エステ開業セットの活用方法は?初期費用を削減するための失敗しない業者の選び方

エステサロンの開業について調べてると「エステ開業セット」という文字を見かけることがありますが、「エステ開業セットとはなんだろう?」「エステ開業セットを活用すべき?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、エステサロンの開業を考えている方に向けて「エステ開業セット」について詳しく説明しています。
- エステ開業セットとは
- エステ開業セットの選び方
- 初期費用を削減するために失敗しない業者の選び方
- 開業資金はどのくらいかかる?
上記についても詳しく解説しているため、「エステサロンを開業したい」「エステ開業セットについて知りたい」という方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
エステ開業セットとは
「エステ開業セットとは何か」について詳しく説明します。
エステ開業セットとは、エステサロンの開業時に必要な「備品」「施術ベッド」「スツール」などを数点まとめて販売している商品です。
エステサロンには「痩身」「フェイシャル」「脱毛」などさまざまな種類がありますが、業者によってはサロンの特徴に合わせてセットの内容を選択できたり、欲しいものを選べる場合もあります。
エステ開業セットを利用すれば、単品で揃えるよりもお得に、初期費用の負担を軽減させることが可能になります。
エステ開業セットのメリット
エステ開業セットのメリットを以下にまとめました。
- 単品で買うより費用を抑えられる
- 備品を一つ一つ準備するよりも手間や時間が省ける
- 買い忘れの心配がない
- 送料の負担が減る
- アフターサービスを一箇所にまとめられる
エステ開業セットはサロンの備品をまとめて同じ業者から購入できるため、単品で購入するよりも割安になり送料を軽減できるなど金銭面での負担軽減に繋がります。
サロンの備品を単品で一つ一つ用意するのは非常に骨の折れる作業ですが、セットでまとめて購入することで手間や時間が省けるでしょう。
開業前の忙しい期間でも買い忘れを防げるほか、同じ業者からまとめて購入するためアフターサービスが楽になるというメリットもあります。
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エステ開業セットのデメリット
エステ開業セットのデメリットには以下のようなものがあります。
- 全ての商品が自分の好みに合うとは限らない
- 色や形が決まっていることが多い
エステサロンの開業にあたっては、「内装や備品にこだわったサロンにしたい」「自分の趣味を取り入れたお店にしたい」と考えている方は多いでしょう。
エステ開業セットで購入する商品はある程度中身が決まっており、必ずしも自分の好みやサロンの雰囲気にピッタリと合致するとは限りません。
色や形が決まっている場合があり、「丸い形の椅子が欲しいけど、セットには四角い椅子しかない」と、妥協が必要になる可能性もあります。
好みやこだわりを優先したい方にとってはセット内容に満足できない可能性があり、セットではなく単品で揃えた方が理想に近づくかもしれません。
こだわりを優先したい方にとっては、エステ開業セットが不向きな場合もあります。
エステ開業セットには何が入ってる?
エステ開業セットには何が入ってるのでしょうか。
実は、エステ開業セットの中身はエステの種類や業者によって大きく異なります。
ここでは、一般的なエステ開業セットの中身について紹介します。
▶脱毛サロン開業セット
施術ベッド・スツール・ワゴンなど
▶フェイシャル開業セット
フェイシャルベッド・スツール・ワゴン・スチーマー・タオルウォーマーなど
▶ボディ開業セット
施術ベッド・スツール・ワゴン・タオルウォーマーなど
▶まつエク開業セット
フェイシャルベッド・スツール・ワゴンなど
▶出張開業セット
折り畳みベッド・ベッド用キャリーバッグ・折りたたみスツールなど
以上のほか、業者によっては「タオル」「シーツ」「紙ショーツ」などもセットに含まれている場合があります。
消耗品のみのセットが用意されていることもあり、単品で購入するよりも消耗品をお得に揃えることができます。開業前の忙しい時期には買い忘れが起きやすいため、内容に納得できれば購入してみるのがオススメです。
エステ開業セットの中身は業者によって異なります。
セットの詳しい中身・金額は登録制のサイトでのみ公開されていることが多いため、まずは気になるサイトに登録し、いくつか候補をあげてじっくり検討してみてください。
エステ開業セットの選び方
「エステ開業セットを利用してみたい」という方に向けて、エステ開業セットの選び方を紹介します。
エステ開業セットは業者によって中身が異なり、場合によっては「思っていたものと違った」「使いにくい」と感じることがあります。
エステサロン運営に欠かせない備品を頻繁に買い換えることはできないため、エステ開業セットを購入する際は慎重に選びましょう。
備品
エステサロン運営に欠かせない備品について紹介します。
開業にあたり準備する備品は非常に多く、業態にもよりますが以下のようなものを揃える必要があります。
- エステベッド
- ワゴン
- スツール
- 施術専用機器
- 使い捨てシーツ
- オイル・ジェル
- スパチュラ
- タオルウォーマー・クーラー
- 洗濯機
れぞれの備品について詳しく説明します。
エステベッド
ベッドの種類 |
特徴 |
固定タイプ |
・最も一般的 ・クッションやサイズによって価格が異なる ・安定感がある |
可動タイプ |
・フェイシャル・マツエク・ヘッドなどにオススメ ・メニューに合わせて角度や高さを変えられる ・スタッフの負担を軽減できる |
折り畳み式 |
・持ち運びできるため出張エステにオススメ ・敷きパッドやクッションを追加することで安定感アップ ・狭いサロンでも使える |
エステベッドはお客様が施術の大半を過ごす場所で、長い場合は2〜3時間をベッドで過ごすことがあります。
使いやすさや利便性も大切ですが、最も重要視すべきは「お客様にとって快適かどうか」なため、幅やクッション性にこだわってベッドを選ぶのがオススメです。
ベッドの幅は約70〜80センチ、厚みは5センチ以上のものを選ぶと良いでしょう。
幅が広いとお客様の寝心地がよくなりますが、施術のしやすさにも影響するため、施術メニューに合ったベッドを選ぶ必要があります。
ワゴン
ワゴンを選ぶ時には、
- ワゴンに何を乗せるか
- サロンの広さ
- 導線
- 各段の高さや深さ
- キャスター付きかどうか
などに注目して選ぶのがオススメです。
基本的には施術時に使いやすいものを選ぶのがオススメですが、サロンの雰囲気や内装にこだわりがある方はデザイン性の高いものを選ぶとよいでしょう。
「プラスチック製」「金属製」「木製」「ガラス製」「日本製」など、さまざまな種類・デザインがあるため、サロンの雰囲気や好みに合ったものを選びましょう。
スツール
スツールの種類 |
特徴 |
丸型 |
・最も定番の種類 ・小回りが効く |
背もたれ付き |
・安定感がある ・腰の負担が軽減される |
足置き付き |
・施術時に楽な体勢を取れる |
昇降式 |
・スタッフが数人いるサロンにオススメ ・高さの調節ができる |
スツールは主に4種類にわかれており、施術メニューやスタッフの希望に合わせて使いやすいものを選ぶのがオススメです。
スタッフが数人いる場合は、一人ひとりに合わせて椅子の高さを調節できるタイプがオススメです。
施術専用機器
施術に使用する施術専用機器は、サロンの評判を左右するとても重要な要素です。
「脱毛」「痩身」「フェイシャル」など、取り扱うメニューに合わせて最適なものを選びましょう。
メニューの種類を豊富にしたい場合は、「複合機」と呼ばれる、1台にさまざまな機能が搭載されている機械を選ぶのがオススメです。
使い捨てシーツ
ベッドに敷いて使用する使い捨てシーツはカラーバリエーションが豊富なため、サロンの雰囲気に合わせたものを選びましょう。
施術でジェルやオイルを使用する場合は、防水加工が施されたものを選択するのがオススメです。
オイル・ジェル
オイルやジェルは数種類用意しておき、施術内容やお客様の希望によって使い分けるのがオススメです。
数種類用意しておけば、「苦手な香りがあるお客様」「オイルやジェルにこだわりがあるお客様」が来店された場合にも焦らずに対応できます。
スパチュラ
スパチュラは、ジェルやオイルを塗布したりパック剤を混ぜたりする際に使用します。
特にワックス脱毛を取り扱うサロンでは欠かせないアイテムです。
お客様ごとに使い捨てられる「使い捨てタイプ」のほか、「プラスチック製」「金属製」など、さまざまな種類があります。
タオルウォーマー・クーラー
タオルウォーマー・クーラー には「加温式」「温冷切替式」「殺菌灯付き」の3種類があります。
施術内容に合わせて適切なものを選びましょう。
タオルウォーマー・クーラー は正しく使用しないとタオルのニオイの原因になるため、衛生面が気になる方は「殺菌灯付き」を選ぶのがオススメです。
洗濯機
サロンではタオルやガウンなどをたくさん使うため洗濯物が多くなりやすく、洗濯機を選ぶ際は乾燥機付きのものがオススメです。
「静音」「速乾」「省スペース」など、サロンの特徴や希望に合致するものを選びましょう。
スタッフ用品・事務用品
サロンを開業する際は、お客様用の備品だけでなくスタッフ用品・事務用品も用意する必要があります。
最低限用意すべきなのは以下の5つです。
- レジ
- パソコン・タブレット
- カルテ
- 伝票・文房具
- ユニフォーム
それぞれの選び方について詳しく説明します。
レジ
スタッフが数名いるサロンではレジを用意した方が良いでしょう。
POS(販売時点情報管理)機能を備えたPOSレジを使用すれば、「何がいつ売れたか」「誰がいつレジを使用したのか」を管理しやすくなります。
自宅サロンや予算に制約のある小規模サロンではレジを用意しない場合もあり、最初はレジを置かず、予算に余裕がある時に導入するという方も少なくありません。
パソコン・タブレット
サロン運営にはパソコン・タブレットは欠かせないため、最低でもどちらか一台を用意するようにしましょう。
「売上管理」「在庫管理」「集客」などを全て紙で行うのは非常に手間がかかり、サロン運営を圧迫してしまいます。
可能な限りデータはデジタルで管理し、分析や集計を行いましょう。
パソコン・タブレットがあれば、メニュー表やフライヤーを作成したりネット予約を受付けたりと、仕事の幅が広がります。
予算に余裕があれば、フライヤー等を印刷できるプリンターの導入を検討してみるのも良いでしょう。
カルテ
顧客管理に欠かせないカルテは、集客対策にも非常に重要な役割を持っています。
紙カルテの場合はカウンセリングシートやファイルが必要になるほか、カルテの保管場所も必要になります。
電子カルテの場合はタブレットやパソコンで管理でき、情報の集計やデータ分析がしやすいのが特徴です。
伝票・文房具
開業してから慌てることがないように、伝票や文房具は開業前に必ず揃えておきましょう。
必要なものは以下の通りです。
- 伝票
- ノートやメモ帳
- ボールペン
- セロテープ
- ホッチキス
- ゴミ箱
- 領収書
- お店の印鑑
お店の印鑑は注文が必要なため、早めに作っておくことをオススメします。
これらは意外と忘れてしまいがちなので、開業前に一式用意しておくと安心です。
ユニフォーム
スタッフが施術を行う場合はユニフォームが必要です。
自宅サロンや一人で行うサロンの場合はユニフォームを用意しないこともありますが、サロンの雰囲気に合った清潔感のある服を用意するようにしましょう。
お客様用の備品
サロン開業時には、お客様が使用する備品も用意しなければなりません。
必要なものがたくさんあるため、チェックリストを作成するのがオススメです。
- エステガウン
- タオル
- ペーパー下着
- スリッパ
- 手鏡
- ハンガー
- 荷物入れ
- 時計
- ゴミ箱
- 傘立て
- アメニティ
- 基礎化粧品
- 衛生用品
それぞれの備品の選び方について詳しく説明します。
エステガウン
施術時に着替えが必要な場合は、エステガウンが必要になります。
できるだけ使用感や肌触りが良いものを選び、お客様にリラックスしていただけるようなものを選ぶのがオススメです。
タオル
お客様の肌に直接触れる機会が多いタオルは、肌触りが良いものを選ぶのがオススメです。
タオルは消耗品なので、使い続けるとガサガサになり肌触りが悪くなってしまいます。
古いものはすぐに交換できるよう、日頃からチェックを欠かさないようにしましょう。
ペーパー下着
脱毛や痩身の施術を行う際は、「ペーパーショーツ」「ペーパーブラジャー」といった使い捨てのペーパー下着を使用します。
ショーツなら「フルバック」「Tバック」「トランクス」、ブラジャーなら「紐タイプ」「マジックテープ」などいくつか種類があるため、施術内容に合ったものを選びましょう。
スリッパ
靴の履き替えが必要な場合はスリッパを用意しましょう。
ビニール素材のものは簡単に消毒ができるのでオススメです。
お客様の中には「他人が履いたスリッパが苦手」という方もいるため、「使い捨てスリッパ」「消毒スプレー」を常備しておくと便利です。
手鏡
施術の前後やカウンセリング時にお客様に状態を確認してもらうため、手鏡が必要になります。
使いやすく、サロンの雰囲気に合ったものを選びましょう。
ハンガー
お客様のアウターや服をかけるため、ハンガーは必ず用意しましょう。
「脱毛」「痩身」などで着替えが必要な場合は、ハンガーを多めに用意しておくのがオススメです。
荷物入れ
お客様の荷物を入れる荷物入れも忘れずに用意しましょう。
冬物のアウターや大きな荷物も入るような大きめのものを用意しておくのがオススメです。
荷物をお客様の目が届かない場所で管理する場合には、鍵付きのものを用意するとお客様が安心できるでしょう。
時計
施術時間を計るために時計は欠かせません。
お客様の中には時間を気にされる方や予定が詰まっている方もいらっしゃるため、スタッフだけでなくお客様の目にも入る場所に時計を設置するのがオススメです。
パックの時間を計る必要がある場合などは、タイマー付きのものを用意すると良いでしょう。
ゴミ箱
ゴミ箱を選ぶ際は、小さくて目立たないものを選ぶのがオススメです。
ワゴンに載せるなどして、お客様の目につかないように配慮する必要があります。
匂いが強いもの・不衛生なものを捨てる際は、蓋付きのものを用意すると良いでしょう。
傘立て
雨の日用の傘立ても忘れずに用意してください。
施術に直接関係ない備品ですが、間に合わせのものでは雰囲気が台無しになってしまうため、サロンの雰囲気に合ったものを選ぶと良いでしょう。
エステサロンに来店するような美意識の高いお客様は備品まできっちり見ているため、おしゃれでセンスの良いものを用意するのがオススメです。
アメニティ
施術前後にお客様が使用するアメニティは、サロンのこだわりを見せるための大事なポイントです。
用意すべきアメニティは以下の通りです。
- コットン・ガーゼ
- 綿棒
- ブラシ・くし
- ヘアゴム
- ヘアオイル・ハンドクリーム
サロンの特徴やお客様の層に合わせて内容を変えてみましょう。
例えば男性が多く来店する脱毛サロンであれば、「髭剃り」「シェービングクリーム」なども用意しておくと安心です。
基礎化粧品
基礎化粧品は施術内容によって用意すべきものが異なります。
特にフェイシャルサロンでは、お客様が施術後のホームケアとして使用されることも想定したうえで、施術で使用したものと同じメーカー・種類のものを揃えるのがオススメです。
商品を気に入っていただけた場合は物販購入につながるため、こだわりの備品を用意するようにしましょう。
衛生用品
掃除やお手洗い周りなどの衛生用品を用意するのを忘れないようにしましょう。
直接肌に触れて施術を行うエステサロンでは、衛生面が非常に重要です。
お客様から「清潔感がない」「汚い」と思われてしまっては、サロンの評判は下がってしまいます。
- 使い捨てマスク
- おしぼり・ウェットテッシュ
- スリッパ
- 消毒液・ハンドソープ
- トイレ用品
- ナプキン
- 掃除用品
以上のものを用意し、掃除や片付けをこまめに行いましょう。
サービスセット
サービスセットは必ずしも用意する必要はありませんが、あると喜ばれます。
「サロンの雰囲気」「テーマ」「予算」などに合わせて必要なものを選んでみてください。
あったら嬉しいサービスセットは以下の通りです。
- 食器
- ドリンク
- 雑誌・タブレット
- メイク道具
- スピーカー
- テーブル・ソファ一
それぞれの備品の選び方について詳しく説明します。
食器
お客様に「ドリンクサービス」「お菓子のサービス」を提供する場合は、食器を用意する必要があります。
紙コップでは味気ない印象を与えてしまうため、センスの良いカップ&ソーサーやグラスを用意し、少しでも満足感をアップできるように心がけましょう。
高価な食器やブランド物を選べば、さらにお客様に喜んでもらえるかもしれません。
ドリンク
ドリンクサービスがあるとお客様の満足感がアップします。
「コーヒー」「お茶」「ハーブティー」「ジュース」などから選べる形式にしておくとなお良いです。
「砂糖」「ミルク」「茶葉」 なども忘れずに用意しておきましょう。
予算に余裕があれば、ウォーターサーバーを契約して置いておくと便利です。
雑誌・タブレット
ちょっとした待ち時間を退屈に感じさせないために、雑誌やタブレットを用意しておくのがオススメです。
雑誌を買い揃えるのも良いですが、タブレットで雑誌を読めるサービスを契約しておくとたくさんの雑誌を読める上に経費の節約にもなるのでオススメです。
メイク道具
フェイシャルや脱毛などメイクを落とす必要がある場合は、メイク道具を用意しておくと便利です。
メイク道具を用意しておくことで「手ぶらで行ける」というサロンのセールスポイントを作ることができ、仕事帰りやちょっとした予定の前に気軽に来店できます。
メイク用品を選ぶ際はブランドや値段で決めるのではなく、品質にこだわったものを選ぶのがオススメです。
スピーカー
無音のサロンは味気ない印象を与えるため、スピーカーを用意して音楽を流してみましょう。
耳障りにならない程度で音楽を流しておいた方が、お客様も緊張がほぐれてリラックスできます。
サロンの雰囲気に合わせて、BGMやDVDを流してみてください。
テーブル・ソファ一
カウンセリングやカルテ記入時に使用するテーブル・ソファーを用意しましょう。
待ち時間でもリラックスしてもらえるよう、座り心地がよいものを選ぶのがオススメです。
初期費用を削減するために失敗しない業者の選び方
サロンを開業する際は、「できれば初期費用を抑えたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
初期費用を削減するために、失敗しない業者の選び方を紹介します。
注目すべき点は以下の2つです。
- エステ開業セット選びのポイント
- 居抜き物件や中古品を買うときの注意点
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
エステ開業セット選びのポイント
エステ開業セット選びのポイントを紹介します。
エステ開業セットを選ぶ際は、見た目や金額だけにとらわれず「長い目で見て安心できるかどうか」で選ぶのがポイントです。
エステ開業セットを販売している業者は多数ありますが、品質やサポート内容は業者によってさまざまです。
中には「壊れやすい」「保証期間が短い」「購入後の対応が悪い」といった悪質な業者もいます。
見た目や価格だけに注目するのではなく、「保証内容」「品質」「会社の対応」などを確認し、長期間安心して付き合える業者を選ぶのがオススメです。
居抜き物件や中古品を買うときの注意点
居抜き物件や中古品を買うときの注意点を紹介します。
居抜き物件とは、前入居者の備品や内装をそのまま引き継いで利用できる物件のことです。
居抜き物件を買うときは、備品が「賃貸」なのか「買取」なのかを必ず確認してから購入に踏み切りましょう。
中古品を使用すれば初期費用を安く抑えられますが、基本的にはあまりオススメしない方法です。
特にエステの機械は業者の保証やサポートの対象外になる場合が多く、どの程度消耗しているかを判断することが難しいためです。
開業資金はどのくらいかかる?【自宅とマンション】
エステサロンを開業する場合、一番気になるのは開業資金でしょう。
「開業資金はどのくらいかかる?」「お金が足りるか心配」と考えている方のために、
- 自宅で開業する場合
- マンションで開業する場合
の2つにわけて詳しく紹介していきます。
自宅でエステ開業する場合の初期費用
自宅でエステ開業する場合の初期費用について、メニューの内容によって詳しく紹介していきます。
- 必要最低限のエステ開業セット
- アンチエイジングメニューを導入する場合
- 痩身メニューを導入する場合
- 脱毛器を導入する場合
必要最低限のエステ開業セット
備品 |
価格(目安) |
エステ用ベッド |
20,000円~ |
タオルウォーマー |
8,000円~ |
ワゴン |
7,000円~ |
スツール |
7,000円~ |
基礎化粧品・アメニティ |
50,000円~ |
タオルなどの消耗品 |
40,000円~ |
エステ機器 |
機種による |
合計 |
約20万円〜 |
まずは必要最低限のエステ開業セットについて紹介します。
最低でも以上の備品があれば自宅で開業することが可能です。
さらに、必要に応じて「カーテン」「ドレッサー」「インテリアや小物」「接客用テーブル・ソファ」などを用意しましょう。
自宅のリビングを応接室として活用すれば、接客用テーブルやソファは用意せずに済みます。
エステの種類によっては高額な機械が必要になることがありますが、施術をオールハンドで行う場合は機械は必要ないため、上記の最低限のセットで開業ができます。
アンチエイジングメニューを導入する場合
機械 |
価格(目安) |
ポレーション、リフティング用の複合機 |
20~40万円 |
イオン導入器 |
10万円〜 |
ピーリング用機器 |
20万円〜 |
ヒートマット |
10万円〜 |
アンチエイジングメニューを導入する場合の予算の目安は上の通りです。
近年はアンチエイジングの需要が増加しているため、ハンドだけでは顧客の希望に答えるのが難しくなっています。
特にフェイシャルサロンでは、「美白」「リフトアップ」など顧客の希望に合わせて複数の機械を用意する必要があります。
多数のメニューを取り扱う場合は、一つの機械でさまざまなメニューに対応できる複合機を取り入れるのがオススメです。
ボディ施術の場合はハンドのみでも対応できますが、「発汗促進」「冷え・むくみ解消」「代謝アップ」などの効果が期待できるヒートマットがあると便利です。
痩身メニューを導入する場合
機械 |
価格(目安) |
痩身機器 |
50万円~ |
ヒートマット |
10万円〜 |
痩身メニューを導入する場合の価格の目安は上記の通りです。
痩身は需要に比べてサロン数が少なく集客効果が高いのが特徴で、最近は安価で高性能な機器が多く存在するため、個人サロンでも無理なく導入ができます。
痩身サロンはフェイシャルとの2本立てで行うのがオススメです。
フェイシャルは年齢層が幅広く、一度気に入ってもらえたら長く通っていただきやすいのが特徴です。
リピート率の高いフェイシャルメニューと痩身を組み合わせて提供することで、集客を維持しながらもリピートしてもらえるサロンを目指せます。
脱毛器を導入する場合
機械 |
価格(目安) |
脱毛器 |
100万円〜 |
脱毛の需要の増加から脱毛器を導入するサロンが増えていますが、脱毛器を導入する場合は初期費用が高額になりやすいのが特徴です。
資金に余裕がないサロンにとって、100万円以上する機械を導入するのはたやすいことではありません。
まずは「リース」「分割払い」など、負担を軽減して機器を導入する方法を検討してみましょう。
脱毛器の中には美容クリニックで人気の「フェイシャル機能」がついているものもあるため、導入すれば売り上げアップが見込めます。
マンションを借りてエステ開業をする場合の初期費用
マンションでのサロン開業資金 |
価格(目安) |
マンション契約費用(敷金・礼金など含む) |
20万円〜 |
マンションの家賃 |
10万円〜 |
カーテン、家具、洗濯機など |
10万円〜 |
必要最低限のエステ開業セット |
20万円〜 |
合計 |
60万円〜 |
マンションを借りてエステ開業をする場合の初期費用について詳しく紹介します。
自宅での開業が難しい場合は、マンションの1室を借りてサロンをオープンするのがオススメです。
マンションでの開業にはマンション契約の初期費用が必要になるため、自宅で開業する場合に比べて資金がさらに必要になります。
あくまで目安ですが、「敷金」「礼金」「手数料」などの初期費用は、家賃の4ヶ月分程度が必要です。
さらに「洗濯機」「家具」「カーテン」なども別途用意しなければなりません。
近くにショッピングモールなどの大型施設がある場合は、駐車場が不要なことに加え集客力があるためオススメの立地です。
新築物件は綺麗で人気が高いですが、家賃が高くなる傾向にあります。
古い物件でも、メンテナンスや掃除をきちんと行い内装を工夫すれば立派なサロンが出来上がります。
広告宣伝にかかる費用
広告宣伝にかかる費用 |
価格(目安) |
ホームページ制作費 |
50,000円~ |
地域の情報誌、ネット媒体 |
20,000円~ |
新聞折込・ポスティング |
5,000円~/1,000軒あたり |
最後に、広告宣伝にかかる費用を忘れてはいけません。
個人サロンは宣伝費をかけず、クチコミや紹介で集客できるようになることが大切です。
開業時は友人・知人に施術を試してもらい、さらに知人を紹介してもらえるように努力してみましょう。
しかし、友人・知人が少ない場合はまずネットやチラシなどの広告を利用して顧客を集めることが必要です。
ネットで集客を行う場合は、ホームページを作成したりネット媒体に掲載するのがオススメです。InstagramやFacebookといったSNSを有効活用するのも良いでしょう。
新聞折込やポスティングを行って地道に顧客を集めたり、お友達紹介サービスを取り入れているサロンも多く存在します。
広告費を浮かせられるようになれば経費が削減でき利益があがるため、最終的に広告費をゼロにできるようなサロン運営を行っていきましょう。
備品を絞れば初期費用を抑えられる
エステティシャンとしての経験は豊富でも、開業となると話は別です。
「経営者」として、備品やメニューの管理、スタッフの採用からマネジメントまで全て一人で行うことが必要です。
エステサロンの経営を始めたい場合は、まずは小規模から始めることをオススメします。
「メニュー数は最小限」「スタッフは雇わない」など、小規模からスタートしてみましょう。
高額な初期費用を用意できないという方も、備品を絞れば初期費用を抑えられるため、必要最低限の備品を用意すれば大丈夫です。
必要に応じて備品を買い足していくか、事業が軌道に乗ったタイミングで備品を増やせば問題ありません。
まとめ
本記事では、「エステ開業セットの活用方法」「エステサロンの開業資金」「失敗しない業者の選び方」について紹介しました。
エステサロンを開業する際に用意すべきものはたくさんありますが、エステ開業セットを活用することで初期費用を抑えることができます。
エステ開業セットを選ぶ際は、価格や見た目だけでなく、「信頼できる業者かどうか」「長くお付き合いできそうか」というポイントを重視して選ぶのがオススメです。
「エステサロンの開業を考えている方」「将来独立したい方」にとって、本記事が参考になれば幸いです。