ニードル脱毛で必要な施術回数は?ニードル脱毛の仕組みや比較について解説
ニードル脱毛は、肌質・毛質によらず確実に脱毛できる方法として人気を集めています。
本記事では、
- ニードル脱毛で必要な施術回数
- ニードル脱毛の仕組み
- ニードル脱毛とほかの脱毛方法の比較
- ニードル脱毛に向いている人・向いていない人
について紹介します。
「ニードル脱毛が気になっている」「ニードル脱毛を受けてみたい」とお考えの方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
ニードル脱毛で必要な施術回数や期間はどのくらい?
「ニードル脱毛で必要な施術回数や期間はどのくらい?」と気になっている方は多いでしょう。
ニードル脱毛では施術回数は3〜8回、期間は1〜2年が目安とされていますが、回数には個人差があり施術者の技術や毛質・肌質などによって異なります。
以下のポイントについて詳しく説明します。
- 通院のペースは毛周期に合わせて行う必要がある
- 通院回数の目安は3〜8回
- 通院期間の目安は1〜2年
通院のペースは毛周期に合わせて
ニードル脱毛を行う場合、通院のペースは毛周期に合わせる必要があります。
「毛周期」とは、毛が生えて抜け落ちるまでの一連のサイクルのことです。
毛周期は、毛が成長する「成長期」、成長が止まった「休止期」、そして毛が抜け落ちた状態の「休止期」の3つに分類されます。
ニードル脱毛を行って効果があるのは成長期の毛のみで、退行期・休止期の毛に施術を行っても効果はありません。
ニードル脱毛を行う場合、成長期が来るタイミングで施術を受けることが必要です。
約2〜3ヶ月おきに施術を受けると効果的ですが、男性のヒゲは毛周期が短いため1ヶ月おきに通院することをおすすめします。
通院回数の目安は3〜8回
ニードル脱毛の通院回数の目安は3〜8回といわれています。
下記は、脱毛の回数と毛の状態の目安をまとめた表です。
状態 | 回数(目安) |
脱毛効果を実感し始める | 3〜5回 |
自己処理が楽になる | 5〜8回 |
ツルツルを目指せる | 8〜15回 |
多くの場合、3回程度で効果を実感し始め5回程度で自己処理が楽になったと感じ、8回以上施術を受ければツルツルを感じやすくなります。
毛量が多い方や毛が濃い方は回数がかかる傾向があり、施術する回数には個人差があります。
たとえば「自己処理が楽になる程度で良い」という方は5回程度で脱毛を完了でき、「1本残らず毛をなくしたい」という方は8回以上回数がかかります。
一人ひとり必要な回数は異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
通院期間の目安は1〜2年
ニードル脱毛を完了するまでにかかる通院期間の目安は1〜2年といわれています。
ニードル脱毛は毛周期に合わせて通院する必要があり、およそ2ヶ月に1回のペースでしか通院できないため時間がかかります。
たとえば2ヶ月ごとに8回通院すると1年半程度の期間が必要です。
毛の状態や脱毛経験の有無によって期間は多少前後するため、1〜2年という数字はあくまで目安として参考にしてください。
もともと毛量が少ない方や、レーザー脱毛の経験があり毛が減っている方はさらに期間が短くなります。
もともと毛量の多い方や、ツルツルを求める方はさらに期間が伸びてしまうでしょう。
毛を抜いたりサロン脱毛を受けたりして毛周期がズレてしまった方、病気や薬の影響がある方も期間が長くなることがあります。
ニードル脱毛の仕組み
ニードル脱毛の仕組みについて紹介します。
ニードル脱毛には2種類の脱毛方法があり、特徴が大きく異なります。
- 美容電気脱毛
- 医療針脱毛
美容電気脱毛はエステサロンで行われているのに対し、医療針脱毛はクリニックで行われている脱毛方法です。
それぞれについて詳しく説明します。
1.美容電気脱毛
効果 | 医療針脱毛よりも弱い出力で施術する |
施術者 | 無資格または民間資格保持者 |
肌トラブル時の対応 | 提携の皮膚科を受診する |
痛み | 強い |
麻酔の使用 | 不可 |
針の取扱い | 施術ごとに使い捨てる |
美容電気脱毛は、エステサロンで行われているニードル脱毛です。
美容電気脱毛をさらに細分化すると、以下の3種類に分けられます。
- 電気分解法
- フラッシュ法
- ブレンド法
それぞれ少しずつ方法が異なりますが、毛穴に針を差し込んで1本1本処理するという点では同じです。
施術を担当するのは無資格または民間資格を持ったスタッフです。
医療機関ではないため麻酔の使用はできず、肌トラブルが起きた際は提携の皮膚科を受診することが必要です。
「ニードル脱毛=永久脱毛」というイメージをお持ちの方は少なくないですが、エステサロンで行う美容電気脱毛はどれも永久脱毛ではありません。
サロンで行う光脱毛よりは脱毛効果が高いものの、毛が生えて来なくなるわけではないので注意が必要です。
2.医療針脱毛
効果 | 永久脱毛が可能 |
施術者 | 医師または看護師 |
肌トラブル時の対応 | クリニックで医師が対処する |
痛み | 非常に強い |
麻酔の使用 | 可能 |
針の取扱い | 専用針を購入 |
医療針脱毛は、医療機関で行われているニードル脱毛です。
針の先が特殊加工された絶縁針を毛穴に挿入して施術を行う方法で、従来よりも火傷のリスクが低いという特徴があります。
毛根を破壊するため永久脱毛が可能で、一度施術を受けた箇所の毛は基本的には復活することはなく確実な脱毛効果が期待できます。
施術者は医師または看護師で、トラブルがあった際はすぐに対処が可能です。
必要に応じて薬の処方も受けられます。
痛みは非常に強いものの表面麻酔や笑気麻酔などの麻酔を使用できるため、痛みに弱い方でも利用できることが特徴です。
施術にあたっては血液検査が必須で、一人ひとり専用針を使用するため、感染の危険性が低いというメリットがあります。
エステとクリニックはどっちがオススメ?
ニードル脱毛を受けるにあたって、「エステとクリニックはどっちがオススメ?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、ニードル脱毛はクリニックで受けるのがおすすめです。
ニードル脱毛は毛穴に針を挿入して施術を行いますが、実は「体に針を刺す行為」は医療行為です。
サロンでのニードル脱毛が違法というわけではないものの、万が一のことを考え、医療行為であるニードル脱毛は医療機関で受けることをおすすめします。
ニードル脱毛は毛穴に針を挿入するため肌トラブル・やけどが起こりやすいという特徴があり、不適切な対応の結果、体に針の跡が残ってしまったという事例も存在します。
エステサロンでは医師が不在のため、肌トラブルが起きても速やかに対処できないため危険です。
万が一のことを考えると、医師が常駐しているクリニックで施術を受けることで肌トラブルなどの対応を迅速に行えます。
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ニードル脱毛の相場
ニードル脱毛の価格相場について説明します。
レーザー脱毛や光脱毛は「1回当たり〇〇円」と設定されていますが、ニードル脱毛の価格は「1本あたり〇〇円」「◯分あたり〇〇円」というように、毛の本数や時間に応じて価格が発生する仕組みになっています。
ニードル脱毛は「美容電気脱毛」と「針脱毛」で価格相場が異なるため、それぞれの相場について詳しく説明します。
①美容電気脱毛の相場
本数単位の料金目安 | 110円/1本 |
時間単位の料金目安 | 2,000円/5分 |
上記の表は、エステサロンでの美容電気脱毛の料金相場(目安)です。
本数単位で施術する場合、1本当たりの料金は110円程度で、たとえば毛を30本抜いたら3,300円になります。時間単位で施術する場合は5分で2,000円程度で、たとえば30分かかったら12,000円になります。
美容電気脱毛では1分で約10本の毛を脱毛可能です。
スタッフによってスピードは異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
針の代金は料金内に含まれており、毎回使い捨ての針を使用します。
医療針脱毛では血液検査を行いますが、美容電気脱毛では血液検査を行わないため費用はかかりません。
施術料金は安いものの、痛みがあっても麻酔の使用はできないため、痛みが気になる方は注意が必要です。
②医療針脱毛の相場
本数単位の料金目安 | 500円/1本 |
時間単位の料金目安 | 3,000円/5分 |
諸経費の目安 | ・血液検査代:5,000円 ・針代:4,000円 ・軟膏代:500円 |
麻酔代の目安 | ・笑気麻酔:3,500円 ・表面麻酔:3,000円 |
上記の表は、クリニックでの医療針脱毛の料金相場(目安)です。
本数単位で施術する場合、1本当たりの料金は500円程度で、たとえば毛を30本抜いたら15,000円になります。時間単位で施術する場合は5分で3,000円程度で、たとえば30分かかったら18,000円です。
さらに医療針脱毛では、「血液検査代」「針代」「軟膏代(薬代)」などの諸経費が必要です。
感染を防ぐため医療針脱毛の施術前には血液検査を行わなければならず、初回は検査代が約5,000円かかります。
専用の絶縁針を用意するためには約4,000円かかり、施術を繰り返して針が劣化したら取り替えなければなりません。
術後の肌トラブルを防ぐための軟膏(薬)は約500円で購入可能です。
医療針脱毛の痛みは非常に強いため毎回麻酔は必須で、麻酔代は毎回3,000円程度かかります。
医療針脱毛では施術費以外にもさまざまな経費がかかりますが、安全な施術のためにはどれも欠かせない費用です。
【一覧】ニードル脱毛とほかの脱毛方法の比較
種類 | ニードル脱毛(医療針脱毛) | ニードル脱毛(美容電気脱毛) | 医療脱毛 | サロン脱毛 |
特徴 | 永久脱毛ができる | 施術効果が高い | 広範囲を半永久的に脱毛できる | 痛みや肌負担が少ない |
使用機器 | 絶縁針 | ニードル | 医療レーザー | 光 |
痛み | 非常に強い | 強い | 普通〜強い | 少ない |
麻酔 | 使用可 | 不可 | 使用可 | 不可 |
施術時間 | 長い | 長い | 短い | 短い |
完了までの回数(目安) | 部位・毛量による | 部位・毛量による | 5〜8回 | 10〜15回 |
費用 | 最も高額 | 高額 | 比較的安価 | 安価 |
オススメの使用方法 | ・小範囲の脱毛 ・医療脱毛の仕上げ | ・安全上の理由でおすすめしない | ・全身脱毛 ・VIO脱毛 ・広範囲の脱毛 | ・痛みが苦手な方向け ・全身脱毛 |
上記の表は、「医療針脱毛」「美容電気脱毛」「医療脱毛」「サロン脱毛」のそれぞれの違いをまとめたものです。
医療針脱毛は永久脱毛が可能なのが大きなメリットです。
施術時の痛みが強いものの、麻酔を使用して施術ができます。
特徴として、小範囲の脱毛に適しており医療脱毛の仕上げや細かい部分の脱毛をしたい方に向いています。
美容電気脱毛は痛みが強く価格が高額で、安全上の面で注意が必要です。
また肌に針を刺す行為は医療行為のため、クリニックで行う医療針脱毛がおすすめです。
医療脱毛は広範囲の施術に向いているため、全身脱毛やVIO脱毛に適しています。
毛が濃い部分は痛みが出やすいものの、麻酔を使用できる点があります。
サロン脱毛は痛みが少ないのが特徴で、痛みが苦手な方や敏感肌の方でも施術を受けられます。
広範囲の施術に適しているため、痛みに弱い方や全身脱毛したい方に向いています。
それぞれの脱毛方法の違いを理解し、「肌質」「毛質」「予算」に適した脱毛方法を選択することが重要です。
ニードル脱毛に向いている人・向いていない人
ニードル脱毛に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
「ニードル脱毛を受けたいけど、私に向いているのか気になる」という方は、ぜひ参考にしてください。
ニードル脱毛が向いている人
ニードル脱毛が向いている方は、以下の特徴を持つ方です。
- レーザー脱毛で硬毛化してしまった方
- 眉毛周り、目周りを脱毛したい方
- 白髪・金髪などメラニン色素の少ない毛が多い方
- 産毛を脱毛したい方
- ホクロ・あざ部分の毛を脱毛したい方
- 日焼け肌・地黒肌の方
- ニキビ跡が多い方
- 毛量を調整したい方
- ワキガの方
ニードル脱毛は硬毛化した毛やメラニン色素が少ない毛でも脱毛可能なため、毛質を問わず脱毛ができます。
肌の色に影響されないため、「日焼け肌の方」「ニキビ痕やあざがあってレーザー脱毛ができない方」でも施術が可能です。
1本ずつ脱毛して細かくデザインすることができるため、ヒゲや眉毛を理想の形に整えたい方にも向いています。
ワキガ(腋臭症)の方の場合、ニードル脱毛によってニオイが軽減する可能性があります。
ニードル脱毛が向いていない人
ニードル脱毛が向いていない方は以下の通りです。
- 心疾患ペースメーカー(ペースメーカーや除細動器)を使用中の方
- 金属プレートがある方(銀歯・矯正はOKです)
- 金属アレルギーがある方
- 外せないピアスがある方
- 感染症(HIV等)の既往がある方
- 痛みに弱い方
ニードル脱毛は電流を流して施術を行うため、ペースメーカーを内蔵している方は施術ができません。
金属の針を使用するため、金属プレートがある方や金属アレルギーの方も施術ができないため注意が必要です。
ニードル脱毛では、血液を介して感染が拡大する可能性があるため、感染症(HIVや肝炎等)の既往がある方は施術ができません。
また、ニードル脱毛は非常に強い痛みが生じる施術です。
そのため痛みに弱い方には向いていません。
麻酔を使用しても痛みがゼロになるわけではなく、場合によっては施術の中断が必要になるケースもあるため予め入念に施術を検討することが重要です。
まとめ
本記事では、ニードル脱毛の仕組みや比較について解説しました。
ニードル脱毛は毛周期に合わせて施術を受ける必要があり、通院回数の目安は3〜8回、通院期間の目安は1〜2年です。
個人差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
ニードル脱毛には「医療針脱毛」と「美容電気脱毛」の2種類の脱毛方法がありますが、安全性を考えると医療針脱毛がおすすめです。
医療針脱毛はクリニックで施術を受けられ、永久脱毛を行えます。
美容電気脱毛はニードル脱毛の一種ではありますが、永久脱毛ではないので注意が必要です。
「ニードル脱毛を受けたい」「ニードル脱毛で永久脱毛を行いたい」という方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。