メンズ脱毛で効果が出る回数や期間・費用・痛みの違いを部位別に解説
脱毛は、女性だけでなく男性にも人気が高まっています。特に、メンズ脱毛は仕事やプライベートシーンで清潔感をアップさせたい男性に注目されています。
メンズ脱毛には、大きく分けて「脱毛サロン」と「脱毛クリニック」の2種類があり、脱毛サロンは比較的リーズナブルな価格で施術を受けることが可能です。
一方、脱毛クリニックは、より効果的な脱毛を受けることができますが費用が高くなる傾向にあります。そのため、脱毛方法の違いや通う期間など脱毛について知っておくことが重要です。
本記事ではメンズ脱毛について、効果が出る回数や期間・費用・痛みの違いを部位別に解説します。
【種類別】メンズ脱毛の効果や特徴とは
メンズ脱毛ができる施設は、大きく分けて「脱毛サロン」と「脱毛クリニック」の2種類です。主な脱毛方法には「光脱毛」「レーザー脱毛」「ニードル脱毛」の3種類があります。
以下は、メンズ脱毛の主な方法である光脱毛、レーザー脱毛、ニードル脱毛の特徴を表にまとめたものです。
脱毛方法 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 |
場所 | 脱毛サロン | クリニック | 脱毛サロン/クリニック |
効果 | 光で毛を生やす組織にダメージ | レーザーで毛を生やす組織を破壊 | 電流で毛を生やす組織を破壊 |
脱毛回数と通う期間 | 15~20回・1.5年~2年 | 13~15回・1.5年~2年 | 25~30回・2年以上 |
通う間隔 | 2週間おき | 1カ月~2カ月おき | 1カ月~2カ月おき |
痛み | 痛みが少ない | 痛みが強く、赤みやかゆみが出やすい | 痛みがかなり強く、赤みやかゆみが出やすい |
料金 | 初回契約料金は安いがトータルコストは高くなる場合がある | 施術料金が高く、オプション費用も発生 | 施術料金が高く、オプション費用も発生 |
脱毛の担当者 | 施術の技術や肌理論の研修を受けたスタッフ | 国家資格を持つ医師・看護師 | 施術の技術や肌理論の研修を受けたスタッフ/国家資格を持つ医師・看護師 |
安全性 | 美肌効果もある光を使用し、敏感肌の方も安全 | 出力が高いため、一時的な赤みやニキビがリスク | 毛穴への刺激が強いため、一時的な赤みやニキビがリスク |
脱毛後のアフターケア | 自社製品による保湿ケア(医薬品の処方は不可) | 肌の状態によっては抗炎症剤が処方される(医薬品の処方が可能) | 保湿ケア(医薬品の処方は不可)/軟膏の塗布 |
それぞれの方法には、効果や料金・痛み・安全性やアフターケアなど利点と欠点があります。最適な方法を選ぶ際には、自身の肌質や毛量、予算、施術後のケアに対する希望などを考慮することが重要です。
光脱毛と医療脱毛の違い
光脱毛と医療脱毛は大きな違いがあります。光脱毛は毛を目立たなくする一時的な減毛で、永久にツルすべの肌を保つことはできません。
一方、医療脱毛は毛の生成を促す毛母細胞にアプローチし、細胞自体にダメージを与えて毛を目立たなくさせるため、永久脱毛が可能です。
この他にも、脱毛サービスが受けられる場所や有資格者の必要性・照射時の痛みの感じ方などそれぞれに異なる特徴があるので、脱毛を検討している人は比べながらチェックしてみるのがおすすめです。
光脱毛の特徴
光脱毛は異なる波長の光を皮膚に照射し、徐々に毛を目立ちにくい状態に導く減毛方法です。知識さえあればエステなどの資格がないスタッフでも行えます。しかし医療脱毛とは違い、永久脱毛はできません。
照射時の出力が弱く脱毛時の痛みが医療脱毛よりも控えめであり、比較的低額で通いやすいため、若い世代を中心に主婦層や、介護脱毛を検討している中高年にも幅広い人気があります。
光脱毛は医療脱毛と比べると光照射のパワーが弱いため、医療脱毛よりも回数を多く重ねる必要があります。通う回数が多く、脱毛期間が長くなりやすいのも特徴です。
医療脱毛の特徴
医療脱毛は単一の波長をもつ光やレーザーを皮膚に当てて、毛の生成を促す毛母細胞にダメージを与えて毛を目立たなくさせる脱毛方法です。毛母細胞や毛穴にダメージを与えて、毛を目立たなくさせるため、エステサロンのような減毛ではなく「永久脱毛」が可能なのも特徴です。
医療脱毛はエステサロンで行われる光脱毛とは違い、医療脱毛は照射出力が高く「医療行為」と見なされるため、専門のクリニックや病院で国家資格を保持する医療従事者が行います。エステでは受けることができません。
医療機関で受けられる脱毛なので、事前に脱毛前に診察を受けたり、希望があれば麻酔注射や麻酔クリームなどの痛みをやわらげるオプションをつけたりできます。
照射出力が高いため、エステサロンよりも必要な回数が少なくて済むというメリットもあります。
しかしサロンと比べると回数が少なくても料金価格はやや高めに設定されているクリニックが多いので、複数のパーツや全身などの広範囲を一気に脱毛したい場合は、費用を細かくチェックしておくのがおすすめです。
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光脱毛と医療脱毛の仕組みの違い
光脱毛と医療脱毛は大まかな仕組みは似ています。皮膚に光やレーザーを照射することで、毛や毛母細胞が熱エネルギーを受け、毛が生えにくい状態へ導きます。
医療脱毛で使われる業務用脱毛器は照射パワーが強く、エステサロンで使用する業務用脱毛器は照射パワーが弱めという違いがあり、医療脱毛は医療行為にあたるためエステサロンでは受けることができません。
さらに照射パワーが強い医療脱毛は、皮膚に照射した時の痛みが強く感じる人が多く、サロンでの光脱毛では照射時の痛みが医療脱毛よりも弱いという痛みの感じ方にも違いがあります。
光脱毛と医療脱毛で使用する脱毛器によって、搭載されているレーザーや光の波長が異なります。VIOゾーンに多く見られるメラニン色素が濃く太い毛だけでなく、産毛や加齢とともに現れやすい白髪のような細く色の薄い毛の処理も可能な脱毛器もあります。
自分の毛質がどのようなタイプで、相性の良い脱毛器があるのかチェックしてみると良いでしょう。
【部位別】メンズ脱毛の回数や期間の目安
メンズ脱毛は、部位や脱毛方法によって、効果を実感するまでの回数や期間が異なります。メンズ脱毛の回数や期間の目安は以下の通りです。
ヒゲ脱毛
脱毛方法 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 |
効果を実感するまでの回数 | 3回~5回 | 2回~3回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 15回~20回 | 13回~15回 | 25回~30回以上 |
通う間隔 | 3週間~4週間 | 1カ月~2カ月 | 1カ月~2カ月 |
ボディ脱毛
脱毛方法 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 |
効果を実感するまでの回数 | 3回~5回 | 2回~3回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 10回~15回 | 8回~10回 | 25回~30回以上 |
通う間隔 | 1カ月~2カ月 | 1カ月~2カ月 | 1カ月~2カ月 |
陰部(VIO)脱毛
脱毛方法 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 |
効果を実感するまでの回数 | 3回~5回 | 2回~3回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 15回~20回 | 13回~15回 | 25回~30回以上 |
通う間隔 | 1カ月~2カ月 | 1カ月~2カ月 | 1カ月~2カ月 |
メンズ脱毛は、部位や脱毛方法によって、効果を実感するまでの回数や期間が異なります。ヒゲやVIOなどの濃い毛や太い毛は、光脱毛よりもレーザー脱毛の方が効果的です。また、ニードル脱毛は他の脱毛方法よりも効果が高いですが、痛みが強く、施術時間が長いというデメリットがあります。
【部位別】メンズ脱毛1回にかかる時間は
メンズ脱毛の1回の施術にかかる時間は、部位や使用される脱毛方法によって異なります。以下は、光脱毛とレーザー脱毛の一般的な部位別の施術時間目安です。
部位 | 光脱毛の目安時間 | レーザー脱毛の目安時間 |
ヒゲ全体 | 30分 | 45分 |
脇 | 20分 | 30分 |
陰部(VIO) | 60分 | 60分 |
腕全体 | 40分 | 45分 |
足全体 | 40分 | 60分 |
胸 | 20分 | 30分 |
腹 | 10分 | 30分 |
全身 | 合計180分 | 合計200分 |
これらの時間は一般的な目安であり、個々の施術内容やスタッフのスキルによって異なることがあります。具体的な部位や施術についての詳細な情報を知りたい場合は、脱毛施術を行うサロンやクリニックで相談して下さい。
メンズ脱毛の費用
メンズ脱毛の費用は、施術を行う場所(サロンかクリニックか)や使用される脱毛方法、施術範囲などによって大きく異なります。
メンズ脱毛における光脱毛と医療脱毛に必要な費用を見ていきましょう。
光脱毛でメンズ脱毛に必要な費用
光脱毛のメンズ脱毛において、一般的な相場はヒゲ脱毛で1回あたり約1万円から、全身脱毛で約17万円からです。ヒゲ脱毛やVIOなど濃い毛や太い毛がある部位は全身脱毛よりも費用が高くなることがあります。
全身脱毛は、脱毛する範囲や回数によって価格が変動します。背中や胸、腕、脚など広い範囲を脱毛する場合、通常は単一の部位を対象とするよりも割安になることがありますが、これも施設や地域によって異なります。
医療脱毛でメンズ脱毛に必要な費用
医療脱毛の場合、ヒゲ脱毛で5回あたり約12万円程度、全身脱毛で5回あたり約30万円程度が一般的な相場です。ただし、これらの金額はあくまで平均的な目安であり、施術を行うクリニックやサロン、地域によって価格は異なることがあります。
医療脱毛は通常、より高度な機器や技術を使用し、医師や専門家の指導のもとで行われるため、その分費用が高くなります。
脱毛の範囲や施術回数、その他のオプションやアフターケアにかかる費用なども考慮することが大切です。
メンズ脱毛で感じる痛みの違い
VIOゾーンの脱毛が気になるけれど、デリケートで照射時の痛みが心配な人もいるのではないでしょうか。光脱毛や医療脱毛では使用する脱毛器の種類が異なるため、痛みの感じ方も異なります。
それぞれ照射時の痛みはどの程度なのか、一般的な感じ方について比較してみましょう。
光脱毛で感じる痛み
光脱毛は医療脱毛と比べて照射時の出力が弱いため、痛みが少ないと感じる人が多いです。
他の部位と比べVIOゾーンは、皮膚がやわらかいので刺激に敏感になりやすく、今までは脱毛時に痛みを感じにくかった人も「照射時の痛みを感じた」という人もいます。
光脱毛では毛のメラニン色素に反応し、熱エネルギーを与えて毛を弱らせるタイプの業務用脱毛器もあるので、脱毛を行う部位によっては痛みを感じやすい場合もあります。
医療脱毛で感じる痛み
医療脱毛は光脱毛よりも出力が高く照射時のパワーに優れた業務用脱毛器を使用するため、照射時の痛みを強く感じる人が多いです。
特に部位の中でもVIOゾーンは皮膚がやわらかく、粘膜に近い部分なので痛みとともに熱エネルギーの熱さも感じる人もいます。
近年では照射時の痛みをやわらげる最新の脱毛器も増えた上、医療脱毛では麻酔を使用することも可能です。痛みが不安な時は脱毛器の種類や、麻酔などのオプションも含めた脱毛を検討してみると良いでしょう。
メンズ脱毛に通う際の注意点
メンズ脱毛に通う際には3つの注意点があります。
・毛周期に合わせて脱毛を行う
・日焼けに注意する
・施術前の自己処理に注意する
これらのポイントに注意することで脱毛の効果を最大限に引き出し、肌への負担を最小限に抑えることができます。
毛周期に合わせて脱毛を行う
毛周期に合わせて脱毛を行うことは、脱毛効果を高めるために非常に重要です。
毛周期とは、毛が生えてくるサイクルのことで、成長期・退行期・休止期の3つの段階に分かれています。
脱毛効果を得るためには、成長期の毛を狙って照射する必要があります。成長期の毛は、毛根がしっかりと成長しており、レーザーや光を吸収しやすい状態です。
脱毛効果を得るためには、成長期の毛を狙って照射することが必要です。成長期の毛は、毛根がしっかりと成長しており、レーザーや光を吸収しやすい状態といえます。
しかし、成長期の毛は、毛穴全体の10~20%しか生えていないと言われています。そのため、広告でよく見る「通い放題」は意味がありません。
毛が生え変わるサイクルは、約2ヶ月です。そのため、2ヶ月に1回のペースで施術を続けることで、脱毛効果を高めることができます。
日焼けに注意する
日焼けは、脱毛の施術を受ける際に注意すべきポイントのひとつです。日焼けした肌は、以下のような理由で脱毛の施術に適していません。
・日焼けした肌は乾燥しやすく敏感:レーザーの照射による刺激や熱に弱く、赤みや痛み、やけどなどのトラブルを引き起こす可能性があります
・日焼けした肌はメラニン色素の量が多くなっている:レーザーがメラニン色素に強く反応して、火傷や色素沈着などのトラブルの原因になります。
施術前後で日焼けの対策を心掛けなければいけません。
施術前の自己処理に注意する
施術前の自己処理は、脱毛効果を高めるために非常に重要です。
施術前の自己処理は、毛を短く整える程度にとどめましょう。毛を剃りすぎると、毛根が露出してしまい、痛みや肌トラブルの原因になる可能性があります。
施術前の自己処理は、以下の点に注意が必要です。
・1~2mm程度残すように自己処理する
・肌トラブルは施術を受ける前に治しておく
・施術前日の夜に自己処理を済ませる
施術前の自己処理は、電気シェーバーがおすすめです。電気シェーバーなら、毛を短く整えることができ、肌への負担も少ないため、施術前の自己処理に適しています。
メンズ脱毛の効果:まとめ
メンズ脱毛で効果が出る回数や期間・費用・痛みの違いを部位別に解説しました。
メンズ脱毛は「脱毛サロン」と「脱毛クリニック」の2種類があり、主な施術方法には「光脱毛」「レーザー脱毛」「ニードル脱毛」があります。ただし、脱毛効果には個人差があり、同じ部位でも人によって効果の出方が異なる場合があります。
ご自身に合った脱毛方法や施術回数などを決めるためには、まずはカウンセリングを受けて、専門のスタッフに相談することをおすすめします。
カウンセリングを受けることで、自分に適した脱毛方法や施術回数をしっかりと把握できるでしょう。