更新日:2022.11.18

脱毛は痛い?痛みが強い部位と対策方法を紹介

脱毛は痛い?痛みが強い部位と対策方法を紹介

脱毛には「効果はあるけど痛みが強い」「痛みに耐えられるか不安」というイメージをお持ちの方も少なくないと思います。

特に医療脱毛はエステ脱毛や家庭用脱毛器に比べて効果が実感しやすいものの、痛みが強く出てしまうという特徴を持っています。

痛みが不安で、医療脱毛を敬遠している方もいるのではないでしょうか。

本記事では、「脱毛の痛みの原因」「痛みが強い部位」「痛みを軽減するための方法」をご紹介します。

脱毛を検討している方や痛みに不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

脱毛が痛いのはなぜ?

脱毛の痛みは、「輪ゴムで弾かれたような痛み」「ピリッとする痛み」「じんわり熱い感じ」などと表現されることが多いです。

これらの痛みは施術中ずっと続くわけではなく、瞬間的に感じることがほとんどです。

個人差はありますが、通常は耐えられないほどの痛みではなく、施術を中断することは稀です。

昔の脱毛器に比べると痛みは弱くなっていると言われていますが、まだ痛みがあるのは事実です。

では、なぜ脱毛は痛いのでしょうか?

脱毛が痛い原因について説明します。

脱毛が痛い理由

脱毛で痛みが強い理由は、使用する機械の仕組みにあります。

脱毛で使用する機械は、黒い色素である「メラニン」に反応する性質を持っています。

この時熱エネルギーが発生し、その熱によって毛根や毛を生やす組織を破壊します。

この熱エネルギーは医療脱毛で最大で250℃程度、エステ脱毛では70℃程度にまで上ります。

肌への直接的な影響はないものの、この熱さを痛みとして認識してしまうことで照射時の痛みが出てしまうのです。

1回で実感できる効果も大きいのですが、その分痛みは増してしまいます。

また、体調や肌の状態によっても痛みが増すことがあります。

例えば、生理前や生理中に脱毛施術を受けると、普段より痛みを感じやすいといわれています。

ホルモンバランスの乱れによって、肌が敏感になっているからです。

肌が乾燥している場合も痛みが増します。

乾燥によって肌のバリア機能が低下し、肌が敏感になっているからです。

脱毛方法によって痛みの感じ方は変わる

脱毛方法によって痛みの感じ方は変わります。

脱毛には以下の3種類の脱毛方法があります。

  • 医療レーザー脱毛
  • ニードル脱毛
  • 光脱毛

これらの脱毛方法はそれぞれ「施術方法」「痛みの感じ方」「効果の出方」が異なるため、あなたが何を重視するかで選択すべき方法は変わります。

たとえば効果重視の場合は「医療レーザー脱毛」が、痛みが少ない方法を希望する場合は「光脱毛」がオススメです。

それぞれの脱毛方法について詳しく解説します。

医療レーザー脱毛

医療脱毛で最も主流なのがレーザー脱毛です。

高出力のレーザーを照射することで、毛を生やす元となる「毛乳頭」「毛母細胞」「バルジ領域」などを破壊します。

破壊された毛根組織は毛を生やす機能を失うため、照射部位には半永久的に毛が生えてこなくなります。

少ない回数で効果を実感できるため人気の高い脱毛方法です。

しかし、高出力で照射するため肌への刺激が強く痛みが強く出やすいのが特徴です。

痛みが強い場合、医療脱毛では麻酔を使用することができます。

麻酔といっても注射や点滴ではなく、「クリーム麻酔(表面麻酔)」や「笑気麻酔」といった手軽で安全な麻酔です。

痛みが気になる方は麻酔を使用して施術を行うのがオススメです。

ニードル脱毛

ニードル脱毛は、電気の通った針を毛穴に挿入し毛根にダメージを与えて脱毛を行う方法です。

ニードル脱毛を行っているエステサロンもありますが、クリニックで行われているのは「絶縁針脱毛」という種類で、施術後は永久に毛を生やさない効果を持ついわゆる「永久脱毛」です。

ニードル脱毛は、レーザー脱毛・光脱毛が主流になる前に人気だった方法ですが、非常に痛みが強く施術に時間がかかるため、現在では一部のサロンやクリニックでしか行われていません。

レーザーが当てられない部分である「白髪」「色素部分」「目の近く」でも使用できることから、主に「乳輪」「眉毛」「白い毛」などの部分に利用されています。

光脱毛

光脱毛は、メラニンに反応する光を照射し、その熱エネルギーで毛根にダメージを与えて毛の成長を抑える方法です。

毛を生やす機能は破壊されず毛の生えるスピードを遅らせるという効果を持っています。

美容サロンなどで使用される光脱毛器は刺激が少なく、痛みや肌ダメージが少ないのが特徴です。

痛みの感じ方には個人差はありますが、VIOやワキなどの毛が濃い部分で熱さを感じることがある程度です。

「どうしても痛みが気になる」という方は、サロンでの光脱毛がオススメです。

光脱毛は医療レーザー脱毛に比べると出力が低く効果の実感には時間がかかり、永久脱毛ではないため繰り返し施術を受ける必要があります。

医療機関でなくても施術を受けられかつ肌への負担や痛みが少ないことから、幅広い層に人気の脱毛方法です。

脱毛時に痛みが強い部位

脱毛する部位によって、痛みの感じ方は全く異なります。

脱毛時に痛みが強い部位は「毛が濃い部分」「皮膚が薄い部分」です。

特に「VIO」「ワキ」は上記の理由に加え毛の1本1本がしっかりしていることから、施術時に痛みを感じる方が多いようです。

脱毛時に痛みが強い部位について説明します。

VIOやワキの脱毛を検討されている方はぜひ参考にしてください。

部位の中で「VIO」が痛みを感じやすい

脱毛で特に痛みを感じやすい部位は「VIO」です。

「VIO」とはデリケートゾーンのことで、「Vライン」「Iライン」「Oライン」をまとめて「VIO」と呼びます。

デリケートゾーンは肌が薄い上、毛が密集して生えています。

濃くて太い毛が1本1本しっかり生えているので、全身の中で特に痛みを強く感じる部位です。

下着との摩擦やホルモンの影響でVIOに黒ずみが起きている方も多い部位です。

本来レーザーは肌に直接作用しませんが、肌が黒ずんでいるとレーザーが黒ずみのメラニンに反応して痛みが出ることがあります。

痛みが強い場合は出力を下げたり麻酔を使用するなどして、無理のない範囲で施術を行いましょう。

施術を重ねるにつれて毛が細く薄くなり、だんだん痛みが弱くなっていくので安心してください。

痛みが不安な方は、事前に医師やスタッフに相談しておくのがオススメです。

「脇」も痛みを感じやすい

VIOに加え、ワキも痛みを感じやすい部位です。

多くの人が脱毛を受けている人気部位ですが、痛みを感じやすい部位の一つです。

VIOと同じようにワキも肌が薄く太く濃い毛が生えているため、痛みを感じやすいといわれています。

ワキは衣服との摩擦によって黒ずみができやすい部位でもあり、レーザーが黒ずみに反応して痛みが増すこともあります。

ワキ脱毛を検討している方は、摩擦に気をつけて黒ずみを悪化させないようにしましょう。

ワキは1回あたりの施術時間が短いので、痛みに耐えられるという方がほとんどです。

どうしても痛みが気になる方は、麻酔を使用したり美容脱毛に切り替えるなどの対策を行いましょう。

脱毛の痛みを感じやすい人の特徴

脱毛の痛みは部位や機械だけでなく、人によっても差があります。

痛みを感じやすい人の特徴は以下の通りです。

  • 肌の色が黒い人
  • 毛が濃い人
  • 敏感肌の人

個人差はありますが、こういった特徴を持つ方は脱毛時に痛みを感じやすいといわれています。

それぞれ詳しく解説していきます。

肌の色が黒い

本来、脱毛の光やレーザーは毛のメラニンにのみ反応します。

しかし、肌の色が黒い人の場合は、肌表面の色素にも反応してしまうことがあります。

肌色が黒いとレーザーは肌と毛の識別ができなくなってしまい、肌に反応することで痛みが増します。

ひどい場合はやけどや炎症が起こることもあるため細心の注意が必要です。

脱毛時に日焼けを控えるようにいわれるのはこのためです。

脱毛期間中は日焼けをしないように気をつけ、すでに日焼けによって肌が黒くなっている場合は自然な肌色に戻るまで施術を控えましょう。

また、肌が黒い場合は「ダイオードレーザー」を使用するのがオススメです。

ダイオードレーザーは痛みが少なく肌に優しいため、肌が黒い人でも施術可能な場合があります。

色黒の方が脱毛を希望する場合は、クリニックの医師に相談してみましょう。

毛が濃い人

脱毛機は濃い毛に強く反応するため、毛が濃い人は施術時の痛みが増してしまいます。

一般的に、レーザーはしっかりとした濃い毛や太い毛に反応しやすい性質を持っています。

濃い毛・太い毛に反応すると熱エネルギーも大きくなり、その分痛みが増してしまいます。

とはいえ毛の濃さには個人差や部位による差があるため、不安な方はまずカウンセリングで毛の状態をチェックしてもらいましょう。

痛みが強い場合は我慢せず、麻酔や痛みが少ない機械を使用するなどの対策を取るのがオススメです。

また、回数を重ねるごとに毛は細く・薄くなり、徐々に痛みが減っていくので安心してください。

敏感肌の人

敏感肌は外からの刺激に弱いため、脱毛の痛みが増してしまいます。

通常、肌には「バリア機能」という、外的刺激から身を守るための機能が備わっています。

このバリア機能は、水分と油分の絶妙なバランスで維持されています。

しかし敏感肌の場合、肌の水分や皮脂が足りず、バリア機能が不安定になっていることがあります。

そのため、肌が脱毛の刺激に過剰に反応してしまい、痛みを強く感じるといわれています。

さらに敏感肌の場合は「赤み」「炎症」「やけど」といった肌トラブルが起きやすくなっています。

敏感肌の方が脱毛を受ける場合は、脱毛前後だけでなく普段から保湿ケアを念入りに行いましょう。

痛みを抑える方法

「脱毛って痛そう」「敏感肌だけど大丈夫かな」と不安に思っている方もいらっしゃると思います。

脱毛には痛みが伴いますし、痛みをゼロにすることはできません。

しかし、脱毛の痛みを抑える方法はたくさんあるので安心してください。

痛みを抑える方法は以下の6つです。

  • レーザーを出力調整する
  • 照射する部位を冷却する
  • 麻酔を使用する
  • 蓄熱式脱毛を選ぶ
  • サロンで脱毛を施術する
  • 保湿ケアをする

それぞれについて解説していきます。

レーザーを出力調整する

医療脱毛では、肌や毛の状態に応じてレーザーの出力を細かく調節できます。

基本的には肌や毛の状態によって医師が出力を決定しますが、出力を低めに設定すると痛みも弱くなるため、痛みが強い場合は出力を弱めてもらいましょう。

痛みに弱い体質の場合は、事前に医師や看護師に相談しておくのがオススメです。

しかし、出力を下げてしまうと脱毛効果も下がってしまうので注意してください。

医療脱毛は高い脱毛効果が得られるのがメリットですが、出力を下げたまま施術を続けても思ったような脱毛効果が得られません。

高い費用を払ったにもかかわらず、脱毛効果は美容脱毛と変わらないという結果になりかねないので気をつけましょう。

照射する部位を冷却する

照射部位を冷却することで、痛みを和らげることができます。

痛みが強い場合は、冷却時間を長くしてもらうように伝えてみましょう。

レーザー脱毛ではマシンそのものに冷却装置がついている場合も多く、照射と同時に冷気を噴射して痛みを和らげてくれます。

「保冷剤」「氷のう」「冷却ジェル」を使って冷やす場合もあり、クリニックによって対応が異なります。

痛みが気になる方は、「どんな機械を使用しているのか」「機械に冷却装置は搭載されているか」「冷却はどうやって行うのか」などを事前に確認しておくのがオススメです。

麻酔を使用する

医療機関である脱毛クリニックでは麻酔を使用することができます。

麻酔といっても、手術で使用する「注射」「点滴」のようなものではなく、クリームを塗ったりガスを吸引したりして手軽に使用できるタイプのものです。

クリームを塗るタイプの麻酔は「麻酔クリーム」や「表面麻酔」と呼ばれ、クリームを塗った部分の感覚を一時的に麻痺させるというものです。

VIOや顔に使われることが多く、痛みが和らぐので安心して施術を受けられます。

ガスを吸引するタイプの麻酔は「笑気麻酔」というもので、酸素と低濃度笑気ガスを混合した医療用ガスを吸引します。

吸引中はお酒を飲んだような心地よい状態になり、リラックス効果があります。

吸引をやめるとすぐに麻酔の効果が切れ、体への大きな負担はありません。

麻酔を使用する場合、別途料金がかかる場合が多いですが、痛みが弱くなりリラックスして施術が受けられます。

麻酔の使用を希望する場合、まずは医師に相談してみてください。

蓄熱式脱毛を選ぶ

痛みが気になる方は「蓄熱式脱毛」を選ぶのがオススメです。

医療レーザー脱毛には「熱破壊式」と「蓄熱式」の2つの方法があります。

レーザー脱毛であることには変わりないのですが、毛を破壊する方法によって痛みの感じ方が変わります。

熱破壊式では、高出力のレーザーを照射し一気に毛根や毛乳頭を破壊します。

一度に感じる痛みが強く、施術後1週間ほどで毛が抜けるため効果の実感がしやすいです。

蓄熱式は低出力のレーザーで熱を分散させ、毛を生やす司令塔である「バルジ領域」を破壊します。

近年徐々に浸透してきた方法で、痛みが弱いため人気を集めています。

毛が抜け落ちるまでは2週間〜4週間ほどかかります。

毛が抜け落ちるタイミングは少し異なりますが、脱毛効果に大きな差はありません。

蓄熱式の方が痛みが弱いため、痛みが気になる方は蓄熱式を選ぶのがオススメです。

クリニックによって取り扱っている機械が異なるので、まずはカウンセリングを受けてみましょう。

サロンで脱毛を施術する

痛みが気になる方は、最初からサロン脱毛で施術するのがオススメです。

サロン脱毛は医療脱毛に比べて出力が弱いので、少ない痛みで脱毛を受けられます。

肌への負担も小さいので、敏感肌や乾燥肌の方でも安心して脱毛できるというメリットがあります。

医療脱毛に比べて料金が安いので、学生さんや主婦の方でも気軽に受けられます。

しかし、サロン脱毛には「回数がかかる」というデメリットがあります。

脱毛効果を得るには回数を重ねなければならず、定期的にサロンに通うことが必要です。

「回数がかかってもいいから痛みを抑えて脱毛したい」という方はサロン脱毛を選ぶのがオススメです。

保湿ケアをする

保湿ケアをすることで、脱毛の痛みを軽減できます。

「肌が乾燥している方」「敏感肌の方」は、皮脂と水分のバランスが崩れ肌のバリア機能が低下しています。

バリア機能が低下した肌に脱毛を行うと、「痛みを感じやすい」「炎症が起きやすい」「肌脱毛効果を感じにくい」というデメリットがあります。

脱毛期間中は普段よりも丁寧な保湿ケアを行い、肌のバリア機能を高めましょう。

特に脱毛後は肌が乾燥しやすいため、念入りな保湿を心がけましょう。

保湿ケアに最適なタイミングはお風呂上がりです。

化粧水で肌に潤いを与えた後、乳液や保湿クリームで水分を閉じ込めてあげましょう。

しっかりと保湿された肌はレーザーによる刺激を感じにくくし、痛みを抑えながらも脱毛効果を十分に高めてくれます。

脱毛前の注意点

脱毛前に注意するべき点は以下の2つです。

  • 生理前・生理中の施術は避ける
  • 体調不良時の施術は避ける

肌と体調は密接に関係しているため、体調についても注意が必要です。

特に女性は生理やストレスでホルモンバランスが変わりやすく、肌に影響が出やすいので注意しましょう。

それぞれについて解説します。

生理前・生理中の施術は避ける

生理前・生理中は脱毛施術を避けるのがオススメです。

生理によってホルモンバランスが変化すると「肌トラブルが起きやすい」「肌が敏感になる」「ニキビや吹き出物ができやすい」などの状態になります。

特に生理前や生理中は肌が敏感になりやすく、脱毛による痛みを感じやすくなっています。

痛みや肌トラブルを避けるためには、生理前・生理中の脱毛は避けるのがオススメです。

さらに、生理中は衛生面を考慮しVIOや臀部の照射は避けるようにしましょう。

クリニックやサロンによっては、生理中の施術を受け付けていないところもあります。

生理後1週間は肌トラブルが起こりにくいため、脱毛に適している期間です。

体調不良時の施術は避ける

体調不良時の脱毛施術は避けましょう。

肌と体調は密接に関係しており、「寝不足の時」「ストレスが溜まっている時」「風邪をひいている時」は肌も敏感になりやすい傾向があります。

肌が敏感な時に施術を受けると痛みが増すだけでなく、施術後の肌トラブルが起きやすくなりデメリットが大きいです。

脱毛施術はできるだけ体調が万全な時に受けましょう。

まとめ

本記事では「脱毛の痛みの原因」「痛みが強い部位」「痛みを軽減するための方法」をご紹介しました。

脱毛の痛みについて不安に思っている方は多いでしょうが、きちんと対策をすれば痛みを和らげることができます。

痛みを和らげるためには、「レーザーを出力調整する」「照射部位を冷却する」「麻酔を使用する」「蓄熱式脱毛を選ぶ」「サロンで脱毛する」「保湿ケアをする」など、自身でできる対策がたくさんあります。

「脱毛を検討している方」「脱毛の痛みが不安な方」は、ぜひ記事を参考にしてください。

このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。