メンズ脱毛で実感できるまでの回数と期間は?光脱毛と医療脱毛ごとの方法と部位について
メンズ脱毛は身だしなみを整えたり清潔感を出すためのケアとして、利用する方は増えています。
ヒゲ脱毛は人気の部位ですが、ヒゲ以外にも全身脱毛やデリケートゾーンの脱毛など、ほかの部位の脱毛にもチャレンジしている男性は多いです。
メンズ脱毛の需要が高まり、男性でも利用できる脱毛サロンや脱毛クリニックが増える傾向にあります。
そのため、サロンやクリニック選びで失敗しないためには、脱毛方法の違いや通う期間など脱毛について知っておくことが重要です。
脱毛は1回では終わらず回数や期間がかかり、脱毛方法や部位によっても変わってきます。
本記事ではメンズ脱毛について、部位ごとに完了するまでにかかる回数や期間、脱毛方法の違いや特徴についてご紹介します。
メンズ脱毛の脱毛方法の種類と特徴
メンズ脱毛が受けられる施設は、脱毛サロンやエステサロンなどの美容サロンと、皮膚科や脱毛クリニックなどの医療機関の2つあります。
それぞれ扱える脱毛機器やアフターサービスの内容、施術者が違います。
脱毛方法は『光脱毛』『レーザー脱毛』『ニードル脱毛』の3種類です
それぞれの脱毛方法の特徴や違いを見てみましょう。
光脱毛 | ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
受けられる所 | 美容サロン | 美容サロン クリニック | クリニック |
脱毛効果 | 光で発毛組織にダメージを与え、発毛のスピードを遅らせるなどの減毛・抑毛効果 | レーザーで発毛組織を破壊して発毛を止める永久脱毛効果 | 発毛組織に微弱電流を流して破壊し、発毛を止める永久脱毛効果 |
痛み | 痛みは少ない | 痛みはかなり強い | 痛みは強い |
料金 | コース料金が安くキャンペーンを多く実施しているため費用は抑えられる ただ、コース回数では終わらないことがあるため追加費用がかかり総額で高額になることがある | 1本単価や時間制になるため高くなりやすい 部位によっての料金ではないため脱毛する範囲が広くなるほど高額になる | コース料金は高いが少ない回数と期間で終わる 追加料金で診察料や麻酔代などがかかることもある |
施術者 | 研修を受けたスタッフ | 研修を受けたスタッフ、有資格者であることが多い クリニックの場合は国家資格を取得した医師や看護師免許 | 国家資格を取得した医師や看護師免許 |
安全性 | 肌への刺激が少ない光のため安全性が高い | 高出力のレーザーを照射するため、赤みや炎症を起こすことがある | 発毛組織を直接刺激するため、赤みや炎症を起こすことがある |
アフターケア | 保湿剤でケア | 炎症止めを塗布 場合によっては軟膏などを処方してもらえる | サロンでは保湿剤でケア クリニックでは炎症止めを塗布、場合によっては軟膏などを処方してもらえる |
それぞれの脱毛方法や詳しい脱毛効果について見ていきましょう。
光脱毛とは
光脱毛はエステサロンや脱毛サロンなどの店舗で受けられる脱毛方法です。エステ脱毛や美容脱毛とよばれることもあります。
複数の波長を含んだ光を照射し、熱によって発毛組織にダメージを与えて発毛の働きを弱めていきます。
一度の施術では脱毛効果がないため、最低でも5回の施術が必要です。
光脱毛でも発毛組織のアプローチする部分が違い、『熱破壊式(IPL方式)』と『蓄熱式(SHR方式)』の2種類の方法があります。
熱破壊式は毛の黒いメラニン色素に反応する光を当て、毛根組織にアプローチする方法です。
照射した光の熱がメラニン色素に吸収されて毛根深くにある毛母細胞と毛乳頭にダメージを与え、毛を作り出す働きを弱めていきます。
メラニン色素の多い太くて濃い毛に効果的なため、ヒゲやワキ毛、VIOの脱毛に向いています。
毛が肌表面に出ている期間しか脱毛効果がないため、毛の生え変わる周期に合わせて1〜3ヶ月の間隔を空けて通う必要があります。
蓄熱式は毛を作り出す指令を出す『バルジ領域』という部分にアプローチする脱毛方法です。
光を照射して毛を包んでいる毛包全体に熱を蓄熱し、ジワジワとバルジ領域にダメージを与えて発毛の働きを弱めます。
バルジ領域は皮膚の浅い部分にあるため照射熱が低く、痛みが少ないのが特徴です。
最短2週間に1回のペースで通えるため脱毛期間が短いです。メラニン色素に関係なく照射できるため、産毛などの細い毛に効果的です。
レーザー脱毛とは
レーザー脱毛は皮膚科や脱毛クリニックなどの医療機関で受けられる脱毛方法です。医療脱毛ともよばれています。
施術者は医師や看護師などの国家資格を持っているため、医療行為として高出力のレーザーで発毛組織を破壊することができるので、『永久脱毛効果』が得られます。
出力が高いため少ない回数や短い期間で終わるのが特徴です。
ただ、照射熱の温度が高いので痛みが出やすく、赤みやかゆみが出る場合があります。
そのため、脱毛後はアフターケアとして炎症剤を塗布したり、自宅用に軟膏を処方してくれるクリニックもあります。
医療機関なので麻酔が使えるため、痛みを少しでも抑えて脱毛を受けたい場合は麻酔が使用できるクリニックを選ぶといいでしょう。
レーザー脱毛も光脱毛と同じく熱破壊式と蓄熱式の2種類あります。
ニードル(針)脱毛とは
ニードル脱毛はエステサロンやクリニックで受けられる脱毛方法です。
エステサロンでは「美容電気脱毛」、クリニックでは「絶縁針脱毛」とよばれています。
毛の生えている毛穴にプローブ(絶縁針)という先の細い器具を挿入し、毛根組織に直接微弱電流を流して破壊させます。
電流を流しますが皮膚に触れている部分は絶縁されているため、毛根組織だけに熱を与えるので安全に脱毛できます。
処理した毛は生えてこなくなるため、どれくらい毛が減ったか分かりやすいのが特徴です。
ただ、プローブを挿入する角度や深さ、電流の強さの調整が難しいため、高い技術を要する施術です。
1本ずつ処理するため施術時間がかかるのと、施術者が技術を習得するまでに期間がかかるため、実施しているサロンやクリニックは少ないのが現状です。
クリニックでは事前にテスト脱毛や血液検査を行っているため、脱毛費とは別に費用がかかることがあります。
広い範囲の脱毛には向かず高額になるため、光脱毛やレーザー脱毛の仕上げや、ワキ毛やヒゲなどをピンポイントで処理したい方に向いています。
メンズ脱毛が完了するまでの回数と期間の目安
脱毛は1回では終わらず、期間を空けて複数回通う必要があります。
脱毛する部位によって完了までの回数や期間の目安がわかれば、脱毛スケジュールも立てやすいでしょう。
ニードル脱毛は1回60分の施術で約300本〜400本処理することができるため、1回300本で処理したと仮定します。
脱毛方法別に完了するまでの回数と期間を見ていきましょう。
ヒゲ脱毛の回数と期間の目安
ヒゲは体毛の中でも特に太くて濃く毛根が深いため、ほかの部位よりも回数と期間が多くかかります。
コース回数内で脱毛効果を感じることができますが、完了までは回数内で終わらないことが多いです。
ヒゲの濃さによってはさらに回数を要することもあるので、ヒゲ脱毛は回数と期間がかかると覚悟しておきましょう。
光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 | |
効果を実感できるまでの回数 | 5~8回 | 3~5回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 20~30回 | 15~20回 | 範囲による |
完了までにかかる期間 | 2~3年 | 1~2年 | 範囲による |
通う間隔 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 1~2ヶ月 |
ボディ脱毛の回数と期間の目安
ボディは太くて濃い毛と産毛が混在しているため、部位によっては早く完了する場合もあります。
回数内ですべての毛が一斉になくなるわけではないため、部位によっては追加が必要になります。
光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 | |
効果を実感できるまでの回数 | 3~5回 | 2~3回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 15~20回 | 10~15回 | 範囲による |
完了までにかかる期間 | 2~3年 | 1~2年 | 範囲による |
通う間隔 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 1~2ヶ月 |
VIOの脱毛の回数と期間の目安
VIOはVライン(前から見た部分)・Iライン(VラインとOラインの両脇)・Oライン(肛門周り)の3部位です。
太くて濃い毛が密集しているため、ほかの部位よりも回数と期間が多くかかります。
ニードル脱毛はIラインとOラインには対応していない場合が多いです。
光脱毛 | レーザー脱毛 | ニードル脱毛 | |
効果を実感できるまでの回数 | 5~8回 | 3~5回 | 1回 |
ツルツルになるまでの回数 | 20~30回 | 15~20回 | 範囲による |
完了までにかかる期間 | 2~3年 | 1~2年 | 範囲による |
通う間隔 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 熱破壊式:1~3ヶ月 蓄熱式:2週間~1ヶ月 | 1~2ヶ月 |
メンズ脱毛1回にかかる施術時間の目安
1回のメンズ脱毛の施術にかかる時間の目安です。
照射している時間だけなく、剃り残しが合った場合のシェービング、ジェルの塗布や拭き取り、クールダウンやアフターケアも含めたトータルの時間です。
また、レーザー脱毛は照射前にペンでマーキングをして照射する範囲を決めていき、確認してから照射をするためマーキングの時間もあります。
熱破壊式(IPL)脱毛は1発ずつ照射するため、蓄熱式(SHR)よりも時間がかかる脱毛方法です。
蓄熱式は肌の上をなでるように高速で連射するため施術時間が短いため、熱破壊式と比べると1/2〜2/3の時間で終わります。
光脱毛とレーザー脱毛の熱破壊式脱毛でかかる施術時間の目安を部位別に見ていきましょう。
部位 | 光脱毛 | レーザー脱毛 |
ヒゲ | 20分 | 30分 |
ワキ毛 | 20分 | 30分 |
VIO | 50分 | 60分 |
腕全体 | 30分 | 40分 |
足全体 | 30分 | 40分 |
胸 | 20分 | 30分 |
お腹 | 20分 | 30分 |
全身 | 120分 | 150分 |
全身脱毛は時間がかかるため、1回で上半身だけなど半分を脱毛し、2回に分けるところもあります。
ニードル脱毛は1時間に300〜400本処理できます。
メンズ脱毛の1回目の効果と毛の抜け落ち方
脱毛方法によって脱毛効果の感じ方や毛が抜け落ちるまでの期間が違います。
それぞれの脱毛方法で違いを見ていきましょう。
光脱毛
光脱毛は照射熱があまり高くないため、1回の脱毛効果は穏やかです。
メラニン色素に作用する熱破壊式は、毛が太くて濃いヒゲやワキ毛、VIOは照射して1〜2週間ほどで毛がポロポロと抜け落ちる『ポップアップ現象』があるため脱毛効果を実感しやすいです。
成長している毛が発毛組織から離れて抜け落ちるため、一時的にツルツルになりますが、また毛が生えてきます。
蓄熱式は毛を包む毛包全体にダメージを与えるため、毛が抜け落ちることはなく徐々に毛が細くなったり生えるスピードが遅くなったりなどで脱毛効果を実感できます。
レーザー脱毛
レーザー脱毛は照射熱が高いため1回の脱毛効果が高く、抜け落ちた毛の部分は産毛のような細さになったり生えてこなくなります。
ヤグレーザーなど波長が長く毛根まで深く届くレーザーの種類ほど、ポップアップ現象が起こりやすいです。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は1本1本確実に処理をするため、脱毛した毛は二度と生えてきません。
毛根組織に直接刺激を与えるので微弱電流を流したあとはスルッと毛が抜け、再度生えてくることはありません。
1回の施術でどれくらいの毛を処理できたかわかるので、完了までの目安や予算などがわかりやすいです。
メンズ脱毛の脱毛効果を実感できない時の対処法
脱毛に通っていても「毛が抜け落ちる感じがしない」「脱毛後に生えてくるスピードが変わらない」「毛の太さが変わらない」など脱毛効果を実感できない場合は、様々な原因が考えられます。
契約したコース回数を無駄にしないよう、効果を感じないと思ったら以下の方法を試してみてください。
出力を上げられるか相談する
「脱毛時に痛みを感じない」「毛が抜ける感じがしない」という場合は出力が低い可能性があります。脱毛機器は照射する出力のレベルを調整できます。
始めの頃は低い出力から照射を始め、徐々にレベルを上げていきます。
出力が高いほど光やレーザーを強く照射できるため、比例して脱毛効果を高める効果も期待できます。
痛みを感じても脱毛効果を優先したいという方は、出力レベルを上げられるか相談してみましょう。
ただ、脱毛方法によっては出力を高めると痛みが強くなることもあるため、徐々に上げてもらい様子を見ながら照射してもらってください。
レーザー脱毛の施術を検討する
光脱毛はレーザー脱毛と比較すると照射するパワーが低く、発毛組織を破壊することができないため脱毛効果が穏やかです。
男性の毛質は太くて濃いため、光脱毛の波長ではパワーが足りないので脱毛効果を実感しにくいことがあります。
そのため、光脱毛で効果を実感できない場合は、レーザー脱毛を検討してみてください。
光脱毛の光は複数の種類を含んだ波長で広範囲に照射します。一方レーザーの波長は1種類を集中的に照射するため、太くて濃い毛ほど効果を発揮しやすいのです。
ヒゲやワキ毛など太くて毛根の深い毛にしっかりレーザーを届かせることができるため、発毛組織を破壊して発毛の働きを止めることができます。
光脱毛で脱毛効果を実感できなかった方には、レーザー脱毛への切り替えをおすすめします。
レーザーの種類を変えて脱毛する
クリニックでレーザー脱毛を受けているけど効果を実感できない場合は、毛質や肌質とレーザーの種類が合っていない可能性があります。
レーザーには3種類あり、得意としている肌質や毛質は異なります。
- アレキサンドライト・・・太い毛に効果的だが産毛にはあまり向かない
- ダイオード(熱破壊式)・・・産毛に効果的、太い毛にも対応
- ダイオード(蓄熱式)・・・産毛に効果的、日焼け肌にも対応
- ヤグ・・・太い毛に効果的、日焼け肌にも対応
太くて濃い毛の脱毛効果を実感しにくい方は、蓄熱式の場合が多いです。
蓄熱式はあらゆる毛質や肌質に照射できますが、太くて濃い毛は脱毛効果を実感するまでに期間がかかってしまいます。
太い毛から細い毛まで処理する全身脱毛などには向いていますが、ヒゲだけやVIOだけなど太くて濃い毛だけを処理したい方には向きません。
ヤグレーザーは波長が長いため、毛根の深いヒゲなどの太い毛に向いているレーザーです。
5回以上脱毛しても効果を感じない場合はレーザーの種類を変えた方がいいでしょう。
保湿ケアを徹底してみる
脱毛期間中は保湿ケアの徹底が促されます。乾燥した肌は脱毛効果を左右するからです。
肌が乾燥しているとヤケドなどの肌トラブルを起こすリスクが高くなるため、出力を上げることができません。
そのため、脱毛効果を実感しにくくなってしまうのです。
また、乾燥肌は角質が厚くなりやすいため熱が発毛組織に届きにくく、効果を発揮しにくいこともあります。
脱毛の前後だけでなく、脱毛期間中は保湿を徹底して乾燥しないよう心がけましょう。
日焼け対策や美白ケアを入念にしてみる
毛の黒いメラニン色素に作用する脱毛方法では、日焼け肌に対応していないことがあります。
日焼けをしていると熱がメラニンに吸収されるため、ヤケドするリスクがあるためです。
色のコントラストが強いほど反応しやすくなるので、脱毛する部位は日焼けしないよう徹底した紫外線対策が必要になります。
普段日焼け止めを塗らない方でも、脱毛を始めたら一つ用意したほうがいいでしょう。
外出せずに室内や車内にいる時間が多い場合でも、窓から紫外線は降り注いでいるため外にいなくても日焼けします。
顔やヒゲ脱毛をしている方は、スキンケアの延長で朝は必ず日焼け止めを塗るようにし、外出時にはマスクや日傘などで直接紫外線が当たらないように気を付けてください。
ムダ毛を抜かないようにする
脱毛期間中のムダ毛処理はシェーバーでの自己処理を推奨しています。
ヒゲやワキ毛などの太くて濃い毛は毛抜きで処理する方が多いですが、毛穴に毛根がない状態だと脱毛効果がない脱毛方法もあるからです。
また、毛抜きでのムダ毛処理は毛穴周辺に刺激を与えてしまい、毛穴が炎症を起こす毛嚢炎のリスクを高めてしまいます。
毛根からきれいに抜けずに毛が途中で切れてしまうと皮膚の中で毛が成長する埋没毛にもなってしまい、脱毛できない状態になることもあるからです。
脱毛に通うと決まったら電気シェーバーを用意しましょう。カミソリでのシェービングでは刃が直接肌に当たって傷つけてしまう恐れがあります。
シェーバーなら刃がガードされているため肌を傷つけることがないので、肌へ負担をかけずにムダ毛を処理できます。
脱毛前の自己処理は毛抜きは使わず、シェーバーでカットするようにしましょう。
まとめ
メンズ脱毛についてご紹介しました。
男性の場合は女性よりも毛が太くて濃いことがあるため、期間と回数が多くかかる傾向にあります。
脱毛したい部位やどのような脱毛をしたいかなどの目的に合わせて、自分に合った脱毛方法を選びましょう。
失敗や後悔のないメンズ脱毛をするためには、事前に脱毛について知っておくことが大切です。
脱毛サロンや脱毛クリニックでは無料カウンセリングを実施しているので、気になるところはカウンセリングを利用し比較するようにしましょう。