更新日:2023.06.01

THR脱毛は効果なし?痛みや肌負担が少ないメリットや白髪・効果のデメリットなど徹底解説

THR脱毛は効果なし?痛みや肌負担が少ないメリットや白髪・効果のデメリットなど徹底解説

光脱毛といっても、IPL脱毛・SHR脱毛などさまざまな脱毛方法があります。

今回は最新のTHR脱毛について詳しくまとめてみました。気になる効果や、痛みが少なく肌への負担もかかりにくいというメリット・最新式ならではのデメリットなどもご紹介しています。

これから脱毛に挑戦してみたい人や、最新式の脱毛方法について詳しく知りたい人もぜひチェックしてみてください。

THR脱毛は効果なし?仕組みについて

THR脱毛は毛のメラニン色素に反応しやすい光脱毛が苦手とする産毛や、日焼け後の肌にも照射が可能な最新の光脱毛法です。

メラニンに反応する異なる波長を含む光と、紫外線領域を混ぜた光を照射することでバルジ領域に熱エネルギーを与えて毛が生えにくい状態に整えてくれます。異なる光がブレンドされていることでメラニン色素の濃い毛だけでなく、産毛や細く色の薄い毛にも熱エネルギーによるダメージを与えます。

バルジ領域とは毛の生成に向けて毛乳頭に指令を出し、成長を促す働きを持っている幹細胞です。バルジ領域に熱エネルギーを与えることによって、指令が伝わりにくくなり太く濃い毛や産毛が目立ちにくくなります。

THR脱毛の特徴

THR脱毛は「Thermo Heart Remover」の略称で、毛の生成を促す指令を出すバルジ領域に熱エネルギーを与えて毛を弱く細い状態に整える脱毛方法です。毛全体を覆う毛包に熱エネルギーを蓄熱させて、ダメージを与えることから「蓄熱式脱毛」とも呼ばれます。

バルジ領域に熱エネルギーを照射するため、毛のメラニン色素や毛周期に関係なく照射できるのが特徴です。毛周期を意識して照射を行う場合は1~2ヶ月程度のペースで照射することが望ましいですが、THR脱毛の場合は最短で2週間で照射が可能です。

毛周期に関係なく予約を入れられるので、来店ペースを保ちやすくスケジュールが立てやすいというメリットもあります。

THR脱毛とレーザー脱毛との比較 

光脱毛と比較されやすいレーザー脱毛と比べると、THR脱毛は照射時の痛みが少なく比較的低価格で脱毛期間を終えられるのが特徴的です。

レーザー脱毛は単一の波長をもつレーザーを照射するため、光脱毛よりも1回の出力は高いですが、照射時の痛みが強く感じやすいデメリットがあります。

またレーザー脱毛は出力が高いため毛穴を破壊する可能性があり、クリニックや病院でしか取り扱うことができません。光脱毛と比べると脱毛期間を終えるまで高額な費用が必要になることがあります。

THR脱毛はレーザー脱毛よりも出力は弱いものの照射時の痛みは少なく、脱毛にかかる費用を節約したいときにも向いています。

THR脱毛のメリット

レーザー脱毛との比較でも特徴に触れましたが、数ある光脱毛の中でもTHR脱毛のメリットをご紹介します。

「脱毛サロンを調べるとさまざまな方法があって違いがわかりにくい」とお悩みの人も、ぜひ参考にしてみてください。

照射時間が短い

脱毛方法によっては1回の来店で広範囲の照射ができず、複数回の来店で部位ごとに照射が必要となるケースもあります。

THR脱毛は約1秒に6連射という連射式で照射を行うため1部位にかかる照射時間が短くなり、秒に1ショットずつ行う脱毛器よりも手早く脱毛サービスを提供できます。忙しいスケジュールの中で広範囲の脱毛を始めたいときや、効率的に脱毛サービスに通いたい人にもおすすめです。

肌を露出している時間が短くて済むうえ、肌にかかる負担も軽減されるので脱毛サロンに通うのが初めてという人も通いやすいでしょう。

他の脱毛機に比べて痛みが少ない

THR脱毛機は冷却機能が搭載されています。照射時の連射で熱がこもりやすい照射口を冷やして、皮膚に余分な熱を与えずに安定した熱エネルギーを照射することが可能です。

照射回数が多いと照射口に熱が溜まり、肌に負担がかかりやすくなりますが、冷却機能が搭載されていると照射時の熱エネルギーによる痛みも軽減されます。

痛みが苦手な人や広範囲・全身など1回の脱毛サービスで照射回数が多くなりやすいときは、冷却機能が搭載されているものがおすすめです。

短期間で脱毛期間を終えやすい

THR脱毛はメラニン色素の濃い太い毛を得意とするIPL脱毛と、産毛や細い毛まで熱エネルギーを与えるSHR脱毛の両方を叶えてくれる脱毛方法です。

光脱毛の中では出力が高いIPL脱毛のような優れた威力と、SHR脱毛のように細く色素の薄い毛に熱エネルギーを与えて毛を目立たなくさせるため、肌質や毛質を問うことがなく理想の状態を目指すことができます。

幅広い毛質に対応が可能なため、毛質に合わせて出力の調節や機械を変える必要がなく、短期間で脱毛期間を終えやすいのも魅力的です。

肌刺激が少ないためキッズ脱毛も可能である

THR脱毛は肌に負担がかかりやすく、レーザー脱毛よりも照射による強い痛みを感じる人が少ない脱毛方法です。

肌刺激に敏感な人や、思春期になるにつれて体毛が目立ちやすくなった学生さんのお手入れにも向いています。

自己処理の繰り返しで肌の黒ずみや、肌荒れが目立ってしまう前にキッズ脱毛でムダ毛ケアを検討されている人にもおすすめです。

日焼け肌でも照射は可能である

メラニン色素に反応しやすい光脱毛は、皮膚の色が濃いと肌のメラニン色素にまで反応してしまう可能性があるため、日焼け後の肌には照射ができない脱毛機があります。

しかしTHR脱毛は日焼け後の肌にも照射が可能で、皮膚の色が濃い部位でもお手入れができます。黒っぽい肌の人や、屋外で日焼けをしやすい人にも向いているのが特徴です。

日焼け後の肌の場合は赤身が目立ったり、肌荒れを起こしていたりすると照射ができないケースもあるので、肌の状態が心配な時はカウンセリング時に担当スタッフに相談してみると良いでしょう。

メンズ脱毛も可能である

近年需要が増えているメンズ脱毛ですが、男性の体毛は女性よりも濃く毛根のしっかりとした太い毛が生えやすいのが特徴です。光脱毛の種類によっては、男性特有の毛質が苦手とするものもあります。

THR脱毛はメラニン色素に反応しやすいIPL脱毛と同じくらいの優れた出力で照射ができるため、メンズ脱毛にもおすすめです。照射時の痛みが少ないため、皮膚がデリケートになりやすいヒゲ脱毛やVIO脱毛などにも向いています。

濃い体毛や顔周りのヒゲが気になるメンズ脱毛で理想の肌を目指したいときは、THR脱毛を検討してみるのも良いでしょう。

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THR脱毛のデメリット

たくさんメリットがあるTHR脱毛ですが、良い面もあれば注意しておきたいデメリットもあります。

脱毛を始めてから「思っていたイメージと違う」とならないためにも、事前にデメリットもチェックしておきましょう。

白髪は脱毛できない

THR脱毛はメラニン色素に反応しやすい光を使用しているため、メラニンを含まない白髪の脱毛には適していません。メラニン色素に反応して毛に熱エネルギーを与えるため、白髪には熱エネルギーを思ったように与えることができないからです。

白髪をキレイに目立たなくさせたい場合は、直接特殊な電流を流して毛にダメージを与える『ニードル脱毛』が向いています。ニードル脱毛はクリニックで行う「絶縁針脱毛」と、脱毛サロンで行う「高周波針脱毛」「ブレンド法」などがあります。

毛が抜けるまでに時間がかかる

THR脱毛は医療脱毛と比べると出力が弱いため、脱毛期間を終えるまで時間がかかります。従来の脱毛方法で毛が抜け落ちやすくなるのが1~2週間だったのに対して、THR脱毛は2週間〜1ヶ月、もしくは2ヶ月かかる場合があります。

照射後に回数を重ねるとポロポロと毛が抜け落ちやすくなる従来の脱毛方法に対して、THR脱毛は徐々に目立ちにくい状態に毛を細く整えていくのが特徴です。

「毛の見た目があまり変わらない」と心配になる人もいるかもしれませんが、毛に対して照射がしっかりと行われていれば、従来の脱毛と同様に理想の状態を目指すことができます。

最新機種だから実績やデータが少ない

THR脱毛は業界内でも新しい脱毛方法なので、実績やデータが少ないというデメリットがあります。多くの脱毛サロンで導入されているIPL脱毛が日本で導入され始めたのが1995年に対して、THR脱毛は2015年に実施されたばかりの国産の脱毛機です。

さらに「THR方式」は国内メーカーの登録商標された技術なので、海外式の脱毛器で搭載されたものはありません。実績やデータの少なさはありますが、国産にこだわりたいという人にも向いています。

購入しているサロンが少ない

THR脱毛は新しい脱毛方法のため導入しているサロンが少なく、必ずしも生活圏内の脱毛サロンでサービスを受けられるとは限りません。

お住まいの地域によっては隣の県や首都圏に近い地域まで移動しないと、脱毛サロンが見つからない可能性もあります。

全国展開している脱毛サロンでTHR脱毛を実施していないか、脱毛サロンで使われている機種をチェックしてみてください。

脱毛を実感するまでの必要な脱毛回数

どのくらいの回数を目安にしたらいいのか、脱毛前に悩んでしまう人も多いです。個人差がありますが、THR脱毛は5~6回照射を行うと自己処理の回数が少なくなってくる人が多く、毛の状態によっては自己処理自体が必要なくなる場合もあります。

最短は6ヶ月ほどで脱毛期間を終えたり、毛が目立ちにくい理想の状態に整ったりするケースもあります。毛質や脱毛希望部位によっても必要な照射回数が異なるので、カウンセリング時に自分の場合はどれくらいを目安にしたらいいのか、担当のスタッフに相談してみるのもおすすめです。

特にTHR脱毛はメラニン色素の濃い毛はもちろん、色素が薄く細い産毛も得意な脱毛方法です。顔周りの産毛や背中・太もものふわっとした体毛が気になる場合も、自己処理の頻度を減らし毛が目立ちにくい状態に整えてくれます。

脱毛サロンに通う頻度

THR脱毛はIPL脱毛のように毛周期を意識しながら、脱毛サロンに通う必要はありません。

最短で2週間から1ヶ月程度の頻度で、定期的な脱毛ケアを行うことができます。

毛周期は成長期に毛根や毛の成長が活発になりますが、成長が止まる「停止期」と成長が止まった毛が抜け落ちやすくなる「退行期」時に光脱毛の照射を行っても、思うように熱エネルギーを与えることができません。

毛周期を意識しないTHR脱毛は毛の生成の指令を出す「バルジ領域」に熱エネルギーを与えるため、IPL脱毛のように熱エネルギーを伝える毛のメラニン色素に関係なく照射ができます。

脱毛希望部位や体毛にもよりますが、2週間に1回の頻度で来店が可能な場合、脱毛期間は最短で6ヶ月で終えることも可能です。THR脱毛は集中的な来店ペースで短期間に脱毛期間を終えたい人にもおすすめです。

まとめ

THR脱毛は新しい脱毛方法のため実績やデータが少なく、導入しているサロンが少ないというデメリットがあります。

しかし照射出力に優れたIPL脱毛と同様のパワーがあり、照射時の痛みが少なく肌に負担がかかりにくいのは大きなメリットです。毛周期に関係なく照射ができる点も魅力といえます。

脱毛サロンに通う頻度は最短2週間で、脱毛期間を短く終えることも可能なので、忙しい合間に集中して脱毛を終えたいという人にもおすすめです。

脱毛サロンを検討している人やこれから脱毛を始めたい人は、今回ご紹介した新しいTHR脱毛を参考にしながら自分に合った脱毛方法を見つけてみてください。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。