業務用脱毛機の連射式とは|連射式と単発式の違いや特徴について解説

業務用脱毛機の連射式とは|連射式と単発式の違いや特徴について解説

さまざまなメーカーから販売されている業務用脱毛機の中から、導入する脱毛機を選ぶ時に何を基準に選べばいいのか悩みを抱えているオーナー様は多いのではないでしょうか。

今回は連射式と単発式の業務用脱毛機について、詳しくまとめました。

違いや特徴について詳しくご紹介しているので、脱毛機の照射スピードが選ぶポイントになる理由を知りたいオーナー様もぜひチェックしてみてください。

業務用脱毛機の連射式と単発式の違い 

業務用脱毛機には1回のチャージで2ショット以上の照射が可能な連射タイプと、1ショットずつパワーチャージが必要な単発式があります。

最近では連射式の業務用脱毛機を導入しているサロンも多いですが、それぞれどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

連射式とは

連射式の業務用脱毛機はパワーチャージせずに、2ショット以上照射が可能な脱毛機のことです。1秒で数発の連射が可能で広範囲を短時間でカバーでき、脱毛範囲の照射にかかる時間を削減できます。

ハンドピースをスライドさせながら手早く照射ができるので、操作にかかる時間や負担も軽減することができます。

1ショットずつ狙い撃ちするのではなく連射で広範囲に光照射が可能なため、全身脱毛のメニューがある個人サロンや大手の脱毛サロンでも導入する店舗が増えています。

しかし機種によっては単発式1ショット分の出力を分散して連射するタイプもあり、1回の出力はそれほど高くない脱毛機もあるので選ぶ時は出力に注意が必要です。

単発式とは 

単発式の業務用脱毛機とは、1~2秒で1ショットの照射が可能な脱毛機のことを指します。1回の照射パワーに優れていて、ピンポイントで狙った部分に照射しやすいのが特徴です。

照射毎にパワーチャージが必要で、連射式と比べると操作に時間がかかります。

1回の来店で広範囲の脱毛範囲を単発式ですべてカバーしようとすると、お客様もスタッフも長時間同じ体制で過ごすので体に負担がかかりやすいため工夫が必要です。

さらにサービス提供に時間がかかりやすいので、混み合う時間帯の予約を効率良く消化できず、個人サロンやスタッフが少ない店舗の場合は回転率があがりにくい場合があります。

得意とする脱毛範囲が異なる連射式と単発式を切り替え可能な脱毛機や、顧客ニーズに合わせてどちらの脱毛機も導入したりするサロンも増えています。

【連射式】業務用脱毛機のメリット 

連射式の脱毛機を導入すると、このようなメリットがあります。・脱毛サービスにかかる時間が短くなる

  • 照射時の痛みが軽減されやすくなる
  • ランニングコストを節約しやすい

連射式の特徴も踏まえながら、それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

脱毛サービスにかかる時間を短くできる

腕や脚・背中など脱毛範囲が広い部位は、連射式の脱毛機を使用すると単発式よりも脱毛サービスにかかる時間を短縮することが可能です。

特に全身脱毛を1回の来店で行う場合、1回の照射で数十ショットの連射が可能な最新の連射式であれば最短30分ほどで照射を終えることもできます。

サービス提供の時間を短くできると1日で受けられる予約数が増やせるため、サロンの回転率をアップにも繋がります。

予約のとりやすさは顧客満足度を大きく左右し、売上にも直結する大切な部分です。

「顧客が希望する予約時間がかぶりやすい」「1回の来店で広範囲の脱毛を希望する人が多い」とお悩みのオーナー様にも、連射式脱毛機は向いています。

痛みの軽減につながる

脱毛方法によって異なりますが、蓄熱式の連射式脱毛器の場合はマイルドな出力で照射するため、照射時に感じやすい痛みを軽減することができます。

蓄熱式とは毛を包む毛包部分に照射時の熱エネルギーを溜めて、毛の生成を促すバルジ領域にアプローチする脱毛方法です。じんわりと暖かく感じる程度の弱い出力でも、回数を重ねる毎に毛を目立たない状態へ導きます。

従来の脱毛機で痛みが強く通えなくなった人や、脱毛時の痛みが心配でサロンでの脱毛ケアを迷っている初心者にも向いています。

照射時の痛みの軽減に繋がると照射時の痛みに悩む人の来店が増えたり、リピーターや口コミ紹介が自然と増えたりなど顧客満足度も上向きになり、売上アップにも繋げられます。

ランニングコストがかからない

業務用脱毛機にかかる費用は本体価格や付属品だけでなく、使用電力やランプの交換費用などがあります。

特にランプは消耗品のため定期的な交換が必要です。ランプが長く使用できる脱毛機ほどランニングコストの節約に繋がります。

脱毛機のランニングコストはランプの寿命が大きく関係してますが、1ショットずつにかかるコストは価格相場が0.1~1.2円と幅広く、機種や脱毛方法によって大きく異なります。

連射式脱毛機は、単発式と比べると照射回数を多く使用できるものが多いです。ランプの寿命が長いと1ショットの費用が安くなり、ランニングコストを抑えたいオーナー様にも向いています。

関連記事:業務用脱毛機を選ぶ際に比較すべきポイントと購入前に知るべき注意点

【連射式】業務用脱毛機のデメリット

連射式脱毛機には良い面もあれば、このようなデメリットもあるので注意が必要です。

  • 脱毛期間を終えるまでに回数が必要になる場合がある
  • 出力が不安定になりやすい
  • 故障が起きやすい

導入する前は良い面だけに集中しがちですが、デメリットも知ることで本当にオーナー様に必要なのか冷静な目線でチェックすることができます。

連射式のデメリットを詳しく見ていきましょう。

脱毛期間を終えるまでに時間がかかる

連射式脱毛機に限りませんが、サロンの脱毛ケアは1回の照射だけで毛が目立たなくなるわけではありません。

理想の状態に肌が整うまで1~2年ほど時間がかかります。特に毛の状態やお客様の希望によっては、それ以上の期間が必要となる場合もあるので注意が必要です。

初めて脱毛ケアをされるお客様の場合、「照射した後はすぐ毛が目立たなくなる」と勘違いされている方も珍しくありません。

接客の際には脱毛ケアの知識も含め、理想の状態を目指すには定期的な照射回数が必要であり、脱毛期間を終えるまでには時間を要することをしっかりと説明することが大切です。

お客様の悩みをよく聞きながら、毛質や肌に合った脱毛プランを提案していきましょう。

出力が不安定

連射式・単発式を問わず脱毛機は長い時間連射を続けていると、ハンドピースの照射面が熱を帯びやすくなります。

照射面が熱をもったまま使用していると、脱毛機の出力が安定しにくくなるので注意しましょう。

特に連射式は熱を帯びやすいので、不安定な出力のままサービスを提供していると照射漏れや往復で照射を重ねる状態に繋がってしまいます。

連射式の脱毛機を選ぶ時はハンドピースに冷却機能が備わっているタイプや、熱を帯びた時に交互に使えるように複数のハンドピースを購入しておきましょう。

最新の連射式脱毛機は冷却機能を兼ね備えたタイプが多く、機能性にも優れています。どのくらいの使用頻度で照射の熱がこもるかは種類によっても異なるので、メーカーのデモ体験で実際に使用してみると良いでしょう。

故障しやすい

連射式の脱毛機は単発式よりも歴史が浅く取り扱いメーカーが増えたものの、普及率はあまり高くありません。

たくさんのモデルが販売されている歴史の長い単発式と比べると、どうしても耐久性や機能性に差が出てしまい、故障トラブルが起こる可能性があります。

しかし安全性やメーカー保証・サポート体制が充実している脱毛機を選べば、定期的なメンテンナンスで故障する前に不具合や怪しい部分を見つけることも可能です。

脱毛器の耐久性が気になるオーナー様の場合、日本製の脱毛機がおすすめです。

海外メーカーとは違い、国産の脱毛機は細かい操作や機能性・定期的なメンテナンス方法も日本語で対応を受けられるメリットがあります。

連射式と単発式の特徴

業務用脱毛機の購入には最新モデルだと500万円前後、安いものでも100万円以上必要になります。

連射式・単発式とそれぞれ良い面がありますが、実際に導入するとなると迷ってしまうオーナー様も多いのではないでしょうか。

実際の脱毛サロンではどちらのタイプが人気なのか、特徴も踏まえながら詳しくみていきましょう。

連射式はサロンに好まれている

連射式は1回で数ショット連続で照射できるので、「脱毛サービスにかかる時間を短くできる」とサロンのオーナー様や現場のスタッフから好まれている脱毛機です。

特に1回の来店で全身の広範囲に照射すると、自然にサービス提供の時間が長くなりやすいので、照射に時間がかかるとお客様もスタッフも疲れてしまうことが少なくありません。

照射にかかる時間を時短可能な連射式は、長時間中腰状態で照射を行うスタッフと同じ体制で過ごすお客様の双方にかかる負担を減らすことができます。

さらに連射式は蓄熱タイプが多く照射時の痛みがおだやかなため、痛みに不安を感じているお客様への接客も行いやすいです。

品質が高く、メーカー保証や安全性がしっかりとしている連射式脱毛機は、サロンにも好まれています。

部位によっては 単発式が好まれる

連射式は広範囲の脱毛メニューに向いていますが、部位によっては単発式の方が好まれるケースもあります。

1ショットずつの出力が高いため、太く色の濃いしっかりとした毛が生えやすいワキやVIOなど希望範囲が狭い場合、少しでも脱毛期間を短く済ませたい人にも向いています。

しかし単発式の照射ペースは1~2秒に1ショットずつとなるため、予約の回転率をあげたいサロン側には広範囲の脱毛ケアにあまり向いていません。

希望範囲が狭く限られたお客様のニーズが多い場合や、連射式と一緒にもう1台脱毛機を導入して効率良くサービスを提供したいサロンにおすすめです。

連射式と合わせて使用することでスタッフとお客様の負担を軽減しながら、ニーズに合わせた脱毛メニューを提案しやすくなります。

対応できるお客様の人数に差がでる

お客様ベースでは単発式の脱毛機も人気がありますが、サロン側で人気が高いのは連射式脱毛機です。

照射スピードに優れている連射式はサービス提供にかかる時間を短くし、1日に入れられる予約数を増やすことも可能にしてくれます。

単発式と比べると1日に対応できるお客様の人数に差が出るため、サロン側のオーナー様にとっても連射式は魅力です。

連射式といっても、種類によって連射数や使用する電力が異なるため、ランニングコストを重視したい場合は細部までよくチェックすることが大切です。

連射できるショット数が多くても、単発式の1ショットの出力の方がパワーに優れている連射式脱毛機があります。

スピード感だけでなく単発式と比べて出力に大きな差がないか確認し、オーナー様自身で使い勝手の良さをチェックしてみるのがおすすめです。

まとめ

連射式の業務用脱毛機は1回の照射で2ショット以上の連射ができ、脱毛サービスを提供する時間の時短を可能にしてくれます。

単発式の場合は1ショットの照射に1~2秒かかり、全身や背中などの広範囲の脱毛ケアをする場合はお客様・スタッフの負担が大きいですが、連射式は両者の負担を軽減に繋がります。

さらにサービス提供にかかる時間が短くなるため、対応できる予約数を増やし店舗の回転率をアップさせることも可能です。

今回は連射式・単発式の業務用脱毛機の特徴をご紹介しました。オーナー様のサロンニーズに合う脱毛機導入の参考にしてみてください。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。