家庭用脱毛器の仕組みと効果|脱毛器の種類や選び方・注意点を解説
家庭用脱毛器は、自宅で手軽に脱毛ができる便利なアイテムです。しかし、家庭用脱毛器の仕組みや効果を理解していないと『期待していた効果が得られなかったり』『肌トラブルを引き起こしたり』する可能性があります。
また、家庭用脱毛器はエステ脱毛や医療脱毛に比べると出力が弱いため、永久脱毛の効果は得られません。
本記事では、家庭用脱毛器の仕組みと効果のほか、脱毛器の種類や選び方・注意点を解説しています。家庭用脱毛器の利用を検討している方はぜひご参考にしてみてください。
家庭用脱毛器とサロン脱毛の効果
家庭用脱毛器とは、自宅で脱毛処理を行えるように、簡易な操作で出力を調整して安全にお手入れできる目的で作られた脱毛器です。
家庭用脱毛器には「光脱毛」「ローラー脱毛」などの種類があり、用途によって使い分けるのがオススメです。
ローラー式は、肌の上を滑らせることで毛を巻き取って脱毛を行います。一気に毛を抜いて処理を行うため、毛抜きで1本1本抜くよりも時短になります。
毛を減らす効果はありませんが、「大事な予定の前に毛を処理したい」「剃り残しに気づいた」という場合に使用するのがオススメです。
家庭用脱毛器に主に採用されている光脱毛は、お手入れを継続することで効果を発揮します。
週に1回程度ムダ毛が気になる箇所に光を当てることで、毛を自然に減らし徐々に毛の生えるスピードを遅らせていきます。
定期的な照射でムダ毛がない状態を維持できるため、ツルツルの肌を維持したい人にオススメのアイテムです。
1回のお手入れにかかる時間は製品によって異なりますが、時短モデルを選ぶことで忙しい方でも簡単にお手入れすることが可能です。
製品によって「使用できる部位」「痛み」「出力」などは異なるため、自分のライフスタイルや希望にあった適切な製品を選ぶようにしましょう。
家庭用脱毛器の仕組み
家庭用脱毛器は、光脱毛の原理を利用しています。光を毛根に照射することで、毛根を破壊し、脱毛効果を得ることができます。
家庭用脱毛器でできるのは、毛を目立たなくさせることや毛を減らすところまでです。完全な「脱毛」は、医療行為でしか受けられず、家庭用脱毛器では永久脱毛はできません。
これは、家庭用脱毛器の光やレーザーのエネルギーが、毛根を完全に破壊するほど強力ではないためです。
永久脱毛ができないからといって、家庭用脱毛器に効果がないわけではありません。毛を減らすことや目立たなくする効果は十分に期待できます。
家庭用脱毛器で全身脱毛はできる?
結論からお伝えすると、家庭用脱毛器を使用した全身脱毛は可能です。「うなじ」「背中」など手が届きづらく照射が難しい部位もありますが、鏡を使用することで照射ができます。
ただし、種類によっては全身の照射ができないものも存在するため、全身脱毛に向いた製品を使用することが前提といえます。
家庭用脱毛器で全身脱毛を行う場合、注目すべきは「照射可能部位」と「性能」の2つです。家庭用脱毛器は製品によって照射可能部位が異なります。
例えば「顔やVIOは照射できない」「全身照射できる」「カートリッジを変えればVIOや顔も照射できる」というように、製品により特徴が異なります。
家庭用脱毛器で全身脱毛を行いたい場合は、VIOや顔も照射が可能で1台で全身の照射を完結できる製品を選ぶのがオススメです。
VIOや顔の肌は非常に繊細なため、細かく出力を調節できる機能があればなお良いでしょう。全身に照射を希望する場合は製品の性能に注目が必要です。
家庭用脱毛器では自分自身で照射を行うため、全身の照射には時間がかかります。
「1発で広い範囲を照射できるか」「連続照射機能が搭載されているか」「冷却機能がついているか」「レベル調節機能はあるか」などを確認し、できるだけスピーディーな照射ができるものを選びましょう。
エステの光脱毛との比較
家庭用脱毛器とエステ脱毛を比較・検討されている方は多いと思います。どちらも主に光脱毛を採用しており、肌への負担や痛みが少ないという点でとても人気のある脱毛方法です。
家庭用脱毛器とエステ脱毛を比較すると、大きく異なるのは「脱毛効率」「価格」です。
エステ脱毛で使用している機械は、家庭用脱毛器に比べ出力が高く設定されています。
毛の状態や痛みに合わせて最適な出力を設定できるため、家庭用脱毛器を使用するよりも効率よく脱毛を行えます。
技術を持ったスタッフが照射を行うため、「手の届きづらい背面」「産毛の多い顔」「肌がデリケートなVIO」などの照射が難しい部位でも照射が可能です。
サロンの平均価格は約20万円程度〜であることが多い一方、家庭用脱毛器は1万円程度の安いものから10万円以上する高価なものまで価格が幅広く設定されています。
家庭用脱毛器はサロン脱毛よりも安いイメージがありますが、高性能な機械を購入するとサロン脱毛よりも高くなる可能性があります。
サロン脱毛は月に1〜2回サロンに通う必要がある一方、家庭用脱毛器は好きなタイミングで照射ができるので、「仕事が不規則でサロンに通えない方」「仕事や家事・育児が忙しい方」などは家庭用脱毛器を使用するのがオススメです。
家庭用脱毛器の仕組みと種類
家庭用脱毛器で行うのは、「毛を減らすこと」「毛を目立たせなくすること」です。毛根を破壊する「永久脱毛」はクリニックでしか受けられないため、家庭用脱毛器では永久脱毛はできません。
ですが、家庭用脱毛器による脱毛処理によって効果を実感できないわけではありません。
脱毛処理を継続的におこなうことで徐々にムダ毛は目立たなくなり、日々のお手入れも楽になっていきます。
家庭用脱毛器には大きく分けて3つの種類があります。
・フラッシュ式脱毛器
・レーザー式脱毛器
・ローラー式、サーミコン式
それぞれ毛を減らす仕組みが異なり、痛みや使用方法も違います。
一つずつ解説していきます。
フラッシュ式脱毛器
フラッシュ式は家庭用脱毛器で最も採用されている方式ですが、市販の家庭用脱毛器はほとんどがフラッシュ式になります。
フラッシュ式では「IPL」「SHR」「SSC」といった光を照射することで脱毛を行います。
照射した光は、毛の黒い色素である「メラニン」に反応してダメージを与えます。
ダメージを受けた毛は自然に抜け落ちていき、施術を繰り返すことで徐々に毛が生えるスピードが遅くなっていきます。フラッシュ式の家庭用脱毛器は照射範囲が広くスピーディーに処理ができるため、初心者でも使いやすい機器です。
フラッシュ式は使用する光の種類によってさらに種類が異なり、下記の3種類の方式に分かれます。
・IPL脱毛
・SHR脱毛
・SSC脱毛
それぞれ詳しく説明していきます。
IPL脱毛
IPLとは「Intense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)」の略で、家庭用脱毛器で一般的に使用されている方法です。エステサロンでも多く使用されており、従来から人気のある脱毛方法になります。
PL脱毛で使われている光は医療脱毛で使われるレーザーよりも広範囲に照射できることが特徴です。
痛みや肌へのダメージを抑えることができ、毛に含まれるメラニン色素に反応する光を照射し毛根にダメージを与えて脱毛を行うことができます。
IPL脱毛は濃く太い毛に反応しやすいですが、顔などの産毛・薄く細い毛には反応しにくい特徴を持っています。
SHR脱毛
SHRとは「Super Hair Removable(スーパー・ヘアー・リムーバル)」の略で、蓄熱式脱毛とも呼ばれています。メラニンをターゲットにして毛を減らす「IPL」「SSC」とは異なり、SHR脱毛では「バルジ領域」をターゲットにしています。
「バルジ領域」とは毛を生やす司令を出す役割を持つ組織で、毛根よりも肌の表面に近いところに存在しています。
今生えている毛ではなく「これから生える毛」を抑える脱毛方法で、毛周期に関係なく照射が可能なため最短で脱毛を完了することができます。
SHR脱毛は痛みが少なく、敏感肌や日焼け肌でも照射できるのが大きな特徴です。
ただし効果の実感には時間がかかり、照射をしてから毛が抜けるまでには3週間かかります。
SSC脱毛
SSCとは「スムーススキンコントロール」の略です。施術には専用のジェルを使用し、ジェルを塗った肌の上から「クリプトンライト」という光を当てることで抑毛効果を発揮します。
濃い毛・薄い毛ともに効果を発揮し、肌への負担が少なく美肌効果があるのが特徴です。
肌が弱い方・痛みが気になる方にオススメの方式になります。
SSC脱毛の場合、毛根やバルジ領域に直接ダメージを与える「IPL」「SHR」と比べて、SCC脱毛の脱毛効果は約5〜6回の照射で効果を実感できるといわれており即効性を期待することはできません。
レーザー式脱毛器
医療機関で使用されるイメージのあるレーザーですが、実はレーザー式の家庭用脱毛器も存在します。レーザーは毛の黒い色素であるメラニンにダメージを与えることで脱毛を行います。
フラッシュ式よりも大きなダメージを与えることができるため、効果を実感しやすいといえます。
安全を考慮している家庭用は、医療用に比べて出力が低く設定されています。医療機関で行うレーザー脱毛と同じような脱毛処理は期待できないので注意が必要です。
また、効果が実感しやすい分痛みも強くなります。特に「毛が濃い部分」「皮膚が薄い部分」には痛みが出やすいため、痛みが苦手な方は注意してください。
フラッシュ式に比べると照射範囲が狭く、スピーディーな脱毛には向きません。部分的なお手入れが可能で、細かい箇所も丁寧に照射できるのが特徴です。
ローラー式・サーミコン式
ローラー式は、毛を挟み込んで抜き取るローラーでムダ毛を除去する脱毛器です。肌にヘッド部分をあてて滑らせるだけで簡単に毛を抜くことができます。
サーミコン式脱毛器は別名「熱線式除毛器」とも呼ばれ、熱線でムダ毛を焼き切るタイプの脱毛器です。
どちらも即時に効果が実感できるため、「今すぐムダ毛をなくしたい」という場合に向いています。
毛根やバルジ領域にダメージを与えるフラッシュ式やレーザー式とは異なり、ローラー式では毛を抜いて、サーミコン式では毛を焼き切って脱毛を行います。
毛を抜いたり切ったりしているだけなので、毛が生えてくるスピードを遅らせたり毛を減らす効果はありません。
ローラー式は毛を抜くことによって毛穴や肌へのダメージが大きく、痛みも強いのが特徴です。サーミコン式は熱さや痛みを感じやすく、やけどの危険性も高くなっています。
どちらも「いますぐ毛を処理したい」という緊急時に使用するのがオススメです。
家庭用脱毛器のメリット
家庭用脱毛器には5つのメリットがあります。
・価格が安い
・自宅で簡単に脱毛できる
・好きなタイミングで脱毛できる
・ピンポイントで脱毛できる
・他人に肌を見られずに脱毛できる
詳しく見ていきましょう。
価格が安い
家庭用脱毛器のメリットのひとつは、価格が安いことです。サロンやエステに通う場合、脱毛したい部位ごとにプランや料金が設定されており、数十万円以上の費用がかかることが一般的です。
一方で購入費用が、数万円~10万円程度で済みます。また施術費用も、1回あたり数千円程度とリーズナブルです。そのため、長期的な負担を軽減し費用を抑えて脱毛したい方におすすめです。
自宅で簡単に脱毛できる
家庭用脱毛器は、自宅で手軽に脱毛できることもメリットです。サロンやエステに通う場合、予約や交通費などの手間がかかります。また、脱毛中は施術者の指示に従う必要があります。
自宅で自分の好きなタイミングで脱毛することができるため、忙しい方や通院するのが難しい方でも、気軽に脱毛を始めることが可能です。
好きなタイミングで脱毛できる
好きなタイミングで脱毛できる点も家庭用脱毛器のメリットです。
サロンやエステに通う場合、予約や移動の時間がかかります。また、仕事や家事などで忙しい方は、通院するのが難しいことがあります。
家庭用脱毛器は、自分の都合に合わせて、朝早くや夜遅くなど24時間いつでも脱毛を行えることは、忙しいスケジュールの中でも自己のケアを継続するキッカケになります。
ピンポイントで脱毛できる
家庭用脱毛器のメリットは、ピンポイントでの脱毛が可能です。
家庭用脱毛器は照射面積が狭いものも多く、ピンポイントで脱毛することができます。そのため、気になる部位だけを集中的に脱毛することができます。
具体的には、以下の場所の脱毛も可能です。
・顔のムダ毛
・手足の細かい部分のムダ毛
・VゾーンやIゾーンのムダ毛
自分のニーズに合わせて、脱毛範囲を調整することもできます。
他人に肌を見られずに脱毛できる
他人に肌を見られずに脱毛できる点も家庭用脱毛器のメリットです。
自分で脱毛を行うため、他の人に体を見せたり触られたりすることがないので、見られて恥ずかしいという思いを感じずに済みます。
また胸やVIOなど他人に見られるのが気まずい箇所でも、自宅で気兼ねなく脱毛できます。
自己のプライバシーを守りながら、脱毛ケアが可能なので、他人の目を気にすることなくストレスなく処理できる点が魅力的です。
家庭用脱毛器のデメリット
家庭用脱毛器には4つのデメリットがあります。
・照射範囲が広いと時間がかかる
・操作ミスによる火傷や肌トラブルのリスク
・背中やうなじの照射が難しい
・永久脱毛では無い
家庭用脱毛器にはメリットばかりではありません。こんなはずではなかったと後悔しないためにもデメリットを把握しておきましょう。
照射範囲が広いと時間がかかる
家庭用脱毛器は、エステ脱毛や医療脱毛に比べて出力が弱いため、照射範囲が広いと効果を実感するために時間がかかることがあります。
一度に照射できる範囲が狭いため、全身脱毛には時間と手間がかかるのです。
例えば、家庭用脱毛器の照射面積が5cm2の場合、1回の照射で約100本程度の毛を脱毛することができます。そのため、全身脱毛を完了するには、約5000回の照射が必要です。
家庭用脱毛器で全身脱毛をする場合、照射範囲が広い部位は、複数回の照射が必要になるため、特に時間がかかります。
操作ミスによる火傷や肌トラブルのリスク
家庭用脱毛器は、自分で照射するため、操作ミスによる火傷や肌トラブルのリスクがあります。
家庭用脱毛器はムダ毛だけでなく、肌の表皮も熱でダメージを与えます。肌が弱い人や日焼けした肌は、注意が必要です。
家庭用脱毛器には、照射レベルを調整できる機能が付いています。肌の状態や毛の太さに合わせて、適切な照射レベルに調整するようにしましょう。
背中やうなじの照射が難しい
背中やうなじは、鏡を見ながら照射しても、正確に照射するのが難しい部位です。
仕上がりにムラが生じる可能性があります。また、照射漏れがあると、毛が生えてきてしまう原因になります。
ヒップも、鏡を見ながら照射するのが難しい部位です。また、照射するときの姿勢が難しいため、疲れやすい部位でもあります。家族や友人に手伝ってもらえば、手の届きにくい箇所を効率的に脱毛することができます。
永久脱毛では無い
家庭用脱毛器は、永久脱毛ではなく、毛が生えにくくなる程度の脱毛効果しかありません。
永久脱毛とは、毛根にある成長細胞を破壊することで、毛が生えてこないようにする施術です。
家庭用脱毛器はエステ脱毛や医療脱毛に比べて出力が弱いため、成長細胞を完全に破壊することができず、永久脱毛の効果を得ることができません。
家庭用脱毛器で脱毛した場合は、毛が生えにくくなる程度の効果しか得られないため、定期的に照射を続けることが必要です。
家庭用脱毛器の選び方
家庭用脱毛器を選ぶ際は、クチコミや「フラッシュ式」「レーザー式」といった照射方式だけでなく、他にも確認すべきことがたくさんあるためどれを選んで良いか迷ってしまいます。
家庭用脱毛器を選ぶ際は下記のポイントを確認するのがオススメです。
・照射回数
・使用可能部位
・連続照射・冷却機能・レベル調節機能
・照射範囲
・アフターフォローの内容
・カートリッジ交換できるか
安く済ませたくて家庭用脱毛器を選んだつもりが、チョイスに失敗して買い直してしまったら結果的にコストは高くなってしまうため、家庭用脱毛器を選ぶ際は上記のポイントをしっかりチェックしましょう。
照射回数
家庭用脱毛器は一度購入したら永久に使用できるわけではなく、総照射回数が決められている消耗品です。そのため、脱毛器を選ぶ際は照射回数を必ず確認することが重要です。
照射回数は約10万発〜100万発まで製品によってさまざまです。
カートリッジが交換できるかどうかによっても回数が異なり、交換できるものは10万発〜30万発程度、交換ができないものは30万発〜100万発程度に設定されている場合が多いです。
広い範囲のお手入れを希望する方・長くお手入れを続けたい方はカートリッジが交換できるものを選ぶのが良いでしょう。
カードリッジ交換ができないものは、照射回数を終えたら本体ごと買い替えなければなりません。
お手入れをコスパ良く進めたい方は、照射回数と値段から「照射1回あたりの価格」を算出するのがオススメです。
・家庭用脱毛器A:本体価格5万円・30万発照射可能 (1回あたり0.17円)
・家庭用脱毛器B:本体価格10万円・100万発を照射可能 (1回あたり0.1円)
上記のように、値段を回数で割ることで1回あたりの照射コストを計算することが可能です。脱毛器の値段だけでなく、照射回数や1回あたりの照射コストにも注目することをおすすめします。
使用可能部位を確認
家庭用脱毛器は製品によって使用可能部位が異なります。自分が脱毛を行いたい部位に照射が可能かどうかを確認します。
製品によって「全身照射可」「顔は照射不可」「VIOは照射不可」「顔とVIOは照射不可」のように、照射範囲が異なります。中には、先端のカートリッジを変えることでVIOや顔の照射が可能になるものもあります。
ケアしたい部位を明確にした上で、その部位に使用可能かどうかが重要です。
連続照射・冷却機能・レベル調節機能付きか
製品によって搭載されている機能は大きく異なります。一般的な家庭用脱毛器に搭載されている機能は以下の通りです。
・連続照射機能
・冷却機能
・レベル調節
脱毛器を選ぶ際は、これらの機能がついているかどうか必ず確認するようにしましょう。安全に配慮されているとはいえ、脱毛器による肌トラブルのリスクはゼロではありません。
そのため、レベル調節機能がついたものを選び、毛や肌の状態に合わせてレベルを変更するのがオススメです。
スピーディーな照射には連続照射機能が欠かせません。照射漏れを防ぐことができ、腕や脚といった広い範囲の照射も可能です。
痛みが気になる方は冷却機能がついている製品を選ぶのがオススメです。
アイスノンや保冷剤で肌を冷やすという方法もありますが、保冷剤などを使って部位ごとに冷やしていると膨大な時間がかかってしまいます。
冷却機能がついているものを選ぶことで、痛みを抑えながらもスピーディーな照射を行うことができます。
特に痛みが気になる方は、冷却とあわせて「保湿」「日焼け対策」「施術前の剃毛の徹底」も必要です。
コストを抑えたい人は照射範囲が広いもの
コストを抑えたい人には照射範囲が広いものがオススメです。脱毛器の照射回数は決まっているため、1回の照射でできるだけ広範囲を照射できるほうがコスパがよく、よりスピーディーに照射を行えます。
家庭用脱毛器では、自分で照射口を肌に当ててお手入れを行います。細かい照射範囲では非常に時間がかかり、お手入れが手間に感じる方もいるかもしれません。
できるだけ効率よくスピーディーに照射したい場合は、照射範囲が広いものを選ぶのがオススメです。さらに効率よく照射したい方には「連続照射機能」「タッチセンサー式」がついているものもあります。
これらの機能が搭載されている脱毛器は、照射口を肌に当てるだけで自動で照射を行ってくれます。照射のたびにスイッチを押す必要がないため、効率よくお手入れを進められます。
アフターフォローの内容
家庭用脱毛器を製造・販売している会社は非常に多く、会社によってアフターフォローや保証内容は全く異なります。
そのため、家庭用脱毛器を選ぶ際はあらかじめアフターフォローの内容を確認しておきましょう。
チェックすべき点は以下の通りです。
・保証内容や保証期間
・初期不良や故障が発生した場合の対応
・修理・交換サービス
これらを事前にチェックし、信頼できるメーカーかどうかを確認することが大切です。
国産の製品はアフターフォローが充実している傾向にありますが、海外製品はアフターフォローが充実していないことが多いため、公式ホームページやクチコミを参考にして安全な商品を選ぶのがオススメです。
カートリッジ交換できるか
家庭用脱毛器は照射回数が決まっている消耗品です。しかし、回数を使い切るたびに本体ごと買い替えていたら非常にお金がかかってしまいます。
そこで、脱毛器を選ぶ際はカートリッジを交換できるタイプを選ぶのがオススメです。
カートリッジは本体を買い換えるよりも安価なため、トータルコストを抑えることが可能になります。
出力が同じ以下の2つの脱毛器がある場合、あなたならどちらを選びますか?
・家庭用脱毛器A:本体価格5万円・10万発照射可能・カートリッジ交換不可
・家庭用脱毛器B:本体価格10万円・30万発を照射可能・カートリッジ交換可
家庭用脱毛器Bの方がコストを抑えられることは一目瞭然です。このように、カートリッジを交換できる家庭用脱毛器を選ぶのがオススメです。
製品によっては照射範囲を変えられたり、美肌効果があるカートリッジがあるなど、さまざまなラインナップを用意しています。
照射範囲や希望に合わせて、適切な脱毛器を選ぶことが大切です。
家庭用脱毛器を使用するときの注意点
家庭用脱毛を使用するときには4つの注意点があります。
・ほくろを照射することは避ける
・日焼けしている場合は脱毛器を使わない
・照射によるパッチテストを必ず行う
・毛抜きやワックスによる前処理はNG
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
ほくろを照射することは避ける
ほくろは、メラニン色素が濃くなっている部分です。そのため、脱毛器の光を照射すると、火傷や色素沈着などのトラブルを引き起こす可能性があります。
ほくろがある場合は、脱毛器の照射範囲から外すようにするのが原則です。しかし、ほくろが小さく、脱毛器の照射範囲から外すのが難しい場合は、シールやビニールテープで光を遮断することで、ほくろを守ることができます。
シールやビニールテープを貼る際は、ほくろの形に合わせて、しっかりと貼るようにしましょう。照射する前に、シールが剥がれていないか確認することが大切です。
日焼けしている場合は脱毛器を使わない
日焼けした肌は、通常の肌よりも敏感になっています。そのため、脱毛器の光を照射すると、火傷や色素沈着などのトラブルを引き起こす可能性があります。
脱毛器の光は、メラニン色素に反応して毛根を破壊します。
日焼けした肌は、メラニン色素が多く含まれているため、光が肌に吸収されやすくなり、火傷や色素沈着のリスクが高まります。どうしても脱毛をする場合は、出力を下げるなどの調整をして、肌への負担を減らしましょう。
照射によるパッチテストを必ず行う
照射によるパッチテストは、家庭用脱毛器を使用する際に必ず行うべきです。
パッチテストは、脱毛器の照射部位とは別の場所で、小さな範囲に光を照射して、肌に異常がないか確認するテストです。
パッチテストを行う際は、以下の手順で行います。
- 脱毛したい部位とは別の部位(内腿や腕など)で、除毛を済ませます
- 脱毛器の照射レベルを最も弱く設定します
- パッチテストを行う部位に、照射口を当てます
- ボタンを押して、1回照射します
- 2~3日後、肌の状態を確認します
パッチテストを行うことで、肌トラブルを未然に防ぐことができます。
毛抜きやワックスによる前処理はNG
毛抜きやワックスによる前処理は、脱毛効果を下げるだけでなく、肌トラブルの原因にもなります。
毛抜きやワックスで毛を抜くと、毛根が残ってしまいます。そのため、脱毛器の光を照射しても、毛根を完全に破壊することができず、脱毛効果が得られにくくなります。
また、毛穴が大きく開いてしまうと、雑菌が入りやすくなり、炎症や色素沈着などのトラブルを引き起こす可能性があります。
脱毛前のムダ毛処理は、必ずシェーバーなどで毛を剃るようにしましょう。シェーバーで毛を剃ることで、毛根が残らず、毛穴も目立ちにくくなります。
まとめ
本記事では、「家庭用脱毛器」の仕組みや種類・選び方を紹介しました。家庭用脱毛器にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴が異なり、目的に合わせた選び方が重要になります。
・照射回数
・使用可能部位
・連続照射・冷却機能・レベル調節機能
・照射範囲
・アフターフォローの内容
・カートリッジ交換できるか
これらのポイントに注目すれば、家庭用脱毛器の購入失敗を未然に防ぐことができます。本記事が少しでも家庭用脱毛器の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。