更新日:2023.05.10

エステサロンの集客方法|集客できない理由と成功するためのコツを解説

エステサロンの集客方法|集客できない理由と成功するためのコツを解説

「エステサロンの集客方法が分からない」「集客を成功させるための方法を知りたい!」エステサロンを経営している方の中には、集客がうまくいかないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

エステサロンの集客を成功させるためにはいくつかのコツと注意点があります。

本記事ではエステサロンの集客がうまくできない理由と、成功するためのコツを詳しく解説しています。

集客に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

エステサロンの集客がうまくできない理由

エステサロンの集客がうまくできない理由には以下のようなものがあります。

  • スタッフの対応に問題がある
  • リピーターへの対応がない
  • 他店との差別化がはっきりしていない

集客を成功させるためには、なぜ集客がうまくできていないのか理由を把握することが大切です。まずは集客がうまくできない理由を解説しますので、自店の問題点を探してみてください。

スタッフの対応に問題がある

エステサロンの集客がうまくできないひとつの原因として、スタッフの対応に問題がある場合があります。

どれだけ料金の安い施術を提供していても、スタッフの対応が悪いことが原因でお客様をリピートして来店につなげることができません。

たとえば、施術の説明をする際に専門用語や難しい単語ばかりで、お客様が分かりやすいように説明できていなかったり、お客様が希望しないメニューを押し売りしたりなどがあります。

エステサロンの施術はお客様の身体に直接影響するため、信頼できるスタッフがいるかどうかを重要視するお客様がほとんどです。

お客様が再来店したいと思うようなサロンを作るためには、スタッフの接客や技術力などの教育に力を入れる必要があります。

リピーターへの対応がない

リピーターへの対応がないことも、集客がうまくできない原因のひとつです。

エステサロンを開業したばかりのころは「集客=新規のお客様の獲得」と考える方が多いかと思います。

施策やキャンペーンも新規のお客様向けのものが多くなりがちです。

そうなるとリピーターのお客様は「私は何度も利用しているのに、新規の人への対応の方が良い」と不満を抱えてしまいます。

リピーターのお客様にも満足して頂くためには、リピーターの方向けの施策を取り入れたり、お客様の顔と名前を覚えてコミュニケーションを取ることが大切です。

他店との差別化がはっきりしていない

他店との差別化ができていないと集客するのは難しくなります。

たとえば「施術の安さ」のみをサロンの売りとしていると、周辺店舗はより安い価格の施術を提供するようになり、価格競争が始まります。

他店の価格設定も安くなってしまうと、差別化ができなくなってしまうため、自店ならでは強みを持つことが大切です。

たとえば、近年「男性専門サロン」や「リラックスできる自宅サロン」、個人で脱毛できる「セルフ脱毛サロン」など、特徴的なエステサロンが増えています。

周辺の競合サロンを調査し、周りと被らない強みを持つことが、集客を成功させるためのポイントです。

エステサロンの集客を成功させるためのコツ

エステサロンの集客を成功させるためには、以下のコツを押さえることが大切です。

  • ターゲット設定を明確にする
  • 他店にはない特徴を作る
  • 再来店を促進する仕組みを作る

ひとつずつ詳しく解説しますので、集客方法に悩んでいる方は参考にしてください。

ターゲット設定を明確にする

エステサロンで集客を成功させるためには、お客様のターゲット設定を明確にすることが重要です。

「たくさんのお客様を集客したい」となると、間口を広くした方が良いのではないかと考える方も多いかと思います。

ただ「なんでもできます」「誰でも来てください」としていると特徴がなく、誰も行きたがらないサロンになってしまいます。

一方ターゲットを明確に定めると、集客方法や施策が考えやすくなり、狙ったお客様層を集客しやすくなります。

ターゲットを具体的にするためにペルソナ設定をする

ターゲットを具体的にするためにはペルソナを設定する必要があります。

ペルソナとは架空の顧客像のことで、具体的には以下のような例があります。

  • 20〜30代の働く女性
  • 小さなお子さんがいるママさん
  • 忙しくてサロンに通う時間がない男性
  • できるだけお金をかけずに綺麗になりたい学生さん

たとえば「小さなお子さんがいるママさん」をターゲットにした場合、キッズスペースを作ったり、お子さんと一緒に施術を受けられる個室を設けたりすることで、他店には通いにくいと感じているママさんを集客できるようになります。

また「忙しくてサロンに通う時間がない男性」がターゲットであれば、駅近で夜遅くまで営業することで、仕事終わりに通ってもらうことができるでしょう。

このように、ターゲットを明確にすると「そのサロンだから通いたい」と感じるピンポイントなお客様を集客できるようになります。

他店にはない特徴を作る

ターゲットを明確にしたら、他店にはない自店ならではの特徴を作ることが重要です。

「キッズルームありでお子さんと一緒に通える」「夜9時まで営業していて仕事終わりに通いやすい」などが、店舗ならではの特徴といえます。

お客様の立場からしてメリットがあるかどうかを考えることが大切です。

周辺店舗の特徴を調査して、被らないように「他にはない特徴」を作る必要があります。

再来店を促進する仕組みを作る

集客を成功させようとするとどうしても新規のお客様の獲得に力を入れてしまいがちです。

ただ、新規客を獲得するためには、既存客に再来店してもらうのに比べて5倍ものコストがかかるといわれています。

新規のお客様を獲得することももちろん大切ですが、売上を伸ばすためには顧客の再来店を促すことが大切です。

エステサロンに再来店を促すための仕組みづくり

エステサロンに再来店を促す具体的な方法としては以下のようなものがあります。

  • ポイントカード
  • 会計時の次回予約
  • 回数コース
  • 次回使える割引キャンペーン
  • 再来店を促すためのDMやメール

特に再来店のお客様しか利用できない割引キャンペーンやスタンプカードは再来店を促すきっかけになります。

1回目の会計時に2回目に利用できる特典を説明し、その場で次回の予約をしてもらうように促すのがポイントです。

エステサロンにおすすめの集客方法

エステサロンの具体的な集客方法には以下のようなものがあります。

  • ホームページ
  • ブログ
  • SNS
  • ポータルサイト
  • Googleビジネスプロフィール
  • WEB広告やSNS広告
  • リスティング広告
  • リターゲティング広告
  • ラシポスティング
  • 看板
  • 紹介カード

これらの集客方法をひとつだけではなく、いくつか併用して多くのお客様の目にとまるようにすることが大切です。

それぞれの集客方法について詳しく解説します。

ホームページ

自店のホームページは、エステサロンの集客には欠かせないコンテンツです。

ホームページではサロンの住所や電話番号などの基本情報はもちろん、施術メニューや料金・期待できる効果・施術スタッフ・過去の実績などを掲載できます。

スタッフの雰囲気や実際に利用したお客様の声などを盛り込むと、雰囲気が伝わりやすくお客様の来店に繋がりやすくなります。

またホームページから空き状況をチェックできるようにし、そのまま予約を取れるようにしておくといいでしょう。

自店でクオリティの高いホームページを作るのが難しい場合は、ホームページ制作会社に依頼するのがおすすめです。

ホームページはお客様がサロンを調べた際に1番に見るサイトでもあるため、情報は常に更新しておくよう心がけましょう。

ブログ

ホームページと合わせてブログを作成するのもおすすめです。

ブログには施術で得られる効果や施術自体の説明、実際に施術を受ける流れなどを写真付きで掲載します。お客様にブログを読んでもらうことで他店舗との差別化につながります。

ホームページにはサロン自体の情報を掲載し、ブログにはサロンやスタッフの雰囲気など、より詳しい情報が分かる内容を掲載するといいでしょう。

SNS

近年はホームページだけではなく、Twitter・instagram・LINEなどのSNSから情報を集める人が増えています。SNSはホームページよりもアクセスしやすく、多くのお客様の目にとまりやすいツールです。

なかでも新規のお客様を獲得するためにはFacebook・Twitter・instagramで情報を発信するのがおすすめです。

また再来店を促す場合はLINEからキャンペーンや予約状況を配信する方法もあります。ただ、SNSはホームページなどと比べて「炎上」しやすいツールでもあります。

間違った情報や誰かを傷つけてしまうような情報を投稿してしまわないよう、十分注意して利用することが大切です。

ポータルサイト

多くの方の目に触れるためには、ポータルサイトに広告を出稿する方法もあります。

ポータルサイトとはインターネット上にある、さまざまなサイトの玄関口となる大きなWEBサイトのことをいいます。

たとえば「エステサロン おすすめ」と検索して表示される、おすすめエステサロンの情報がたくさん掲載されたサイトのことです。

検索をしてポータルサイトを利用する方は、エステサロンに対するモチベーションが高い場合が多いです。

広告を掲載しておくことで、サロンのホームページに直接アクセスできなかった方も、ポータルサイトを経由してサロンのホームページにアクセスしてくれます。

ポータルサイトに広告を出稿する際は、他のサロンとは違う「自店のみの特徴」を明確にしておくことで、ユーザーの目に触れやすくなり選ばれやすくなります。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供している無料の情報管理システムのことです。

Googleビジネスプロフィールに登録すると、Google検索やGoogleマップの検索結果にお店の情報を掲載できるようになります。

写真の投稿や、最新情報を投稿できる機能があるため、「地域名+エステサロン」「〇〇+脱毛サロン」と検索されたお客様に店舗を認知してもらいやすくなります。

登録すれば必ず集客できるというわけではなく、検索した際に上位に表示されるように工夫することが必要です。

  • 住所や電話番号などを正しく入力する
  • 営業時間を正しく掲載する
  • 口コミに返信する
  • 見やすい写真を追加する

正しい情報・見やすい情報を掲載し、検索上位に表示されるように工夫しましょう。

リスティング広告

リスティング広告は、検索エンジンを使用して検索した際に、検索キーワードに応じて表示されるWEB広告のことです。

選定するキーワードや投入する広告費によって表示される広告枠は異なりますが、一度に多くの方の目に触れるため、短期間で集客に繋がる可能性が高いです。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去に自店舗のホームページにアクセスしたことがある方に対して、広告を配信できる手法です。

たとえばホームページに流入された方が「閲覧して離脱した」「予約ページまで訪問した」「メニューを見たが予約に至らなかった」などです。

このような予約につながらなかったユーザーの細かな行動情報からユーザーをリスト化し、「予約ページまで訪問したユーザーに対して、広告を5日後に出す」などの設定が可能です。

ユーザーが見たコンテンツに合った内容の広告を表示する機能なので、新規客もリピート客も増やせる方法といえます。

SNS広告

SNS広告は名前の通り、SNSを利用している方向けに配信できる広告のことです。

WEB広告よりも細かくターゲティングして広告を配信できるというメリットがあります。

ターゲットに合わせて配信を変えることができるので、各SNSの利用者の特徴を正しく捉えることが大切です。

チラシ・ポスティング

インターネットを利用した広告が注目されがちですが、チラシやポルティングなどのアナログな広告も必要です。

近年はインターネットで情報を収集する方が増えてはいますが、インターネットやSNSを利用しない方には、チラシやポスティングで広告を届けなければ情報を伝えることができません。

チラシなどの広告制作にもコストがかかるので、どの地域にポルティングしたらいいのか、どれだけのチラシが必要なのか、よく分析してから制作することが重要です。

看板

オンライン広告は一定の層の方にしかアプローチできませんが、看板は店先を通る何百人もの人の目にとまります。

インパクトのある看板であれば、足を止めて見てもらえますし、興味を持ってサイトを調べてもらうこともできるでしょう。

この時注意したいのが、サロンのコンセプトに合った看板にすることです。

目にとまることばかりに気がいってしまうと、サロンのコンセプトに合っていないデザインになってしまう可能性もあります。

サロンのコンセプトに合っていて、多くの方の印象に残る看板を作ることが大切です。

紹介カード

紹介カードとは、お客様に他の方を紹介してもらうためのカードのことです。

一度サロンを利用したことのあるお客様を通して、別のお客様を紹介してもらうことができます。

紹介カードには、紹介したお客様自体と紹介されたお客様の両方にメリットがある特典を付けるのがおすすめです。

特典を利用するために、お客様は他のお客様を紹介してくれるようになります。

集客で注意すべき確認ポイント

エステサロンで集客を行う際は、広告や看板にどのようなことを記載してもいいというわけではありません。

正しい集客を行うためには以下のポイントを確認する必要があります。

  • エステ関連団体のガイドラインを確認
  • 商品やサービスを販売する際は景品表示法を確認
  • 薬機法や医師法を確認
  • 広告に不当表示がないか確認

ひとつずつ詳しく解説しますので、今後集客に力を入れたいと考えている方は参考にしてください。

エステ関連団体のガイドラインを確認

医療関係や化粧品などの広告は、厚生労働省が基準を厳しく定めています。

一方でエステサロンの広告に関しては、国が定める統一された決まりがありません。

ただ「日本エステティック振興協議会」では、公正な広告で安全なサービスの提供を行うよう「エステティック業統一自主基準」として、エステティック関連団体のガイドラインを定めています。

正しい情報を発信するためにも、エステ関連団体のガイドラインを確認することが大切です。

商品やサービスを販売する際は景品表示法を確認

商品やサービスを販売する際は「景品表示法」を確認する必要があります。

景品表示法とは、虚偽の情報で商品を良く見せたり、過大な景品を付けて販売したりすることを防止するための法律のことです。

景品表示法の中でも特に注意すべきなのは「優良誤認表示」と「有利誤認表示」です。

優良誤認表示を確認する

「優良誤認表示」とは、商品やサービスが実際よりも優れているように宣伝したり、根拠がないのに「効果がある」と言い切ったりすることをいいます。

たとえば「1回使えば効果が出る」「業界No.1の実績」などは優良誤認表示にあたります。

また1人施術のビフォーアフターを、全ての方に共通して得られる効果として掲載するのも優良誤認表示になります。

施術の症例などを掲載する際は「もっとも効果があった例」と記載したり「効果には個人差があります」などの注意書きを記載したりすることが重要です。

有利誤認表示を確認する

商品やサービスの販売において、実際の価格より安いように記載したり、効果が高いように記載して購入を促すのは「有利誤認表示」にあたります。

たとえば、常に3,000円で販売している商品を「今だけ3,000円」と掲載したり、他でも受けられる施術を「ここでしか受けられない」と表示したりするのは有利誤認表示と判断されます。

薬機法や医師法を確認

エステサロンの広告は、薬機法や医師法にも注意する必要があります。

薬機法や医師法とは、医薬品や医療機器の品質・有効性・安全性の確保に関する法律のことです。

医師や薬剤師に向けた法律であり、エステサロンに直接影響するものではありませんが、エステサロンの「広告」には大きく関係しています。

薬機法や医師法により、医療機関でしか言及できない内容が定められているため、エステサロンの広告にも規制がかかるのです。

具体的には以下のような注意点があります。

  • 医療行為だと誤認されるような表現には注意する
  • 医療機器と誤認させる表現には注意する

医療行為など誤認されるような表現には注意する

エステサロンで行う施術は医療行為ではありません。

「治療」「予防」「診断」など、医療行為ができるような内容を記載するのは、エステサロンの広告では禁止されています。

「脂肪を分解」「毒素を排出」など、人体に医学的影響を与えるような解釈ができる内容も注意しなけれななりません。

美容・医療機器と誤認させる表現には注意する

エステサロンでは「痩身機」や「美顔器」などの業務用機器を使用する場合がありますが、これらの機器は医療効果を得られるものではありません。

「1回の施術で痩せられる」「1週間でお肌が若返る」など、医療効果が得られると判断されてしまうような表現は注意する必要があります。

「リフトアップ」や「アンチエイジング」といった表現も、薬機法に触れてしまう可能性があるため使用しないよう注意しましょう。

広告の場合「不当表示」がないか確認

エステサロンの広告が法律に違反していると判断された場合、行政から調査が入ったり、行政指導や処分を受けたりする可能性があります。

集客のために掲載した広告が、エステサロンを閉業させてしまう可能性もあるため、十分注意が必要です。

まとめ

今回はエステサロンの集客方法について解説しました。

エステサロンの集客を成功させるためには、お客様のターゲット層を明確にし、他のサロンとの差別化をはかって自店のみの強みを売り出していくことが大切です。

WEB広告・SNS広告・チラシなどの広告を複数併用して、ターゲットのお客様を集客できるようにしましょう。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。