脱毛サロンのメニュー作成の方法とは|他店との差別化するポイント・作成の流れを解説
脱毛サロンを経営する中で、「メニュー表を作ってもお客様にアピールできていない」「効果的なメニューの作り方が分からない」など課題を抱えているサロンも多いのではないでしょうか。
メニュー表はサービス内容と価格を表記するだけでなく、サロンの特色をアピールし顧客単価のアップに繋がる大事なツールです。
今回は、オリジナリティのある脱毛サロンのメニュー表の作り方について詳しくご紹介します。
メニュー表のデザインやレイアウトで意識したいポイントや、他店との差別化するメニューについてもまとめているので、サロンメニューを増やしたいと悩んでいるオーナー様も必見です。
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脱毛サロンのメニュー作成は売り上げに影響する
脱毛サロンのメニューは、メニューの内容が詳しく書いてあればいいというものではありません。デザインやレイアウトなどの見た目にもこだわることで、顧客の意欲を刺激し単価アップへと繋がる可能性があります。
契約前のカウンセリング時や、クロージングでもメニュー表を見ながらお客様に合ったコースを提案するため、興味を惹きやすくわかりやすいメニュー表作りが大切です。
さらに待ち時間に店内でメニュー表を目にするお客様も多く、脱毛メニューの熟読はもちろん、オプションや脱毛以外のメニュー・物販紹介などで購買意欲を刺激し、1回の来店での単価アップに繋げることもできます。
充実したメニュー表作りは、店舗の売り上げを左右する大事なポイントと言えます。
脱毛サロンのメニュー作成のポイント
こだわりをもってメニュー表を作成するといっても、何から手をつけたらいいのか悩むオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。
脱毛メニューを作成する上で、押さえておきたいポイントをご紹介します。
おすすめメニューを強調する
メニュー表を作成する時は、サロンで力を入れているおすすめのメニューを強調させるレイアウトを意識してみましょう。
表紙をめくった後におすすめのメニューや、期間限定のキャンペーンを色別にして目立たせるのもポイントです。
メニュー表の中でも価格はお客様が「意思決定」をするための重視なポイントです。
しかし低価格のメニューや、価格ばかりを強調していると、おすすめのメニューよりも低価格のメニューにばかり気を取られてしまいます。
おすすめメニューを強調する際は「サロン人気No.1」や、「○○○向けのイチオシメニュー」など顧客の興味を惹く言葉をつけたり、イメージ画像を掲載したりすると、より購買意欲を刺激することができます。
読みやすいレイアウトを意識する
メニュー名や内容をズラズラと長く並べるだけでは、どんなに魅力的なメニューであっても顧客の興味を惹くのは難しいです。
メニュー表をパッと見た時に読みやすく、内容が頭に入ってくるレイアウトを心がけましょう。
人は文字を読む場合無意識に左側から右側へ、もしくは上から下に目を動かします。
この習性を利用して、以下のようなレイアウトを参考にしながらメニューを掲載するのがおすすめです。
- Z型
- F型
- グーテンベルグ・ダイアグラム
グーテンベルグ・ダイアグラムは、左上から右下に向かって斜めにレイアウトした形です。
しかしデザイン性の高いメニュー表や、見やすいレイアウトを考えるのは大変です。
悩んだ時は専門の業者に依頼して、メニュー表の魅力的なデザインを作成してもらうのも1つです。制作費用はかかりますが、メニュー表のデータがあればパンフレットやHPの作成などにも役立ちます。
さらにプロに依頼することで、サロンのコンセプトに合う配色や装飾に合うデザインになり、お客様のもつ店舗のイメージアップにもつながります。
フォントの統一は必要
メニュー表で見落としやすいのが、フォントの統一です。明朝体やゴシック体など文字の形式を統一させると、文字の大きさが違ってもパッと見やすくなります。
どのフォントを選ぶかはサロンの雰囲気によって異なりますが、メニュー表を作成する際は全体の文字のフォントを統一しておくのがポイントです。
どうしてもフォントを変えたい時は、数字や記号など文章の印象を大きく左右しないものだけに絞りましょう。
特定の部分だけを強調させたい時は太字にしたり、サイズを変えたりして変化をつけるのがおすすめです。フォントだけで変化をつけると統一感がなくなり、メニュー表が見づらくなる可能性があるので注意が必要です。
フォントサイズの種類は、多くて3つまで。種類が多くなってしまうと、見えづらくなってしまい、お客様に逆効果になってしまいます。
サロンの雰囲気に合わせた配色のバランスが重要
メニュー表の見た目を大きく左右するのが、文字や背景の配色です。バランスが乱れてしまうと、メニューをじっくりと読みにくくなり、顧客の購買意欲を削いでしまう場合もあります。
モノトーン一色だと地味な印象を与えやすく、色が多いと強調したい部分が分からなくなりやすいので注意が必要です。このように配色の割合を意識しながら、使う色に気をつけてみてください。
- 最も大きな面積を占める「ベースカラー」…全体の70%
- 目を惹く印象的な「デザインカラー」…全体の25%
- アクセントをつける「アクセントカラー」…全体の5%
配色を決める時は印象を左右するデザインカラーを決め、次に割合が多いベースカラーをデザインカラーと同系色から選びます。
さらにアクセントカラーには、ベースカラーと反対色であるコントラストが強い色を選ぶと引き締まった印象を与えてくれます。
脱毛サロンのメニュー作成の流れ
充実したメニュー表を作るには、どのような手順で作成を進めると良いのか見ていきましょう。基本的にはメニュー表を作成する際に、以下のような流れで行います。
- 掲載するメニューを選ぶ
- メニュー表に載せる内容を決める
- デザインやレイアウトを決める
- 製本し完成
それぞれの手順でどのようなことに気をつければいいのか、作成する際のポイントをご紹介します。
差別化したメニューを考える
まずは掲載するメニューを考えていきましょう。
サロンの顔になるメニュー表にはベーシックな脱毛メニューはもちろん、オーナー様のサロンでしか受けられないメニューを押し出し差別化を図るのがポイントです。
顧客ニーズやターゲット層とメニューを照らし合わせながら、どのような内容だと満足度の高いサービスを提供できるのかメニュー内容を考えることが必要です。
顧客の年齢層によっても、集客しやすい価格設定やメニュー内容が異なります。
都度払いのメニューや回数制でお得に利用できるメニューなど、顧客が利用しやすいメニュー内容を充実させることが大切です。
客単価が上がるメニュー作成が必要
脱毛サロンの場合、チケット制や都度払い・セットメニューなど店舗によってさまざまなメニューがあります。オーナー様のサロンのターゲット層の場合、どのようなメニューを掲載すると客単価が上がりやすいのか検討してみましょう。
チケット制の場合は都度払いよりも1回の価格が安く、お得にサービスを利用できるメリットがあります。
セットメニューの場合は複数の脱毛部位をお得にお手入れができるので、全身などの広範囲の脱毛ニーズを満たすことにも繋がります。
VIOゾーン3ヵ所の組み合わせや、顔周り+うなじなどパーツ毎に組み合わせたメニューもおすすめです。細かなパーツを集中的にお手入れしたい人や、部分的な脱毛をピンポイントで行いたい人のニーズに応えることができます。
さらに有料オプションで利用できるメニューがあると、来店毎の単価アップも期待できます。チケット制のメニューは、契約後に消化のみの来店が続きやすいです。
脱毛メニューと一緒に単発で利用しやすい、このようなエステメニューをオプションにとりいれてみてはいかがでしょうか。
- フォトフェイシャル(美容機器を使ったフェイシャル)
- ヘッドスパ(頭皮や髪のリラクゼーションメニュー)
- ピーリングケア(顔やボディの角質ケア)
- リフレクソロジー(足裏のリラクゼーションメニュー)…など
オプションは数が多いとメニュー表がごちゃごちゃした印象になりやすいので、内容を絞ってわかりやすく掲載するのがポイントです。
メニュー表に載せるコンテンツを決定する
掲載するメニューを選んだら、メニュー表に載せる内容を詳しく決めていきましょう。
読みやすいメニュー表はメニュー名や価格がパッと見てもわかりやすく、内容がごちゃごちゃと長くなりすぎないものがポイントです。
さらに2021年の4月以降は、商品や提供するサービスの価格を「税込で表示する」ことが義務付けられているため、メニュー作成時には価格表示にも注意が必要です。
メニュー表には、このようなサロン情報も一緒に掲載しておくと良いでしょう。
- サロンの店舗情報やスタッフの紹介
- 使用する業務用脱毛器の情報
- サービスを利用時の注意事項
- ホームページやSNSのURL・QRコード…など
特にサービス利用時の注意事項はわかりやすく丁寧に記載しておくことで、待ち時間中のお客様やカウンセリング時に確認してもらいやすくなります。
デザインやレイアウトを決定する
メニュー表に載せるコンテンツが決まったら、どのようなデザインを合わせるか考えていきましょう。サロンのコンセプトや店内の雰囲気と合わせると、メニュー表に統一感が生まれてお客様がオーナー様の店舗をイメージしやすくなります。
サロンのロゴや看板などに使用しているサロン名と同じフォントを使用すると、店舗に設置した時に違和感がなく、一目でサロンのメニュー表だとわかりやすいです。
デザインのイメージや方向性が決まったらレイアウトも決めましょう。文字数が多過ぎると内容が頭に入りにくいので、イメージ画像の数や配置の工夫も大事なポイントです。
先述したZ型・F型・グーテンベルクダイヤグラムを使い分けて、見やすい配置を心がけましょう。
記載するメニューはおすすめメニューを最初の方にしておくと、購読したお客様にアピールしやすく興味を惹きやすくなります。
製本・印刷をする
ここまでで決まった内容を1冊の本としてまとめます。製本といってもデータを印刷し、ラミネートしたものをファイルに挟むだけで簡単にメニュー表が作れます。
本格的なメニュー表を作りたい場合はファイルではなく、メニューブックを使用してみましょう。
製本は業者に依頼すると、より本格的でオリジナル感の強いメニューブックを作成できます。他店と差別化を図りたい場合や、複数の店舗展開を検討しているオーナー様にもおすすめです。
脱毛サロンのメニューを増やすコツ
脱毛サロンは大手から個人店まで、たくさんのサロンがある中でメニューをどう増やせばいいか悩んでいるオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。
他店との差別化を図るためにも、オリジナル感のあるメニューを充実させるのは大切です。
メニューを増やすためのコツを押さえて、お客様にサロンの特色をいかしたメニューを提案してみましょう。
脱毛以外のメニューがあると差別化しやすい
脱毛サロンでも脱毛サービス以外のメニューがあると他店との差別化がしやすく、オリジナリティーで勝負ができます。
特に個人サロンの場合は大手と低価格で勝負するよりも、他にはないオリジナル感のあるメニューで差別化をした方が、経営面でも負担が少なくリピーターが増えやすいです。
多機能の業務用脱毛器を導入し、脱毛メニューとフォトフェイシャルを組み合わせてみたり、ボディケアと脱毛メニューを組み合わせた美脚メニューを提案してみたりするのも良いでしょう。
サロンのメニューが複数あることで脱毛ケア以外の顧客ニーズを逃すことなく、満足度の高いサロン作りをすることができます。
オプションで客単価をアップさせる
チケット制でお得に脱毛ケアができるのもサロンの強みです。
しかし回数や月額制のメニュー展開をしている脱毛サロンは大変多く、価格で勝負すると「売上は増えても利益がほとんどない」という悪循環になりかねません。
顧客単価をアップしたい時は、来店時に利用しやすいオプションを組み合わせてみましょう。
近隣のサロンでは見かけない珍しいオプションや、セルフケアではお手入れが難しいネイルケア・かかとの角質ケアなど、脱毛希望部位と組み合わせやすいものをとりいれてみるのがポイントです。
1回のサービスに満足してもらえると来店の度にオプションがついたり、脱毛サービス以外のメニューで来店があったりと顧客単価がアップに繋がります。
まとめ
脱毛サロンのメニュー表はただサービスの内容や、価格を掲載するだけではもったいないツールです。
サロンの雰囲気に合ったデザインで統一感を出したり、見やすいレイアウトを意識したりすることでお客様にオプションや、脱毛以外のメニューにも興味をもってもらうことができます。
さらに顧客ニーズに合ったメニューを充実させることで、顧客単価のアップや他店との差別化も図りやすくなります。
今回ご紹介したメニュー表の作り方を参考にしながら、オーナー様が経営するサロンニーズに合わせたオリジナルのメニュー表を作成してみてはいかがでしょうか。