メンズ永久脱毛が人気な理由は？永久脱毛にかかる料金や回数と注意点を解説

メンズ永久脱毛とは

メンズの永久脱毛とは、男性のムダ毛を永久的になくすための脱毛方法になります。毛根を破壊することで、毛が再生しなくなるようにする方法です。

男性の美容や清潔感の向上を目指すために選択される美容処理の一つで、大きく医療機関で行う「医療レーザー脱毛」と、エステサロンで行う「光脱毛」の2種類に分かれます。
ただし、日本では「永久脱毛」について明確な定義がありません。

そのため一般的にはアメリカの定義を参考にされています。アメリカの定義では「最終脱毛から1ヶ月後に、毛の再生率が20％以下であること」が永久脱毛と定義付けられています。

つまりメンズ永久脱毛では脱毛期間が終っても、毛がまったく生えなくなるわけではありませんが、毛の再生率を低下させることで自己処理の回数を大幅に減らすことができます。

永久脱毛の定義

先述しましたが、日本ではアメリカの米国電気脱毛協会での定義に準じて「永久脱毛は美容電気脱毛のみ」と認定しています。より詳しく解説していきます。ご存知の方は先へお進みください。

永久脱毛とは、生涯にわたってムダ毛の処理をしなくても済む脱毛。アメリカの政府機関FDAが永久脱毛と認めているのは電気脱毛法だけになります。

参照：永久脱毛とは？｜一般社団法人日本スキン・エステティック協会(JSA) 

ちなみに「美容電気脱毛」とは、極細の特殊な端子を毛穴に入れて極微量の電流を流し毛の生成を抑制する脱毛方法のことを指します。

レーザーを使用した医療脱毛は正確には「永久」ではなく、半永久的で抑毛・減耗が可能な脱毛です。アメリカの食品医薬品局（FDA）や米国電気脱毛協会によると、以下のようなケースであれば「永久脱毛と認められる」とされています。

・脱毛処理を終えてから1ヵ月後の毛の再生率が20％以下の状態

・3回の脱毛後、6ヶ月経過した時点で67％（3分の2）以上の減耗されている状態

日本でも上記に準ずる扱いをしているため、クリニックや病院で行われる「医療脱毛＝永久脱毛」とされています。

医療脱毛と光脱毛の違い

脱毛するにはクリニックで行う医療脱毛とエステサロンで行う光脱毛がありますが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか。

それぞれに使用する脱毛器のタイプや必要な目安回数などが異なります。どちらもメリット・デメリットがあるので、自分と相性の良いお手入れ方法を選ぶことが大切です。

さらに「永久脱毛」が可能かどうか「抑毛・減耗」なのかによっても異なります。

医療脱毛は永久脱毛ができる？

医療脱毛の最大の特徴は、毛が生えにくい永久脱毛が可能な点です。永久に毛がまったく生えないわけではありませんが、半永久的に毛が生えにくい状態をキープすることができます。

毛の生成を促す「バルジ領域」という部分にアプローチし、毛の生成を一時的に抑える手法です。

日本で永久脱毛が可能なのは、クリニックや病院で行われている医療脱毛のみとなっています。特にレーザーを使用した出力の高い業務用脱毛機の場合は、医師が常在する医療機関の脱毛でしか取り扱うことができません。

さらに脱毛を行うスタッフも、有資格者の医療従事者や医師に限られるというのが特徴です。

光脱毛は抑毛や減毛におすすめ

光脱毛は、毛根を破壊するのではなく毛の成長を抑制する「抑毛」や毛の量を減らす「減毛」に効果的です。

医療従事者ではない民間のエステティシャンが行うサービスのため、医療行為に当たる「永久脱毛」ではありません。

毛根に光を照射して熱エネルギーを与えることで毛の成長を抑制をしていきます。毛母細胞を破壊する医療レーザー脱毛とは異なり永久脱毛の効果は期待できません。

熱エネルギーで直接的に毛母細胞を破壊することはできませんが、毛を弱らせて目立たなくする「抑毛・減耗」のケアにおすすめです。

光脱毛は医療脱毛に比べて痛みが少なく、肌への負担が少ないことも特徴です。そのため、初めての脱毛や痛みが苦手な方にもおすすめです。

関連記事：業務用脱毛機を選ぶ際に比較すべきポイントと購入前に知るべき注意点

永久脱毛の照射部位や回数ごとの料金相場は？

実際のメンズ永久脱毛の料金相場は、脱毛する部位や使用する業務用脱毛機・オプションの有無によって料金は大きく異なります。

脱毛を検討している人は予め自分の希望部位がどのくらいかかるのかチェックしておくのがおすすめです。

永久脱毛の料金の相場一覧

クリニックでの永久脱毛は、エステサロンの光脱毛と比べるとやや価格が高めに設定されています。

しかしクリニックは出力の高いレーザーを使用するため、光脱毛よりも少ない回数で脱毛期間を終了しやすいのが特徴です。下記は1クール5回を目安にした料金相場になります。

照射範囲の広い部位や照射範囲が狭くても皮膚がやわらかくデリケートなVIOは、他のパーツに比べるとかかる費用も平均してやや高めの店舗が多い傾向です。

ヒゲ脱毛の回数ごとの料金相場

ヒゲ脱毛の料金相場は、希望する範囲によっても大きく異なります。鼻下・頬（もしくはあご）・あご下の3パーツのみの場合は、1回7千円〜1万円前後です。

しかし3パーツ以外にもみあげ・首周りまでの広い範囲を含めると、1回で4万円前後かかる場合があります。

顔周りのヒゲ脱毛は完全にツルすべの状態を目指す人もいれば、ナチュラルな雰囲気である程度産毛を残す人もいます。

毛を残す場合はデザインを整えたり、毛量を調節したりすることも可能なので、予め理想のヒゲのデザインをイメージしておくことをおすすめします。

VIO脱毛の回数ごとの料金の相場

メンズVIO脱毛は、ビキニライン・粘膜に近い性器周りのIライン・肛門付近のOラインの３パーツを行います。

しかしクリニックによってはVラインのみといった部位を限定している場合もあるので、料金をチェックする時は注意が必要です。

VIO脱毛はヒゲ脱毛と同じく、ビキニラインをある程度自然に毛を残したい人も少なくありません。ツルすべの状態を目指すか、どのくらい毛量を残すかデザインによって料金が変わります。

全身脱毛の回数ごとの料金の相場

全身脱毛の場合はクリニックによってコース内容に含まれる部位が異なるので、自分が希望するパーツが脱毛範囲に含まれているのか、オプションでプラスする必要があるのか確認しる必要があります。

下記はクリニックによって、分けられている例になります。

・ヒゲ、VIOを除いた全身脱毛

・VIO脱毛を除いた全身脱毛（ヒゲ脱毛あり）

・VIO+顔周りを含める全身脱毛

メニューによって顔周りからVIOを含めた全身が脱毛範囲となっているわけではないので、料金と一緒に脱毛範囲も予めチェックするようにしましょう。

足（脚）脱毛の回数ごとの料金の相場

足（脚）脱毛は太ももにあたる膝上・すねにあたる膝下・足の甲・足の指が一般的な範囲です。クリニックによっては、パーツ別に膝下のみを行う脱毛プランもあります。

両脚全体の脱毛範囲は1回に広範囲の照射を行うため、脱毛費用を節約したい時や脚全体には毛が目立たない場合はパーツ別にお手入れするのもおすすめです。

メンズ永久脱毛に使われるレーザーと脱毛機の種類

先述では医療脱毛と光脱毛の違いをご紹介しましたが、メンズ永久脱毛ではどのような脱毛機が使われているのでしょうか。

使われるレーザーの種類や脱毛機の特徴について詳しくご紹介します。
脱毛の希望部位や肌質によっても向いている脱毛機は異なるため、自分と相性の良い脱毛機の特徴について把握する必要があります。

熱破壊式と蓄熱式の違い

医療脱毛で使われる業務用脱毛機には「熱破壊式」と「蓄熱式」という2種類の脱毛機が主流です。毛に対してアプローチする手法が異なりますが、どちらもレーザーが使われています。

熱破壊式は高い出力のレーザーで毛に栄養や酸素を送り生成を促す毛母細胞や、毛の生成に必要な指令を出す毛乳頭を破壊する手法です。

一方、蓄熱式の場合は低めの出力のレーザーで毛の生成を促す「バルジ領域」に熱エネルギーでダメージを与えます。

レーザーは出力が高いと皮膚に照射した時の痛みが強くなるので、高出力の場合は強い痛みを感じる人が多いです。低い出力のレーザーは高出力よりも痛みが弱いものの、全く感じないわけではないので注意が必要です。

出力が高いレーザーを使用した方が1回で与えられる熱エネルギーが強いため、少ない回数で脱毛期間を終えることが可能です。蓄熱式の方が必要な脱毛回数が多く、熱破壊式よりも脱毛期間が長くなる場合があります。

メンズ永久脱毛に使われるレーザーは3種類

メンズ永久脱毛では3種類のレーザーが主流となって使われています。

・アレキサンドライトレーザー
・ダイオードレーザー
・YAGレーザーレーザー

それぞれに特徴が違い、搭載されている脱毛機の種類も異なるので通う予定のクリニックではどのような機種が使われているのか確認してみましょう。

アレキサンドライトレーザーの特徴と脱毛器の種類

アレキサンドライトレーザーは医療脱毛に使用されるレーザーの一種です。医療脱毛で使用されているレーザーの中では波長が755nmと短く、黒い色素であるメラニンに吸収されやすい特徴があるため、黒い毛や太い毛の脱毛に効果的です。

しかし、メラニン色素が薄い産毛にはレーザーが反応しにくいため、脱毛効果が期待できません。

日焼け肌や色素沈着のある肌には、肌のメラニン要素にもレーザーが反応してしまい、火傷を引き起こす危険性があります。そのためアレキサンドライトレーザーは、日焼け肌や色素沈着のある場合には使いにくい欠点もあります。

ダイオードレーザーの特徴と脱毛器の種類

ダイオードレーザーは、医療脱毛に用いられるレーザーの一種です。波長が800nmと長いためメラニン色素に吸収されにくく、幅広い毛質や肌質に効果を発揮します。

しかし肌の奥深くから生えている濃い毛や太い毛には、レーザーが届きにくい可能性があります。

また、熱破壊式と蓄熱式のどちらの脱毛方式でも使用しており、蓄熱式は毛根の周囲にあるバルジ領域に熱ダメージを与えるため、濃い毛や太い毛にも効果を発揮できますが、熱破壊式よりも脱毛効果は低いといわれています。  

YAGレーザーの特徴と脱毛器の種類

YAGレーザーは、メラニン色素に反応しにくい性質を持っているため、色黒の人や日焼け肌にも照射することが可能です。

波長が1064nmと長いため、メラニン色素に吸収されにくく幅広い肌質に対応しているため、色黒の人や日焼け肌でもレーザー脱毛を受けることができます。ただし肌の奥までレーザーが届くために、照射時の痛みを感じやすいのが特徴です。

毛根にあるメラニン色素に反応して熱ダメージを与えることで脱毛するため、メラニン色素が多い肌はレーザーが吸収されやすく、熱ダメージによるやけどのリスクもあります。

レーザーを切り替えて照射ができる脱毛機もある

レーザーを切り替えて照射ができる脱毛機もあり、毛の太さや色の異なる毛にも効果を発揮し、痛みを軽減しながらスピーディーに脱毛することができます。

脱毛機の中には、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2種類の波長を組み合わせた脱毛機もあります。

アレキサンドライトレーザーは毛根に直接熱ダメージを与えるため、高い脱毛効果が期待でき、YAGレーザーはメラニン色素に吸収されにくく、幅広い肌質に対応しています。

これらの2種類の波長を組み合わせることで、毛の太さや色の異なる毛にも効果を発揮し、痛みを軽減しながらスピーディーに脱毛できます。

レーザーを切り替えて照射ができることで、お客様に合わせた脱毛を行うことが可能です。

メンズ永久脱毛が人気な理由

男性の脱毛が人気になった理由として、男性の美容意識の変化が要因として考えられます。

自己処理の回数を減らしてキレイな状態を長く保つことができる、メンズの医療脱毛が人気の理由について詳しく解説していきます。

少ない回数で脱毛期間を終えやすい

メンズ永久脱毛は、エステサロンの光脱毛よりも少ない回数で脱毛期間を終えることができるため、脱毛期間が短く、短期間でムダ毛をなくしたい人向けに利用されています。

エステの光脱毛よりも高い出力のレーザーを使用し、少ない回数で効果的な脱毛を実現することができます。

メンズ永久脱毛の回数目安は、部位によって異なりますが、ヒゲは5回程度、VIOは6回程度で脱毛期間が終了するケースもあります。一方エステサロンの光脱毛の回数目安は、こちらも部位によって異なりますが、ヒゲは10回程度、VIOは12回程度の回数が必要です。

部位や毛質によっても異なりますが、エステの光脱毛の平均的な回数である15〜20回よりも少ない回数で脱毛期間を終えられることが要因になっています。

万が一の肌トラブルにも対応してもらえる

メンズ永久脱毛は、医療機関でのみ受けることができ、医師や看護師などの医療従事者が施術を行なうので、万が一肌トラブルが発生した場合でもすぐに対応してもらえます。

メンズ永久脱毛で起こりうる肌トラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。

・赤み
・腫れ
・かゆみ
・痛み
・色素沈着
・やけど

上記の症状で治療が必要になった場合、メンズ永久脱毛のクリニックやサロンでは、肌トラブルが発生した場合に無料で対応してくれるケースもあります。そのため万が一肌トラブルが発生しても、治療を受け、肌トラブルに対応することができます。

肌トラブルの程度によっては、診療費や薬代が自己負担になる場合もあるので、メンズ永久脱毛のクリニックやサロンを選ぶ際には、肌トラブルの対応についても確認することが重要です。

自己処理にかかる時間を短縮できる

メンズ医療脱毛は照射パワーに優れているので、回数を重ねていくと毛自体が細く弱い状態になり自己処理にかかる時間を短縮することができます。

特に濃く太い毛が生えやすいヒゲや顔周りは常に人から見られやすいので、念入りに時間をかけて自己処理をしている人も多いのではないでしょうか。

しかし医療脱毛を続けていくと毛自体が脆く抜けやすい状態になるので、自己処理でキレイな肌を保ちやすくなります。

自己処理にあまり時間をかけていると、肌荒れが目立つ場合もあるので注意が必要です。手早く自己処理を行うことで肌にかかる負担も減り、衛生的で見た目にも清潔感のある状態を目指すことができます。

清潔感がアップして印象が良くなる

頻繁に自己処理をしていても毛根がしっかりとしているヒゲは、「夕方になるとポツポツとした黒い毛が目立ってしまう」とお悩みの男性も多いです。

しかし医療脱毛の場合は脱毛を続けることで、毛根にアプローチし毛の生成力を弱めてくれるためポツポツとした無精ひげが目立ちにくくなります。

さらに濃く太い毛質をやわらかく産毛のようなふんわりとした毛へと導いてくれるので、黒々とした毛が気になる人にもおすすめです。

清潔感のない印象を与えやすい無精ひげや、濃い顔周りの毛を目立ちにくくしてくれるので、「好印象をもたれたい」と自己処理にお悩みの人は必見です。特に接客業や女性・子供に携わる場合は、清潔感のある見た目の印象を大切にしている人も多いでしょう。

メンズ医療脱毛は頻繁な自己処理をしなくても、清潔感のある印象を手軽に手に入れることができます。

カミソリ負けなどの肌トラブルを解消できる

頻繁な自己処理を繰り返していると皮膚がカミソリ負けを起こして赤くなったり、肌が荒れてしまったりと肌のトラブルに悩んでしまう人も多いです。

近年は自己処理で人気の高い除毛クリームも毛のタンパクを溶かして目立たなくさせる方法のため、皮膚が乾燥したり成分が肌に合わないと荒れてしまったりすることがあります。

メンズ医療脱毛を続けると自己処理の回数が自然に減り、肌への負担も軽減させることができます。頻繁な自己処理による肌荒れや皮膚の乾燥も目立ちにくくなるので、デリケートなvioや顔周りの毛にお悩みの人もなめらかな肌を保ちやすくさせることができます。

照射後の皮膚の赤みや荒れが気になる人もいるかもしれません。しかし気になる肌トラブルが起こった場合でも、気軽に医師の診療を受けられます。

体毛のコンプレックス解消へ導いてくれる

体毛が濃いとお悩みの男性も多いのではないでしょうか。

特に目立ちやすいヒゲや腕足などは、色素の濃い毛が目立つと清潔感に欠けている印象を与えてしまう場合もあります。接客業や営業職の人は、頻繁な自己処理で対応している人も多いといわれています。

医療脱毛で太く濃い毛を目立たない状態に整えたり、肌がツルすべな状態をキープしたりすれば、自然と体毛のコンプレックスが気にならなくなるキッカケを作ることができます。

清潔感のある印象を保ちやすくなるので、好感度が気になる人にもおすすめです。

メンズ永久脱毛が人気な理由：まとめ

メンズ永久脱毛でムダ毛をなくすことで、清潔感や見た目をアップさせることができ、ムダ毛をなくすことで、日々のムダ毛処理の手間が省けます。

医療脱毛は1回照射しただけで毛が目立たなくなるわけではありませんが、エステサロンの光脱毛よりも少ない回数で脱毛期間を終えることができるので、短期間でムダ毛をなくしたい人におすすめです。

さらに、医師や看護師などの医療従事者が施術を行い、万が一肌トラブルが発生した場合でも適切な処置を施してもらえるので、安心して施術を受けられる特徴もあります。

メンズ永久脱毛の特徴や注意点を把握した上で、脱毛を行うのかを判断するようにしましょう。