サロンに導入する業務用脱毛機の9つのチェックポイント|種類や選び方を解説
脱毛サロンで使用する脱毛機といっても、たくさんの種類があります。業務用脱毛機を導入する際に、何を基準にして選べばいいか迷っているオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はサロンに業務用脱毛機を導入する際に事前にチェックしておきたい、9つのポイントをご紹介します。
脱毛方法の種類や選び方についてもまとめているので、これから脱毛サロンを開業するオーナー様も参考にしながら脱毛機を見つけてみてください。
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業務用脱毛機の種類と選び方のチェックポイント
業務用脱毛機といってもさまざまな種類があるため、どのようなタイプを導入したらいいか脱毛機選びにお悩みのオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。
種類によっても出力や照射時の痛みの強さ・脱毛方法が違うため、脱毛機のタイプについて詳しく知ることが大切です。
さらに脱毛機によってランニングコストや、脱毛メニュー以外の多機能性があるかどうかも異なります。
導入するメーカーによっても保証期間や、脱毛機のメンテナンス体制などが違うので脱毛機そのものだけでなく、導入先のメーカーについても詳しくチェックした方が良いでしょう。
1. 業務用脱毛機の種類を確認
脱毛サロンで導入されている業務用脱毛機には、以下の種類があります。
- IPL脱毛
- SHR脱毛
- S.S.C脱毛
照射される光の波長や、照射時の痛みが脱毛方法によって異なります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
IPL脱毛
毛のメラニンに反応しやすい複数の異なる波長の光を照射し、照射時の熱エネルギーで毛を弱らせて細く目立ちにくい状態に導く方法です。
光脱毛の中でも1ショットの照射エネルギーに優れていて、広範囲に高い熱エネルギーを照射することができます。
成長段階である毛のメラニン色素に反応するため、毛周期に合わせた照射が理想です。
メラニンに反応しやすいため、太く色の濃いしっかりとした毛が得意で、ワキやVIO・男性のヒゲ脱毛にも向いています。
IPL脱毛は光脱毛の中でもポピュラーなタイプで導入するサロンが多く、搭載している機種が多く販売されています。サロンの特色にあった機種を選びやすいのも特徴です。
SHR脱毛
SHR脱毛は毛を包んでいる「毛包」に照射時の熱エネルギーを蓄積して、毛を細く目立ちにくく状態に整える脱毛方法です。「蓄積式脱毛」とも呼ばれています。
メラニンに反応するIPL脱毛とは違い、「バルジ領域」に熱エネルギーによるダメージを与えることで毛を弱らせて目立ちにくい状態に導きます。
バルジ領域とは、毛の生成を促す毛乳頭に発毛の司令を促す器官のことです。
メラニン色素に関係なく光照射が可能なため、毛周期を気にすることなく定期的な照射ができます。
さらに波長の弱い照射エネルギーでもバルジ領域にダメージを蓄積できるため、皮膚の色素が濃い部分や、日焼け後の肌にも照射が可能というメリットがあります。
S.S.C脱毛
S.S.C脱毛はジェルを塗布し、ジェルに含まれる成分に反応する光を照射することで「ジェルと光の相乗効果」で毛を目立たない状態に整えます。
IPL脱毛よりも穏やかな波長の光とジェルで照射時の肌刺激がやわらぐため、痛みが少ないのが特徴です。
さらにジェルには大豆イソフラボンや、ヤナギ科の植物由来エキスなど複数の保湿成分が配合されていて、光を照射することで成分が肌になじみやすくなります。
複数の保湿力に優れた成分が配合されているので、肌のキメを整える美肌ケアも同時に叶えてくれます。
痛みが苦手な人や美肌ケアもしたいという顧客ニーズとも相性が良い脱毛方法です。
2.脱毛機の値段を確認
業務用脱毛機の値段をチェックする時は、導入コストとランニングコストの両面を確認しておきましょう。導入時の費用だけに着目していると実際にかかる費用が思った以上に高く、経営を圧迫してしまう可能性があります。
脱毛機の導入コストやランニングコストは、どのような面を意識したらよいのかをご紹介します。
導入コスト
業務用脱毛機は購入すると100万円以上かかるものがほとんどで、最新モデルになると500万円前後の購入費用が必要となる場合があります。
サロンの初期費用を節約したい時は、業務用脱毛機の導入コストをよくチェックしてみましょう。
最新モデルは機能性が高くさまざまな機能が搭載されていますが、サロン開店時からすべての機能を使いこなす必要があるとは限りません。
脱毛機の使い心地やメニューに合った機能があるかどうか、メーカーのデモ体験や担当者に相談しながらサロンのコンセプトにあった脱毛機を選んでみましょう。
導入コストを削減したい場合は、レンタルやリースで経費を節約するのも1つです。最新モデルの脱毛機も月額制でレンタルすれば初期費用を節約でき、導入コストを抑えることができます。
ランニングコスト
光脱毛の業務用脱毛機は光照射するための「光源ランプ」が、ハンドピース部分に搭載されています。光源ランプは交換が必要な消耗品のため、一定のショット数を超えると照射ができなくなります。
業務用脱毛機を導入する場合は光源ランプのショット数や、ランプの交換費用をチェックしておきましょう。同じ価格の脱毛機でもショット数が違うだけで、ランニングコストが大きく変わります。
例えば購入費は同価格でも40万ショットの照射が可能なランプと、60万ショットの照射が可能なランプを搭載した脱毛機ではランニングコストが異なります。40万ショットの場合は1ショット当たり0.3円ですが、60万ショットの場合は1ショット当たり0.2円となります。
さらにチェックしておきたいポイントは、往復照射の必要性です。脱毛機によっては脱毛部位を往復で照射する必要があるタイプがあり、往復照射が必要になるとランニングコストにも影響します。
光源ランプの他にも脱毛方法によってはジェルの塗布や、拭き取りを行うタオルなどの備品費・クリーニング代などもランニングコストに含まれるため計算する際は注意が必要です。
業務用脱毛機の導入費用が低価格でもランニングコストがかさむ場合は、顧客が増えても思うように利益が上がらない可能性があります。
3.脱毛機別の照射スピードを確認
業務用脱毛機には1回の照射が単発式のタイプと、数ショットの照射が可能な連射式があります。
連射式の場合は1回で2ショット以上の連射ができるため、1ショットずつパワーチャージする必要がなくスピーディーな照射で脱毛サービスにかかる時間の短縮が可能です。
しかし連射式の脱毛機は単発式の脱毛機の1ショット分の出力を数ショット分の連射に割り振っている機種もあり、1ショットの出力を比べると単発式の方が1ショットの照射パワーが優れているケースがあります。
脱毛機の照射スピードはサービスの提供時間を左右しますが、1ショットの出力も大事なポイントです。連射式の場合は1ショット当たりの照射パワーもよく確認しておきましょう。
4.脱毛機の多機能性を確認
業務用脱毛機には脱毛機能だけでなく、フェイシャルモードやボディケアなどの機能が搭載されている多機能性のタイプがあります。
さまざまな機能が搭載されている脱毛機を導入すれば、オプションとして脱毛メニュー以外を提案することができます。
例えば光照射のエネルギーを利用した光フェイシャルや、ボディの引き締めを目指すエステメニュー・美しいボディラインに整えるバストケアなどもおすすめです。
脱毛サービス以外でも顧客ニーズに合わせたオプションがつくと、客単価アップにも繋がります。
さらに脱毛期間が終了したお客様も、脱毛サービス以外のエステメニューで来店してもらえる可能性もあります。
5.照射時の痛みを確認
照射時の熱エネルギーは肌刺激になりやすいため、「脱毛=痛みが強い」というイメージがあるお客様もいるのではないでしょうか。
「ムダ毛ケアはしたいけれど痛みが苦手」という顧客ニーズを満たすには、照射時の痛みが少なく肌負担になりにくい脱毛機を選ぶことも大切です。
冷却機能つきの業務用脱毛機の場合だと、連射式や広範囲の照射をした時に熱くなりやすい照射口を冷却します。皮膚に直接触れる照射口の余分な熱を逃がしてくれるので、皮膚に刺激になりにくく肌負担の軽減にも繋がります。
1ショットの照射パワーに優れた脱毛機は熱エネルギーが高いものもあるため、冷却機能が搭載されていると良いでしょう。
照射時の強い痛みの有無は顧客の満足度も左右するので、照射時の痛みの強さや冷却機能の有無は導入前にメーカーのデモ体験などでよくチェックしておくのがおすすめです。
6.リース・レンタルができるか確認
業務用脱毛機を導入する際、脱毛機を購入する方法以外にリースやレンタルで導入する方法もあります。
特にサロン開業時は初期費用がかかるので、経費を節約するために最新モデルの脱毛機の購入は諦めてしまうオーナー様もいらっしゃいます。
しかしリースやレンタルで導入すれば最新モデルの脱毛機を定額で利用でき、導入コストを抑えながら機能性に優れた脱毛機でサロンを運営することも可能です。
初期費用をなるべく節約したいオーナー様の場合、開店時はリースやレンタルで脱毛機を導入し、経営が落ち着いた頃に使用していた脱毛機を買い取るケースもあります。
購入以外の方法で脱毛機の導入が可能か、リースやレンタル後に買い取りができるのかなどメーカーの担当者に相談してみると良いでしょう。
7.製品の保証が充実しているか確認
業務用脱毛機はサロンの要になる大事なものです。
導入した後の故障時やトラブルが行った場合の保証は充実しているのか、契約前によく確認しておきましょう。
保証内容はメーカーによって異なるので、注意が必要です。
保証期間や定期的なメンテナンスの有無・故障時のサポート体制などメーカーによって保証範囲が異なるため、脱毛機が営業時間中に故障してしまった場合でもすぐに修理にかけつけてくれるとは限りません。
修理が完了するまでに時間がかかったり、代用で同じ種類の脱毛機がレンタルできなかったりするとサロンを臨時休業にしなければならず、経営にも支障が出てしまう可能性があります。
さらに中古の業務用脱毛機の場合は保証期間が過ぎていて、メーカーの保証が受けられないケースが多いので注意しましょう。
8.機器のメンテナンス体制を確認
エステで使用されている業務用脱毛機は、5~7年ほどで寿命を迎えると言われています。しかし稼働する時間が多い業務用脱毛機によっては負担がかかりやすいため、長く安定して使い続けるには定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期的なメンテナンスの保証や365日対応可能なサポート体制があるメーカーだと、脱毛機の稼働時間が多くても安心して使い続けられます。
万が一営業時間中に故障トラブルが起こってしまうと予約をお断りしたり、臨時休業をしなければならなかったりと営業に支障が出てしまいます。
急な故障やトラブルにも臨機応変に対応してくれるかどうか、契約前にチェックしておきましょう。
9.アフターフォローの体制を確認
業務用脱毛機を導入した後の保証だけでなく、サロンの経営や営業面をサポートしてくれるアフターフォローが充実しているメーカーを選ぶのも大事なポイントです。
特に個人サロンのオーナー様の場合は特別な人脈作りを行わなくても、経営のノウハウを学ぶセミナーや最新情報を得る機会が多くなります。
アフターフォローの体制はメーカー毎に大きく異なるので、どのようなセミナーや勉強会が開かれているのかは担当者に確認しておきましょう。
サロンの集客率アップや顧客ニーズを満たす経営方法を詳しく学びたいオーナー様は、アフターフォローの有無も業務用脱毛機を選ぶ時にチェックしてみてください。
まとめ
業務用脱毛機を導入する場合は価格はもちろん、サロンの顧客ニーズを満たしやすい脱毛方法や機能性のあるものを選ぶことが大切です。
照射時の痛みが少ないものや、濃く太い毛に反応しやすいタイプなど脱毛方法によってメリットが異なります。
さらに脱毛機自体だけでなく、取り扱いメーカーの保証やアフターフォローの体制が充実しているかどうかも大事なポイントです。
万が一の故障した時でも対応の早さや、フォローの手厚さがあると導入後も安心して脱毛機を使い続けることができます。
今回の内容を参考にしながら、オーナー様にとって相性の良い業務用脱毛機や取引メーカーを見つけてみてください。