ニードル脱毛の特徴とは?脱毛時の痛みとメリット・デメリットについて解説
「ニードル脱毛ってどんなもの?」
「ニードル脱毛は効果があるの?」
ニードル脱毛とは極細の針を毛穴に刺し、ムダ毛を1本1本抜いていく脱毛方式です。
名前は聞いたことがあるものの、どのような脱毛方式なのかわからないと感じている人も多いでしょう。
そこで本記事では、ニードル脱毛がどのようなものなのかメリット・デメリットを詳しく解説します。どの程度痛みを伴うものなのかも含め参考にしてみてください。
ニードル脱毛(針脱毛)って何?
ニードル脱毛(針脱毛)は、電気が流れる針を毛穴に刺し、毛乳頭や毛根を破壊することで永久脱毛を目指す脱毛方式です。
140年以上前から行われている脱毛方式で、光脱毛やレーザー脱毛より長い歴史があります。
ニードル脱毛は大きく分けて以下2種類の方法です。
- 絶縁針脱毛(医療針脱毛)
- 美容電気脱毛
どちらも針を使用してムダ毛を脱毛する仕組みは同じですが、料金や使用する針の種類が異なります。
ここではそれぞれの脱毛方式について詳しく解説します。
絶縁針脱毛(医療針脱毛)の仕組みについて
絶縁針脱毛(医療針脱毛)の特徴
- 毛根や毛乳頭を破壊する
- 永久脱毛効果がある
- 医療機関のみで導入されている
- 皮膚に触れない絶縁針で安全
絶縁針脱毛(医療針脱毛) はクリニックなどの医療機関で導入されている脱毛方式です。
毛穴ひとつ一つに極細の針を差し込み、電気を流して毛根や毛乳頭を破壊します。発毛組織を破壊できるため、一度施術した毛穴から再度毛が生えてくることはありません。
絶縁針脱毛は肌に触れる部分が絶縁されている針を使用するため、火傷や痛みなどのトラブルを軽減することが可能です。
美容電気脱毛と比べて安全性が高く確実脱毛効果を期待できることから、費用が高額になりやすいというデメリットがあります。
美容電気脱毛の仕組みについて
美容電気脱毛の特徴
- エステサロンで導入されている
- 絶縁針脱毛より低価格
- 電気の出力が弱い
- 3種類の方法がある
美容電気脱毛は、脱毛サロンやエステサロンで導入されているニードル脱毛です。
毛穴に極細のプローブ(先端が丸い針)を刺し込みムダ毛を処理します。美容電気脱毛には3種類の方法がありそれぞれ脱毛の仕組みが異なります。
電気分解法 | フラッシュ法 | ブレンド法 | |
脱毛方法 | 電気分解作用を利用して毛根を破壊する | 高周波の熱で発毛組織を破壊する | 電気分解法とフラッシュ法を組み合わせた方法 |
特徴 | 最も早く開発された方法 | 1本あたり1秒以下で脱毛できる | 1本あたり5〜15秒で脱毛できる |
どの方法も絶縁針脱毛と同様に永久脱毛効果を得ることが可能です。
費用が比較的低価格で絶縁針脱毛の20%程度の価格で受け入れることができます。
美容電気脱毛は針が肌に触れるため、火傷や痛みなどのトラブルのリスクが高いという点がデメリットです。
POINT:美容電気脱毛は違法になる可能性あり!
ニードル脱毛(針脱毛)は基本的に「医療行為」とされています。
脱毛サロンやエステサロンで導入しているところもありますが、違法になる可能性もあるので注意が必要です。
ニードル脱毛(針脱毛)のメリット
ニードル脱毛(針脱毛)には以下のようなメリットがあります。
- 即効性が高い
- 日焼け肌や敏感肌の肌質にも対応している
- 狭い部位(VIライン・眉毛)に適している
- 産毛や白髪も脱毛できる
- 毛周期に合わせることなく脱毛できる
ニードル脱毛のメリットをひとつずつ詳しく解説します。
メリット1:即効性が高い
ニードル脱毛(針脱毛)の大きなメリットは即効性が高いことです。
光脱毛やレーザー脱毛は施術を行ってから徐々に毛が抜けていくため、効果を実感するまでに時間がかかります。
一方ニードル脱毛は、電気を流した後にピンセットで毛を引き抜くのですぐに効果を実感することが可能です。
一度施術した毛穴から再度毛が生えてくることは無く、時間をかけずに永久脱毛効果を得たいという人に適しています。
メリット2:日焼けや敏感肌の肌質にも対応している
ニードル脱毛(針脱毛)は、日焼け肌や色黒肌、敏感肌やアトピー肌などの肌質にも対応可能です。
照射タイプの脱毛方式は黒いメラニン色素に反応する光やレーザーを使用するため、色素量が多い日焼け肌や色黒肌には照射できません。
敏感肌やアトピー肌も熱による肌トラブルのリスクがあり、照射タイプの脱毛方式は受けられないケースがほとんどです。
一方ニードル脱毛は色素に関係なく施術でき、幅広い肌質に対応ができます。
メリット3:狭い部分(VIライン・眉毛)に適している
ニードル脱毛(針脱毛)は、VIラインや眉毛など狭い部分の脱毛に適しています。
VIラインなどの施術範囲が狭い部分は、光脱毛やレーザー脱毛では照射漏れが発生することがあります。
ニードル脱毛ではそれらの照射漏れした毛を脱毛するのに最適です。
また、ニードル脱毛は毛穴ひとつ一つを施術するため眉毛などのデザイン脱毛にも適しています。
他の脱毛方式での照射漏れ部分を脱毛したい人や、Vライン・眉毛などをデザインしながら脱毛したい人におすすめです。
メリット4:産毛や白髪も脱毛できる
ニードル脱毛(針脱毛)は、産毛や白髪も脱毛することが可能です。
前述した通り、照射タイプの脱毛方式はメラニン色素に反応する光やレーザーを使用するため、色素量の少ない産毛には反応しにくく効果を得るまでに時間がかかります。
また色素のない白髪は脱毛をすることができません。
ニードル脱毛は毛穴に針を刺し発毛組織に直接ダメージを与えられるため、産毛や白髪も脱毛することが可能です。
メリット5:毛周期に合わせることなく脱毛できる
毛周期(毛が生え変わるサイクル)に合わせることなく脱毛できる点もニードル脱毛のメリットです。
照射タイプの脱毛方式は成長期の毛にしか効果を発揮しないため、毛周期に合わせて施術を行わなければなりません。
そのためには1ヵ月半〜2ヵ月程度施術間隔をあける必要があり、脱毛を完了するまでに時間がかかります。
毛穴に直接アプローチできるニードル脱毛は成長期以外の毛にも効果を発揮するため、毛周期に合わせることなく施術を行うことが可能です。
関連記事
光脱毛とニードル脱毛の違いは?メリット・デメリットを解説!
ニードル脱毛(針脱毛)のデメリット
多くのメリットがあるニードル脱毛(針脱毛)ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 強い痛みが生じる
- 部位によって施術時間がかかる
- 脱毛方法の中で料金が高額
ここからはニードル脱毛のデメリットについて、ひとつずつ詳しく解説します。
デメリット1:強い痛みが生じる
ニードル脱毛(針脱毛)の大きなデメリットは施術時に強い痛みが生じることです。
針を刺す際にも痛みを感じますが、電気を流したときの痛みがかなり強く、人によっては「耐えられないほどの痛み」を感じます。
医療機関で行う絶縁針脱毛は、針が肌に触れることがないため美容電気脱毛と比べると痛みは強くありません。
また医療機関では麻酔の使用が認められており、施術時の痛みを軽減することが可能です。
美容電気脱毛は痛みや火傷のリスクが高く、施術時は十分注意する必要があります。
デメリット2:部位によって施術時間がかかる
ニードル脱毛(針脱毛)は部位によって施術時間がかかるというデメリットもあります。
理由は「毛穴に針を刺して電流を流しピンセットで下を抜く」という多くの工程が必要だからです。
ニードル脱毛は1分間に8本〜10本程度施術できるとされており、1時間では400本程度脱毛できます。
そのため毛量の多いワキやVラインを脱毛する場合、多くの施術時間が必要です。
デメリット3:脱毛方法の中で料金が高額
光脱毛やレーザー脱毛と比べて料金が高額になりやすい点もデメリットです。
ニードル脱毛は「1本あたり何円」「時間あたり何円」といった料金設定になっています。
1本あたり400円、1分あたり300円とした場合以下のような料金が必要です。
脱毛部位 | 本数 | 時間 |
ワキ(2,000本) | 80万円 | 60万円 |
VIO(5,000本) | 200万円 | 150万円 |
上記の価格はあくまでも目安ですが、これだけの費用がかかるとなると「ニードル脱毛で全身をツルツルに!」と考えるのは難しいでしょう。
そのため、ニードル脱毛は「狭い範囲の脱毛」や「光脱毛やレーザー脱毛の照射漏れの脱毛」に用いられるケースがほとんどです。
絶縁針脱毛の追加料金には注意
クリニックで導入されている絶縁針脱毛は、施術料金以外に以下のような追加料金が発生することがあります。
- 初診料
- 血液検査料
- テスト脱毛代
- 麻酔代
- 針代
- お薬代
ニードル脱毛は肌にハリを刺す医療行為のため、事前のテストが必要です。金属アレルギーの人は施術不可能なため、血液検査も事前に実施されます。
また毛穴1つずつで針を交換するため針代も追加でかかります。
施術時の麻酔代やお薬代なども追加すると料金が高額になる可能性があるため注意が必要です。
ニードル脱毛の痛み・回数・期間の比較
ニードル脱毛の痛みや必要な回数・期間を他の脱毛方式と比較してみました。
ニードル脱毛 | 光脱毛 | レーザー脱毛 | |
痛み | かなり痛い (絶縁針脱毛は麻酔使用可) | 少し痛い | 痛い (麻酔使用可) |
回数 | 好きなだけ | 12〜18回程度 | 5〜8回程度 |
料金相場 | 800,000円〜 (2,000本) | 100,000円程度 (6回あたり) | 150,000円程度 (5回あたり) |
ニードル脱毛は他の脱毛方式と比べてかなり強い痛みを伴います。
クリニックでの施術であれば麻酔を使用することもできますが、それでも光脱毛やレーザー脱毛と比べると痛みを感じます。
光脱毛やレーザー脱毛は「部分的な脱毛プラン」もありますが、「全身脱毛プラン」を提供しているケースがほとんどです。
自己処理の必要がない程度まで脱毛するためには、光脱毛は12〜18回程度・レーザー脱毛は5〜8回程度の施術が必要とされています。
一方、ニードル脱毛は気になる部分を脱毛することですぐに永久脱毛効果を得ることが可能です。
費用や体への負担を抑えて広範囲の脱毛をしたい人は光脱毛やレーザー脱毛、気になる部分をすぐに脱毛したい人はニードル脱毛を選ぶといいでしょう。
ニードル脱毛の施術を受ける注意点
ニードル脱毛の施術を受ける際は以下のような注意点があります。
- 施術前は毛を伸ばしておく
- 施術日は体が温める行動をするのはNG
- 施術中は動かないようにする
- 術後の赤みや腫れは1週間程度続く
ニードル脱毛は照射タイプの脱毛方式とは違い、毛が伸びた状態で施術を行います。
施術前には自己処理を行わず毛を伸ばしておくことが大切です。
また針を刺す施術を安全に受けるためには施術時に動かないようにしなければなりません。
術後は肌が刺激を受けた状態のため、体を温めるような行動をとると赤みや腫れが長引いてしまう可能性があるため注意が必要です。
一般的には術後1週間程度で落ち着きますが、万が一症状が長引く場合は医療機関を受診する必要があります。
ニードル脱毛(針脱毛)に向いている人
ニードル脱毛(針脱毛)に向いている人は以下の通りです。
- 即効性のある脱毛をしたい人
- 光やレーザー脱毛の脱毛漏れを整えたい人
- 産毛や白髪を脱毛したい人
- Vラインや眉毛のデザインを整えたい人
「気になる部分の毛をすぐになくしたい人」「即効性のある脱毛したい人」にはニードル脱毛がおすすめです。
光脱毛やレーザー脱毛での照射漏れを整えたい人にも適しています。
また産毛や白髪を脱毛したい人は光脱毛やレーザー脱毛では効果を得られない可能性があるため、ニードル脱毛を選ぶといいでしょう。
Vラインや眉毛などをデザインしながら脱毛したい人もニードル脱毛を選ぶのがおすすめです。
ニードル脱毛(針脱毛)に向いていない人
ニードル脱毛(針脱毛)が向いていない人は以下の通りです。
- 痛みが苦手な人
- 費用を抑えて脱毛したい人
- 一度に広範囲を脱毛したい人
- 金属アレルギーの人
ニードル脱毛は他の脱毛方式と比べてかなり強い痛みを伴うため、痛みが苦手な人にはあまりおすすめできません。
また施術には高額な費用がかかるため、費用を抑えて脱毛したい人や広範囲を脱毛したい人には適していないでしょう。
金属アレルギーの人は肌トラブルのリスクがありニードル脱毛を受けることはできません。
アレルギーの心配がある人は施術前に必ず血液検査を受けるよう注意しましょう。
まとめ
今回はニードル脱毛(針脱毛)について解説しました。
ニードル脱毛は永久脱毛効果を得られる脱毛方式で、クリニックや脱毛サロンで導入されています。
ただ基本的には「ニードル脱毛=医療行為」とされているため、脱毛サロンでの導入は違法行為に当たる可能性があります。
脱毛サロンを運営する上で美容電気脱毛の導入を検討している方は注意してください。