全身脱毛の相場は?医療脱毛クリニックで後悔しない選び方
年々人気が上昇している医療脱毛。
半永久的な脱毛効果を得られ少ない回数で脱毛が完了するため、幅広い層から人気を集めています。
しかし、たくさんのクリニックがある中でどこを選んでいいか迷ってしまうと思います。
特に全身脱毛にはメニューがたくさんあり、大金を払うからには絶対に後悔したくないですよね。
本記事では、「全身脱毛の相場」「医療脱毛が受けられるクリニックの選び方」をご紹介します。
全身の医療脱毛を検討している方、クリニック選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
永久脱毛ができる医療脱毛
医療脱毛では、レーザーなどを用いて「毛母細胞」「毛乳頭」「バルジ領域」といった毛を生やす組織を破壊します。
破壊された組織からは半永久的に毛が生えないため、いわゆる「永久脱毛」の効果があります。
毛根を破壊する行為は医療行為なので、医療脱毛を医療機関以外で受けることはできません。
ちなみに、サロン脱毛で受ける脱毛に半永久的な効果はありません。
「抑毛」といって、ムダ毛の成長を一時的に抑える効果があります。
半永久的に毛をなくしたい方は医療脱毛を選ぶのがオススメです。
医療脱毛とサロンの違い
医療脱毛とサロン脱毛の違いについて詳しく解説します。
医療脱毛とサロン脱毛の比較表
医療脱毛 | サロン脱毛 | |
効果 | 半永久的 | 抑毛(一時的) |
痛み | 輪ゴムで弾かれるような痛み | ほぼ無痛 |
期間・回数 | 5〜10回程度 (約1年〜2年程度) | 12回〜20回 (約2〜3年) |
総額 | 平均50万円 | 平均40万円 |
アフターケア | 肌トラブル時は医師が診察 | 皮膚科と提携しているサロンが多い |
施術者 | 医師・看護師 (国家資格あり) | エステティシャン (国家資格なし) |
表からわかるように、医療脱毛とサロン脱毛には大きな違いがあります。
決定的に異なるのは「効果」です。
医療脱毛は半永久的な脱毛効果があるのに対し、サロン脱毛は一時的な抑毛効果しかありません。
他にも、「痛み」「期間・回数」「費用」「アフターケア」「施術者」などがそれぞれ異なります。
確実に毛をなくしたい方は医療脱毛が、痛みを抑えて脱毛したい方はサロン脱毛がオススメです。
後悔しないクリニックの選び方
医療脱毛クリニックを選ぶ際に参考にしていただきたい、後悔しないクリニックの選び方をご紹介します。
クリニックを選ぶ際に気をつけるべきポイントは以下の8つです。
- 比較して料金プランを選ぶ
- 自分に合う脱毛機を選ぶ
- 予約方法や有効期限を確認
- 痛みの強さ・麻酔の有無
- シェービングルール・剃り残しへの対処
- キャンセル可能日時・回数消化の有無
- 希望部位の脱毛が可能か
- プラン内容・オプションに追加料金が発生するか
これらを事前にチェックしておけば、脱毛開始後のミスマッチが起こりにくくなります。
それぞれ詳しく解説します。
比較して料金プランを選ぶ
クリニックを選ぶ際、最初から一つのクリニックに絞るのではなく、いくつかのクリニックを候補に入れて料金プランを比較して選ぶのがオススメです。
クリニックごとに料金設定やコース内容が異なります。
特に全身脱毛の場合は、「全身コース」の中に「顔」「VIO」が含まれていない場合が多く、クリニックごとに範囲の設定が異なります。
「顔」「VIO」の施術を希望する場合は、各クリニックのコース内容をきちんと確認しましょう。
コースは1回・3回・5回に分けて設定されている場合が多く、初めて全身脱毛を行う方の場合は5回コースがオススメです。
価格を比較する際は、下の相場表を参考にしてみてください。
全身脱毛の料金相場表
脱毛部位 | 料金相場(5回コース) |
全身脱毛(顔・VIOなし) | 200,000円程度 |
全身脱毛+顔 | 300,000円程度 |
全身脱毛+ VIO | 300,000円程度 |
全身脱毛+顔・VIO | 350,000円程度 |
相場表と照らし合わせて、検討しているクリニックの料金が相場とかけ離れていないか確認しましょう。
また、施術料金の中に「剃毛料金」「麻酔料金」「オプション代金」が含まれているクリニックもあれば、別途お金がかかる場合もあります。
価格が安いクリニックは「剃毛料金」「麻酔代金」などが脱毛料金に含まれていないことが多く、結果としてコストがかかってしまうという可能性があります。
価格だけでなく、別途かかるお金についても事前に確認しておきましょう。
自分に合う脱毛機を選ぶ
医療脱毛には主に3種類のレーザーがあります。
- ダイオードレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- ヤグレーザー
これらのレーザーはそれぞれ「痛み」「得意な毛質」「脱毛方法」が異なるため、自分にあった脱毛器を選ぶのが重要です。
特にチェックしたいのは「脱毛方法」です。
使用するレーザーによって毛の組織を破壊する方法が異なります。
医療脱毛には「熱破壊式」と「蓄熱式」という方法があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
熱破壊式は高出力のレーザーを当てて、一気に毛根を破壊します。
効果が出るまでは1週間程度と短く、照射する瞬間の痛みが強いのが特徴です。
一方の蓄熱式は低出力のレーザーを連射して、毛を生やす司令塔「バルジ領域」を破壊します。
痛みが少ないのが特徴で、毛が抜けるまでには2週間程度かかります。
「アレキサンドライトレーザー」「ヤグレーザー」の2つは熱破壊式、「ダイオードレーザー」は熱破壊式と蓄熱式両方で使用可能です。
レーザーによって特徴が異なるため、痛みや効果に配慮して自分にあった機械を探しましょう。
それぞれのレーザーについて詳しく説明します。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは蓄熱式と熱破壊式の両方に使用可能なレーザーで、痛みを抑えたい人にオススメです。
剛毛から産毛まで幅広い毛質に対応でき、3種のレーザーの中では最も幅広い毛質・肌質に対応しています。
特に蓄熱式で使用する場合は痛みが少ないのが特徴で、痛みが心配な方はダイオードレーザーを選ぶのがオススメです。
肌へのダメージが少ないため、敏感肌や乾燥肌の方にもオススメです。
ダイオードレーザーを使用している機械は「ライトシェアデュエット(熱破壊式)」「メディオスターネクストプロ(蓄熱式)」「ソプラノチタニウム(3波長)」などです。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは熱破壊式で使用されるレーザーで、毛が濃い人や毛をしっかりなくしたい人にオススメです。
浅い部分の毛に反応が良く、3種の中では日本人の毛質に最も合うレーザーだといわれています。
VIOやワキなどの剛毛部分にも効果的です。
剛毛や普通の毛に反応が良い反面、産毛はあまり得意ではありません。
日焼け肌・色黒な方の照射はできないため、徹底した日焼けケアが必要です。
照射時は輪ゴムで弾かれるような痛みを感じ、毛が濃い部分ほど痛みを強く感じます。
そのため、VIOの照射時は麻酔を使用する方も多くいます。
アレキサンドライトレーザーを使用している機械は、「ジェントルレーズ」「ジェントルレーズプロ」「ソプラノチタニウム(3波長)」「ジェントルマックスプロ」などです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは熱破壊式で使用されるレーザーで、日焼け肌の方・毛が濃い方にオススメです。
波長が長いのが特徴で、肌の深い部分までしっかりと照射できます。
毛が濃い方や日焼け肌の方でも照射可能で、毛が濃い方にも向いています。
色素沈着や傷跡がある方でも施術可能な場合があるので、気になる方はカウンセリングに行って照射可能かどうか確認してみましょう。
ヤグレーザーを使用している機械は「ジェントルヤグプロ」「ソプラノチタニウム(3波長)」などです。
予約方法や有効期限を確認
予約方法や有効期限も必ず確認しましょう。
予約方法はクリニックによってさまざまです。
ネットやLINEで簡単に予約できるクリニックや、店頭や電話のみで予約を受け付けるクリニック・院などによって対応はさまざまです。
人気のクリニックでは予約が取りづらくなっていることもあるため、予約の取りやすさもチェックしておきましょう。
予約枠は十分にあるか、店舗同士の行き来が可能かをカウンセリング時に確認するのがオススメです。
クリニックによっては、脱毛コースに「有効期限」を定めているところがあります。
5回コースの場合、最短1年ほどで脱毛が完了しますが、毛や肌の状態によっては照射ができなかったり、施術間隔を長く取る必要が出ることがあります。
有効期限が短いと、せっかくお金を払ったにもかかわらず最後まで施術が受けられなくなってしまうので注意が必要です。
また、女性のライフイベントとして妊娠や出産がありますが、妊娠中・授乳中は脱毛施術を受けられません。
妊娠中・授乳中は有効期限が延長される場合も多いですが、「母子手帳の提示が必要」「延長料金の支払いが必要」など対応はクリニックごとに異なります。こちらも事前に確認しておきましょう。
痛みの強さ・麻酔の有無
痛みの強さ・麻酔の有無を事前に確認するのがオススメです。
脱毛施術は1回では完了せず、自己処理が必要なくなるまでは5〜10回通わなければなりません。
あまりに痛みが強いと、途中で施術を諦めたり脱毛が嫌になってしまうことがあります。
痛みの原因はさまざまですが、「脱毛器による痛み」「部位による痛み」「個人差」が大きいです。
脱毛器によって痛みの感じ方が変わります。
熱破壊式は輪ゴムで弾かれるような痛みがあります。痛みが苦手な方は蓄熱式を選ぶのがオススメです。
部位によっても痛みは変わります。
特に痛みが出やすいのは「VIO」「顔」「ワキ」などです。
特にVIOは麻酔を使用する方も多くいます。
痛みの感じ方には個人差があり、極端に痛みが苦手な方は比較的痛みが弱い蓄熱式でも耐えられないことがあります。
その場合はサロン脱毛を検討するのがオススメです。
また、医療機関である脱毛クリニックでは麻酔を使用できます。
ほとんどのクリニックでは「クリーム麻酔」「笑気麻酔」という手軽に使用できる麻酔を用意していますが、麻酔の用意がない場合もあります。
さらに、麻酔がコースに含まれている場合もあれば、別途麻酔代がかかるクリニックもあり、麻酔代の有無についても事前に確認しておきましょう。
別途料金が発生する場合、1部位3,000円程度なことが多いです。
シェービングルール・剃り残しへの対処
シェービングルール・剃り残しへの対処も事前に確認しておきましょう。
脱毛施術前には、自身でムダ毛の剃毛を行う必要があります。
全身脱毛の場合はシェービング箇所が多く、くまなくムダ毛を剃るのはなかなか難しいです。
剃り残しが発生した場合、どのような対応になるかを必ず確認しておきましょう。
クリニックで剃毛してくれる場合もあれば、剃り残し部分は施術ができない場合もあります。
また、クリニックによってはコース料金以外に「シェービング代」「剃毛代」がかかる場合があります。
1部位500円〜3000円程度かかる場合もあれば、背中・うなじ・VIOなどの手が届きにくい部分は無料としているクリニックもあり、対応はさまざまです。
施術箇所が多い全身脱毛では、数カ所剃り残しがあるだけでシェービング代が数千円かかる場合もあります。
コース料金だけでなく、シェービング代金の有無や剃り残しへの対応も必ず確認しておきましょう。
キャンセル可能日時・回数消化の有無
キャンセル可能日時・回数消化の有無を確認しましょう。
全身脱毛では完了までに約1年〜1年半程度通うことになりますが、急な仕事や用事で施術をキャンセルしたい時や体調不良で施術に行けない時もあると思います。
- 何日前までキャンセルが可能か
- キャンセル料はかかるのか
- キャンセルすると回数消化になるのか
これらを事前に確認しておきましょう。
クリニックによって対応は異なりますが、キャンセル時の対応は以下のような場合が多いです。
- 〇日前までに連絡すればOK。それ以降はキャンセル料がかかる
- 〇日前までに連絡すればOK。それ以降は回数消化
- 当日キャンセルOK。キャンセル料や回数消化もなし
予定が変わりやすい仕事が忙しい方や育児中の方は、キャンセル料がかからないクリニックを選ぶのがオススメです。
無断キャンセルの場合は理由がどうあれ回数消化になることがほとんどです。
都合が悪い場合は必ず事前に連絡しましょう。
希望部位の脱毛が可能
カウンセリング時には、希望部位の脱毛が可能かどうかを必ず確認しましょう。
例えば「全身脱毛プラン」という名前でも、実際には手足のムダ毛が目立つ部分しか含まれていなかったり、うなじや背中が別料金ということはよくあります。
「眉毛」「眉間」「額」などは目に近く、安全面を考慮して照射を行わないクリニックもあります。
色素部分である「乳輪周り」や粘膜が近い「I・Oラインの際の部分」なども、クリニックによっては照射しないことがあります。
このようにクリニックによって施術部位が異なるため、希望の部位が照射可能かどうか必ず確認しましょう。
この時、「教えられない」「契約してから伝える」などと答えるクリニックは悪質なので候補から外しましょう。
実際、消費者庁には「脱毛契約時のトラブル」に関する相談が多数寄せられているそうなので注意が必要です。
おおまかな部位やコース内容はホームページに記載されていますが、細かい部分までは掲載されていません。
カウンセリングは疑問を解決できる唯一の場ですから、気になることがあれば遠慮せず質問しましょう。
プラン内容・オプションに追加料金が発生するか確認
プラン内容・オプションに追加料金が発生するかどうか確認しましょう。
クリニックによって、プラン内容やオプション代金の設定は全く異なります。
特にプラン内容・料金の差が出やすいのは「シェービング代」「麻酔代」の2つです。
例えば「シェービング代は背面のみ無料」という場合、「背面の範囲はどこか」「背面以外のシェービング代はいくらか」など細かい部分まで確認しましょう。
麻酔代にも注意が必要です。
例えば「1部位あたり3,000円」なのか「施術1回あたり3,000円」なのかで金額が大きく変わります。
前者の場合、ワキとVIOに使用すれば1回の施術で6,000円の麻酔代がかかることになります。
また、コースの基本代金は安くても「シェービング代1部位3,000円・麻酔代1部位あたり3,000円」などと、オプション代金が高く設定されていることがあります。
一方、コースの基本代金は高くても「剃毛代・麻酔代・保湿クリーム代全て無料!」と無料サービスの内容が充実していることもあります。
このように、クリニックによってプラン内容やオプション代金は全く異なります。
オプション代やプラン内容をきちんと確認した上で、自分に合ったプランを決めましょう。
医療脱毛のメリット&デメリット
医療脱毛に興味があるものの、「痛みが気になる」「料金が高くて決断できない」という意見を多く目にします。
医療脱毛にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
メリットは「お手入れが楽になり時短になる」「医師や看護師によるアフターケアの手厚さ」です。
一方デメリットは「まとまった料金の支払いが必要」という点です。
メリットがデメリットを上回れば、「医療脱毛を受けよう!」という気持ちになるはずです。
医療脱毛のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
医療脱毛のメリット
医療脱毛では確実な脱毛効果を得られます。
サロンでは受けられない出力で施術を受けられるため、より少ない回数で効果を実感できます。
医療脱毛を受けるメリットは以下の2つです。
- お手入れが楽になり時短になる
- 医師や看護師によるアフターケアの手厚さ
自己処理がいらなくなる程度まで脱毛を完了すれば、日々のシェービングにかける時間が短くなります。
国家資格を持つ医師や看護師が施術を行うため、万が一肌トラブルが起きても手厚いアフターケアを受けられます。
医療脱毛のメリットについて詳しく解説します。
お手入れが楽になり時短になる
医療脱毛のメリットは、お手入れが楽になり時短になることです。
医療脱毛では、施術を受けると照射した毛は一度抜け落ちます。
脱毛開始前は剃っても剃っても生えてきたムダ毛も、回数を重ねるごとにム生えるスピードが遅くなり、4,5回目の施術を受ける頃には毛が生えそろうまで3ヶ月〜半年ほど時間がかかるようになります。
さらに回数を重ね、計5〜10回施術を受けることで自己処理がいらない程度までムダ毛が減ります。
日々のお手入れが楽になり、身だしなみにかける時間の短縮に繋がります。
ムダ毛がなくなることで、服を選ぶ楽しみを感じることもできます。
「ノースリーブ」「背中が空いた服」「オフショルダーの服」などを着る場合には念入りな毛の処理が必要ですが、ムダ毛がなくなることで思い切って着られるようになります。
医師や看護師によるアフターケアの手厚さ
医師や看護師によるアフターケアの手厚さも医療脱毛の魅力の一つです。
毛根を破壊する行為は医療行為で、看護師や医師などの国家資格を持った人しか施術を担当できません。
医療脱毛では施術前に必ず医師が肌状態の確認を行い、看護師が施術を担当します。
万が一肌トラブルが起きた際はすぐに診察を行い、必要に応じて薬を処方したり適切な処置を行ってくれます。
サロン脱毛では、施術を担当するのは無資格のエステティシャンです。
万が一肌トラブルが起きた際は提携している皮膚科に行く必要がありますが、診察を受けるために移動しなければならず、その場では診察を受けられません。
医療脱毛でもサロン脱毛でも、肌へのリスクはゼロではありません。
「やけど」「炎症」「かゆみ」「乾燥」といった肌トラブルはどんな人にでも起こる可能性があります。
万が一肌トラブルが起きてしまった場合、医師がすぐに対応してくれる環境で脱毛を受けられると安心ですね。
医療脱毛のデメリット
医療脱毛にはメリットだけでなくデメリットも存在します。
デメリットとしてあげられるのは「痛み」「料金の高さ」などです。
痛みに関しては「我慢できる程度」「麻酔を使用すれば平気」という意見が多いものの、「料金の高さ」については自分ではどうしようもできません。
医療脱毛のデメリットである「料金の高さ」について解説します。
まとまった料金の支払いが必要
医療脱毛はサロン脱毛に比べて料金相場が高く、まとまった料金の支払いが必要です。
サロン脱毛ではキャンペーンや初回限定価格を利用すれば最安100円程度で受けられることもありますが、医療脱毛は全身5回で20〜40万円ほどの料金がかかります。
サロン脱毛では「一括払い」「クレジットカード払い」のほか、「分割払い」「月額料金」「定額通い放題」などさまざまな料金形態が用意されています。
一方で医療脱毛では「現金払い」「クレジットカード払い」「メディカルローン」の3形態が基本で、ある程度まとまったお金を用意しておく必要があります。
しかし、最近はメディカルローンが使用できるクリニックが増えているため、まとまったお金が用意できない場合はメディカルローンを検討するのも良いでしょう。
また、サロン脱毛の料金の安さに惹かれる方も多いと思いますが、サロン脱毛は回数がかかり効果の出方も緩やかです。
長い目で見れば、確実な効果のある医療脱毛の方が結果として安くなるかもしれません。
医療脱毛は1回でかかる料金は高いものの、一度脱毛を完了させてしまえば半永久的な効果が得られるため、総合的に判断するととてもお得です。
医療脱毛を契約前に確認するべき注意点
医療脱毛を契約する前に確認するべき注意点をご紹介します。
ここ数年で医療脱毛の人気が急上昇していますが、中には悪徳なクリニックがあるのも事実です。
医療脱毛関連のトラブルは年々増加しており、不要な施術を押し売りされて高額な請求をされたり、カウンセリングだけのつもりが無理やり施術を契約させられる事態は後を絶ちません。
特に気をつけたいポイントは以下の4つです。
- 誇大広告に注意
- リスク・副作用には注意
- 料金形態・契約内容を細かく確認
- 勧誘や不要な施術の契約には注意
知識がないと、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
医療脱毛を契約する前に確認するべき注意点をご紹介するので、契約を検討している方はぜひ参考にしてください。
誇大広告に注意
「絶対に毛が生えない!」「一生ツルツルでいられる」「リスクがゼロ」「日本No.1」
これらは全て法律に違反する「誇大広告」なので注意が必要です。
医療行為の宣伝には「医療広告ガイドライン」という決まりが設けられており、医学的知識のない消費者を守るための規制があります。
医療脱毛は医療行為なので、医療広告ガイドラインに沿って広告を行わねばなりません。
しかし、中にはガイドラインを破って誇大広告を行うクリニックもあります。
例えば冒頭で紹介した「絶対に毛が生えない!」「一生ツルツルでいられる」の場合、医療脱毛を受けても一生ツルツルでいられるとは限らないので「虚偽の広告」ということになります。
同じく「リスクゼロ」と謳うのも虚偽の広告にあたります。
医療行為はどんな施術であれリスクが伴うため、リスクがないとは言い切れないからです。
「日本No.1」「日本一」などは「比較優良表現」にあたり、ガイドラインに違反しています。
比較優良表現とは、他と比べて優れているように見せる表現のことです。
消費者を守るためのルールを守らず、自社に都合の良い誇大広告や虚偽広告を行っているクリニックは少なからず存在します。
このような広告に騙されず、冷静に情報を確認するようにしましょう。
リスク・副作用には注意
医療脱毛を受けるにあたって、リスクや副作用には注意が必要です。
医療脱毛にはさまざまなリスクがあります。
代表的なものは「やけど」「炎症」「赤み」「乾燥」「毛のう炎」「硬毛化」などです。
特に「ヒリヒリ感」「赤み」「乾燥」はどんな人でも起こりやすく、敏感肌や乾燥肌の人はこれらのリスクがさらに上がります。
やけどは「出力設定ミス」「技術不足」「日焼け」「乾燥」などが原因で起こり、傷跡が残ることもあります。
「毛のう炎」は脱毛によってバリア機能が低下した肌に細菌が入り込み、ニキビのようなできものができる症状です。
顔やVIOなど、肌が敏感な部位で起こりやすいといわれています。
「硬毛化」は、脱毛施術を受けることでかえって毛が増えたり濃くなる現象です。
原因は解明されておらず、誰にでも起こる可能性があります。
これらのリスクについて、必ず事前に医師から説明を受け、理解し納得した上で契約しましょう。
料金形態・契約内容を細かく確認
料金形態・契約内容についても細かく確認しましょう。
医療脱毛では「月額〇〇円」と記載されている広告を見かけることが多いですが、これは分割払いの月の支払い額を表していることがほとんどで、総額ではありません。
エステサロンなどの「月額制」「定額制」などと異なり、医療脱毛では総額を分割して支払う際の月額料金を「月額」と表していることが多いです。
5回コースの場合脱毛に通う期間は1年〜1年半程度ですが、「月額」が表している金額は36回〜60回払いなどの長期間の分割払いを前提としている場合が多く、脱毛期間中に支払いを終えることができません。
「月額」「分割」などの表示に注意し、総額はいくらになるかをきちんと確認してから契約しましょう。
オプション代やシェービング代が別でかかる場合もあり、追加でかかる費用についても確認が必要です。
また、脱毛の有効期限が定められている場合もあります。
「知らない間に有効期限が切れていた」ということにならないよう、期限についても確認しましょう。
医療脱毛の契約では「聞いていた話と違う」「後から知った」というトラブルが起こりやすいため、細かい点も必ず確認するようにしましょう。
特に注意が必要なポイントを以下にまとめました。
- 総額はいくらになるのか
- クーリングオフの説明があったか
- 解約時の対応、返金はあるか
- 有効期限があるか
- 万が一肌トラブルが起きた際の対応
これらを契約時に必ず確認しましょう。
勧誘や不要な施術の契約には注意
無理な勧誘や不要な施術の契約には注意しましょう。
無料カウンセリングでは、医師の診察や脱毛についての説明に加え、スタッフからの料金説明や勧誘があります。
一部のクリニックでは不要な施術やセットメニューをオススメしてきたり、「当日契約の場合のみ割引」などと当日の契約を強く勧めてくることがあります。
しっかり意思表示をしないと、不要な施術を断りきれずに契約してしまったり、高いコースを勧誘されることがあります。
自身が希望するコース内容と一致している場合は問題ありませんが、不要な施術を契約する必要はありません。
不要な場合はきちんと意思表示をし、きっぱりと断りましょう。
無理な勧誘にあった時、気をつけるポイントは以下の4つです。
- その施術は今すぐ必要なのか
- リスクや医師の説明を十分に理解しているか
- 支払いに無理はないか
- 本当に自分が必要としている施術か
以上に気をつけてカウンセリングを受けましょう。
また、医療脱毛はクーリングオフが適用されます。
適用条件は「期間が1ヶ月を超え、金額が5万円以上であること」です。
全身脱毛のコースはほとんどがクーリングオフ対象になります。
クーリングオフが適用される施術を契約し「やっぱり契約を取り消したい」と思った場合は、契約書面を受け取った日から8日以内であれば無条件で契約を解除できます。
この時手数料や違約金はかからず、理由は必要ありません。
クーリングオフが適用される場合は契約書面を用いて説明があります。
クーリングオフについてはもちろん、クーリングオフ期間が過ぎてからの解約方法や解約手数料についても注意して聞くようにしましょう。
クーリングオフが適用されるにも関わらず「クーリングオフはできない」「手数料がかかる」などといわれた場合は、消費者センターに相談しましょう。
まとめ
本記事では「全身脱毛の相場」「医療脱毛が受けられるクリニックの選び方」「契約時の注意点」をご紹介しました。
医療脱毛では半永久的な脱毛効果が得られ、通院期間や回数が少なくて済みます。
クリニックによってコース内容や料金が異なります。
自分の希望を明確にし、希望に合ったクリニックを選ぶのがオススメです。
全身脱毛を検討している方、クリニック選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。