更新日:2024.02.13

業務用脱毛機を選ぶ時に注目すべき出力の「単位」とは?熱量や電力量などを表す単位や選び方について解説

業務用脱毛機を選ぶ時に注目すべき出力の「単位」とは?熱量や電力量などを表す単位や選び方について解説

業務用脱毛機を選ぶ際、その性能を理解する上で重要なのが「出力」を示す単位です。しかし、多くの方がJ(ジュール)やJ/㎠、W(ワット)、V(ボルト)といった専門的な単位に戸惑いを覚えることでしょう。これらの単位は、脱毛機の熱量や電力量を示し、その性能や使用時の効果に直結します。

本記事では、業務用脱毛機の出力に関連するこれらの単位の意味を分かりやすく解説し、選び方のポイントを提案します。脱毛機の出力について正確に理解し、適切な脱毛機選びのための参考にしてください。

業務用脱毛機の出力とは?

業務用脱毛機の「出力」とは、その機器が発するエネルギー量のことを指し、脱毛効果の強さや施術の速さに直接影響します。

出力が高ければ高いほど一度の施術での効果は大きくなりますが、同時に肌への刺激も強くなる可能性があります。そのため、脱毛機を選ぶ際にはただ単に出力が高い機器を選ぶのではなく、施術対象の肌質や毛質・サロンのニーズに適した出力の機器を選ぶことが重要です。

出力には、熱量を示すジュール(J)や電力量を示すワット(W)という単位が用いられ、これらを理解することが適切な脱毛機選びには不可欠です。

業務用脱毛機の種類ごとの出力の違い

業務用脱毛機器には主に「レーザー脱毛機」「光脱毛機」「ニードル脱毛機」の3種類があり、それぞれ出力に違いがあります。

レーザー脱毛機は、単一の波長を持つレーザー光線を毛根に当て、組織を破壊することで毛の成長を阻害します。この種の脱毛器は医療機器に分類され出力が高いことから、効果は強力ですが、痛みも伴う可能性が高くなります。

一方、光脱毛機は複数の波長を持つ光を使用し毛を処理します。広範囲を短時間で処理できるのが最大の特徴です。レーザー脱毛器と比べると出力は劣りますが、肌への優しさや痛みが少なく安全性が高いのが特徴で、さまざまな肌質や毛質に適応できるように工夫されています。出力が低いため効果が現れるまでには時間がかかりますが、根気よく施術を続ければ、しっかりとした脱毛効果を期待できます。

最後にニードル脱毛機は、毛穴に電気針を挿入し、電気を流して毛乳頭にダメージを与えることで毛を再生できなくする方式です。この方法は出力に関係なく、最も強力な脱毛効果をもたらしますが、痛みが強く施術時間が長くなる傾向にあります。

特に光脱毛機は、出力が低い分、痛みが少なく広範囲の脱毛に適しており、サロンでの使用に最適です。サロン運営においては、出力だけでなく痛みの少なさや安全性も重要な選択基準となります。

関連記事;【2023年版】最新の業務用脱毛機の選び方|成功事例と比較すべきポイント・注意点について徹底解説

脱毛機の熱量や電力量などを表す単位

脱毛機を選ぶ際には、その性能を示す熱量や電力量を表す単位を理解することが重要です。特に業務用脱毛機においては、これらの数値が施術の効果や安全性に直結します。

熱量を表す際には「ジュール(J)」や「ジュール/平方センチメートル(J/cm²)」が用いられ、これは脱毛機が発する熱のエネルギー量を示します。また、電力量は「ワット(W)」や「ボルト(V)」といった単位で表され、機器の消費電力や動作に必要な電圧の強さを示します。これらの単位は脱毛機の性能を理解し、適切な機器を選定するうえで不可欠な要素となります。

J(ジュール)J/㎠とは

「ジュール(J)」はエネルギーの単位であり、業務用脱毛機の熱量を表すのに使用されます。一方で「ジュール/平方センチメートル(J/cm²)」は、特定の面積に対するエネルギーの密度を示し、脱毛機が皮膚に与えるエネルギーの強さを表します。

これらの単位を理解することは、脱毛機の効果と安全性を評価する上で重要です。

単位の意味

これらの二つの単位は脱毛の結果出しに最も直結する出力(熱量)の単位となっております。非常に混同しやすいですが、意味の異なる単位となります。しっかり理解いただくことでより公正な目線で脱毛機をお選びすることができるかと思います。

それぞれの単位の意味は下記のようになります。

J → ハンドピース照射面の全体からでる出力

J/㎠ → ハンドピースの照射面のうち1㎠での出力

画像のようなイメージです。

単位を統一する方法

JからJ/㎠、J/㎠からJにそれぞれ同じ単位に直すには特別難しいことはなく、下記のように計算します。

・JをJ/㎠にする方法

出力(J) ÷ 照射面積(㎠)=1㎠あたりの出力(J/㎠)

・J/㎠→Jにするには

1㎠あたりの出力(J/㎠)  × 照射面積(㎠)=出力(J)

表記の違いによる例

例を挙げて解説していきます。

下記2種類の脱毛機があったとします。

A:照射面積8㎠で最高出力50Jの脱毛

B:照射面積8㎠で最高出力10J/㎠の脱毛

同じ照射面積でこのような表記だとAの方が出力の数字が大きいので、高出力な脱毛機に見えますが実際は異なります。

Aの脱毛機を計算式(JをJ/㎠にする方法)に当てはめてみると、

50J÷8c㎡=6.25J/㎠

Bの脱毛機は10J/㎠なので、Bの脱毛機の方が強いです。

逆にBの脱毛機を計算式(J/㎠をJにする方法)でも同じようにどちらが強いか比較ができます。

10J/㎠×8㎠=80J

Aの脱毛機は50Jなので、同様にBの脱毛機の方が強いことが分かります。

JもJ/㎠も同じだと思っている方が多いので気をつけるようにしましょう。

W(ワット)、V(ボルト)とは

「ワット(W)」は電力の単位で、脱毛機の消費電力を示します。高いワット数は一般に強い出力を意味し、効果的な脱毛処理に寄与します。一方、「ボルト(V)」は電圧の単位で、脱毛機の動作に必要な電気の力を表します。ワットとボルトは、脱毛機の性能と効率を理解するために重要な指標です。

単位の意味

脱毛機におけるW(ワット)やV(ボルト)とは、出力ではなく下記数値になります。

W:消費電力量(機械を動かすための電力で電気代に直結します)

V:電圧(日本国内の電気製品は100Vを前提に作られていることが多いです)

V(電圧)は結果に影響する?

電圧とは電気を流す圧力のようなものです。電圧が強くなるほど電気を押し出す力が強くなります。つまり、100Vの脱毛機よりも200Vの脱毛機の方が、電気を押し出す力自体は強くなります。

ただ、効果に直結するのは前述のJ(ジュール)出力(熱量)になりますので、200Vの脱毛機の方が結果が出やすいわけではありません。200Vの脱毛機は建物側のコンセント工事が必要なため、数万円の支出が増えてしまうデメリットがございます。

W(消費電力量)は電気代に影響する!

例えば、1400Wと3000Wの脱毛機の1か月の電気代の比較となります。

  • 1400W(ルネッサンスシリーズ) 6,048円
  • 3000W(タワー型の脱毛機) 12,960円

※1kWh 27円で計算

※1ヶ月のうち稼働日20日で1日当たり8時間稼働した場合のシュミレーション

1ヶ月で二倍以上の電気代の差があります。数字が大きい方が効果的に優れているようなことはありません。

参考資料:電気料金計算

出力の高い脱毛機

出力の高い脱毛機を選ぶ際、メーカーが提供する情報の正確性と透明性は非常に重要です。メーカーが明確な数値を示さない場合、その理由や裏にある技術的な詳細を理解するためには、直接メーカーに問い合わせることが推奨されます。

出力が高い脱毛機は、理論的にはより効果的な脱毛を提供する可能性がありますが、それは必ずしも安全性や適切な使用に直結するわけではありません。出力が過度に高い場合、肌へのリスクが増加する可能性があるため、安全基準や品質管理の観点からも、製品選びは慎重に行う必要があります。

信頼できるメーカーからの購入と、購入後の適切なサポートや保証を確認することは、脱毛サロンの成功の鍵となります。

出力は落ちていくもの!アフターフォローが重要

業務用脱毛機の出力は時間と共に自然に落ちていくものであり、そのためにメーカーのアフターフォローは非常に重要です。

新しい脱毛機を導入する際は、メーカーがどのようなサポート体制を提供しているかを確認することが肝要です。例えば、定期的なメンテナンスサービス・トラブル時の迅速な対応・修理や部品交換の可用性などがあります。

また、脱毛機の性能を最大限に活用するためには、適切な使用方法や最新の機能に関する十分な研修が必要です。

メーカーからの技術的なトレーニングや操作方法の指導も重要なアフターサポートの一部となります。機器の正しい使用法を学ぶことで、施術の質を保ちながら機器の寿命を延ばすことができます。

メーカーからの長期的な保証やアップデートサービスは、将来的な機器の性能維持や改善に貢献します。このような総合的なアフターケアは、サロンの運営にとって信頼と安心をもたらし、顧客満足度の向上にも繋がります。したがって、脱毛機選びでは、初期コストや機能だけでなく、長期的なアフターフォローの充実度にも注目することが重要です。

脱毛機の選び方は出力だけではない

脱毛機を選ぶ際には、出力の強さだけではなく、安全性・使いやすさ・コストパフォーマンス、そしてメーカーの信頼性やアフターサポート体制も重要な要素です。

適切な脱毛機の選択は、顧客の満足度を高め、サロンの信頼性を構築する上で不可欠です。高品質なサービスを提供するためには、これらの多角的な視点から機器を選定することが求められます。

コストパフォーマンス

脱毛機を選ぶ際には、コストパフォーマンスも重要な検討要素です。初期投資の額はもちろん、ランニングコストも念頭に置く必要があります。

例えば、消耗品の費用や定期的なメンテナンス費用、そして修理費用などが長期にわたってどの程度発生するかは、トータルコストに大きく影響します。また、高価な機器でも脱毛の効果が高く、顧客満足度が上がればリピーターが増え、長期的な売上増加につながる可能性もあります。

このように、初期投資だけでなく、長期的な運用コストと収益の見込みをバランス良く考慮し、最適な脱毛機を選定することが肝要です。

アフターフォロー・サポート体制

脱毛機を選ぶ際、アフターフォローとサポート体制の確立は非常に重要です。購入後のトラブルや不具合に迅速かつ的確に対応できるかは、サロン運営の安定に直結します。

メーカーが提供する技術サポートや故障時の迅速な修理サービス・消耗品の供給の安定性などは、長期的な運用を考慮したときに重要な要素です。

定期的なメンテナンスや操作方法のトレーニングなど、継続的なサポートを提供するメーカーを選ぶことで、脱毛機器の性能を最大限に活かし、顧客満足度の向上にも繋がります。

サロンとしては、メーカーのサポート体制を詳細に把握し万が一の状況にも対応できるパートナーを選ぶことが大切です。

安全性に備えた機能

業務用脱毛機の選定においては、安全性に対する配慮が不可欠です。安全機能を充実させた脱毛機を選ぶことで、顧客に安心して施術を提供することが可能になります。

特に重要なのは、皮膚のタイプや毛の太さに応じて照射レベルを調整できる機能です。これにより、各顧客の個別のニーズに合わせて施術を行うことができ、肌トラブルのリスクを最小限に抑えます。

また照射エリアを正確に特定できるガイダンスシステムや、誤った照射を防止するためのセーフティロック機能も重要です。

これらは、操作ミスを減らし安全で快適な施術環境を提供するのに役立ちます。さらに、熱感を感じたときに照射を即座に中断する緊急停止機能も、高い安全基準を備えた脱毛機の重要な特徴です。

これらの機能は、サロンスタッフと顧客の両方にとって、安心かつ安全な施術環境を保証するために必要不可欠です。

マシンの使いやすさ

業務用脱毛機を選ぶ際には、マシンの使いやすさも重要な検討ポイントです。

効率的かつスムーズな施術を実現するために、直感的に操作が可能なインターフェースを持つ機器を選ぶことが重要です。照射ヘッドの重さや形状・サイズも施術者の疲労度に影響を与えるため、長時間の使用でも快適に操作できるデザインが望ましいです。

さらに、施術エリアや肌のタイプに応じて簡単に設定変更ができる機能も、柔軟な施術を可能にします。

取り扱うスタッフの技術レベルに合わせてカスタマイズ可能なプリセット機能があると、新人スタッフでも安心して操作できます。加えて、機器のメンテナンスや清掃が簡単であれば、日々の業務の効率化にも寄与します。

操作のしやすさやメンテナンスの容易さは、日々のサロン運営をスムーズにし、顧客満足度の向上にも繋がります。したがって、機能性だけでなく、使いやすさも脱毛機選びの重要な基準となるのです。

まとめ

業務用脱毛機の選択においては、出力の強さだけに注目するのではなく、総合的な視点が必要です。

特に、J(ジュール)やJ/㎠といった単位を理解し、機器の熱量や電力量を適切に評価することが重要です。メーカーが提供する情報だけに頼らず、中立・公正な第三者機関による安全性の評価も参考にすることが望ましいといえます。

さらに脱毛機の選択時には、コストパフォーマンスやアフターフォロー・サポート体制、そして安全性に備えた機能やマシンの使いやすさも重要な要素です。

特に、機器の使いやすさは施術者の疲労軽減や効率的な施術に直結し、顧客満足度向上につながります。出力の高さだけでなくこれらの要素を総合的に考慮し、サロンのニーズに合った脱毛機を選ぶことが、長期的なサロン経営の成功に繋がるでしょう。

最終的に、脱毛機選びにおいては技術的な仕様や性能だけでなく、サロンの運営スタイルや顧客層に合わせた適切な選択が重要です。慎重に情報を収集し、サロンにとって最適な機器を選びましょう。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。