LED脱毛とは?業務用脱毛機の値段と購入前の注意点について詳しく解説
従来の脱毛機よりも痛みが抑えられ肌への負担も少なく、毛周期に関係なく通えてあらゆる肌質や毛質に対応できる『LED脱毛』。
まだ新しい脱毛方法のためどういった仕組みの脱毛方法なのか、どのようなLED脱毛機を選べばいいのか迷うのではないでしょうか。
本記事では、LED脱毛機とほかの光脱毛機の違い、LED脱毛の特徴や脱毛機器を選ぶ際の注意点などについて解説します。
脱毛サロンで扱える光脱毛なので、サロン開業をお考えの方はひとつの脱毛方法として、LED脱毛の基本的な知識をつけておきましょう。
LED脱毛とは?
『LED脱毛』とは、LEDの光を使用して脱毛する脱毛機器のことで、エステサロンや脱毛サロンで扱える光脱毛の一種でもあります。
毛の生え変わるサイクルの毛周期に関係なく照射できるため、脱毛が終わるまでの期間が早く、あらゆる毛質に対応しているのが特徴です。
IPL脱毛では難しい細い毛や産毛、白髪にも対応しています。
メラニン色素に反応する脱毛機器とは違うため、日焼け肌や地黒肌にも対応しているので、肌の色で脱毛を断られてしまった人でもLED脱毛なら対応しています。
ターゲットとしている発毛組織は皮膚の浅い部分にある『バルジ領域』なので、照射熱が低く痛みが少ない脱毛が可能です。
LED脱毛と光脱毛の違い
従来の脱毛方法として光脱毛では熱破壊式の『IPL脱毛』と、蓄熱式の『SHR脱毛』が代表的な2種類とされています。
それぞれターゲットとしている発毛組織や照射できる間隔、対応できる肌質や毛質も違います。
LED脱毛・IPL脱毛・SHR脱毛の3種類の脱毛について比較します。
LED脱毛 | IPL脱毛 | SHR脱毛 | |
光源 | LEDチップ | キセノンランプ ハロゲンライト | キセノンランプ ハロゲンライト |
ターゲット | バルジ領域 | 毛球部 | バルジ領域 |
1回の脱毛効果 | 〇 | 〇 | ◎ |
波長 | 750~1000nm | 755~1064nm | 640~1200nm |
照射間隔 | 2~3週間 | 1~3ヶ月 | 2~3週間 |
肌質 | 日焼け肌・アトピー肌対応可能 | 日焼け肌・地黒肌対応不可 | 日焼け肌・アトピー肌対応可能 |
薄い毛 | ◎ | 〇 | ◎ |
濃い毛 | 〇 | ◎ | 〇 |
痛み | ほとんどなし | ややあり | ほとんどなし |
脱毛回数 | 8~12回 | 5~15回 | 8~12回 |
メリット |
|
|
|
デメリット |
|
|
|
LED脱毛とSHR脱毛は脱毛の仕組みが同じため、メリットやデメリットが同じになります。
IPL脱毛は毛の黒いメラニン色素に光を吸収して毛根に熱を与え、毛を作り出す毛母細胞と毛乳頭にダメージを与える脱毛方法です。
毛穴にメラニン色素がある期間しか脱毛効果がないため、毛の生え変わるサイクルの毛周期に合わせて1〜3ヶ月の間隔を空けて通う必要があります。
一方、毛を生やす指令を出すバルジ領域をターゲットとしているLED脱毛とSHR脱毛は、毛を包む毛包全体にジワジワと熱を与えて蓄熱し、バルジ領域にダメージを与えます。
バルジ領域は皮膚の浅い部分にあるため照射する熱が低いので、痛みを抑えた脱毛が受けられるのが特徴です。
メラニン色素に関係なく照射できるので、毛周期に関係なく短い期間で通え、早い期間で終わります。
あらゆる肌質や毛質に対応できるため、全身脱毛での産毛や細い毛も処理でき、デリケートなVIO脱毛もできるので、ターゲット層の幅を広げることが可能です。
LED脱毛と光脱毛のコスト比較
LED脱毛と従来の光脱毛のコストを比較します。
ワット数 | 年間電気代/月額 | |
LED脱毛 | 約800ワット | 約5,000円/約417円 |
光脱毛 | 約2000ワット | 約13,000円/約1,083円 |
※年間電気代・・・営業時間8時間、日数30日の場合。1kWh単価27円で算出。
LED脱毛の約800W対し、光脱毛は約2000W程度の機器が多くあります。LED脱毛はワット数が低いもので最小電力が約400Wのものもあるため、電気代をかなり抑えることができます。
LED脱毛は光源に使用しているLEDが熱変換効率が高く、少ないワット数でも効果的な脱毛が可能です。
LEDは従来のキセノンランプと比較すると光源寿命がかなり長くなるので、ランニングコストが抑えられます。
LEDの省エネで長寿命を活かした性能で、1日8時間の使用でランプ寿命が10年以上もつものも多数あります。
年間電気代で比較すると約2.5倍の差が出るため、LED脱毛は長期的に見るとコスパのよい脱毛機器といえるでしょう。
電気代はランニングコストとして毎月かかり、毎月約600円の違いで1年で8,000円もの差になります。
関連記事
LED脱毛とは?効果や仕組みは?メリット・デメリットを解説
業務用脱毛機の価格相場
一般的にサロンで導入されている業務用脱毛機は100万円以上し、400万円台のマシンも少なくありません。
業務用脱毛機は高額となるため、初期費用を抑えたいと検討している場合はレンタルで始めてもいいでしょう。
格安で購入できるマシンもありますが品質にバラつきがあり、費用を抑えるため安全装置が設置されていなかったり、保証が付いておらず修理になった場合修理費が高額になるケースもあります。
中古品もありますが、どれくらい消耗しているのか劣化状態がわからないため、価格だけに注目して購入するのはおすすめできません。
購入後に故障してもサポートされない、消耗品の追加注文ができないなどのリスクが考えられます。
新品、もしくはレンタルの方がサポートも充実しているため、高額と感じるかもしれませんがリスクは低く抑えられます。
業務用脱毛機一覧
光脱毛の業務用機の価格と脱毛方式です。
15機ご紹介しますので、価格帯の参考にしてください。
マシン名 | 本体価格 | 脱毛方式 |
クリアスキンネオ | 150万円 | SHR+IPL方式 |
オルトレドゥエ | 198万円 | S.S.C方式 |
ハレモ | 159万円 | SHR方式 |
ハレモエス | 119万円 | SHR方式 |
ヘリオス | 130万円 | SHR方式 |
ティーノ | 108万円 | SHR方式 |
ライエンスⅡ | 136万円 | SHR+IPL方式 |
BEAT FLASH | 137万円 | SHR方式 |
CUBE DUO | 138万円 | IPL方式 |
バイマッハ | 398万円 | SHR方式 |
ルミクスA9 | 470万円 | SHR方式 |
ネクスト | 480万円 | IPL方式 |
マスターライト | 490万円 | IPL方式 |
リオキシー | 350万円 | SHR方式 |
クリアエスピーef | 208万円 | THR方式 |
業務用脱毛機は100万円台〜約500万円と幅広く、脱毛方式によって価格帯が変わるというわけでもありません。
本体価格だけでなく、ランプ代などの消耗品やランニングコストにも注目する必要があります。
続いてLED業務用脱毛機を8機ご紹介します。
マシン名 | 本体価格 | レンタル | ローン |
ゼウスウルトラ | 173.8万円 | - | - |
ディファレント | 180万円 | 月々39,800円 | - |
MIST HILL | 180万円前後 | - | - |
クリアスキンLED | 220万円 | 月々55,000円 (いつでも契約解除可能) | 60回/月々36,190円 36回/月々55,110円 |
Photo Body LED | 330万円 | 月々43,780円 (60ヶ月固定契約) | - |
LEDist | 350万円 | 1年目/月々165,000円〜 2年目以降/月々110,000円〜 | - |
EDFEE | 385万円 | 1年目/月々165,000円〜 2年目以降/月々110,000円〜 | 月々67,100円~ |
LEDローズライト | 495万円 | - | - |
業務用LED脱毛機8機の本体価格平均は289万円です。
レンタルやローンに対応している、保証期間を設けているなどメーカーによって対応は様々です。
初期費用0円でレンタルできるマシンもあるため、初期費用が用意できていない状態でも開業が可能です。
費用がかかるからと格安や中古のマシンを購入するよりも、レンタルやローンで性能のいいマシンを導入した方が長期的に見て費用が抑えられることもあります。
LEDはランプ寿命が10年以上と長く使用電力も少ないため、ランニングコストがあまりかかりません。
ほかの脱毛方法のマシンと、本体価格、ランニングコストを考慮して比較してみてください。
LED業務用脱毛機を購入する際の注意点
脱毛機器は一度購入したら長期的に使用するため、後悔や失敗しないためには購入する際に注意したい点があります。
脱毛機器選びは開業準備で一番重要な作業となります。
注意点をチェックしながら選びましょう。
マシン販売実績が多く信頼できるメーカーから購入を検討する
LED業務用脱毛機は、まだ発売されたばかりの新しいマシンとなるため、ほかの脱毛方法のマシンと比べて扱っているメーカーや種類が少ないのが現状です。
そのため、国内メーカーだけでなく海外製のマシンも検討せざるを得ないことも考えられます。
LED業務用脱毛機の中には中国のメーカーが直接販売しているマシンもあるといわれているため、性能や安全性の低さには注意が必要です。
海外から直接購入したマシンでは、万が一故障した場合にサポートが受けられない、輸送に大幅な費用や時間がかかることも懸念されます。
故障した場合は施術できないため、予約を入れず営業を止めざるを得ないこともあるでしょう。
修理代だけでなく機会損失もあるなど予想外の経費がかかることも考えられます。
販売しているメーカーの販売実績やサポート体制が万全な、信頼できる日本のメーカーからの購入をおすすめします。
波長と出力ボリュームが調整できるマシンを選ぶ
LED脱毛機の原理は、半導体を使用したレーザーに近い光源を使用しているといわれています。
エステサロンや脱毛サロンでは医療用のレーザーに使う光線を使用しているところもあるため、危険性を感じる場合もあるでしょう。
LEDとレーザーでは光の性質が異なるため安全性の高い光線で、医療行為となるレーザー脱毛には該当しません。
LED脱毛機と光脱毛機のどちらにしようかと迷われる場合は、波長と出力のボリュームが調整できるタイプのマシンを選ぶといいでしょう。
調整できることで脱毛効果を最大限に発揮することができます。
そのため、LED脱毛機を選ぶ際には波長や出力ボリューム、特性や脱毛効果についても詳しく説明できるメーカーから選ぶことをおすすめします。
光脱毛機と初期費用が高いか比較する
LED脱毛は新しい脱毛方法のため、扱っているメーカーが少なく種類も少ないため本体価格が高めに設定してあります。
今後IPL脱毛やSHR脱毛のように光脱毛の主流となれば種類も増え、本体価格も値下がりすると考えられます。
現時点では本体価格が高いため初期費用が高くなりますが、LEDの特徴である『省エネ』『長寿命』という特性で長期的に見るとコスパがよくランニングコストも抑えられるでしょう。
新しい脱毛方法のため、従来の脱毛方法との差別化できる要素にもなるので集客もしやすいです。
まとめ
LED業務用脱毛機は一般的な光脱毛機と比べて熱交換率が高く冷却機能に優れているため、光脱毛よりも痛みを軽減し効果の高い脱毛効果が期待できるといえます。
また、LED脱毛機のなかには医療レーザー脱毛の方法を応用し、あらゆる毛質や肌質に対応した脱毛効果の高いマシンもあります。
LEDは家庭用脱毛器や家庭用美顔器でも採用されているため、人体への影響がない光に調整されており高い脱毛効果が期待できます。
あらゆる毛質や肌質に対応でき痛みを軽減して肌への負担も少ないため、IPL脱毛では対応できなかった人へのアプローチが可能です。
毛周期に関係なく照射できるため、「短期期間で完了する」「通う間隔が短いから予定を立てやすい」といったアピールポイントもあります。
LED脱毛と従来の脱毛の大きな違いとしては、ランプ寿命が長いためランニングコストが抑えられることです。
比較的新しい脱毛方法のため主流になるまでには時間がかかると考えられますが、脱毛効果としてはSHR脱毛と変わらないため脱毛費用を安くするなどして差別化を図ることもできるでしょう。