光脱毛の期間や頻度・回数はどれくらい必要?|部位ごとの毛周期に合わせた脱毛方法を解説

今や脱毛は身だしなみやQOL(生活の質)を向上させる手段のひとつとして捉えられることも多く、電車のつり革や動画サイト、SNSなどの広告エリアで目にしない日はありません。
特に光脱毛は医療脱毛と異なり肌トラブルのリスクも少ない傾向です。比較的手頃な価格で始めることができるため、脱毛初心者の方に人気です。
そんな光脱毛を始めたいと考える方がまず直面するのが「どのくらいの頻度で通えばいいの?」という問題であるといえます。
本コラムでは光脱毛にかかる期間や通う頻度・回数と、その理由を説明します。
光脱毛の期間や頻度・回数はどれくらい必要?
脱毛の方法はエステティックサロンや脱毛を専門とする脱毛サロンでおこなわれる「光脱毛」と、美容皮膚科や美容クリニックでおこなわれる「医療脱毛」の2種類に分けることができます。
それぞれ取り扱う機械の出力が異なり発毛細胞へ働きかける威力も差があるため、効果を実感できるまでの回数に違いがあります。
あくまで効果を実感しはじめる目安で個人差もありますが、全身脱毛を目的とする場合は光脱毛で8回程度、医療脱毛で3回程度といわれています。
光脱毛は肌の負担が軽く痛みを感じにくい脱毛機材を使用しているため、医療脱毛と比べると効果を実感するまでに必要な回数は多くかかる傾向にあります。
そのため光脱毛を利用して自己処理が不要になるまでの効果を得たい場合には、脱毛部位によっては15〜20回以上の施術が必要になるケースもあるといわれています。
また効果を実感するまでの目安についてはもともとの毛量・毛質が影響することもありますが、施術を受ける頻度や間隔にも大きく左右されます。
適切なタイミングや頻度で通い続けることができるほど、効果の実感も早くなります。
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脱毛効果に関わる毛周期とは?
適切なタイミング・頻度を知るには毛周期(毛が生える周期)を理解する必要があります。
毛は【成長期】→【休止期】→【後行期】のサイクルで生え変わることがわかっており、これを毛周期と呼びます。
脱毛の施術時に効果が期待できるのは「成長期」にあたる毛だけです。
光脱毛は機械から発するエネルギーが肌のメラニン色素に反応し発熱し、発毛細胞を刺激する仕組みとなっています。
休止期・退行期の毛はすでに成長が止まっており反応が薄いため、効果は期待できません。
ここからは毛周期それぞれの特徴を確認していきます。
1.成長期
成長期はその名のとおり、まさに毛が成長している段階で少しずつ肌の表面に向かって毛が伸びてゆく期間です。
肌の内部では、毛根にある毛母細胞が分裂を繰り返しています。
毛乳頭の毛細血管から毛母細胞に栄養が送られることで、ゆっくりと時間をかけて毛が成長していきます。
成長期の毛は毛根・毛乳頭・毛母細胞との結びつきが強く、抜くと非常に強い痛みがあることで知られています。
成長期の毛は毛に含まれるメラニン色素も濃いとされています。
光脱毛・医療脱毛は専用の機材から出力する光を肌のメラニン色素に反応させる仕組みのため、濃いメラニン色素を含む成長期の毛がターゲットになります。
2.退行期
退行期の毛はすでに成長が止まり、これ以上毛が伸びることはありません。
毛母細胞の細胞分裂が止まっている状態で、次第に毛が毛乳頭から離れ始めていきます。
退行期になると毛が自然と抜け始めるようになるため、自己処理で毛抜きを使う際も痛みを伴わずにスムーズに抜き去ることができます。
メラニン色素も次第に薄くなっていきます。
3.休止期
退行期を経て休止期に移ると、毛は毛乳頭から完全に離れて自然と抜け落ちた状態になります。
次の成長期に向けた準備期間で、その毛母細胞は一時的に活動を停止しています。
毛が生えていない状態のため、当然ながらメラニン色素はほとんど含まれていません。
光脱毛は成長期の毛に効果がある
脱毛サロンで使用される脱毛機器の光は、毛周期のなかでも「成長期」の毛に照射する必要があります。
脱毛の施術で使用する特殊な光線は、メラニン色素(毛に含まれる黒い色素)に反応して熱を発します。
発熱によって発毛組織にダメージを与え、毛を生えにくくする仕組みとなっています。
毛が発毛組織と紐づいた状態にあるのは毛周期のなかでも成長期だけなので、成長期以外の毛に光を照射しても熱は毛根組織に届かず、ダメージを与えることができません。
そしてすべての体毛は常に一定量の毛を保つことができるよう、成長期・退行期・休止期の毛が混在しています。
さらに部位ごとに毛質や毛量も異なるため、当然毛周期も差があります。
具体的にはある一時点での成長期にある毛は、頭髪以外では全体の10〜15%、多くて20%前後といわれています。
つまり一度の施術(照射)で脱毛できる割合は、わずか15%前後であるということです。
そのため脱毛を開始してから効果を実感するまでに数回は施術を受けなくてはなりません。
成長期の見分け方
「光脱毛では成長期の毛しか効果が得られない」というのであれば、成長期にある毛を見分けることができれば効率的に脱毛ができます。
しかし毛周期において成長期にある毛を見分けることは、現実的にはほとんど不可能です。
そもそも毛周期自体、部位による差もありながら個人差も大きいと言われています。
ワキ、ひざ下などそれぞれの部位ひとつをとっても無数の毛と毛穴が存在しており、仮に何らかの機械で判別ができたとしてもあまりにも不毛な作業です。
そのため多くの脱毛サロンや美容クリニックでは、一般的な毛周期からより効率に効果を実感できる施術の頻度を示し、その頻度で通うことを推奨しています。
光脱毛の部位ごとの毛周期に合わせた脱毛方法とは?
毛周期があることで脱毛で早く効果を得たいからといって、やみくもに頻繁に通えばよいというものではないことがわかりました。
では「毛周期にあわせて通う」とは具体的にどうすれば良いのでしょうか。
部位によっても異なる毛周期ですが、理想的な施術の頻度や、それによって脱毛完了までにかかる期間、気になるポイントを解説します。
光脱毛に通う頻度は1~3ヶ月が理想的
光脱毛を受けるために脱毛サロンに通う頻度として適切なのは1〜3ヶ月であることを覚えておきましょう。
これが成長期の毛が生え変わるまでの一般的な期間です。
またはじめのうちは毛周期にあわせ、場合によっては次第に間隔を3ヶ月以上空けるよう調整する脱毛サロンもあります。
毛は次の2種類に分かれています。
性毛...ワキやVIOなどの成長とともに生えるようになる毛。太く濃くなりやすい。毛周期は長い。
無性毛…まつ毛・眉毛・髪の毛などの生まれつき生えている毛。毛周期が短い。
特に無性毛は早めの間隔で施術を受けても効果を実感しやすいのですが、性毛は無性毛と比べると毛周期も長く毛根との結びつきも強いため、しっかりと間隔を空けて施術する必要があります。
部位によって毛周期が異なるため、効果が感じられるタイミングにも差があります。
特に全身脱毛をする場合は一度に全身の施術をしますので、無性毛・性毛それぞれの毛周期も考慮したうえでバランスが良いタイミングで施術を受けたいところです。
全身脱毛に適した施術タイミングはおよそ1〜3ヶ月といわれています。
光脱毛の脱毛期間は2~3年ほど必要
光脱毛にかかる脱毛期間は、一般的には2〜3年といわれています。
ある一時点において、毛周期のうち成長期にある毛は全体の15%前後といわれています。
成長期の毛100%の施術を完了するまでに15%ずつ照射できたとして、単純計算で6.7回通う必要があります。
(100%(脱毛完了)÷15%(一度に照射できる成長期の毛の範囲)=6.667...回)
通う頻度として推奨されているのは1〜3ヶ月おきとされ、3ヶ月おきに通ったとして6〜7回の施術が必要になりますので、効果を実感できるまでにかかる期間は早くても2年前後です。
また多くの場合、脱毛を希望する方は無性毛(眉毛・まつ毛など)ではなくワキやVIOなどのムダ毛といわれる性毛をなくしたいと考えています。
性毛は無性毛に比べ効果実感までに施術の回数を必要としますが、自己処理が不要になることを目指すと少なくとも12回前後の施術が必要です。
毛量や施術効果には個人差もありますが、脱毛期間として2〜3年を目安に考えておきましょう。
薄くなってきたら脱毛間隔を空けても大丈夫
脱毛の施術を受け始めたばかりの時期は、毛周期を基準に1〜3ヶ月ペースで通います。
ただし必ずしも常に一定のペースで通う必要はなく、脱毛サロンによっては複数回施術を受けたあとや脱毛効果が実感できる頃を目安に施術間隔を空けることを提案することもあります。
もちろん、あまりにも間隔をあけすぎると再び毛が濃くなってしまったり効果を実感しにくくなる場合もありますが、通うにも事前の自己処理や肌のメンテナンスなど気を付けることが多いため無理なく通いつつ効果を得られるペースに調整することができます。
初めのうちは毛周期に合わせて通いたいところですが、効果が見えはじめたら脱毛サロンとも相談しながら通いやすいペースで間隔を空けていくことも検討しましょう。
毛周期に合わせて脱毛をしないとどうなる?
ここまでご覧の通り、毛周期と脱毛はまさに切っても切り離せない深い関係があることがわかりました。
もはや光脱毛において、施術の間隔は1〜3ヶ月おきが望ましいことは自明の理です。
「早く脱毛を終えたい」という気持ちは誰しも持ちうるものですが、だからといって毛周期を無視して2週間おきなどの高頻度で通っても意味はないのです。
では「仕事や学業が忙しくて3ヶ月おきでも通うのが難しい」「次に脱毛サロンの予約が取れるのが4ヶ月以上空いてしまう…」といった場合はどうなるのでしょうか。
残念ながら期間が空きすぎてしまってもやはり望ましくはありません。
適切な毛周期で施術できないとじゅうぶんに効果を得られず、せっかくの施術も前回と同じもしくはほとんど変わらないタイミングで照射する、というようなことがあってはもったいないことになってしまいます。
前回の施術時には休止期であった毛に対し、次回成長期となるタイミングで照射できるようにするためにも、特に脱毛をスタートした初めの段階では1〜3ヶ月間隔で通うのが良いでしょう。
光脱毛の部位ごとの毛周期や脱毛回数と期間【一覧表】
毛周期は部位によっても異なることを説明しましたが、脱毛したい部位の毛周期はどのくらいのサイクルなのでしょうか。
ここで身体の部位別の毛周期と光脱毛の必要回数・期間をまとめますので、参考にしてください。
部位 | 毛周期 | 効果を実感できる目安 | 自己処理が不要になる目安 | 脱毛が完了したといえる目安 | |||
回数 | 期間 | 回数 | 期間 | 回数 | 期間 | ||
顔 | 1~2ヶ月 | 10回~ | 10ヶ月~3年 | 12~18回 | 1年~4年半 | 20~24回 | 1年半~6年 |
腕 | 1ヶ月半~2ヶ月 | 4回~ | 4ヶ月~1年 | 12回~ | 1年~3年 | 18回~ | 1年半~ |
ワキ | 2~3ヶ月 | 6回~ | 6ヶ月~1年半 | 12~18回 | 1年~4年半 | 18回~ | 1年半~ |
背中 | 2ヶ月 | 4回~ | 4ヶ月~1年 | 12~18回 | 1年~4年半 | 18回~ | 1年半~ |
お腹 | 2ヶ月 | 4回~ | 4ヶ月~1年 | 12~18回 | 1年~4年半 | 18回~ | 1年半~ |
VIO | 1ヶ月半~2ヶ月 | 6回~ | 6ヶ月~1年半 | 18回~ | 1年半~4年半 | 20~24回 | 1年半~6年 |
脚 | 1ヶ月半~2ヶ月 | 4回~ | 4ヶ月~1年 | 12回~ | 1年~3年 | 18回~ | 1年半~4年半 |
※上記はあくまで各部位の目安としての必要回数や期間です。
当然ながら個人のもともとの毛量や適切な頻度で通えるかどうかによって結果は前後します。
ヒゲ脱毛の毛周期や脱毛回数と期間
ヒゲ脱毛も同様に、毛周期を考慮して脱毛の施術を受けることで効果を高めることができます。
ヒゲは1〜2ヶ月の毛周期で生え変わりますが、顔回りのなかでもヒゲは濃く太い毛で体感としても伸びるのが早いことが多いです。
そのため適切な施術の頻度として1ヶ月間隔で設定するサロンがほとんどです。
光脱毛におけるヒゲ(頬・もみあげ・あご下・首まわり)の必要施術回数は、効果を実感する目安が8回前後といわれています。
効果が実感できる頃には毎日のひげ剃りが楽になってきますが、更にひげ剃りが基本的には不要になるまでには10回以上の施術が必要です。
1ヶ月おきに通うことができれば1年前後で自己処理がいらない状態になるでしょう。
毛周期に合わせた脱毛で効果を高めるポイント
光脱毛と毛周期、そしてそれに伴う施術の頻度について理解できたところで、さらに脱毛効果を高めるためのポイントを紹介します。
光脱毛は医療脱毛に比べると肌への負担が少ないとはいえ、まったく配慮しなくてよいというわけではありません。
日焼け、生活習慣、毛抜きを使った手荒な自己処理など施術前に気を付けることはもちろん、施術後も保湿など丁寧な肌のケアをすることで効果を高めることができます。
毛抜きによる自己処理をしない
脱毛期間中は、毛抜きを使った自己処理は避けるようにします。
施術効果を実感するまではもどかしいかもしれませんが、これが脱毛効果を高めるためにとても重要です。
自己処理で毛抜きを使って毛を抜くことで、抜いた毛に紐づく発毛組織の毛周期は大きく乱れてしまいます。
これではせっかく毛周期にあわせて通っていても効果を得られにくくなってしまいます。
また毛抜きという行為そのものも肌や毛根に与えるダメージが大きいだけでなく、繰り返すことで毛穴が広がりやすくなるとも言われています。
肌への負担という意味では、カミソリによる自己処理もおすすめできません。
施術前に万が一、カミソリによる傷(カミソリ負け)ができてしまうとその部位には光を照射できないこともあります。
とはいえ「目に見えるムダ毛をそのままにしておくわけにもいかない」という方は、ぜひ電動シェーバーを使用してお手入れしてください。
電動シェーバーなら必要以上に肌を傷つけることなく、安全かつ手軽に処理ができます。
規則正しい生活を心がける
実は毛周期はとても繊細です。
ストレスや睡眠不足、暴飲暴食などによってホルモンバランスが崩れると、毛周期そのものも乱れやすいといわれています。
施術の前後はストレス発散をしたり、睡眠をたっぷりととり栄養バランスのよい食事を心がけるなどして、ゆとりある生活を送りホルモンバランスを整えることがおすすめです。
毎回の施術を効果的なものにするためにも、規則正しい生活を心がけましょう。
脱毛期間中は日焼けに気を付ける
脱毛をする人にとって、日焼けは最大の敵です。
脱毛期間中は日焼けをしないよう心がけてください。
脱毛サロンでは日焼けをした肌への施術はお断りすることも多く、毛周期に合わせて通っていても日焼けによってしばらく脱毛できなくなってしまう可能性もあります。
なぜ施術を断られるかというと、脱毛機器が発する光は日焼けをして褐色になった肌のメラニン色素にも反応してしまうためです。
発毛組織まで到達できなかった光は肌表面のメラニン色素に反応して熱を発し、本来想定していた毛母細胞へのダメージを与えることができません。
そうなるとただでさえ日焼けをしている肌にさらに熱が加わり、やけどをしてしまう可能性もあります。
施術をしても十分な効果が得られないため、やけどのリスクの観点からも日焼けは避けるのが望ましいとされています。
まとめ
せっかく脱毛を始めるなら、効果をしっかりと実感できるような理想の肌に近づけたいものです。
「早く脱毛を終わらせたい!」「自己処理しなくて済む快適な生活が待ち遠しい」と考えてしまいがちですが、何度も頻繁に通えばいいというわけではありません。
そうした焦りはむしろ理想の肌や脱毛効果の実感からは遠のいていく要因となってしまうことが、今回の毛周期の重要性によってよくわかります。
自分の脱毛したい部位の毛周期とそれに紐づく必要な施術回数・頻度をしっかりと理解したうえで、適切なタイミングで脱毛の施術を受けることが脱毛成功への近道です。