デリケートゾーンの黒ずみの原因とは?おすすめの対策方法を紹介
デリケートゾーンは自分からは見えにくい部分なので、「VIOラインの肌をしっかりとチェックしたことがない」という人も多いのではないでしょうか。
しかしVIOラインの自己処理をすると、デリケートゾーンに黒ずみが目立つと感じる場合も少なくありません。
今回はデリケートゾーンの黒ずみの原因から、おすすめの予防方法までまとめてみました。黒ずみを目立ちにくくするお手入れ方法もご紹介しているので、VIOゾーンのムダ毛処理をしている人もぜひ参考にしてみてください。
デリケートゾーンの黒ずみの原因とは
デリケートゾーンは自分からは見えにくい部分なので、しっかりと皮膚の状態を確認したことがない人もいますよね。
特にVIOラインの自己処理で初めて、デリケートゾーンの黒ずみを見た人もいるのではないでしょうか。「思い当たることはないのに、どうしてこんなに黒ずみが目立っているのか」と心配になる人もいるかもしれません。
デリケートゾーンは下着に覆われている上、汗腺や皮脂腺が多く分布しています。皮膚が擦れたり、ムレやすかったりと肌刺激になりやすいので、皮膚の中でも黒ずみが目立ちやすい部分です。
黒ずみが目立ってしまう原因について詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスによる黒ずみが原因
ホルモンバランスが乱れると古い角質が溜まりやすくなったり、皮脂分泌が過剰になったりと皮膚にも様々な影響を与えます。
さらにバランスが乱れると肌刺激に敏感になりやすく、刺激から皮膚を守ろうとメラニン色素が過剰に分泌されてしまう場合もあります。
ちなみに、メラニン色素は皮膚の黒ずみとなる成分です。
特に妊娠中はホルモンバランスの乱れからデリケートになりやすいため、メラニン色素の分泌が活発になる可能性があります。
本来であれば出産を過ぎるとホルモンバランスは徐々に整いやすい状態になりますが、ホルモンバランスは環境によるストレスや出産による心身の疲れで乱れてしまうケースがあるので注意が必要です。
ホルモンバランスが乱れやすい月経前や妊娠・出産後は、なるべくストレスを溜めないようにリラックスした状態で過ごすのがポイントです。
トイレットペーパーで擦り過ぎが原因
トイレでデリケートゾーンを拭く時に、ゴシゴシとトイレペーパーで擦っていませんか。強くゴシゴシと擦ると皮膚刺激となり、VIOラインが黒ずむ原因になります。
大量のトイレットペーパーで力任せに擦るのではなく、トイレットペーパーを折りたたんで気になった部分をポンポンと押さえるようにして汚れを拭くのがおすすめです。
月経時は経血が皮膚や体毛についてしまうと、無理やりとろうとして思わずゴシゴシ擦ってしまうこともあるかもしれません。
ウォシュレットで経血を洗い流したり、デリケートゾーン向けのアルコールが含まれていないウェットティッシュで、経血や汚れをさっぱりと拭き取ると良いでしょう。
下着の擦れが原因
肌を締め付けるような下着や化繊などの素材の下着は、デリケートゾーンのやわらかい皮膚に擦れやすく、黒ずみの原因となる場合があります。日常生活のちょっとした動作でも擦れやすいので要注意です。
さらに腰回りを締め付けるようなボトムスもデリケートゾーンに空間がなくなり、下着と皮膚を締め付けて擦れやすくします。
自宅ではゆったりとした部屋着を着用することで、下着とデリケートゾーンの皮膚が擦れる心配をなくすようにしましょう。
古い角質の蓄積が原因
年齢を重ねるにつれて、新しい皮膚に生まれ変わる「ターンオーバーの周期」が遅くなります。ターンオーバーの周期が遅くなると古い角質が皮膚に溜まりやすくなり、肌がくすんだような印象に見えやすいです。
通常のターンオーバーの周期は28日前後といわれていますが、年齢を重ねるとスピードがどんどん遅くなり、新しい肌に生まれ変わるまで48日前後と倍以上の時間がかかってしまいます。
さらに黒ずみは角質層にメラニン色素が沈着して、皮膚が黒ずんだように見える現象です。
角質層の生まれ変わりであるターンオーバーの周期が遅くなると、メラニン色素が沈着した角質層が剥がれ落ちにくいので黒ずみが目立ちやすくなります。
古い角質を剥がれやすくし、正常なターンオーバーの周期に整えるとメラニン色素を含んだ
角質層もキレイになり、黒ずみが目立ちにくくなるでしょう。
小陰唇の肥大による黒ずみが原因
小陰唇の肥大が原因で、デリケートゾーンの黒ずみが目立つ場合があります。
ちなみに小陰唇とは、尿道口と膣口周りのあるビラビラとした部分です。特に皮膚刺激をうけやすいヒダ周りに黒ずみが目立ちやすいので、お悩みの人もいるかもしれません。
特に2cm以上のある小陰唇は下着や生理用品で擦れやすくなるため、ヒダ周りに黒ずみが目立つ可能性があります。
生理用品の蒸れやかぶれによる黒ずみが原因
生理用品は月に数日から1週間前後の限られた期間に使用することが多いアイテムですが、使い捨てタイプのものは化学繊維を含むため、ショーツに湿気がこもり蒸れやすくなります。
生理期間中は常に生理用品を使わないといけないため、下着内が蒸れてしまっても使い続けて皮膚がかぶれてしまうケースも少なくありません。経血量が多くてもなかなか交換ができなかったり、頻繁に交換ができなかったりする場合も、デリケートゾーンが肌刺激を感じてかぶれやすくなります。
さらに生理用品は皮膚に密着させて使うので、下着のみで過ごす時よりも生理用品で皮膚が擦れて、黒ずみの原因になる場合があります。
肌刺激が気になる時は肌触りがやわらかい素材のオーガニックコットンやシルク素材の生理用品を選んだり、経血カップやショーツと一体型の生理用品を併用したりするのもおすすめです。
アンダーヘアの自己処理による黒ずみが原因
デリケートゾーンは、色が濃く太いアンダーヘアが生えやすい部分です。ムダ毛が気になって自己処理でお手入れしている人も多いのではないでしょうか。
しかしアンダーヘアの自己処理が黒ずみの原因となる場合があります。
特に肌刺激になりやすい毛抜きやカミソリを使った自己処理は、除毛時に強い刺激を感じやすいため注意が必要です。毛抜きや家庭用脱毛器を使って毛根から毛を引き抜くと、新しい毛の毛先が角質層内に埋もれてしまう「埋没毛」となり、皮膚が黒っぽく見えるケースもあります。
自己処理でアンダーヘアをお手入れする時には電気シェーバーで、毛の流れに沿ってお手入れするのがポイントです。
お風呂上がりのタイミングで行うと、清潔な状態で皮膚自体がやわらかくなっているので肌刺激を軽減することができます。除毛後は保湿ケアで肌にうるおいを与えて、皮膚の状態を整えておきましょう。
デリケートゾーンの黒ずみをなんとかしたい!方法はある?
人目から見えないデリケートゾーンですが、1度黒ずみを目にしてしまうと「なんとかしたい!」と悩む人も多いですよね。
しかしきちんとケアしたいと思っても、「どう対応したらいいのかわからない」「どれくらいケアするべき?」と方法選びに悩んでしまう場合もあります。
1つ注意しておきたいのが、黒ずみケアには即効性のあるお手入れがないことです。効果的なケアを求める場合は、美容皮膚科で相談してみましょう。黒ずみケアについてまとめました。
大陰唇・小陰唇の黒ずみ切開手術
小陰唇の肥大による黒ずみが目立つヒダ部分などを、皮膚科の切開手術で取り除く方法です。小陰唇の肥大が原因とされる場合は、ピーリングケアやフォト美容などの他の方法でキレイな状態に近づいても、下着や生理用品で頻繁に擦れて再度黒ずみが目立ってしまう可能性があります。切開を行うことではみ出している部分をカットし、下着による擦れなどの肌刺激になりにくく状態を目指すことができます。
一方で黒ずみの目立つ部分をキレイにしようと、ヒダ部分をカットし過ぎてしまうケースも多いので注意が必要です。形を整えるためには残した方がいい部分がどれくらいなのか、担当医と良く相談してみましょう。
カットしない部分に黒ずみが目立ってしまう場合は、違う方法でどう対応していくのかも合わせて相談するのがおすすめです。デリケートな部分なので、信頼できる医師やスタッフがいるクリニックを選ぶことが大切です。
ピーリングケア
ピーリングケアとは古い角質を洗い落ちやすくし、肌を滑らかな状態に整えるお手入れのことです。古い角質にはメラニン色素を含むものもあるため、滑らかでクリアな印象に整えてくれます。
フェイスケア向き・ボディケア向きなど様々なタイプのピーリングケアアイテムが販売されていますが、デリケートゾーンは粘膜から近く、肌刺激に敏感なためデリケートゾーンのお手入れも可能な低刺激性・無添加処方タイプがおすすめです。
市販のフェイスケア向け・ボディケア向けピーリングケアを使用すると、かゆみや赤みなど肌悩みが起こる可能性があります。
美容皮膚科では専門医によるピーリングケアが受けられるクリニックもあるので、肌刺激が心配な時は相談してみると良いでしょう。
フォト美容(IPL)
フォト美容(IPL)とはIntense Pulsed Lightの略で、肌に特殊な光を照射することでなめらかに整えてキメ細やかでクリアな肌に整える方法です。
IPLで使用するライトは、黒や赤・水分などに吸収される性質があるため、肌にうるおいを与えてキメの整ったやわらかい状態に整えてくれます。
肌刺激を感じやすいデリケートな肌はうるおいを維持する力が弱く、乾燥しやすいという特徴があり、肌のキメも乱れがちです。
IPLは肌のコンディションを整えて、保湿ケアで与えたうるおいも維持しやすい状態へ整えます。クリニックのレーザー治療よりも光照射時の痛みがマイルドなため、定期的にお手入れしやすいというメリットもあります。
IPLはクリニックだけでなく、脱毛メニューのあるサロンなどでも実施されているケースもあるので、VIOラインの脱毛が気になる人は相談してみると良いでしょう。
レーザー治療
短期的に黒ずみを目立たなくさせたい時におすすめなのが、クリニックのレーザー治療です。
レーザー照射は威力が強いため、有資格者の専門医が常在しているクリニックか病院でのみでしか受けられません。希望される場合は美容皮膚科のクリニックや、病院に相談してみましょう。
先ほどのフォト美容は波長が異なる光照射でしたが、レーザーは単一波長の特殊な光を当てて黒ずみが目立つ部分へとアプローチします。メラニン色素が目立つ部分だけに照射が可能なため、他の部分が傷む心配もありません。
光の波長が強い分、フォト美容よりもレーザー照射時の痛みが強いため、肌刺激を強く感じてしまう場合があります。特にデリケートゾーンは、体の中でも強く痛みを感じやすい部分です。
痛みが苦手という人はどのくらいの刺激があるか事前に相談してみたり、麻酔クリームや麻酔注射などの対応は可能かどうか相談してみると良いでしょう。
ホームケア
デリケートゾーンをクリニックやサロンに通ってお手入れすると、一定期間来店する必要があります。来店まで時間が空いてしまった時は自宅でデリケートゾーンのお手入れを行い、黒ずみが今以上にはっきりと目立たないようにしてみましょう。
ホームケアをするときのポイントは、3つあります。
- ぬるま湯を使う
- デリケートゾーンの向けのソープを使う
- 洗った後はしっかりと保湿ケアをする
ボディケアの延長でデリケートゾーンを洗わないように、順番を分けながら丁寧に行っていきましょう。
ぬるま湯でVIOを軽く洗い流す
デリケートゾーンを洗う時はすぐソープをなじませるのではなく、先にぬるま湯でVIOラインを軽く洗い流すのがポイントです。洗い流さずにソープをつけると、皮膚が乾燥してしまい、肌刺激を感じやすくなってしまいます。
入浴のように熱めのお湯を使うと肌刺激になりやすいので、約36℃前後のぬるま湯を使ってアンダーヘアに付着した汚れなども洗い流しておきましょう。Iラインは凹凸が多いので、丁寧に洗い流すのがポイントです。
ぬるま湯で予洗いをすることで、ソープがアンダーヘアにもなじみやすくなります。
デリケートゾーン向けのソープを泡立てて洗う
ぬるま湯でデリケートゾーンを洗い流したら、デリケートゾーン向けのソープをしっかりと泡立ててから肌になじませます。
デリケートゾーン向けのソープは液体や固形ですが、そのまま皮膚になじませると洗浄成分がたっぷりと肌についてしまい洗い落とすのが大変です。
泡立てネットや泡立て用ボトルを使うと、時間をかけずにキメの細かいモコモコの泡が作れます。泡をデリケートゾーンにつけるときは、膣内には入れないように小陰唇・大陰唇周りを指先で丁寧になじませましょう。
膣内は酸性に保たれていますが、ソープで洗ってしまうと正常な膣内のバランスが乱れてしまう原因になるので注意が必要です。
さらにデリケートゾーンのIラインは、小陰唇のヒダ周りに汚れが溜まりやすいので泡をよくつけて丁寧に洗うのがポイントです。
ソープを洗い流す時もぬるま湯で、膣内にお湯が入らないようにしながらよく濯いで洗い流しましょう。
洗った後はしっかり保湿する
デリケートゾーンを洗った後は、保湿して肌に潤いを与えましょう。
皮膚が乾燥してしまうと肌刺激を感じやすくなり、黒ずみが起こりやすくなります。しかしデリケートゾーンは皮脂腺や汗腺が多いため、油分の多い保湿ケアアイテムを使うとベタつきやすいので注意が必要です。
デリケートゾーン向けの保湿化粧水や、保湿ジェルを使うとさっぱりと潤いを与えてベタつきにくくなります。
黒ずみが目立つ部分は他の部分よりも乾燥しやすいため、保湿力の高い乳液やクリームをピンポイントで重ね塗りするのもおすすめです。
デリケートゾーンの黒ずみを予防する方法
デリケートゾーンは何もお手入れしないまま過ごしていると、今よりも黒ずみが悪化してしまう可能性があります。黒ずみを目立たせないためにも、黒ずみの予防方法を確認し日常から予防を心がけるようにしましょう。
ゆとりのある服や下着を着る
隙間がないほどぴったりした下着やボトムスを選んでいませんか。体にほどよくフィットするサイズを選ぶのは大切ですが、あまりにゆとりがないと下着や服にデリケートゾーンが圧迫されたり、擦れて肌刺激になったりする場合があります。
下着やボトムスを選ぶ時は、通気性の良い綿100%のものやシルク・麻などの天然素材を混合したものがおすすめです。
ポリエステルなどの化学繊維が多く含まれる下着は、通気性が足りず下着の中が蒸れやすくなるため、特に生理時は肌にかゆみが出てしまう可能性もあります。
サイズや素材をチェックしながら、デリケートゾーンの締め付け感が少ない下着・ボトムスを選んでみましょう。どうしても体にぴったりとしたボトムスを履きたい時は、長時間身につけずに自宅ではリラックスできる部屋着に着替えて、デリケートゾーンの締め付けを予防してみてください。
トイレットペーパーで乱暴に拭かない
トイレットペーパーでデリケートゾーンを拭く時は、ゴシゴシと皮膚を擦るように拭くのは避けましょう。強い力で乱暴に皮膚を擦ると、肌摩擦が起こり黒ずみを目立たせる原因になります。
トイレットペーパーは適度に折りたたみ、汚れや水分を吸い取るようにポンポンと皮膚を軽く叩くようにしながら拭き取るのがおすすめです。
拭き取りにくい汚れや経血はゴシゴシと擦らずに、ウォシュレットやデリケートゾーン向けのウェットティッシュで汚れを皮膚から浮かせてから、トイレットペーパーで拭き取るのがポイントです。
デリケートゾーン向けのウェットティッシュはアルコールが含まれていなかったり、保湿成分が配合されていたりと肌刺激になりにくく作られてます。デリケートゾーンを清潔に保つだけでなく乾燥が気になるときにもおすすめです。
念入りに保湿する
デリケートゾーンは体の中でも皮膚が刺激に弱く乾燥しやすいため、お風呂上がりには保湿ケアで潤いを与えることが大切です。太ももの付け根周りのVラインだけでなく、凸凹が多いIライン、粘膜に近いOラインも合わせて保湿しましょう。
しかしデリケートゾーンは皮脂腺や汗腺の分布が多く、油分の多い保湿ケアアイテムを使うとベタついて、ニキビやかゆみが起こる可能性があります。
水溶性の保湿成分が多いジェルタイプや、デリケートゾーン向けの化粧水で潤いをたっぷり与えるのがおすすめです。
肌刺激に弱いデリケートな部分は、肌の潤いを維持する力が弱く保湿しても乾燥しやすいという特徴があります。
肌のバリア機能を整えるセラミド・潤いを溜め込んでキープするヒアルロン酸・肌に潤いとハリを与えてくれるコラーゲンなど、配合されている保湿成分もチェックしてみましょう。
特にVIOラインの脱毛ケアをしている人は、脱毛期間中のデリケートゾーンはとても乾燥しやすいので、保湿成分が複数配合されているアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
正しい方法で洗浄する
脚・背中・腕よりもデリケートゾーンの皮膚はやわらかく、刺激を感じやすい部分です。通常のボディソープで洗うと洗浄力が強いため、保湿に必要な皮脂まで一緒に洗い流されてしまい、乾燥が目立ちやすくなります。
デリケートゾーンに合った正しい洗い方で、清潔に保っていきましょう。このようなポイントに気をつけながら洗うのがおすすめです。
- デリケートゾーン向けのソープを使う
- ソープはよく泡立てる
- ソープをつける前にぬるま湯で軽く洗い流す
- ボディタオルは使わずに指先で洗う
特に泡立てたソープをすぐデリケートゾーンにつけると肌刺激になりやすく、十分に汚れが落とし切れない場合があります。まずは36度前後のぬるま湯でデリケートゾーンやアンダーヘアを軽く洗い流してから、泡立てたソープをなじませましょう。
指先を使いながら凹凸の多い小陰唇のヒダ周りや、太ももの付け根・Oラインを軽いタッチでなじませます。ぬるま湯でソープをしっかりと濯いで、成分が皮膚やアンダーヘアに残らないように洗い流しましょう。
最後に洗った後は保湿ケアを行えば、毎日のデリケートゾーンのお手入れが完了です。
カミソリや毛抜きを使った自己処理を避ける
デリケートゾーンのムダ毛は臭いや蒸れのもとになりやすいため、気になっている人も多いですよね。しかし自己処理で安易にカミソリや手抜きを使って除毛すると、強い肌刺激になり肌の黒ずみを悪化させてしまう可能性があります。
VIOラインの自己処理は、電気シェーバーで毛の流れに沿って手早く行うのがポイントです。同じ部分をしつこく剃ったり、シェーバーを往復させたりすると皮膚が傷む原因になるので、シェーバーを肌に密着させて一方方向に動かすのがポイントです。
デリケートゾーンの自己処理が終わったら、保湿ケアをして皮膚が乾燥しないように保つのも忘れずに行いましょう。
ナプキンを小まめに交換する
生理時に同じナプキンを長時間つけていると、湿気や経血を含んだナプキンが擦れて肌刺激が起こりやすくなります。できるだけナプキンは小まめに交換して、水分のないサラッとした状態で肌につけていられるように心がけましょう。
しかし経血の量が多かったり、なかなか思うようにナプキンを交換するタイミングが掴めなかったりする時もありますよね。長時間同じ体勢で過ごす時は、経血カップやタンポンなどとナプキンを併用し、皮膚に触れるナプキンに経血が多く染み込まないようにしてみるのがおすすめです。
さらに使用するナプキンを通気性に優れたコットン100%のものや、布タイプにするのも、肌刺激の軽減に繋がります。自分のライフスタイルに合わせて、使いやすいものをとりいれてみてください。
入浴は適温を心がける
熱い温度の湯船に浸かるのが好きな人もいるのではないでしょうか。しかし40℃以上のお湯に長時間浸かると、皮膚の保湿に必要な皮脂が流れて皮膚が乾燥しやすくなります。
肌の保湿を考えると39℃前後のやや熱めのお湯に、10分以上浸かるのがおすすめです。さらにデリケートゾーンを洗浄する際はもう少し温度を下げて、36℃前後のぬるま湯を使いましょう。
美肌維持におすすめの栄養をバランスよく摂る
皮膚の外側からのお手入れも大事ですが、潤いのあるクリアな美肌作りには内側からの栄養補給も欠かせません。
忙しくて毎日の食事が炭水化物に偏っていたり、好き嫌いが激しくて栄養が不足していたりすると、デリケートゾーンの皮膚も乾燥しがちになってしまいます。
美肌維持にはこのような栄養を毎日の食事に積極的に摂り入れてみるのがおすすめです。
- タンパク質
- ビタミンC
- 鉄分
それぞれどのような役割をしているのか、どうやって食事に取り入れると良いのかご紹介します。食事で摂り入れることができないときは、サプリや飲料などを上手く取り入れて栄養素を補給してみましょう。
タンパク質
肌のもととなるアミノ酸を豊富に含んでいるのがタンパク質です。タンパク質が不足すると肌のキメが整いにくくなり、皮膚の乾燥が目立ちやすくなります。
以下の食品は、良質なタンパク質を豊富に含んでいるので毎日の食事に積極的に摂り入れてみてください。
- 牛肉・ラムなど赤みの多い肉
- マグロ・カツオなど赤身魚
- 卵
- 豆腐・納豆・豆乳・油揚げ・おからクッキーなど大豆食品
- ヨーグルト・牛乳・チーズなど乳製品
食品によっては、脂肪分が多いものもあります。脂肪分が多い食材や揚げ物を毎日摂取していると、皮脂分泌が過剰になり肌のバランスが乱れる場合があるので要注意です。
毎日揚げ物ではなく、煮魚やしゃぶしゃぶなどさっぱりとタンパク質を摂取できるおかずもおすすめです。
ビタミンC
ビタミンCは粘膜や皮膚の生成を促し、健康な状態を保ってくれる栄養素です。医薬部外品のスキンケアでは、メラニンの生成を抑えシミ・そばかすを予防する有効成分として配合されていることもあります。
ちなみにビタミンは油溶性と水溶性と種類が分かれていて、ビタミンCは体内で生成ができない水溶性のビタミンに分類されています。
体内で生成ができない栄養は食事などで摂取しないと不足しやすいので、できるだけ毎食のメニューにビタミンCを豊富に含む食材を取り入れていきましょう。
- パセリ・ピーマン・キャベツなどの野菜
- アセロラ・グアバ・ゆず・キウイフルーツなどの果物
- 煎茶
- 焼き海苔
ビタミンCというと酸っぱい柑橘系の果物をイメージしますが、上記のように野菜や海苔・煎茶にも豊富に含まれています。果物が苦手な人は毎日の飲み物を煎茶にしたり、おにぎりに海苔をトッピングしたりするのもおすすめです。
鉄分
月経や妊娠・出産時の女性はミネラル類が不足しがちですが、特に鉄分が不足してしまう人が多いです。鉄分が不足すると、肌に必要な栄養素が血液とともに巡りにくくなってしまいます。
鉄分は植物性の非ヘム鉄と、動物性のヘム鉄と種類が分かれていて、体内で吸収されやすいのがヘム鉄です。鉄分の多い食材を多く食事に摂り入れられない時は、なるべくヘム鉄を含んだ食品を取り入れてみると良いでしょう。
- ヘム鉄…レバー・あさり・カツオなど
- 非ヘム鉄…大豆製品・ほうれん草・ひじきなど
非ヘム鉄はビタミンCとタンパク質との相性が良く、一緒に摂取すると体内での吸収が良くなります。植物性の非ヘム鉄を摂る時には大豆製品や、煎茶など自分の好みで組み合わせやすい食材をチョイスしてみるのもおすすめです。
食事の栄養バランスはたくさん種類があって毎食毎に考えるのは大変ですが、上記でご紹介したタンパク質・ビタミンC・鉄分の3つを意識してみてください。
規則正しくストレスを溜めない生活を送る
夜更かしが続いていたり、面倒だからと入浴を避けていたりしませんか。
特に夜更かしや睡眠が極端に短い場合は、美肌に欠かせない成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。成長ホルモンは寝ている間に脳内で分泌されやすくなる物質で、皮膚のターンオーバーの周期を整える役割があります。
睡眠のリズムを整えて寝つきが良い環境に整えたり、夜更かしを避けて疲れた時は早めに就寝したりと規則正しい生活リズムを意識してみましょう。
睡眠だけでなく、入浴も美肌を目指したいときには欠かせない生活習慣です。入浴は体全体を温めて皮膚をやわらかくしてくれるので、古い角質が剥がれ落ちやすくなります。
さらに汗をかくことでストレス発散になり、気分がリフレッシュできるのも嬉しいメリットでしょう。適度な温度で入浴することで、体が温まって眠りやすくなるので睡眠の質を上げたい時にもおすすめです。
ムダ毛処理はできればサロンやクリニックで。自己処理なら保湿を徹底
デリケートゾーンのムダ毛処理は生理特有の臭いや下着の中の蒸れを防いでくれるので、気になる時はお手入れしたくなる人も多いでしょう。しかし自己処理で行うと、強い肌刺激を与えやすいので要注意です。
デリケートゾーンをお手入れするなら、サロンやクリニックに通い脱毛メニューを行うのがおすすめです。太くて硬い毛が目立ちにくくなり自己処理の頻度も少なくなります。
さらに毛量や毛質の調節ができるため、自分好みにアンダーヘアの形を整えることも可能です。ナチュラルな形から毛がほとんど目立たないハイジ二ーナまで、理想のVIOラインを目指すことができます。
「プロであっても、デリケートゾーンを見られるのは恥ずかしい」と思う人は少なくありません。どうしても自己処理でデリケートゾーンを整える時は、処理後の保湿ケアも忘れずに行いましょう。
最近は、市販のデリケートゾーン向けの保湿アイテムもたくさん販売されています。
クリームのような肌に密着させやすい濃厚なテクスチャーのものから、ジェルのようにみずみずしくさっぱりと使えるタイプまであるので、自分が使いやすいもので丁寧に保湿ケアを行うのがポイントです。
まとめ
デリケートゾーンの黒ずみは様々な原因が重なり合い、目立ちやすくなります。皮膚がやわらかく粘膜に近い部分のため肌刺激を感じやすく、肌を守ろうとメラニン色素が分泌されやすいからです。
特に下着・ボトムス・生理用品などによる擦れや、トイレットペーパーでの拭き方・入浴時の洗い方・ムダ毛の自己処理には注意が必要です。「黒ずみが気になるから」といってゴシゴシ擦り洗いをする人もいますが、黒ずみは角質層に含まれるメラニン色素によるもののため、擦り洗いをしてもキレイになるわけではありません。
デリケートゾーンの黒ずみが気になった時は、今回ご紹介した方法や、今の状態から悪化させない予防方法を参考にお手入れをしてみてください。一見黒ずみとは関係ないように思える方法でも、気になる黒ずみが目立ちにくくなるでしょう。