更新日:2022.08.30

脱毛ジェルを使用する場合と使用しない場合の違いとは?

脱毛ジェルを使用する場合と使用しない場合の違いとは?

脱毛の際、お客様の肌に脱毛ジェルを塗布する工程があります。一般的に脱毛ジェルの塗布は必須とされていますが、なぜ脱毛ジェルが必要なのか疑問に感じた方もいるでしょう。今回は脱毛ジェルを使用した場合とそうでない場合の違いについて紹介します。

なぜ脱毛ジェルは必要なのか

そもそも脱毛ジェルはどうして必要なのでしょうか?まずは脱毛の施術における『脱毛ジェルの役割』についてチェックしましょう。

大切なお肌を守るため

脱毛ジェルの主な役割は、『お客様の大切な肌を守ること』です。

エステサロンが使用する業務用の光脱毛機は、特殊なフラッシュ(光)を肌に照射することで脱毛処理を行います。

光が肌にあたる際の温度は、約37~38度と体温よりやや高い温度です。ほんのり温かさを感じる程度の温度ですが、人によっては熱さや刺激を受ける可能性もあります。

そのため、脱毛時にジェルを塗布する工程には、お客様の肌を熱や刺激から保護する目的があるのです。

中には、痛みや熱さを感じない業務用脱毛機もありますが、そうした機器でも万が一のトラブルに備えて、ジェルの塗布を行うサロンは多いといえます。

脱毛ジェルの成分

脱毛ジェルにはどのような成分が使われているのでしょうか?エステサロンで使用されているジェルの成分について見ていきましょう。

主成分は水でできている

脱毛ジェルに限らず、ジェル状の化粧品の主成分は『水』です。

主成分が水というと性能に疑問を持つ人もいるかもしれませんが、日常的に使用する化粧水やシャンプーなども基本的な主成分は水になります。

ベースとなる水分に肌の保湿力を高める『保湿成分』・プルプルとした質感の基になる『ゲル化剤』などを合わせることで、脱毛ジェルは作られています。

水と保湿成分の他、ヒアルロン酸などの収れん成分、加水分解コラーゲンなどの美容成分を含んでいるジェルもあります。

お客様の肌のために安全性の高いジェルを使用しているサロンが多いですが、中にはアルコールや防腐剤が入っているジェルもあるので注意が必要です。

そういった成分を配合しているジェルは敏感肌の人には刺激になってしまうため、照射する熱のせいでなくジェルの成分で肌荒れを起こすリスクがあります。

また、脱毛ジェルによって配合される成分は異なります。低刺激処方や保湿成分にこだわった成分を配合している場合もあるため、購入時は使い勝手だけでなく成分についてもチェックするとよいでしょう。

脱毛ジェルの選び方

脱毛ジェルはお客様の肌を保護する大切な役割があります。よいサロンは脱毛機だけでなくジェル選びにもこだわっています。

脱毛ジェルを選ぶ際にチェックしたいポイントを見ていきましょう。

成分についてチェック

脱毛ジェル選びは、まずは肌にとって毒性の成分が配合されていないかチェックしましょう。

防腐剤の『パラベン』は、ジェルの使用期限を長くすることができますが、人体には毒がありヒリヒリすることがあります。

また、『アルコール』が配合されているジェルもありますが、アルコールアレルギーのお客様は使用できないため、人体に影響のある成分が配合されているジェルは選ばないようにしましょう。

脱毛は高温を照射するため肌の水分が蒸発して乾燥しやすくなっています。脱毛ジェルで保湿して乾燥を防ぐことも目的のため、保湿効果の高さはチェックしたいポイントです。

さらに、コラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタなどの美肌成分が配合されているかも注目したいところです。

美肌成分配合ジェルは、脱毛と同時に美肌ケアもできると謳えるので、肌ケアもしたいお客様には喜ばれるでしょう。

透明度をチェック

脱毛ジェルの色もチェックするポイントです。

成分や価格などに注目しやすいですが、意外と盲点なのがジェルの『透明度』です。美容成分を含むジェルは多くありますが、この美容成分によって白濁しているジェルもあります。

白濁していると透明度がなくなってしまうため、光が肌に浸透しにくくなるので、脱毛効果が落ちてしまうのです。

肌の状態もよく見えないので、剃り残しがあっても見逃してしまう可能性もあります。

そのため、脱毛ジェルは透明で色が付いていないジェルにするといいでしょう。

固さをチェック

脱毛ジェルには拭き取りが必要なものと不要なものがありますが、どちらにしてもジェルの『固さ』はチェックしておきましょう。

テクスチャーが固いジェルは肌にしっかり密着して流れないメリットがありますが、塗布した時も冷たいですし、拭き取りにも時間がかかります。

拭き取ってもべた付き感が残るので、お客様にとっては不快に感じることもあるでしょう。

逆にサラサラしすぎるとしっかり密着せずに潤滑されず、ヘッドがスムーズに滑らないこともあります。

すぐに乾いてしまうこともあるため、テクスチャーの固さもジェル選びでは大切なポイントです。

様々なジェルを実際に使用し、塗布や拭き取りがしやすいか、ヘッドが滑りやすいかなど比較してみましょう。

脱毛ジェルを使用した施術の流れ

脱毛ジェルを使用した施術の実際の流れを見ていきましょう。手順がわかればトータルの施術時間やジェルの他に準備すべき物がわかってきます。

1.残毛処理後、ジェル塗布前に殺菌消毒

脱毛箇所の肌をチェックし、脱毛しても問題ないか確認します。剃り残しがあった場合はシェービングをし、ホクロやアザは保護テープで隠すなど、安全に照射できるよう下準備をすることが大切です。

その後肌を殺菌消毒し、清潔な状態にしていきます。

2.ジェル塗布

いよいよジェルを塗布します。ジェルによっては痛みを軽減するために冷却したジェルを使用する場合や、お肌の保護、潤滑のために常温や温めたジェルなど、脱毛機に合わせてジェルの温度を変えます。

冷たいジェルを塗布する場合には、いきなり塗らずに塗る箇所に手を添えて声がけをすることが大切です。突然ヒヤッとするとお客様も驚かれてしまうので、安心感を与えながら塗布していきましょう。

顔やVIOなど部位によってジェルの種類や温度を変える場合もあります。

スパチュラで塗布する際も角を当ててお客様の肌に当たらないように、ジェルはたっぷり使いましょう。

お客様が不快にならないことを前提に、ジェルの温度や塗布する早さ、声がけが大切です。

3.施術後のお掃除

脱毛が終わったら素早く丁寧にジェルをふき取っていきます。

その時のスパチュラの使い方でお客様が不快になることもあるため、一度に取り切ろうとせずに数回に分けて丁寧に行うことがポイントです。

ジェルが残っていれば最後に精製水で全体的に仕上げるため、スパチュラだけで取ろうとしなくても大丈夫です。

ジェルの拭き取り漏れがないかチェックした後、アフターケアで保湿すれば完了になります。

拭き取り不要のジェルの場合はそのまま全体的に伸ばすだけですが、べた付き感が残らないよう塗りすぎないようにしましょう。

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脱毛ジェルを使用するメリット

脱毛ジェルを使用するメリットは、大きく分けて『お肌の保護』『施術効果の向上』『潤滑のため』の三つです。それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

お肌の保護

『なぜ脱毛ジェルは必要なのか』の項目でもご紹介したように、脱毛ジェルには肌を保護する役割があります。

業務用脱毛機が照射する光は、毛の組織にアプローチするときに熱エネルギーに変わるため、熱さや刺激を感じる可能性もあるかもしれません。

やや気になる程度であれば問題ないかもしれませんが、場合によっては『火傷』や『痛み』のトラブルを招いてしまうケースもあるのです。

しかし、施術時に冷静ジェルを塗布していれば、お客様の肌をトラブルから守れる可能性はぐっと高まります。

脱毛ジェルの種類によっては、美肌に導く効果も期待できます。

施術効果の向上

脱毛ジェルのメリットとして、施術効果の向上も挙げられます。

業務用脱毛機が照射する光は、水分に吸収される性質があり、乾燥している肌よりも『保湿されている肌の方が脱毛効果が高まる』そうです。

お客様の中には、普段から乾燥肌に悩んでいる方や保湿を怠ってしまう方も少なくありません。

乾燥している肌はトラブルリスクが高まると考えられています。お客様に満足していただける施術をするためにも、脱毛ジェルは欠かせないといえるでしょう。

潤滑のため

業務用脱毛機は、1発ずつ照射する『単照タイプ』・滑らせるように照射する『連射タイプ』があります。

連射タイプの場合は、肌の上をスライドするように照射することで、照射時間を短縮・照射漏れが減ることがメリットです。

しかし、脱毛ジェルを塗布しないまま照射しようとすると、機械の滑りが悪いことに加えて、肌に摩擦による負担を与えてしまう可能性があります。

ジェルを塗布することには『スムーズな施術を助ける』というメリットもあるのです。また、ジェルの上からスライドすることで照射の跡が残り、どこまで照射したのか目視できるというメリットもあります。

脱毛ジェルを使用するデメリット

一方、脱毛ジェルを使用することによるデメリットもあります。具体的にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

冷たく、ふき取りの時間がかかる

まずデメリットの一つが『冷たい』ことです。脱毛ジェルは肌よりも温度が低いものが多く、肌に塗布したときにひやっとした冷たさを感じる・不快感を覚えるお客様もいるかもしれません。

もう一つのデメリットは『ふき取りの時間がかかる』ことです。ワキやひざ下のような部分脱毛であれば大した時間はかかりませんが、全身脱毛のように範囲が広くなるとジェルをふき取るだけで大幅な時間がかかってしまいます。

とはいえ、脱毛ジェルを使用することによるメリットを考えると、デメリットはそこまで大きなものではないといえるでしょう。

脱毛ジェル分のコストがかかる

脱毛ジェルが必要な脱毛機は、ランニングコストにジェル代も入ります。

毎回の施術で必要不可欠となるため、切らさないようにストック分も含めて算出した方がいいでしょう。

脱毛ジェルの相場は1kg500~1,500円です。全身脱毛やパーツ脱毛で使用する量は変わるので、1カ月にどれくらいの量を消費するか把握が必要です。

少量でも伸びの良いジェルはコスパがいいですが、テクスチャーが固すぎても拭き取りに時間がかかります。

ジェル代を抑えるために量を減らしてしまうと、うまく潤滑できなかったり肌を乾燥させてしまいます。

ジェルのテクスチャーはランニングコストにも影響するので、価格だけに注目せずに実際に試して選ぶようにしましょう。

脱毛ジェルを使用しないメリットとデメリット

近年では脱毛ジェルを使用せずに脱毛処理を行える業務用脱毛機も登場しています。

ジェルを使用しないことによるメリットとデメリットについて見ていきましょう。

寒くないが痛みや肌トラブルになる恐れあり

脱毛ジェルを使用しないメリットは『寒さを感じにくい』ことです。施術時に冷たい思いをすることがないため、寒さに弱いお客様との相性はよいでしょう。

一方、デメリットは『肌トラブルになる恐れがある』ことです。ジェルなしで脱毛できる脱毛機には、冷却機能が搭載されており熱さから肌を守る仕組みはあります。

しかし、ジェルを塗らないことで焦げた臭いが出てしまうことがありますし、痛みや肌トラブルが発生する可能性もないとは言い切れません。

また、ジェルがなくても使用できる脱毛機は、出力が極端に低い場合もございます。

出力はメーカーのパンフレットや提案書にJ(ジュール)やJ/㎠という表記で記載されています。

出力が低ければ、当然脱毛効果にも影響が出てきますので、しっかりとメーカーに確認を取りましょう!

脱毛ジェルあり・なしのサロンの違い

脱毛ジェルがあるサロンとないサロンがありますが、それぞれ違いがあります。

ジェルは保湿をしてお肌を守ったり、潤滑をよくしてスムーズに脱毛する、肌を冷却して痛みを軽減するなどの役割があります。

ジェルを使用しないサロンではどうなるのでしょうか、それぞれのサロンの特徴を見ていきましょう。

ジェルなしのサロン

ジェルを使用しないサロンは、冷却装置が搭載された脱毛機を導入していることが多いです。

照射と同時に脱毛するため、ジェルが不要になります。

また、ジェルを塗布して拭き取る時間がないため施術時間の短縮、ジェル代がかからないのでランニングコストの削減など利益や回転率を優先しているサロンはジェルを使用していないところもあります。

ジェル不要の脱毛機でも脱毛効果に差はありません。

ジェルありのサロン

ジェルなしのサロンもありますが、ジェルありのサロンの方が主流です。

ジェルが不要の脱毛機でも脱毛効果に差はないため、好みの問題になってきます。

脱毛ジェルはお肌の保護と保湿、冷却などの役割があるため、肌に対して少しでもリスクを抑えたい場合はジェルを使用した方が安心です。

また、脱毛ジェルには保湿成分の他に美肌成分が含まれていることが多いため、美肌ケアもできます。

脱毛と同時に美肌にもなれるため、よりスベスベのお肌にしたいお客様には一石二鳥の効果です。

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何よりもきてくださるお客様のために

脱毛ジェルを使用するかどうか迷っている方もいるかもしれません。コストを考えると「脱毛ジェルがない方がいい」と思う方もいるでしょう。

しかし、お客様の視点に立って考えてみれば『脱毛ジェルは必要』といえます。具体的に脱毛ジェルの必要性について見ていきましょう。

脱毛をするお客様の目線に立って考えてみる

初めて脱毛をするお客様の目線に立って考えたとき、以下の二つのサービスを提供するサロンがあった場合、どちらに行きたいと思いますか?

  • 1000円だけど肌の手入れを行うサービスはないサロン
  • 2000円だけど施術前にはジェルの塗布、施術後にはアフターローションで肌の手入れをしてくれるサロン

人により異なるかもしれませんが、1000円の差であれば後者を選ぶ方が多いと考えられるでしょう。

サロンを経営する上で大切なことは『お客様に来店していただき満足してもらう』ことです。満足度が高ければサロンの評判がよくなり、集客&売上アップにもつながります。

お客様に安心して施術を受けてもらうためにも、脱毛ジェルの塗布は必須といえるでしょう。

脱毛ジェル・アフターローションをお探しの方へ

脱毛ジェルの種類はさまざまで「どれを選べばいいのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

業務用脱毛機『ルネッサンス』シリーズを扱うコンフォートジャパンでは、自社ブランド『アピーチェ』を立ち上げています。

こちらのブランドから、脱毛ジェル・アフターローションをお探しの方へ、おすすめの商品を紹介します。

施術中も施術後の肌をしっかりサポート

アピーチェでは、脱毛ジェル『コンフォート ジェル』・アフターローション『コンフォート アフターローション』の2種類を展開しています。

『コンフォート ジェル』は、毎日使うことを考えた低コストな脱毛ジェルです。アロエベラ葉エキスによる肌の保湿・保護に加えて、低刺激処方でお肌に優しい仕様となっています。

一方、『コンフォート アフターローション』は、使いやすいスプレータイプです。肌なじみのよいさらりとした仕上がり・低刺激処方・ヒアルロン酸配合など、こだわり満載の商品となっています。

また、フレッシュなゆずの香りがするため、施術後の満足度を高めるサポートもしてくれるでしょう。

アピーチェに関する詳細はこちら

まとめ

脱毛ジェルは、肌の保護・施術効果の向上・スムーズな施術をかなえるメリットがあります。

肌に触れたときに冷たく、ふき取りの時間がかかるデメリットもありますが、メリットを考えると大きな問題ではないといえるでしょう。

また、お客様の視点から考えても、脱毛ジェルを使用するメリットは大きいといえます。安心安全な施術を行うためにも脱毛ジェルは必ず使用するようにしましょう。

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このコラムの執筆者

株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
株式会社コンフォートジャパン コラム編集担当
コンフォートジャパンのコラム編集担当です。
美容業界で長く美容機器メーカーとして存続しているコンフォートジャパンが、皆様のお声に応えるべく、脱毛関連はもちろんのこと、サロン運営に役立つ情報を発信していきます。