熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーどちらがおすすめ?脱毛方法の違いや特徴を徹底比較
「熱破壊式と蓄熱式の違いとは?」
「脱毛方法の違いや効果について知りたい!」
医療レーザー脱毛機は「熱破壊式」と「蓄熱式」、2種類のレーザーの照射方法があります。
熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーは、それぞれ得意な毛質や肌質、効果の現れ方が異なります。
本記事では熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーの違いを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
熱破壊式と蓄熱式レーザー脱毛の特徴やメリットを解説!
熱破壊式 | 蓄熱式 | |
脱毛方法 | 高出力のレーザーをピンポイントに照射 | 低出力のレーザーを連続照射 |
ターゲット | 毛根・毛母細胞 | バルジ領域 |
剛毛への効果 | かなり高い | 高い |
産毛への効果 | 高い | かなり高い |
日焼け肌への照射 | 不可 | 可能 |
痛み | 強い | 弱い |
「熱破壊式」「蓄熱式」とは、レーザーの照射方法を表しています。
熱破壊式は高出力のレーザーをピンポイントに照射する方法で、蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射するのが特徴です。
熱破壊式と蓄熱式は、それぞれ脱毛の仕組みや効果の現れ方が異なります。
ここではそれぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説します。
熱破壊式レーザー脱毛の仕組みと特徴
脱毛方法 | 高出力のレーザーをピンポイントに照射 |
ターゲット | 毛根・毛母細胞 |
剛毛への効果 | かなり高い |
産毛への効果 | 高い |
日焼け肌への照射 | 不可 |
痛み | 強い |
熱破壊式レーザー脱毛は、高出力のレーザーをピンポイントで照射し毛根を破壊する脱毛方式です。
レーザーを単発で照射するため「ショット式レーザー脱毛」とも呼ばれています。
熱破壊式レーザー脱毛はパワーが強く、太く濃い毛や剛毛に高い脱毛効果を発揮します。脱毛効果が現れやすく、施術から1〜2週間後に毛がポロポロと抜けるのを実感することが可能です。
熱破壊式レーザー脱毛のメリット
熱破壊式レーザー脱毛のメリットは以下の通りです。
- 太く濃い毛・剛毛・根深い毛の脱毛が得意
- 効果が現れやすい
- 施術から1〜2週間後に毛がポロポロと抜ける
熱破壊式レーザー脱毛のメリットは、太く濃い毛や剛毛・根深い毛に高い脱毛効果を発揮することです。
脇・足・VIOラインなどの脱毛に適しています。また施術後にすぐ効果を実感できる点もメリットといえます。
術後1〜2週間程度で毛が抜けるため、脱毛効果を実感しやすいのが特徴です。
熱破壊式レーザー脱毛のデメリット
熱破壊式レーザー脱毛のデメリットは以下の通りです。
- 産毛の脱毛に時間がかかる
- 日焼け肌や色黒肌には照射できない
- 蓄熱式より肌への刺激が強い
- 部位によっては施術時の痛みが強い
熱破壊式レーザー脱毛のデメリットは、産毛の脱毛に時間がかかることです。
熱破壊式レーザー脱毛は、肌の黒いメラニン色素に反応させてレーザーを照射します。
メラニン色素が濃い剛毛には高い効果を発揮しますが、色素が薄い産毛には反応しづらく、脱毛するのに時間がかかります。また日焼け肌や色黒肌は肌内部のメラニン色素にレーザーが反応してしまい、火傷や炎症を起こすリスクがあるため照射できません。
パワーが強い分肌への刺激も強く、敏感肌やアトピー肌も肌トラブルを起こすリスクがあるため照射することは不可能です。施術時の痛みも強く、レーザー照射時には輪ゴムでパチンと弾いたような刺激を伴います。
麻酔を使用すれば痛みを軽減する事は可能ですが、人によってはそれでも痛みを感じることがあります。
蓄熱式レーザー脱毛の仕組みと特徴
脱毛方法 | 低出力のレーザーを連続照射 |
ターゲット | バルジ領域 |
剛毛への効果 | 高い |
産毛への効果 | かなり高い |
日焼け肌への照射 | 可能 |
痛み | 弱い |
蓄熱式レーザー脱毛は、低出力のレーザーを連続照射し「バルジ領域(毛の生成を促す司令塔)」にダメージを与える脱毛方式です。
少しずつ熱をため込んで脱毛するため、メラニン色素量の少ない産毛にも反応しやすく、肌への刺激が少ないという特徴があります。
日焼け肌色黒肌にも照射でき、肌が弱い人も脱毛することが可能です。熱破壊式レーザー脱毛と比べてパワーが弱いため効果の現れ方は緩やかですが、痛みを抑えつつ脱毛できます。
蓄熱式レーザー脱毛のメリット
蓄熱式レーザー脱毛のメリットは以下の通りです。
- 産毛や薄い毛にも効果を発揮する
- 日焼け肌や色黒肌にも照射できる
- 敏感肌やアトピー肌にも照射できる
- 施術時の痛みが少ない
- 施術スピードが速い
蓄熱式レーザー脱毛のメリットは、産毛や薄い毛にも高い脱毛効果を発揮することです。
熱を少しずつ溜めながら脱毛するため、メラニン色素量の少ない産毛や薄い毛にもしっかり反応します。
メラニン色素に関係なく照射できるため、熱破壊レーザー脱毛では脱毛できない日焼け肌や色黒肌にも対応することが可能です。またパワーが弱く肌への負担も少ないため、敏感肌やアトピー肌にも照射できます。
施術時の痛みも少なく、麻酔を使用しなくても痛みをほとんど感じずに施術を受けることが可能です。
レーザーを連続照射するため施術スピードが速く、機器によっては全身脱毛1回を30分程度で終わらせることができます。
蓄熱式レーザー脱毛のデメリット
蓄熱式レーザー脱毛のデメリットは以下の通りです。
- 効果の即効性はない
- 太く濃い毛や剛毛の脱毛には時間がかかる
蓄熱式レーザー脱毛は照射パワーが弱い分効果の即効性はありません。
熱破壊式レーザー脱毛は「今生えている毛」を脱毛しますが、蓄熱式レーザー脱毛は「次に生えてくる毛」をターゲットにしています。
施術後に毛がポロポロと抜け落ちることはなく、徐々に毛が生えなくなってくるような効果の現れ方です。
産毛や薄い毛の脱毛は得意ですが、太く濃い毛や剛毛の脱毛には時間がかかります。
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熱破壊式と蓄熱式レーザー脱毛の違い【比較】
熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛は、脱毛方式や得意とする毛質・肌質が異なります。
ここでは脱毛の仕組み・効果・対応可能な肌質・術後の経過などをそれぞれ比較しつつ解説します。
ターゲットや照射方式が異なる
熱破壊式レーザー脱毛は、高出力のレーザーをピンポイントに照射し毛根を破壊する脱毛方式です。
熱破壊式レーザー脱毛は、低出力のレーザーを連続照射し「バルジ領域」にダメージを与えます。
熱破壊式レーザー脱毛は「今生えている毛」を脱毛しますが、蓄熱式レーザー脱毛は「次に生えてくる毛」をターゲットにしているのが特徴です。
剛毛には熱破壊式・産毛には蓄熱式
熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛は、それぞれ得意な形質が異なります。
熱破壊式レーザー脱毛は、太く濃い毛や剛毛の脱毛が得意です。一方、蓄熱式レーザー脱毛は産毛や薄い毛に高い脱毛効果を発揮します。
脇・足・VIOラインなどの毛には熱破壊レーザー脱毛、顔・背中・お腹などの産毛には蓄熱レーザー脱毛を使用するのが最適です。
熱破壊式はメリットも多いが痛みが強い
熱破壊式レーザー脱毛は「効果の即効性がある」「剛毛の脱毛が得意」などのメリットがありますが、施術時には強い痛みを伴います。
痛みの感じ方には個人差がありますが「輪ゴムでパチンと弾いたような痛み」です。
麻酔を使用することで痛みが軽減できますが、人によってはそれでも痛みを感じることがあります。一方蓄熱式レーザー脱毛は照射パワーが低い分肌への刺激が弱く、少ない痛みで脱毛することが可能です。
蓄熱式は日焼け肌や黒ずみに対応
蓄熱式レーザー脱毛は日焼け肌や色黒肌にも照射することができます。
照射パワーが弱く肌への刺激が少ないため、敏感肌やアトピー肌も脱毛が可能です。
熱破壊式レーザー脱毛は、肌内部のメラニン色素に反応し火傷を引き起こすリスクがあるため、日焼け肌や色黒肌に照射はできません。
また肌への刺激も強く、敏感肌やアトピー肌は肌トラブルを起こす危険性があるため、照射を断られることがあるため注意が必要です。
熱破壊式と蓄熱式は毛の抜け方に違いがある
熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛は、脱毛後の毛の抜け方にも違いがあり、熱破壊レーザー脱毛は、施術から1〜2週間程度で毛がポロポロと抜け落ちます。
早い人であれば施術から数日後に毛が抜け落ちるため、効果をすぐに実感することが可能です。
対して蓄熱式レーザー脱毛は、術後に毛が抜け落ちる事は無く、効果をすぐに感じることができません。
蓄熱式レーザー脱毛は「次に生えてくる毛」をターゲットにしているため、脱毛後は徐々に毛が生えるスピードが遅くなります。
熱破壊式と蓄熱式レーザー脱毛はどちらがおすすめ?
熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛の違いは分かりましたが、どちらの脱毛方式を選んだらいいか分からないという方も多いでしょう。
ここでは熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛が、それぞれどのような方におすすめか解説します。
熱破壊式レーザー脱毛がおすすめな方
熱破壊式レーザー脱毛は以下のような方におすすめです。
- もともとの毛質が濃い方
- 毛が濃い部分を脱毛したい方
- 即効性のある脱毛をしたい方
- 多少の痛みに耐えられる方
- 普通肌の方
熱破壊式レーザー脱毛は、もともとの毛質が濃い方や毛が濃い部分を脱毛したい方におすすめです。
脇・足・VIOラインなどの濃い毛を脱毛したい方は、熱破壊レーザー脱毛を選ぶといいでしょう。
また、即効性のある脱毛をしたい方、脱毛を早く終わらせたい方にも熱破壊レーザー脱毛がおすすめです。
施術時の痛みは強い傾向にありますが、その分早く脱毛効果を実感できます。ただ熱破壊式レーザー脱毛は日焼け肌や色黒肌には照射できません。
熱破壊式レーザー脱毛での施術が可能かどうかわからない方は、クリニックのカウンセリングで相談するようにしてください。
蓄熱式レーザー脱毛がおすすめな方
蓄熱式レーザー脱毛は以下のような方におすすめです。
- もともとの毛質が薄い方
- 産毛まで脱毛したい方
- 痛みが苦手な方
- 肌が弱い方
- 日焼け肌や色黒肌の方
蓄熱式レーザー脱毛は、もともとの毛質が薄い方や産毛までしっかり脱毛したい方におすすめです。
毛のメラニン色素量に関係なく脱毛できるため、一般的には難しい産毛までしっかり脱毛できます。
肌への刺激が弱く痛みも少ないため、敏感肌の方やアトピー肌の方、痛みが苦手な方にもおすすめです。日焼け肌や色黒肌にも照射できるので、熱破壊式レーザー脱毛の施術を受けられない方も脱毛できます。
脱毛機には種類がある?3つのレーザーの違い
医療レーザー脱毛機には、3種類のレーザーがあります。
- アレキサンダー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
3種類のレーザーはそれぞれ波長(レーザーを届けられる深さ)が違い、得意な毛質・肌質も異なります。
アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー | |
波長 | 755nm | 800nm〜 | 1,064nm |
剛毛への効果 | 高い | かなり高い | 高い |
産毛への効果 | かなり高い | 高い | かなり高い |
日焼け肌への照射 | 不可 | 可能 | 可能 |
痛み | 強い | 弱い | かなり強い |
照射方法 | 熱破壊式 | 熱破壊式 蓄熱式 | 熱破壊式 蓄熱式 |
医療レーザー脱毛機は、「レーザーの種類」と「脱毛方式」の組み合わせで得られる効果が異なります。
熱破壊式レーザー脱毛機の特徴
熱破壊式のアレキサンドライトレーザー脱毛機は、太く濃い毛や剛毛の脱毛が得意です。
ダイオードレーザー脱毛機やヤグレーザー脱毛機は、産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応できます。レーザーの種類によって得られる効果は異なりますが、どの脱毛機も日焼け肌や色黒肌に照射することはできません。
普通肌の方で脱毛効果を早く感じたい方、痛みに強い方は上記の脱毛機を選ぶのがおすすめです。
蓄熱式レーザー脱毛機の特徴
蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機は、産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応できます。特に産毛への脱毛効果が高いため、顔・お腹・背中などの産毛脱毛に適しています。
蓄熱式レーザー脱毛機は施術時の痛みが少なく、幅広い毛質・肌質に対応することが可能です。
痛みの少ない脱毛をしたい方、産毛までしっかり脱毛したい方は蓄熱式レーザー脱毛機を選ぶといいでしょう。
まとめ
今回は熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛の違いを解説しました。
熱破壊式レーザー脱毛は、高出力のレーザーをピンポイントに照射し、毛根を破壊する脱毛方式です。効果の即効性が高く、剛毛や太く濃い毛の脱毛を得意としています。
一方で蓄熱式レーザー脱毛は、低出力のレーザーをピンポイントに照射しバルジ領域にダメージを与える脱毛方式です。産毛への脱毛効果が高く、痛みの少ない施術ができます。
熱破壊式レーザー脱毛と蓄熱式レーザー脱毛は、それぞれ得意な毛質・肌質、得られる効果などが異なるため、自分に合った脱毛機を選ぶことが大切です。