更新日:2023.12.27

医療レーザー脱毛器の仕組みと種類や機器別の違いについて解説

医療レーザー脱毛器の仕組みと種類や機器別の違いについて解説

医療レーザー脱毛は、脱毛クリニックや皮膚科などの医療機関でしか受けられない脱毛方法です。

医師や看護師など医療資格を有する人のみ施術が可能になります。医療行為として発毛組織を破壊することができます。

また発毛組織を破壊するので毛が生えてこなくなるため「永久脱毛」ができます。エステや脱毛サロンでの光脱毛は発毛組織を破壊することができないため、医療レーザー脱毛は永久脱毛ができるというところが大きな特徴といえます。

本記事では医療レーザー脱毛機器の種類や違いについて解説していきます。

医療レーザー脱毛機器の仕組み

医療レーザー脱毛機器で脱毛をする仕組みは、レーザーが毛の黒いメラニン色素に反応し、発毛組織を破壊して発毛を止めます。

光脱毛が様々な種類の波長を含んだ光を広範囲に照射するのに対し、医療レーザー脱毛は1種類の波長のレーザーで狭い範囲を照射します。

レーザーの強力なパワーで毛を作り出す元を破壊できるため、医療レーザー脱毛なら永久脱毛が可能です。

レーザーには3種類あり、それぞれ波長の長さや得意としている毛質が違います。

・アレキサンドライトレーザー
・ダイオードレーザー
・YAGレーザー

レーザーの種類と特徴を見ていきましょう。

アレキサンドライトレーザー

「アレキサンドライトレーザー」は、3種類のレーザーの中でも一番波長が短く、毛の黒いメラニンへの反応に優れています。

日本人の毛質や肌質に合うレーザーといわれており、メラニンに反応するため、シミやそばかすなど美容医療でも使われているレーザーです。

美肌ケアは副次的な効果ではありますが、顔脱毛をすると産毛がなくなる上にシミやそばかすが薄くなるなど、美肌効果も期待できます。

また、二の腕によくできる毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)というブツブツの治療にも使われているので、アレキサンドライトレーザーで肌質が改善されたという症例もあります。

メラニンへの反応に優れているということは、太くて濃い毛ほど反応しやすいため、脇毛・VIO・男性の濃いヒゲなどの毛質が得意としています。

メラニンの少ない細い毛や産毛は反応しにくく、日焼け肌や地黒肌はヤケドのリスクがあるため照射できません。

剛毛で濃い毛をしっかり処理したい人や美肌効果も期待したい人に向いています。

ダイオードレーザー

「ダイオードレーザー」は3種類のレーザーの中でも波長は中間地にあり、脱毛効果のバランスに優れているため、あらゆる毛質に対応できるレーザーです。

アレキサンドライトレーザーが苦手な産毛や日焼け肌、地黒肌にも照射でき、YAGレーザーのような強い痛みもなく剛毛にアプローチできます。

ダイオードレーザーにはメラニン色素に作用する「熱破壊式」と、毛を作る指令を出す部分のバルジ領域に作用する「蓄熱式」の2種類があります。

蓄熱式は皮膚の浅い部分に照射するため痛みが少なく、肌へのダメージも抑えられるのが特徴です。

熱破壊式とは違い、ほくろのある部分も照射できるので、「毛質や肌質」「肌の色」を選ばずに照射できる万能なレーザー。産毛をしっかり処理したい人や、痛みが苦手な人に向いています。

YAGレーザー

「YAGレーザー」は3種類のレーザーの中では一番波長が長いため、毛根の深い毛にアプローチできます。

男性の濃いヒゲや、VIOなどのしっかりした毛を得意としているレーザーです。

メラニンの影響を受けにくく高出力で照射できるため、日焼け肌や地黒肌・産毛も対応でき、脱毛よって毛が硬くなる硬毛化の治療にも使われています。

しかし、YAGレーザーは照射範囲が狭いため、メインで使われることは少ないです。

高出力で照射できる分痛みを強く感じやすいため全身脱毛には向かないので、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーと併用または部分的に使われることが多いです。

剛毛な人や日焼け肌、地黒肌の人に向いています。

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アレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーとYAGレーザーの違い

3種類のレーザーの波長や得意としている毛質について比較します。

 

 

アレキサンドライトレーザー

ダイオードレーザー

YAGレーザー

波長

755nm

800nm

1064nm

剛毛

かなり得意

得意

かなり得意

産毛

いまいち

かなり得意

得意

肌質

普通肌

日焼け肌・地黒

日焼け肌・地黒

痛み

普通

弱い

強い

美肌効果

あり

なし

なし

 

上記の表のとおり、レーザーの波長によって脱毛に与える影響は異なります。
レーザーの波長による脱毛への影響について解説します。

レーザーの波長が大きい場合に現れる影響は以下の通りです。

・皮膚への深達性(レーザーが到達できる深さ)が強くなり、深い場所まで効果が期待できます。エネルギーが強くなるため、毛根が深い毛や産毛、剛毛などどんな毛質でもよく脱毛できますが、痛みが大きくなるため、注意が必要です。

・メラニンへの吸収率(黒い毛や地黒肌に多く存在するメラニン色素への反応性)が低くなり、日焼け肌や地黒肌でもレーザー脱毛が可能となります。メラニン色素への過剰反応によるヤケドの心配が少なくなるため、地黒の人にはおすすめです。

逆に、レーザーの波長が小さい場合に現れる影響は以下の通りです。

・皮膚への深達性が弱くなり、浅い場所までしか効果が期待できません。毛根が深い毛には効果が弱いというデメリットがあります。

・メラニンへの吸収率が高くなり、ヤケドになりやすいため、日焼け肌や地黒肌、色素沈着肌には適用できません。産毛などのメラニン色素が少ない毛については脱毛効果が低くなるため注意が必要です。

つまり、脱毛したい部位や毛質、肌質によって選ぶレーザーの種類が変わってきます。

毛質や肌質に合っていない脱毛機器で脱毛し続けると、効果を実感できるまでに期間がかかる・硬毛化や増毛化といった副作用・ヤケドなどの肌トラブルが起きる可能性があります。

そのため、脱毛効果を得るためには、自分に合うレーザーの種類を見極めることが重要です。

医療レーザー脱毛機器は蓄熱式と熱破壊式の2種類

医療レーザー脱毛機器には、「蓄熱式」と「熱破壊式」の2種類の脱毛方法があります。照射方法やターゲットとなる発毛組織が異なるため、脱毛効果にも違いが生じます。

2つの脱毛方法の違いについて詳しく見ていきましょう。

蓄熱式

「蓄熱式」はSHR式とも呼ばれており、メラニン色素に反応する熱破壊式とはターゲットが異なります。

低出力のレーザーを連続照射し、熱を蓄積することで発毛組織にダメージを与える脱毛方法です。毛を包む毛包全体にジワジワ熱を与え、毛を生やす司令塔であるバルジ領域を破壊させ、発毛を止めることができます。

バルジ領域は皮膚の浅い部分にあるため、高温で照射する必要がありません。痛みが少なく肌へのダメージが抑えられるのが特徴です。

肌表面に出ていない毛にも脱毛効果があります。

毛周期に関係なく照射できる特徴があり、短い期間で脱毛を完了させることができます。日焼け肌や地黒肌など肌質を問わず照射できるのもメリットです。

ヤケドのリスクを理由に熱破壊式での照射を断られてしまった人でも対応できます。高速連射で肌をなでるように照射するため照射ムラが起こることが少なく、施術時間も短く終わらせることが可能です。

熱破壊式

「熱破壊式」はHR式やショット式とも呼ばれており、高出力のレーザーを単発で照射し、毛を作り出す毛乳頭や毛母細胞の発毛組織を破壊する脱毛方法です。

毛が肌表面に出てメラニンがしっかりある成長期の毛にしか脱毛効果はないため、毛周期に合わせて2〜3ヶ月の間隔で照射する必要があります。

メラニン色素に反応するので太くて濃い毛や剛毛を得意としており、密集しているヒゲや脇毛、VIOに効果を発揮します。

照射から1〜2週間すると毛がポロポロ抜け落ちるポップアップ現象が起こるため、脱毛効果を実感しやすいです。

ただ、高出力で照射するため痛みを感じやすいというデメリットがあります。

照射時に輪ゴムでバチッと弾かれるような感覚があるため、痛みが苦手な人は冷却機能が搭載されている脱毛機器にするか、麻酔が使用できるクリニックを選ぶといいでしょう。

蓄熱式と熱破壊式の違い

蓄熱式と熱破壊式の違いを比べてみましょう。

 

 

蓄熱式

熱破壊式

脱毛方法

低出力で連続照射

高出力で単発照射

ターゲット

バルジ領域

毛乳頭・毛母細胞

剛毛

やや苦手

かなり得意

産毛

かなり得意

やや苦手

痛み

弱い

強い

肌質

どんな肌質も対応

日焼け肌・地黒肌は不可

照射時間

早い

遅い

通う間隔

2~4週間

2~3ヶ月

上記の表のとおり、蓄熱式と夏破壊式ではそれぞれ特徴があり、部位や毛質に合う脱毛方法を選択する必要があります。

以下に蓄熱式と熱破壊式の違いについて解説します。

蓄熱式は、皮膚の浅い部分にあるバルジ領域にダメージを与えて脱毛を行う方式です。そのため、弱い出力のレーザーを連続で複数回照射するだけで、脱毛効果が得られます。

一方、熱破壊式では、強い出力のレーザーを単回照射することで毛根の深い部分にある毛乳頭や毛母細胞に強いダメージを与えて脱毛する方式です。

蓄熱式では毛根が深い位置にある剛毛にはやや脱毛効果が弱いですが、熱破壊式では剛毛もしっかり脱毛できるという違いがあります。

蓄熱式では痛みが弱いのですが、熱破壊式では非常に痛みが強いため、注意が必要です。

日焼け肌や地黒肌・色素沈着部位でも施術ができ、産毛までしっかりと脱毛できますが、熱破壊式ではヤケドの心配があるため、普通肌しか施術できません。

また、蓄熱式では発毛周期に関係なく施術できますが、熱破壊式では発毛周期に合わせて施術が必要になります。

脱毛する部位や毛質によって適した脱毛方法は異なるので、どちらがいいとは一概にはいえないのです。

脱毛部位によってクリニックを変えるか、複数の脱毛機器を導入しているクリニックを選ぶことをおすすめします。

目的別の医療レーザー機器の種類

医療レーザー脱毛機器は、3種類のレーザーと2種類の脱毛方法があります。

脱毛機器によっては、1台に2種類以上のレーザーを搭載するものや、蓄熱式と熱破壊式が切り替えられるものもあります。

同じレーザーの種類や脱毛方法でも、機器によって痛みを軽減するために冷却機能が搭載されているものや皮膚を吸引しながら照射できるものなどさまざまです。

毛質や肌質など目的別に合った医療レーザー脱毛機器を紹介します。

痛いのが苦手な人向け

痛いのが苦手な人には「蓄熱式」の脱毛機器がおすすめです。

低出力のため照射熱が熱破壊式ほど高くはないので、痛みを抑えた脱毛が受けられます。

・メディオスターNeXT PRO
・ソプラノアイス・プラチナム

「メディオスターNeXT PRO」は蓄熱式では代表的な脱毛機器です。照射口の大きさも3種類あって変えられるため、脱毛部位も狭い範囲〜広い範囲まで対応しています。冷却ジェル+冷却チップで冷却効果が高いため、痛みが少ない機器といえます。

「ソプラノアイス・プラチナム」は3種類のレーザーを搭載し、蓄熱式だけでなく熱破壊式にも対応しているため、毛質や肌質に合わせたレーザーで照射できるのがメリットです。こちらも冷却ジェル+冷却チップで冷却効果が高い機器となります。

照射と同時に冷却しながら脱毛するため、痛みを軽減できます。痛みに弱い人は、冷却機能付きの脱毛機器を置いているクリニックを選びましょう。

施術時間を短くしたい人向け

施術時間を少しでも短くしたい方には、照射スピードが早い脱毛機器がおすすめです。

・ソプラノチタニウム
・メディオスターモノリス

「ソプラノチタニウム」は3種類のレーザーを搭載している蓄熱式の脱毛機器です。

下位モデルのソプラノアイスプラチナムより照射スピードが早いため、全身脱毛なら60分で完了します。ハンドピースの交換により、最大照射面積を2倍の4平方センチメートルにできるため、施術時間を短くできます。

「メディオスターモノリス」はメディオスターNeXT PROの後継機種で、照射スピードが大幅に短縮されています。

ハンドピースの交換により、1から最大9.98平方センチメートルに照射面積を拡大できるため、施術時間を大幅に短くできるのです。

1発ずつの照射時間が短くなるうえ、蓄熱式と熱破壊式の切り替えが可能なため、部位や毛質による機器の使い分けが不要となり、施術時間の短縮につながります。

剛毛・毛が濃い人向け

剛毛や毛が濃い人の毛にはメラニン色素が多いこと、太い毛は毛根が深い位置に存在する場合があることから、蓄熱式よりも熱破壊式が向いています。

・ジェントルヤグプロ
・ライトシェアデュエット

「ジェントルヤグプロ」はYAGレーザーで波長が長いため、毛根が深い毛を得意としています。ヒゲ、ワキ、VIOの濃い毛の脱毛も可能です。スポットサイズは最大24mmなので施術時間も短くできます。

照射直前に冷却ガスを使って冷やすため、痛みを抑えて肌への負担を減らせます。冷却ガスはジェルで接触冷却する方法よりも低い温度の冷却ガスを用いるため、痛みを和らげる効果があります。

「ライトシェアデュエット」は2種類のハンドピースも有するダイオードレーザーの脱毛機器です。口径が大きいハンドピースでは吸引して照射するため毛根までの距離が近く、低出力での脱毛が可能となります。

レーザーの熱を感じにくく痛みを軽減ができ、大きい方の口径は22×35mmという大きさのため施術時間を短縮できるのがメリットです。

毛が濃くて広い範囲を処理したい人におすすめです。

毛が細い人向け

細い毛や産毛をしっかり処理したい人には、蓄熱式の脱毛機器がおすすめです。

メラニン色素に作用しにくい波長のレーザーを低出力で使用する脱毛方法なので、痛みを感じにくいメリットがあります。

ターゲットにする熱破壊式ではないため、日焼け肌や地黒肌でも使用でき、メラニン色素の少ない産毛などの細い毛も脱毛できるのが大きな特徴です。

口径が大きいハンドピースを使えば、施術時間も短縮できます。産毛は全身に生えるため、広範囲を処理できます。

・メディオスターNeXT PRO
・ソプラノチタニウム

「メディオスターNeXT PRO」は蓄熱式と熱破壊式と切り替えられるため、毛質に合わせた脱毛方法で脱毛が受けられます。

波長の長いダイオードレーザーを搭載し、産毛への効果が高い上に痛みが少なく、肌に負担の少ない脱毛ができる機器です。

「ソプラノチタニウム」も蓄熱式と熱破壊式に切り替えられます。

3種類のレーザーを同時に照射できるため、産毛への効果だけでなくあらゆる毛質に対応できるオールマイティーな脱毛機器といえます。

地黒肌・日焼け肌の人向け

地黒肌・日焼け肌の人はヤケドのリスクがあるため、使用できる脱毛方法やレーザーの種類が限られます。そのため、脱毛機選びは慎重に行う必要があります。

メラニン色素が多く存在する地黒肌や日焼け肌の人が安全に脱毛を受けるには、メラニンに反応しにくい波長が長いレーザーによる脱毛が必要です。ダイオードレーザーとYAGレーザーがおすすめとなります。

・メディオスターNeXT PRO
・ソプラノチタニウム

「メディオスターNeXT PRO」はダイオードレーザーの蓄熱式ですが、熱破壊式にも切り替えられるため、導入しているクリニックが多いです。

蓄熱式であれば、やけどのリスクを抑えた脱毛が受けられます。

「ソプラノチタニウム」は「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「YAGレーザー」の3種類のレーザーを搭載しているので、日焼け肌、色黒肌などあらゆる肌質の脱毛が可能です。

こちらの機器も蓄熱式と熱破壊式の両方に対応しています。剛毛も産毛にも対応し、地黒肌にも対応が可能です。

医療レーザー機器を選ぶ際のチェックポイント

医療レーザー脱毛機器を選ぶ際のポイントは、どのような脱毛をしたいのかを明確にすることです。自分の毛質や肌質、肌の色を知ることで、自分に合う脱毛機器がわかってきます。

脱毛効果はレーザーの種類と脱毛方法で決まります。そのため、脱毛機器選びを間違えると脱毛効果を得られるまでに期間とお金がかかってしまうこともあるので注意が必要です。

「痛みの少ない脱毛をしたい」「施術時間を短くしたい」などの希望によっても脱毛機器は変わります。

脱毛機器の特徴を知り、自分に合うかよくチェックしてから選ぶよう心掛けましょう。

値段だけでなく機械の種類もチェックしよう

医療脱毛のクリニック選びでは、脱毛料金やサービス内容・追加費用などに注目してしまいますが、脱毛機器の種類もチェックが必要です。

どの脱毛機器でも脱毛効果がないわけではありませんが、肌質や毛質・脱毛したい部位に合っていない脱毛機器では、無駄に回数や期間がかかってしまいます。

契約した回数では脱毛効果を実感できなかったからといって、追加で回数を契約しても脱毛機器が同じでは、さらに期間と費用がかかります。

想定以上の出費にならないためにも、脱毛料金や追加料金など比較しやすい項目だけでなく、脱毛機器から選ぶことは大切です。

自分に合う脱毛方法や脱毛機器の種類がわかったら、その情報を元にクリニック選びをすることで、より高い脱毛効果が期待できます。

クリニックによっては、複数の脱毛機器を導入している場合や1台で数種類のレーザーや異なる照射方法に対応する機器を導入している場合もあるので確認が必要です。

脱毛機のスペックと設定を確認

脱毛機器はレーザーの種類や照射方法の違い・ハンドピースの種類や冷却の種類・口径のサイズなど、各メーカーで全てスペックが異なります。

脱毛にとって重要な「レーザーの種類」「出力」「パルス幅」「スポットサイズ(口径サイズ)」の組み合わせによって、対応できる毛質や肌質が変わるため、機器やクリニックの選択がとても大事です。

この4つの項目について細やかな設定ができるハイスペックな脱毛機を1台以上置いているクリニックを選べば、皮膚トラブルを最小限に抑えつつ、どのような毛質や肌質にも対応できるため、納得できる脱毛効果を得られやすくなります。

1波長のみの脱毛機器を波長ごとに複数台備えていても、全身脱毛の場合だとそれぞれの機器を使って施術する必要があり、時間も手間もかかるので効率が悪いです。

照射方法も確認する

レーザー照射方法では、蓄熱式よりも熱破壊式の方が脱毛効果は高いといわれています。熱破壊式の脱毛効果が高い理由は、強い出力で毛乳頭などの毛が生える場所を熱処理して破壊します。

痛みが強いため、冷却や麻酔などで痛みを軽減する必要があります。どうしても痛みに耐えられない人は蓄熱式を選択します。

現在は、複数の波長のレーザーを同時照射する機器や優れた冷却システムを導入した機器もあるため、熟練した医療従事者が処理を行えば、蓄熱式と熱破壊式での脱毛効果の差は少なくなってきています。

照射方式は非常に重要ですが、機器を操作したり、肌質や毛質を見極めたりする医療従事者の技術や経験によって大きく脱毛効果は変わるため、クリニック選びは医師と機器の両方を確認することが重要です。

まとめ

医療レーザー脱毛機器には様々な種類があり、「脱毛したい部位」「自分の毛質」「肌質に合う」脱毛機器を選ぶことをおすすめします。

医療用の脱毛機器なら医療行為として発毛組織を破壊することができるため、どの機器にも永久脱毛の効果があります。

そのため、施術回数を重ねることで体感することができますが、脱毛機器選びを間違えてしまうと、想定していた期間よりも長くなり追加費用がかかる恐れがあります。

効率的な医療脱毛をする場合には、脱毛方法やレーザーの種類の違い・特徴を予め理解しておくようにしましょう。

脱毛回数や期間・費用を無駄にしないよう、自分に合った脱毛機器選びがポイントです。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。