
- 消耗品(脱毛ジェル・ベッドシーツ・脱毛機のカートリッジなど)
上記はあくまでも目安ですが、セルフ脱毛サロン開業には500万円程度の費用が必要です。
業務用脱毛機を複数台導入したり、内装・外装にこだわったりすると1,000万円以上の費用がかかる場合もあります。
セルフ脱毛サロン開業の重要ポイント
セルフ脱毛サロンを開業する際に押さえておくべきポイントがいくつかあるので解説します。
- ある程度の脱毛知識が必要
- 無人型と有人型どちらにするか選択
- 資金調達は余裕を持って行う
ひとつずつ詳しく解説しますので、今後セルフ脱毛サロン開業を検討している方はぜひ参考にしてください。
ある程度の脱毛知識が必要
セルフ脱毛サロンではお客様自身で施術をしてもらうため「脱毛知識がなくても開業できる」と感じる方もいるかもしれませんが、ある程度の脱毛知識は身につけておく必要があります。
セルフ脱毛サロンのスタッフの主な役割は、施術方法や脱毛機の使い方の解説などです。
「説明だけなら簡単そう」と感じるかもしれませんが、お客様の中には脱毛の知識や機器の使い方が全く分からない方もいるため、スタッフが分かりやすく解説する必要があります。
万が一間違った施術方法を解説してしまったり、機器の使い方を正しく解説できなかったりすると、火傷や炎症などのトラブルが発生してしまう可能性があるため注意が必要です。
セルフ脱毛サロンといっても、トラブル発生時はサロン側が責任を取らなければならないケースが多いので、脱毛知識は事前に身につけておくようにしましょう。
無人型と有人型どちらにするか選択
セルフ脱毛サロンには、スタッフがひとりもいない「無人型サロン」と、受付スタッフが常駐している「有人型サロン」があります。
無人型サロンはスタッフの人件費を削減することが可能ですが、その分サロンのセキュリティを強化しなければなりません。
一方、有人型サロンはスタッフの人件費はかかるものの、施術方法や機器の操作方法を直接説明できたり、万が一のトラブル時にすぐ対応できたりするなどのメリットがあります。
無人型・有人型それぞれにメリット・デメリットがあるので、比較した上でどちらにするか選択することが大切です。
資金調達は余裕を持って行う
セルフ脱毛サロンを開業する際は、余裕を持って資金調達をしておくことがポイントです。
セルフ脱毛サロンは通常の脱毛サロンと比べて少ない資金で開業できるといわれていますが、初期費用には500万円程度かかりますし、開業後には家賃・光熱費・設備のメンテナンス費用などのランニングコストが発生します。
セルフ脱毛サロンを開業してから売上が発生するまでには1ヶ月以上かかり、オープン直後はすぐに収入を得られるとは限りません。
余裕を持って資金調達をしておかなければ、ランニングコストを支払えずに廃業に追い込まれてしまう可能性もあります。
開業してから事業が波に乗るまでのことを考え、資金調達は余裕を持って行うようにしましょう。
セルフ脱毛サロン開業の成功の秘訣
需要の高まっているセルフ脱毛サロンですが、開業すれば必ずしも成功するというわけではありません。
脱毛サロンが多く開業しているのに対し、事業がうまく行かず廃業しているサロンも多くあります。
セルフ脱毛サロンを開業して成功させるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- コンセプトとターゲットを明確にする
- 集客方法を工夫して考える
- お客様が通いやすい物件を選ぶ
- コンセプトとターゲットに合った脱毛機を導入する
ひとつずつ詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
コンセプトとターゲット設定を明確にする
セルフ脱毛サロンを成功させるためには、コンセプトとターゲットを明確にすることが大切です。
セルフ脱毛サロンと一言でいっても「スピーディーな脱毛ができる男性向けの無人型サロン」もあれば「リラックスして脱毛できるおしゃれな有人型サロン」もあります。
どのようなサロンにするか、どのようなお客様向けのサロンにするかによって、導入する脱毛機の種類や内装・外装の作りも変わってくるため、コンセプトとターゲットはあらかじめ明確にしておくことが大切です。
集客方法を工夫して考える
セルフ脱毛サロンが成功するかどうかは集客方法にかかっています。
いくら良いサロンを開業できたとしても、お客様に来店してもらわなければ収入を得ることはできません。
多くのお客様に来店してもらうためには、ターゲット層に合った集客方法を考える必要があります。
たとえば、20代・30代の女性をターゲットにしている場合、SNSやYoutubeなどの広告を利用するとお客様の目にとまりやすいでしょう。
働く男性をターゲットにしているのであれば、新聞広告や電車広告などで宣伝した方が集客できる可能性があります。
また、継続来店を促すためにはキャンペーンや割引などで販促するのもおすすめです。
安定した収益をあげるためにも集客方法を工夫して考えることは重要なポイントといえます。
お客様が通いやすい物件を選ぶ
セルフ脱毛サロンを成功させるためには、お客様が通いやすい物件を選ぶことも大切です。
ターゲット層の方が利用しやすい立地なのか、近くに競合店舗はないか、最寄り駅からアクセスしやすいかなどを比較してベストな物件を選びましょう。
脱毛サロンに通っているお客様のなかには、人に知られたくないと感じている人も多くいるため、人目につきづらい2階以上の物件を借りるのもおすすめです。
セルフ脱毛サロンは、テナントだけではなくマンションの一室や自宅の一部を利用して開業することもできます。
マンションや自宅で開業する場合、家賃などの固定費を安く抑えられるというメリットがありますが、商業目的での利用が許可されていない場合もあるので事前に確認するようにしましょう。
ターゲットに合った脱毛機を導入する
導入する脱毛機はお客様の満足度や売上に関係するため、よく検討した上で選ぶことが大切です。
脱毛サロンで導入できる業務用脱毛機にはいくつか種類がありますが、それぞれ得意な毛質・照射可能な肌質などが異なります。
男性をターゲットにしたサロンであれば、ヒゲなどの剛毛にも対応できる照射パワーの強い脱毛機を導入するといいでしょう。
女性をターゲットにしている場合は、顔脱毛もできる産毛対応可能な脱毛機を導入した方がお客様の満足度が高くなるかもしれません。
また、幅広いお客様に利用して頂きたいのであれば、種類の異なる脱毛機を複数機導入するのもおすすめです。
ただ、出力パワーの強い脱毛機はその分火傷や肌トラブルのリスクも高くなるため、お客様が安全に使えて、かつしっかり効果を実感できる脱毛機を選ぶことが大切です。
セルフ脱毛サロン開業のメリット
セルフ脱毛サロン開業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。お客様目線のメリットとサロン側のメリットを解説します。
お客様のメリット | サロンのメリット |
・自分で脱毛できて恥ずかしくない ・通常の脱毛サロンより費用がかからない ・業務用脱毛機で脱毛できる ・接客時間が短く隙間時間に通いやすい | ・エステティシャンの人件費を削減できる ・開業コストを抑えられる ・資格がなくても開業できる ・エステティシャンの教育に時間がかかりにくい |
お客様側の大きなメリットとしては「恥かしくない」「費用を抑えられる」といった点があげられます。
また、通常の脱毛サロンと同じ業務用脱毛機を利用できることや、無駄な接客時間がなく短時間で脱毛できることもメリットです。
サロン側のメリットとしては「開業コストやランニングコストを抑えられる」「スタッフの教育に時間がかからない」ことなどがあります。
通常の脱毛サロンより開業資金が少なく、スタッフにかかる人件費も抑えられることが大きなメリットです。
セルフ脱毛サロン開業のデメリット
セルフ脱毛サロンの開業には多くのメリットがありますが、デメリットもあることを把握しておかなければなりません。
- 通常の脱毛サロンより収入が得にくい
- トラブル発生時の対応が難しい
- お客様の接客がしにくい
セルフ脱毛サロンは通常の脱毛サロンより料金設定が安くなるため、顧客単価が低くなり安定した収入を得ることが難しくなります。
また、トラブル発生時にすぐ対応できないことや、接客がしづらくお客様満足度をあげにくい点もデメリットです。
メリットの多いセルフ脱毛サロンの開業ですが、デメリットもあることを把握した上で開業を決断するようにしましょう。
セルフ脱毛サロン開業のリスクとは?
セルフ脱毛サロンの開業にはリスクがあることも理解しておく必要があります。
ここでは安全面のリスクと集客面のリスクを詳しく解説します。
安全面のリスク
セルフ脱毛サロンはお客様自身で業務用脱毛機を使って施術を行うため、安全面の危険性が高くなります。
脱毛機の使い方を間違ったり、脱毛できない肌質(日焼け肌・色黒肌など)に照射してしまったりすると、火傷や炎症などの肌トラブルが発生する可能性があります。
通常の脱毛サロンは知識・経験のあるエステティシャンが施術を行うためトラブルのリスクは抑えられますが、セルフ脱毛サロンはリスクが高いことを理解しておかなければなりません。
お客様に安全な施術を行ってもらうためには、サロンスタッフが正しい機器の使い方や施術方法を詳しく説明することが必要です。
集客面のリスク
セルフ脱毛サロンは接客によるお客様満足度をあげにくいため、集客が難しいという問題があります。
通常の脱毛サロンの場合、料金や脱毛機の種類はもちろん、スタッフの接客や技術力によってお客様が通ってくれるかどうかが決まります。
一方、セルフ脱毛サロンは接客による他店との差別化が難しいため、似たようなセルフ脱毛サロンが近場にあった場合集客するのが難しくなってしまいます。
接客なしでお客様を集めるためには、他サロンとは違ったコンセプト作りや、ターゲットに合った集客方法を工夫することが重要です。
まとめ
今回はセルフ脱毛サロンの開業について解説しました。
セルフ脱毛サロンは「通常の脱毛サロンより初期費用を抑えられる」「スタッフの人件費を削減できる」といったメリットがありますが、安定した収益をあげるためにはコンセプトやターゲットを明確にし、集客方法を工夫する必要があります。
今後セルフ脱毛サロンの開業を検討している方は、まずコンセプト設定をじっくり行うようにしましょう。