更新日:2023.03.27

THR脱毛とSHR脱毛の違いとは?医療レーザー脱毛などの脱毛方法と比較した特徴について解説

THR脱毛とSHR脱毛の違いとは?医療レーザー脱毛などの脱毛方法と比較した特徴について解説

光脱毛は1998年に開発され、この20年あまりの間に急速に普及しました。

脱毛サロンや医療機関で実施される脱毛行為のみならず家庭用脱毛器も販売されており、今では性別・年齢を問わず気軽に脱毛ができる時代です。

そんな脱毛のなかで、もっともポピュラーで価格・利便性などの面から身近な存在なのが「光脱毛」です。

光脱毛はフラッシュ脱毛とも呼ばれ、光(フラッシュ)を照射して毛根に熱ダメージを与えることで毛根を弱らせ、毛を生えにくくする脱毛方法です。

とはいえひと口に光脱毛といっても、実はさまざまな種類があります。

この記事ではTHR脱毛・SHR脱毛をはじめとする光脱毛の特徴や違いをふまえ、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

THR脱毛とほかの脱毛方法の比較

近年の光脱毛のなかでも「次世代の蓄熱式脱毛」として注目を集めているTHR脱毛。

赤外線領域を含む波長の光を照射し、毛を生やす指令を出す組織である「バルジ領域」にダメージを与えることで脱毛を促す仕組みです。

このTHR脱毛と、SHR脱毛・IPL脱毛・SSC脱毛・医療レーザー脱毛を一覧で比較してみましょう。

 

 

THR脱毛

SHR脱毛

IPL脱毛

SSC脱毛

医療レーザー脱毛

仕組み

赤外線領域を含む光でバルジ領域をターゲットに照射

複数の波長を含んだ微弱な光を使いバルジ領域をターゲットに往復照射

可視光線を使ってメラニン色素をターゲットに照射

制毛効果を持つジェルに光をあて、毛根と毛根よりも浅い部分のバルジ領域をターゲットに照射

アレキサンドライトレーザーなどのレーザー光線を照射してメラニン色素をターゲットに照射

永久脱毛

できない(抑毛)

できる

施術できる場所

脱毛サロン

クリニックなどの医療機関

効果実感までの回数

6~8回程度

4~6回程度

5~8回程度

8~10回程度

4~8回程度

脱毛間隔

2週間~1ヶ月おき

2週間~1ヶ月おき

2~3ヶ月おき

1ヶ月~2ヶ月おき

2~3ヶ月おき

痛み

ほとんど感じない

ほとんど感じない

あり

ほとんど感じない

あり

1回あたりの平均施術時間

(全身脱毛の場合)

短時間

20~30分

短時間

30分前後

標準的

60~90分前後

標準的

60~90分前後

長時間

90~120分

それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、どの脱毛方法が特に優れているとは一概にはいえません。

施術を希望する方が何を重視しているのかによってどの脱毛方法を選ぶべきかが変わってきます。

ここからはTHR脱毛とそれ以外の脱毛方法とで、その違いや特徴を比較していきます。

THR脱毛とSHR脱毛の違い

 

THR脱毛

(Thermo Heat Remover)

SHR脱毛

(Super Hair Removable)

照射方法

連射式(1秒間に6連射)

蓄熱式(往復照射)

照射スピード

非常に速い

全身20~30分

速い

全身30分前後

美容効果

あり

なし

SHR脱毛はSuper Hair Removableの略で、約60〜70℃の熱を毛包に蓄積させて「バルジ領域」という器官にダメージを与えることで毛を生えにくくする脱毛方法です。

その脱毛の仕組みから「蓄熱式脱毛」とも呼ばれます。

SHR脱毛が登場するまでは、70℃以上の高温で光を照射し毛乳頭・毛母細胞をターゲットにダメージを与える「熱破壊式脱毛」が主流でした。

SHR脱毛は比較的低めの温度で光を照射しても脱毛効果を得られるため、従来よりもヤケドのリスクが低く、痛みも感じにくい安全な脱毛方法として知られています。

そんなSHR脱毛に続いて、新たに開発されたのがTHR脱毛です。

主なターゲットがバルジ領域である点でおおよその特徴は似ていますが、SHR脱毛は往復照射・THR脱毛は連続照射と、光の照射方法に違いがあります。

THR脱毛は1秒間に6回連続して光を照射しているのでほぼ切れ目なく肌に光が当たり続ける設計です。

連続した照射により時間の短縮だけでなく、肌へのダメージも最小限に抑えることができるのがSHR脱毛との大きな違いです。

THR脱毛とIPL脱毛の違い

 

THR脱毛

(Thermo Heat Remover)

IPL脱毛

(Intensive Pulse Light)

ダメージの対象

バルジ領域

毛乳頭

照射方法

連射式(1秒間に6連射)

単射式

照射スピード

非常に速い

全身20~30分前後

標準

全身60~90分前後

効果を

実感しやすい毛質

細い毛、産毛

太い毛、濃い毛

脱毛間隔

2週間~1ヶ月おき

2~3ヶ月おき

照射時の痛み

ほとんどなし

輪ゴムではじかれたような痛み

美容効果

美肌効果、毛穴の引き締め効果あり

肌の活性化作用があり、色素沈着したシミ等に効果的

IPL脱毛は光脱毛(フラッシュ脱毛)のなかでもっとも歴史が古く、実績も豊富な脱毛方法です。

その仕組みは、光の照射で毛に含まれるメラニン色素に反応して、毛包や毛根の細胞である毛乳頭・毛母細胞にダメージを与えるというもの。

THR脱毛と比べると光の出力パワーが高いので痛みが出やすく、毛周期に合わせて2〜3ヶ月おきの長いインターバルでの施術が必要です。

これはダメージのターゲットが毛乳頭・毛母細胞であることが影響しています。

IPL脱毛には濃い毛・太い毛に強いという特徴があり、さまざまな光脱毛のなかでもこの特徴を持つのはIPL脱毛のみです。

仕組み上、光脱毛のなかでも施術後に毛が抜け落ちるポップアップ現象が早期に起きるため、脱毛を実感しやすいのですが頻繁には通えませんので脱毛完了までには2〜3年を要することもあります。

「痛みはさほど気にならず、脱毛完了までの期間も長くても構わないので、確実に濃い毛や太い毛にアプローチしたい」という方に向いています。

THR脱毛とSSC脱毛の違い

 

THR脱毛

(Thermo Heat Remover)

SSC脱毛

(Smooth Skin Control)

ダメージの対象

バルジ領域

メラニン色素(+若干のバルジ領域)

照射方法

連射式(1秒間に6連射)

単射式

照射スピード

非常に速い

全身20~30分

標準的

全身60~90分前後

脱毛間隔

2週間~1ヶ月おき

1ヶ月~2ヶ月おき

美容効果

美肌効果、毛穴の引き締め効果あり

ジェルに含まれる美肌成分が照射と同時に肌に浸透

SSC脱毛は抑毛効果がある成分を含む透明なジェルを塗り、クリプトンライトといわれる光を当てる脱毛方法です。

ダメージのターゲットは毛乳頭・毛母細胞のため、毛周期に合わせた照射間隔が必要となります。

毛周期にあわせて施術するSSC脱毛は1〜2ヶ月おきの照射、THR脱毛は最短で2週間〜1ヶ月おきの照射頻度です。

施術の間隔だけでなく、1回の施術にかかる時間にも大きな差があります。

SSC脱毛は単発式かつジェル塗布の手間があるため、1回あたりの所要時間は全身で約60〜90分といわれています。

THR脱毛であれば連射式でジェル塗布もありませんので、早ければ20〜30分で全身照射が可能です。

THR脱毛に比べると施術頻度やスピードの点ではSSC脱毛は劣りますが、ジェルで照射にかかるダメージを軽減できる点が肌に優しく、見た目のイメージからも痛みに弱い方や脱毛初心者の方がSSC脱毛を選びやすいといえます。

THR脱毛と医療レーザー脱毛の違い

 

THR脱毛

医療用レーザー脱毛

実施場所

脱毛サロン

クリニック(医療機関)

費用相場

約10万円(6回~)

約30万円(6回~)

効果

抑毛

永久脱毛

効果実感までの回数

6~10回程度

4~8回程度

脱毛間隔

2週間~1ヶ月おき

2~3ヶ月おき

痛み

ほとんどなし

輪ゴムでパチンとはじかれたような痛みあり

美容効果

美肌効果、毛穴の引き締め効果あり

肌の活性化作用があり、色素沈着したシミ等に効果的

THR脱毛と医療レーザー脱毛の決定的な違いは、「THR脱毛は永久脱毛ではない」ということ。

永久脱毛ができるのは医療レーザー脱毛です。

医療レーザー脱毛は毛根の細胞そのものを破壊する仕組みで、医療行為にあたります。そのため、医療脱毛ができるクリニックでしか受けられません。

医療用のレーザー脱毛は高いエネルギーを出力して肌に照射するため効果が実感できるまでの回数も少なく済みますが、その反面、痛みが強いことが特徴です。

また医療行為でクリニックでの施術になるため費用が高額となり、光脱毛の約3倍の費用がかかります。

「痛みには耐えられるし費用が多くかかってもかまわないので、確実に脱毛したい」という方は医療レーザー脱毛を選択しやすい傾向があります。

とはいえTHR脱毛も分類上は光脱毛で永久脱毛ではありませんが、バルジ領域をターゲットにした光の照射は従来の脱毛方法に比べ高い脱毛効果を発揮することがわかっています。

費用対効果や痛みの有無など総合的に判断するとバランスが良いので、THR脱毛を選ぶ方も増えています。

知っておきたい!脱毛方法の種類

ここまでTHR脱毛を中心に、SHR脱毛・IPL脱毛・SSC脱毛・医療レーザー脱毛などさまざまな脱毛方法の違いを紹介しました。

自分にとって最適な脱毛方法を選ぶには、その違いを知ることはもちろん、それぞれの脱毛の仕組みと特徴だけでなくメリット・デメリットを詳しく知ることが重要です。

THR脱毛をはじめとするさまざまな脱毛方法のメリット・デメリットも正しく把握したうえで、どのようなタイプの人がその脱毛方法に向いているか確認していきましょう。

THR脱毛の仕組みと特徴

THR脱毛はThermo Heat Removable(サーモ・ヒート・リムーバブル)の略です。

SHR脱毛と同じ蓄熱式脱毛で、毛を生やす指令を出す組織である「バルジ領域」にダメージを与えることで脱毛を促す仕組みです。

大元の仕組みが同じであるため、1回の施術にかかる時間や脱毛サロンに通う頻度など類似点も多いです。

SHR脱毛との違いは、照射される光のパワーにあります。

THR脱毛は連射式を採用しており、光を分割することなく高出力の光を1秒間に6回と高速で連射し続けることができます。

この仕組みでSHR脱毛以上に安定した光の照射が可能となり、高い脱毛効果を出すことができるのが特徴です。

さらに光そのものも赤外線領域が多い波長を使用しているので光の到達点が広く、広範囲に光が届く仕組みとなっています。

SHR脱毛がより効率的かつ効果的になった新しい蓄熱式脱毛として、THR脱毛は「次世代の蓄熱式脱毛」と呼ばれています。

THR脱毛のメリット

THR脱毛には以下のメリットがあるといわれています。

 

・広範囲に連続照射する仕組みのため、短い施術時間で照射を終えることができる

・色素の薄い産毛・細い毛・金髪など、幅広い毛の種類に対応できる

・低い温度の光を照射する蓄熱式脱毛なので痛みを感じにくい

・安全性が高く子どもの脱毛(キッズ脱毛)にも対応できる

・男性のヒゲ脱毛にも効果が期待できる

・赤外線による美肌効果が期待できる

THR脱毛はこのように従来の光脱毛のさまざまな課題を網羅的にクリアしており、多くのメリットがあるといえます。

THR脱毛のデメリット

一方で、THR脱毛にもデメリットが全くないわけではありません。

一般的には以下のようなデメリットがあるといわれています。

 

・光脱毛のなかでも新しい脱毛手法であり、効果の持続性などのデータや実績が乏しい

・バルジ領域をターゲットにした脱毛方法のため、熱破壊式脱毛のような施術後の毛の抜け落ちによる脱毛実感は得られにくい

・IPL脱毛のように濃い毛や太い毛に特化していないため毛質によっては脱毛効果にムラが出る可能性がある

・導入しているサロンがまだ多くない

・光脱毛に分類されており、医療レーザー脱毛のような永久脱毛はできない

SHR脱毛の仕組みと特徴

SHR脱毛は「Super Hair Removable(スーパー・ヘアー・リムーバブル)」の略で、毛根を包み込んでいる「毛包』」に柔らかく弱い波長の光を照射することで発毛因子ができることを防ぐ仕組みの脱毛方法です。

この仕組みから「蓄熱式脱毛」とも呼ばれます。

 

SHR脱毛はTHR脱毛と同じく、発毛の司令塔の役割をもつ「バルジ領域」にアプローチします。

毛乳頭・毛母細胞にダメージを与えるIPL脱毛とはダメージの対象も光の波長・弱さも異なるため、施術後のポップアップ現象(毛が抜け落ちる現象)はすぐに見られず、脱毛の効果実感までにはタイムラグが生じます。

ただしIPL脱毛と比べると1回の施術時間は短く、全身でも60分前後で照射が完了するなど効率の面でのメリットがあることも特徴です。

SHR脱毛のメリット

SHR脱毛には、以下のメリットがあるといわれています。

 

・毛周期にかかわらず照射可能なため、短いスパンで脱毛サロンに通うことができる

・色素の薄い金髪や細い毛、産毛などにも効果が期待できる

・日焼け肌でも施術ができ、ホクロやシミなどを避けて照射する必要がない

・波長の弱い低温の光を使用しているため痛みを感じにくい

・熱破壊式脱毛に比べてヤケドのリスクが低い

・1回の施術時間が従来の熱破壊式脱毛よりも短く済む

IPL脱毛のような熱破壊式脱毛は太い毛・濃い毛への脱毛効果が高いことで知られていますが、産毛や細い毛にアプローチできないことが課題でした。

SHR脱毛の台頭によって、背中や顔、お腹など細い毛や産毛が多く生えている箇所にも光脱毛で効果が見込めるようになったため、脱毛希望者は以前よりも全身脱毛を手軽に楽しめるようになりました。

SHR脱毛のデメリット

多くのメリットがあるSHR脱毛ですが、以下のようなデメリットもあります。

THR脱毛と脱毛の仕組み自体は同じですので、デメリットも類似している点がいくつかあるようです。

 

・導入している脱毛サロンが少なく、施術を受けられるサロンが限られている

・メラニン色素をターゲットにした熱破壊式脱毛と異なり、照射直後には毛の抜け落ちがなく効果を実感しにくい

・光脱毛に分類されており、医療レーザー脱毛のような永久脱毛はできない

・2017年前後に登場した比較的新しい脱毛手法のため、現時点では効果の持続性などデータの蓄積が不十分

IPL脱毛の仕組みと特徴

IPL脱毛はIntense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)の略です。

キセノンランプという光をカメラのフラッシュを焚くように照射する脱毛方法で、フラッシュ脱毛とも呼ばれています。

キセノンランプは毛の黒い色素(メラニン)に反応して熱を発生させます。

光をあてると黒い毛包や毛根、その元にある毛乳頭で発熱し、組織にダメージを与えます。ダメージを受けた毛根は毛の生成ができなくなり、毛が生えにくくなるという仕組みです。

IPL脱毛のメリット

光脱毛のなかでももっとも歴史の長いIPL脱毛ですが、以下のようなメリットがあるといえます。

 

・施術後の抜け落ちにより脱毛を実感しやすい(ポップアップ現象)

・太い毛・濃い毛に効果を発揮する

 

強い光の照射により、施術後は脱毛部位で毛が抜け落ちるポップアップ現象が起きます。

ポップアップ現象により「きちんと脱毛できている」という実感を得られやすいでしょう。

またさまざまな種類のある光脱毛において、唯一太い毛や濃い毛に効果を発揮しやすいのがIPL脱毛です。

部分的に濃い毛のある箇所だけを脱毛したい方にとっては選びやすい脱毛方法です。

IPL脱毛のデメリット

また、IPL脱毛では以下のデメリットがあります。

 

・波長の強い光を照射するため、ほかの光脱毛に比べて痛みを感じやすい

・日焼け肌や色黒肌は施術できない

・白髪や細い産毛への効果が薄い

・光脱毛に分類されており、医療レーザー脱毛のような永久脱毛はできない

IPL脱毛は光の照射でメラニン色素に反応し、毛乳頭・毛母細胞を刺激する仕組みです。

THR脱毛と比べると強い光を照射するので、ゴムではじかれたような痛みを感じる方も多いです。

またメラニン色素に反応するということは、濃く日焼けしている肌や色黒な肌にも強く反応し熱を発生させてしまいます。

日焼け肌・色黒肌の方にとってヤケドのリスクが高く、施術できません。

同様の理由でメラニン色素をほとんど含まない白髪や細い毛(産毛)には反応しづらく、効果が期待できません。

SSC脱毛の仕組みと特徴

SSC脱毛はSmooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)の略です。

その方法は、抑毛効果がある専用のジェルやローションを肌に塗布しながらクリプトンライトと呼ばれる光を照射する脱毛方法です。

専用のジェルやローションに含まれる成分がクリプトンライトの照射によって毛穴に浸透することで、脱毛効果を得られる仕組みになっています。

クリプトンライトもIPL脱毛と同じく毛根のメラニン色素に反応しますが、毛根で発熱し発毛組織にダメージを与えるわけではありません。

発生した熱で発毛組織を刺激する熱破壊式脱毛と異なり、専用ジェルやローションの浸透が脱毛に作用する仕組みのため、痛みを感じることはほとんどありません。

また、使用する専用ジェル・ローションには美容成分が配合されており、美肌効果も期待できます。

イタリアの医療メーカーであるDEKA社が日本人向けに開発した脱毛方法です。

SSC脱毛のメリット

SSC脱毛には以下のようなメリットがあるといわれています。

 

・専用ジェル・ローションを使用するため肌に優しく、痛みを感じにくい

・専用ジェル・ローションに含まれる植物成分が肌の黒ずみをやわらげ美肌効果が期待できる

・肌に直接光があたらないので照射時の肌トラブルのリスクが抑えられる

・細い毛や産毛、色の薄い毛にも効果がある

痛みに弱い方や肌トラブルを引き起こしやすい方には安心できるメリットがそろっています。

SSC脱毛のデメリット

肌に優しく負担の少ないイメージのSSC脱毛ですが、以下のデメリットがあることにも注意しましょう。

 

・肌に優しい反面、効果を感じられるまでに時間がかかる

・専用ジェルやローションが必要なため、塗布する手間が施術時間に含まれる

・専用ジェル・ローションが冷たく、塗って空気に触れた肌で寒さを感じる可能性がある

・日焼け肌や色黒肌には照射できない

・光脱毛に分類されており、医療レーザー脱毛のような永久脱毛はできない

医療レーザー脱毛の仕組みと特徴

医療レーザー脱毛とは、その名の通り病院・クリニックなどの医療機関で行われる「医療行為」としての脱毛です。

光脱毛よりも強い出力の機材を使用するため、肌トラブルが起こったり痛みを感じやすかったりといったリスクが高いので医師や看護師が施術を行うことになっています。

肌トラブルと痛みのリスクは光脱毛に比べて高いものの、実際にトラブル発生時には「すぐ医師が対応できるため安心感がある」ととらえる方も多いです。

またレーザー脱毛で使用するレーザー光線は強い光でエネルギーを発生させるため、当然ながら光脱毛よりも効果の確実性も高いといえます。

なお、「永久脱毛」と呼べるのは、医療機関で受けられるこの脱毛のみです。

医療レーザー脱毛のメリット

医療レーザー脱毛には以下のメリットがあるといえます。

 

・光脱毛に比べ効果の確実性が高く、即効性も期待できる

・短期間かつ少ない通院回数で脱毛が完了する

・医療レーザーの光線が肌内部を刺激することでコラーゲン生成を促しシミやくすみに作用するので、美肌効果が期待できる

・医師や看護師が常駐する病院・クリニックでの施術により安心感が得られる

・永久脱毛の効果が得られる

高い効果と少ない通院回数から、ムダなく確実に脱毛したい方には医療レーザー脱毛は向いているといえます。

医療レーザー脱毛のデメリット

高い効果が期待できる医療レーザー脱毛ですが、以下のようなデメリットがあります。

 

・光脱毛に比べて強いレーザー光線を照射するため、痛みを感じやすい

・レーザー照射で肌には負担がかかるため、ヤケドや毛嚢炎など肌トラブルの発生リスクがある

・一時的な色素沈着が見られる可能性がある

・保険適用外のため費用が高額になりやすい

 

光脱毛よりも強いエネルギーを発生させるレーザーの光を使用しているためリスクが増えることは理解しておかなければなりません。

また費用については光脱毛よりも高額で、光脱毛の約3倍が相場といわれています。

医療レーザー脱毛は「費用がかかってでもリスクを負っても、確実に脱毛したい」という方が向いているといえます。

まとめ

同じ光脱毛でもTHR脱毛に始まりSHR脱毛、SSC脱毛、IPL脱毛とその種類はさまざまです。

種類の数だけ特徴があり、メリット・デメリットがあります。

そして「新しい技術だからいちばん優れている」「光脱毛よりもお金がかかっているから医療レーザー脱毛が良い」とは言い切れないのも事実です。

医療レーザー脱毛も含め近年の脱毛技術の多さは、「脱毛したい」と考えている方にとっては選択肢が多すぎて迷ってしまうかもしれません。

それぞれの特徴と違いをよく理解したうえで、自分にとって最適な脱毛方法が選べると脱毛後の後悔や失敗も限りなく抑えられるのではないでしょうか。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。